自由研究にぴったりの10円玉をピカピカにする実験を解説!【簡単】
夏休みの自由研究は何にしようかと考えている人も多いのではないでしょうか。既に時間がないという人にも、10円玉使った10円玉をピカピカにする実験の自由研究をお勧めします。家にある調味料や飲料を使って簡単に短時間で結果が出ますよ。
目次
10円玉をピカピカにする実験は自由研究にぴったり!
夏休みの自由研究はもう決まりましたか。ここでは、家にある調味料を使って手軽で簡単にできる10円玉をピカピカにする実験を紹介します。自由研究の実験が1日でできますし、まとめも比較的簡単にできます。今からでもまだ間に合うので、時間がないという人必見です。大人も子どもと一緒に楽しめる自由研究ですよ。
そもそも、どうして10円玉は黒く汚れるの?その理由とは?
まずは、お小遣いなどでもらった10円玉をじっくり見てみましょう。ピカピカ光った10円玉と黒ずんだ10円玉がありませんか。どうして10円玉は黒く汚れるのでしょう。10円玉が黒く汚れる理由は2つあります。一つの理由は人の手垢などが10円玉に付着した汚れです。そしてもう一つの理由は空気中の酸素が10円玉の銅とくっく酸化することによるものです。簡単にいうと、10円玉に含まれている銅の成分が錆ているということです。
10円玉をピカピカにする実験に必要なものは?
10円玉をピカピカにする自由研究はわざわざ新しいものを買ってこなくても、家に有る調味料(ソース・ケチャップ・マヨネーズなど)で簡単にできます。
自由研究に必要なもの
【10円をピカピカにする自由研究に必要なもの 】
汚れた10円玉、10円玉を入れる容器、記録用紙、カメラ、洗剤 |
家庭にある調味料や飲料(酢・めんつゆ・しょうゆ・ソース・レモン汁・キムチの素・ケチャップ・ラー油・マヨネーズ・梅干し・食塩水・炭酸水・オレンジジューズ・牛乳・焼肉のたれ・ポン酢・ドレッシング・タバスコなど) ※酸っぱいもの塩辛いものを必ず入れるようにしましょう。 |
受け皿・容器を自分で作る方法を紹介!
10円玉を入れる容器ですが、たくさんのお皿があればいいのですが、置き場所にも困りますよね。タマゴの空きパックも容器になりますし、牛乳パックで見やすいように作る方法もあります。
1,000mlの牛乳パックを1本用意し、1マス3cm×3cmの16マスをつくります。 ①牛乳パックをきれいに洗います。リサイクルする時と同じようにハサミで展開します。 ②14cm×14cmの正方形を切り取ります。 ③牛乳パックの絵柄がある方を上にして、上下左右1cmのところにカッターで切れ込みを入れます。 ④四隅を斜めに切って③の切れ込みから立てて箱の外枠を作り、ホッチキス止めします。 ⑤13cm×1cmの長方形を6個切り取ります。 ⑥⑤に3cm間隔で半分程度まで切り込みを入れます。 ⑦長方形に切った物の切込みが合わさるように格子状に組み立てます。 ⑧箱の外枠の左右上下に3cm間隔で印をつけて、⑦を印に合わせてボンドで留めます。 ⑨外枠と格子枠に隙間ができるならボンドで埋めておきましょう。 |
10円玉をピカピカにする実験方法!
①10円玉の黒ずみは汚れではないことを確認!
10円玉についている黒ずみが簡単な汚れであれば、洗剤で洗えば汚れが落ちるはずなので一度洗剤で洗ってみましょう。
②10円玉を容器に入れる
10円玉を1枚ずつ容器に入れます。ここで忘れてはいけないことがあります。それは必ず実験前後を比べるために写真を撮るということです。どれだけ黒ずんでいたかを後で見返すと驚きますよ。容器のどの場所に何の調味料を入れたかわからなくなる時があるので、紙に調味料を入れた順番などを書き込んでおくと忘れません。
容器もなく調味料もそんなに使えないということなら、紙の上に10円玉を並べて、綿棒で少しだけ調味料を塗る方法もあります。塗ったところと塗ってないところが一目瞭然で結果が分かりやすいでしょう。
③容器の中に液体を入れてしばらく待つ
10円玉を入れた容器に、調味料や飲料を少しずつ入れてしばらく待ちます。すぐに反応がある調味料や飲料もあるのでしばらく観察しておくのも楽しいです。以後は5分後、10分後、30分後とその都度写真で記録していくと良いでしょう。どれが一番早くきれいになるかも調べることができます。
10円玉をピカピカにする実験結果は?
酢・めんつゆ・しょうゆ・ソース・レモン汁・キムチの素・ケチャップ・マヨネーズ・梅干し・焼肉のたれ・ポン酢・ドレッシング・タバスコは10円玉がピカピカになりました。
これらに共通することは、成分に酢が含まれていることです。酢には「酸」が含まれていて、その酸が10円玉の黒ずみを取ることがわかりました。そもそも黒ずんだものは、10円玉に含まれている銅が酸素と結びついて(酸化)できた錆汚れでした。この酸化でできた錆汚れに酸が触れると、酸素は酸と結びつき酸素がうばわれる(還元)ため、黒ずみの錆は取れて、ぴかぴかの10円玉になります。
少し違うのが、レモン果汁です。レモン果汁には酢が含まれていませんが、クエン酸という酸が含まれている理由から10円玉をピカピカにします。しょうゆにも、酢が含まれていませんが、少しぴかぴか光りました。それは、しょうゆにも乳酸などの酸が含まれている理由からです。また、酢だけよりも、食塩が一緒に含まれている調味料(ソース・ケチャップ・タバスコ)の方が、より10円玉がぴかぴかになりました。これは食塩に還元反応を助ける働きがあるからです。食品以外なら、クエン酸を使うと10円玉ピカピカにすることができます。
実験結果の理由を簡単にまとめると酢が入った調味料を10円玉にかけると10円玉の錆が酸と結びつき、錆汚れが取れてピカピカになります。
10円玉をピカピカにする自由研究のまとめ方!
自由研究のまとめは、模造紙にまとめる方法や新聞形式でまとめる方法がありますが、どちらの場合も次の4点を順番に書くと簡単にまとまります。
①なぜ、10円玉をピカピカにしようと思ったきっかけや、理由を書きましょう。 例)10円玉にきれいなのと汚いのがあるのはなぜだろうと思ったから。 ②10円玉をピカピカにする実験に必要だった物や実験の手順をまとめて書きましょう。 例)10円玉と調味料(ソース・マヨネーズ・醤油・炭酸飲料など) ③10円玉をピカピカにする実験の結果を書きましょう。時間ごとの写真を貼り簡潔にまとめましょう。 例)ソース〇・マヨネーズ×・醤油△・炭酸飲料× 表にしてまとめると見やすいでしょう。 ④10円玉をピカピカにする実験を行ってみた感想や考察(自分が思っていた通りになったこと、違うかったことなど)をまとめて書きましょう。 例)家にある調味料で10円玉がきれいになるなんて思いもよらなかったです。梅干しできれいになったのは驚きました。お父さんやお母さんが持っている10玉を全部きれいにしてあげたいです。 |
10円玉をピカピカにする実験の際の注意点4つ!
実験をする際は大人が立ち会うこと
実験をする時には安全性のために必ず大人の人と一緒にやりましょう。勝手に調味料を使ってしまうとお母さんがお料理する時に困ってしまうかもしれません。
実験に使う調味料が手に付いたら流水で洗う
実験に使う調味料が手に付いた時には、水で洗い流しましょう。その手で目などを触ると痛くなったり痒くなったりすることがあります。汚れた手を服で拭いたら汚れが取れなくなることもあります。
実験の後はきれいに後片付けしよう
実験の後は、きれいに後片付けをしましょう。床に置いたままだと踏みつけてしまい、怪我の原因になります。机などに溢さずにできたと思っていても、溢しているかもしれません。きれいに拭いておきましょう。
研磨にならないように注意しよう
10円玉をピカピカにきれいにすることは、悪いことではありません。しかし硬貨が変形するほどの加工をしてしまうと、貨幣損傷等取締法違反になるので注意が必要です。調味料につけてピカピカにした10円玉をさらに布や歯磨き粉を使って磨くと、もっときれいに光る10円玉になります。
【応用編】10円玉以外の硬貨でも実験してみよう!
銅を使った硬貨は他にもあります。5円玉には銅が60〜70%、50円玉と100円玉には銅が75%、500円玉には銅72%含まれています。5円玉はくすんだ黄土色になっています。50円玉・100円玉・500円玉は、つやが消えて白っぽくなっています。これらの硬貨でも10円玉をピカピカにするのと同じ方法でピカピカにしてみましょう。
10円玉をピカピカにする自由研究をやってみよう!
身近にある調味料や飲料を使って10円玉をピカピカにしてみませんか。硬貨がきれいになれば財布の中がきれいに見えてお金が貯まるかもしれませんし、さらに夏休みの自由研究ができあがり、一石二鳥ですね。早速この記事を参考に自由研究に取りかかりましょう。