兄弟の仲悪い原因とは?兄弟仲をよくするのも悪くするのも親次第?
兄弟や家族は長い時間を一緒に過ごす特別な存在ですよね。でもそんな兄弟が仲悪いという話もよく耳にします。実は親が兄弟を比較するなどの接し方をすることで兄弟が仲悪い状態になることもあります。そこで、兄弟の仲が悪い原因や親の接し方などのご紹介します。
目次
兄弟が仲悪いのが気になる!どうしたらいいの?
親は兄弟が仲悪いよりも、仲良くお互いを助け合って生きて行って欲しいと願いますよね。でも、原因は些細なことでも、毎日のように兄弟喧嘩が続くと親は「仲悪い兄弟なのでは?」と心配してしまいますよね。そこで、兄弟が仲悪い状態にならないために気を付けることや原因、親としての接し方や距離感の取り方についてご紹介します。
兄弟の役割とは?幼少期を共に過ごした兄弟は特別な存在!
兄弟の関係は、親と子供、配偶者とは違った特別な関係性があります。親が先に亡くなっても幼少期の共通の思い出を話すことができ、仮に配偶者が先に亡くなってもお互い助け合うことができます。幼少期は様々な社会性や人との接し方や距離感など、コミュニケーションの取り方を勉強する時期です。そのため同じ環境で育ち、同じ親から学んだ兄弟は特別な存在になります。
兄弟が仲悪い原因は?
兄弟に対する劣等感
親やまわりの大人から指摘されたわけではなくても、兄弟を比較して劣等感を持つことが兄弟が仲悪い原因になることがあります。親から褒められた頻度を兄弟間で比較して、自分の方が少ないから自分は劣っていると感じると、それが原因となり兄弟に対して攻撃的になることもあります。
親の接し方
兄弟が仲悪い原因には親の接し方もあります。平等に褒めようと思っていてもついつい下の子の方ができることも少ないので、兄弟を比較して少しのことで褒めてしまいがちです。それに比べて上の子はもちろんできて当たり前なので今更親も褒めませんよね。このような親の接し方は上の子にとって「自分は全然褒めてもらえない」と感じます。そのため、親の接し方としては下の子を褒めたら同じように上の子も別の内容で褒めてあげましょう。
兄弟が仲悪いのを防ぐために親が気を付けること6つ!
兄弟を比較しない
仲悪い兄弟にしないために親の接し方として大切なことがあります。それは兄弟を比較しないことです。子供達にとって比較されるということは、勝ち負けや優劣をつけることになります。勝者または優をつけられたからといっていいことばかりではありません。できなかった方の兄弟に対して見下したような接し方をするかもしれません。逆に劣ると判断された方の兄弟は次は頑張ろうと考える子供もいますが、自信を失い相手に対して嫌悪感を抱く可能性もあります。
兄弟に対して平等に接していると思い込まない
親は常に兄弟に対して平等な接し方を心掛けます。ところが、子供は自分が劣っているから相手ばかりが褒められるのだと感じてしまうこともあります。また、兄弟に対する劣等感を親に伝えようと暴れたり、泣きわめくなどの行動を取ることもあるかもしれません。子供が親の接し方についてどのように感じているかは子供にしかわからないことです。そのため、常に平等に接していると驕ることなく、子供達の様子や兄弟の態度を比較しながら距離感や接し方を考えましょう。
「兄弟は仲良しである」と思い込まない
兄弟だからといって全員が100%仲良しで波長が合うとは言い切れません。相手の苦手な部分やどうしても仲良くできなくても、それでもいいと受け入れてあげましょう。これから大人になって社会に出ても全員と常に波長が合うことはあり得ません。兄弟の間柄で苦手な相手との接し方や距離感を学ぶことができればお互いの存在価値を認め合うことができます。
食べ物は公平に配分する
食べ物の恨みは怖いと言いますが、食欲欲求は人間の本能の一つです。兄弟が仲悪いかどうかに関わらず、食べ物は公平に分けましょう。年齢差があり、下の子が食べきれない量だとしてもそれは親が決めることではありません。結果的に下の子が食べきれず、上の子が足りなかったら兄弟間で食べ物のやり取りを直接できるようにサポートしましょう。
兄弟喧嘩には母親が介入する
兄弟喧嘩はどちらかだけが我慢したり、どちらかの肩を一方的に持つことは後々わだかまりが残り仲悪い兄弟になる可能性もあるので避けましょう。兄弟喧嘩をした場合は、お互いの言い分を聞くという立場で母親が介入することも解決策の一つです。喧嘩をしたらどのように謝るのか、喧嘩をしても謝ったらまた仲良く遊べるといった喧嘩のルールを覚えるのも兄弟ならではかもしれません。
【子供が小さい場合】上の子を優先する
子供が小さい場合、という条件が入りますが、基本的に上の子を優先することで仲悪い兄弟にならないように気を付けることができます。小さな子供は誰のおもちゃか、次の順番はどちらか、などの社会的ルールをまだ知りません。でも、上の子はそれらのルールを知った上で兄弟で遊んでいます。ところがそのルールを破ったのは下の子なのにルールを守った上の子を叱ったら上の子は納得いきません。もちろん喧嘩になった経緯は聞くべきですが、上の子の前であえて下の子に注意することも兄弟が仲良く過ごす方法かもしれません。
気を付けて!親から兄弟差別を受けた心の傷はずっと残る!
兄弟喧嘩をしても言い分を聞いてもらえずに、一方的に叱られる差別を受けたと感じて心の傷になります。叱られた子供は「どうせ自分なんて」と自己肯定感が低くなり、自信を持って行動できなくなります。逆に常に親にかばってもらった子供は、怒られた相手の兄弟のことを見下すようになります。やがて「自分は間違えていない」と自分のミスや短所を認めることができずに、大人になって社会に出てから人間関係に悩むようになるかもしれません。
少子化の現代、兄弟が仲悪いと修復が困難になることも!
昔は5人兄弟や6人兄弟の家庭は決して珍しくありませんでした。ところが、現代は少子化となり1人っ子や多くても2人または3人兄弟です。兄弟の人数が多ければその中で相性のいい人が1人くらいはいても、少子化の現代はその確率が低くなります。そのため、仲が悪いと仲裁に入ってくれる兄弟もいないため、大人になって修復が難しい状況になるかもしれません。
仲悪い兄弟は大人になってからどうなるの?
子供の頃仲悪い兄弟が修復をせずに大人になると、その関係性はもっと難しくなります。さらに、お互い社会人となり自立すると経済的な差も出てきます。そこで問題となるのが遺産相続です。兄弟とはいえ、仲悪いからと大人になり疎遠になれば特段問題はありませんよね。ところが、親が亡くなったからと相続の問題が発生すると仲悪い関係性がさらに悪化するかもしれません。
仲悪い兄弟が上手に付き合う方法5選!
お互いの違いを認める
兄弟だから、家族だからといった関係性に関わらず、一人一人違う人間です。顔やスタイル、考え方など全く同じという事はあり得ません。仲悪い兄弟だからといって相手を理解できないのではなく、お互いの違いを認めることで適度な距離感を取り付き合っていくことができるかもしれません。
深入りしない
大人になるとそれぞれの生活があります。お互いに家族ができるとなおさらです。どんなに仲がいい兄弟でも、結婚すると多少は距離を置くことになります。そのため仲悪い兄弟の場合は、あえて相手の生活に深入りしないように心がけましょう。顔を合わせた時は楽しく会話をして、それ以外はお互いの生活を送る方が仲良く生きていけます。
距離感を大事にする
兄弟だからなんでも話し合うというのは思い込みです。兄弟に関わらずコミュニケーション能力が高い人は相手との距離感の取り方が上手いと言えます。つまり、兄弟・友達・職場の同僚など自分以外の人と上手に付き合っていくには距離感を加減することが大切です。
言いたいことは遠回しに伝える
相手のことが苦手だから話さない、付き合わないのでは関係性は変わりません。相手に聞きたいこと、言いたいことは直球ではなく、あえて遠回しに伝える方がうまくいくこともあります。お互いに少しずつ配慮をすることで適度な距離感を保ち付き合っていくことができます。
無理に仲良くしようとする必要はない
仲が悪いという関係性では、相手の嫌なところばかりが目についてしまいます。その結果仲良くなろうとすればするほど仲が悪くなることもあります。そこで上手に付き合うために、相手のいいところを見つけましょう。嫌なところを見つけるのは簡単ですが、いいところというのは苦手な相手ほど大変です。無理に仲良くするのではなく、お互いの短所を認めるのも上手に付き合う方法です。
兄弟仲が悪いのは親の接し方が原因となる場合もある!
兄弟仲が悪い原因はもちろん相性もありますが、親の接し方の場合もあります。逆に言えば、親の接し方次第で兄弟が仲良く成長していける可能性もあるという事です。もう一度兄弟に対する接し方や声のかけ方を振り返って、兄弟仲をじっくりと観察してみましょう。