マンゴーの食べ頃の見分け方は?美味しい切り方や保存方法も!
南国フルーツの王様と言えばマンゴーです。強い甘みとなめらかな食感で人気のあるマンゴーですが食べ頃を見分けるのが難しいですよね。マンゴーの食べ頃を知らせるサインを知って、一番甘くてジューシーな完熟マンゴーを美味しく楽しみましょう。
目次
マンゴーの食べ頃が知りたい!
夏に旬を迎えるフルーツの中でも、マンゴーのジューシーさや甘さは暑さで疲れた体に染みる、至福の味わいですよね。でも、マンゴーをスーパーで手に取っても皮の下の果肉がしっかり熟して食べ頃になっているか見分けるのが難しいですよね。自宅でさあ食べようと切ってみたらまだ青い未熟で固い状態だったらがっかりします。食べ頃のマンゴーの選び方を知って、美味しくいただきましょう!
マンゴーってどんな果物?
マンゴーは東南アジアを中心に栽培される代表的な南国フルーツの1つです。インド東部やミャンマーでは約4000年前から栽培が行われていたといわれています。近年はメキシコやタイ、フィリピンなどからの輸入品だけでなく、国内でもハウス栽培されるようになり生産量が増加しました。
マンゴーの特徴とは?
南国フルーツのマンゴーの旬は、品種によって多少差が出るものの、多くは夏です。4月から8月にかけてスーパーなどの店頭でよく見かけるようになります。完熟したマンゴーは果汁が多く、なめらかな口当たりと濃厚な甘みが特徴です。そのままたべるのはもちろん、マンゴーを使ったプリンやケーキ、アイスクリームは人気です。マンゴーの旬の時期になると、コンビニスイーツなどでマンゴーを使ったデザートが並び始めますね。
マンゴーの栄養とは?
マンゴーの主な栄養成分は、βカロテン、葉酸(83mcg)、食物繊維(1.3g)、カリウム(170mg)です。マンゴーは抗酸化作用のあるβカロテンの量が多いので、美肌やがん予防に効果が期待できます。貧血予防によい葉酸や、腸の働きを整える食物繊維も多めで、女性にうれしいフルーツなんです。
マンゴーの品種を紹介!
マンゴーには輸入物、国産物ともにたくさんの品種があります。
アーウィン
果実は400~500gくらいの卵形で、果皮がリンゴのように赤く染まるため、アップルマンゴーとも呼ばれます。日本や台湾で生産される品種の多くはこのアーウィン種です。果肉はオレンジ色です。果汁を多く含んでいて食感はなめらかで、甘味の中にほどよい酸味があり濃厚な味わいです。国内産アーウィン種マンゴーの旬は6~8月頃です。
キーツ
皮が青いままで完熟することで有名なのがキーツ種です。1個の重さが500g~2kgにもなる大玉マンゴーで繊維質が少なく、果肉は橙黄色で柔らかい肉質が特徴です。輸入物ではカリフォルニア産、国内では沖縄よくで栽培されています。国内産の旬は8~9月頃でカリフォルニア産の旬は9~11月頃になります。
カラバオ
カラバオ種は別名ペリカンマンゴーと呼ばれ、形が細長くペリカンのくちばしに似ていることからこのような名前が付きました。日本に輸入されるほとんどがフィリピン産です。まったりとした甘味と適度な酸味とがほどよくマッチし、なめらかな食感です。1年を通して出荷されるため価格がお手頃でスーパーでもよく見かけます。
ナンドクマイ
ナンドクマイ種のマンゴーは、果皮が黄色で、ヘタ側は丸みがあり反対側の先端はとがった形をしています。タイ産のマンゴーの主流はナンドクマイ種です。強い甘味とほどよい酸味を持つ濃厚な風味で、旬の時期は2月下旬~5月頃で他の品種と少しずれています。
トミーアトキンス
ブラジル産マンゴーとして有名な品種です。表皮は赤色で果肉は黄金色という、アップルマンゴーの中の一つです。果汁が多く強い甘みが特徴です。旬は10月~4月頃で、夏のシーズンからずれています。
美味しいマンゴ-の選び方は?
マンゴーは他のフルーツに比べて柔らかくデリケートなので店頭でよく確認するのが賢い選び方です。思わぬ箇所でダメージを受けているかもしれません。
果皮に傷がなくハリがある
美味しいマンゴーの選び方のポイントの一つが、皮の状態です。皮が赤い品種、青い品種とどの色の皮でもしっとりとツヤがあり色鮮やかでふっくらとしているものを選びましょう。シワのあるものや皮に黒い斑点があるもの、さわってブヨブヨしたものは古いので避けてください。なお、収穫したての新鮮なものには果皮に白い粉が付いていますので選び方の目安にしてください。食べ頃サインを見分けられるので洗い落とさないようにしましょう。
ずっしりとした重みがある
美味しいマンゴーの選び方として、マンゴーを店頭で優しく手に持ってみましょう。ずっしりと重みがあり、少しベタつきがあるものが美味しいマンゴーのしるしです。
【種類別】マンゴーの食べ頃の見分け方とは?
マンゴーは種類によって皮の色や果肉の色が違うので、食べ頃の見分け方が種類ごとに違います。
アップルマンゴー(アーウィン種)
出荷される時には完熟していますが、マンゴーによってはさらに常温保存し追熟させるとよりいっそう美味しすくなります。追熟の目安ははだいたい2 ~3日で、収穫したての目印である皮の白い粉がなくなり、艶が出て赤みが増してしっとりしてきたら食べ頃です。
アップルマンゴー(その他の品種)
メキシコやブラジルから輸入されるアップルマンゴーにはヘイデン種やケント種、トミーアトキンス種があります。早もぎして輸送中に追熟させるため食べ頃には多少ばらつきがありますので、皮の色合いや艶を観察しておきましょう。
キーツマンゴー
キーツ種のアンゴーは完熟しても果皮が赤くならず青いままなので食べ頃の判断が難しいですね。香りが強くなり青い皮が少し黄みがかって実が柔らかくなれば食べ頃です。
玉文マンゴー
玉分マンゴーは台湾で育成された品種です。見た目がアーウィン種に似ていて果皮が赤く、果肉は濃いオレンジ色になります。サイズが大きいのが特徴で、重いものは1kg以上にもなります。糖度が高くて追熟してくると甘味が強くなるので、マンゴーと木をつないでいた部分の香りを嗅いで甘い香りを強く感じてくると食べ頃です。
【産地別】マンゴーの食べ頃の見分け方とは?
マンゴーの食べ頃は産地によっても違います。すぐに食べたければ、店頭で上手な選び方をして食べ頃を迎えているマンゴーを買いましょう。
沖縄産マンゴー
沖縄産マンゴーはアップルマンゴーとよばれるアーウィン種と青い皮が特徴のキーツ種です。アーウィン種は店頭に出るタイミングで完熟していますが、白い粉が皮についているようであれば2日から3日ぐらい常温で追熟することによってより甘みを増し食べ頃となるでしょう。
キーツ種のマンゴーは13日前後の常温での追熟が必要です。皮が青いため食べ頃の判断が難しいですが、甘い香りが強く漂い、マンゴーを指で押すと少しへこむ状態になったらしっかり完熟していて食べ頃になっています。
宮崎産マンゴー
アーウィン種のアップルマンゴーの中でも糖度15度以上で重さが350グラム以上、なおかつ形がきれいという基準を満たしたものが、宮崎県の「太陽のタマゴ」というブランドマンゴーとして販売されています。宮崎のマンゴーは、収穫前に実にネットをかぶせ、実が自然落下をするまで待って追熟してから出荷します。つまり店頭に並ぶときには食べ頃を迎えています。手間がかかる分、価格は高めですが甘味の強さと高級感から贈答品としてよく利用されています。
タイ産マンゴー
タイ産マンゴーの主流品種は果皮が黄色いナンドクマイ種で、輸送中に追熟させるため日本にマンゴーが到着してすぐに食べ頃を迎えます。タイ産のマンゴーを購入したらすぐに冷蔵庫に入れて冷やして、早めにいただきましょう。
メキシコ産マンゴー
メキシコ産マンゴーはケント種やトミーアトキンス種のアップルマンゴーで、果肉が鮮やかなオレンジ色です。メキシコ産のマンゴーは上質なのもが多く、日本産マンゴーと味がよく似ていて人気が高いです。メキシコから完熟手前で収穫され輸送中に追熟させるため、日本に到着した頃には食べ頃になっています。購入したらすぐに冷蔵庫で冷やし長くは保存せず、早めにいただきましょう。
台湾産マンゴー
台湾産マンゴーは交配や改良した独自の品種のものが多いのが特徴えす。食べ頃のマンゴーの選び方としては木と果実をつないでいた部分の香りの強さを目安にしましょう。香りがあまり感じられなければ、追熟させて様子を見ましょう。
オーストラリア産マンゴー
オーストラリア産のマンゴーは、10月~1月頃に収穫されるケンジントンプライド種という珍しい品種のマンゴーです。果皮が黄色とピンクのグラデーションに染まり、なめらかな口当たりとマイルドな甘さが楽しめます。オーストラリア産のマンゴーは蒸熱処理されていることが特徴です。日本へ空輸され到着することには、追熟されて食べ頃を迎えていますので購入したらすぐに冷蔵庫で冷やして美味しくいただきましょう。
フィリピン産マンゴー
フィリピン産のマンゴーは、黄色い皮の細長い形が特徴的なガラパオ種です。皮がきれいな黄色でツルツルしたマンゴーを選ぶといいでしょう。皮の色が少し青いものは22℃から25℃の温度で保存することで美味しく追熟できます。マンゴーの皮の表面にしわができる少し前が食べ頃です。
マンゴーの切り方3選!
マンゴーの果肉はとても柔らかいので切り方を工夫しましょう。
【基本】三枚おろし
マンゴーには真ん中に薄い大きい種が挟まっている状態です。種の厚みは約1㎝ほどなので、見当をつけてゆっくりと包丁を入れ、種の感触をさぐりながらなるべくぎりぎりに縦に切ってマンゴーを3つの部分にわけます。この切り方が基本の三枚おろしとなります。
花咲カット
大きめのマンゴーに適した切り方見栄えがきれいで高級感があります。お客様に出す時にぜひ挑戦してみてもらいたい切り方です。基本の切り方である三枚おろしにした後、種のない両端の部分に皮まで切らないように注意しながらさいの目に包丁を入れ、両端を持って開きます。
その他のカット方法
基本の切り方、三枚おろしにした後、さいの目にせずに直線に切り分けます。皮は手でもすぐにむけるのでついたままでも大丈夫です。バナナのように皮をむいてそのままかぶりつくのもマンゴーの甘みを余すところなく味わえてよいですね。小さめのマンゴーに向いています。
マンゴーを追熟させる方法とは?
熟していないマンゴーは、常温で保存するのが基本です。冷蔵庫で冷やすと追熟が進みません。熟したマンゴーと青いマンゴーを一緒に包んでおくさらに熟成されます。逆に追熟を抑えたい時は紙袋などに入れて冷蔵庫の野菜室で保存しましょう。
マンゴーを冷蔵庫で保存する方法とポイントは?
マンゴーはデリケートなので、保存方法には注意が必要です。
完熟したマンゴーは粗雑に扱って傷がつかないよう注意が必要なデリケートな果物です。新聞紙でくるみ、水分が飛ばないようにポリ袋などに入れて冷蔵庫の野菜室で保存しましょう。完熟したマンゴーは日持ちする果物ではありませんので早めにいただきましょう。冷蔵庫の温度は8度までが目安です。これより低いと低温障害を起こし果実の表面から黒ずみ始め、味が落ちてしまいます。
マンゴーは冷凍保存できるの?
冷凍保存は食材を無駄なく使うためにとても有効な方法です。マンゴーも冷凍保存ができます。
どんなカットが冷凍保存に向いてる?
マンゴーを冷凍保存する時は、種を取り除き皮を剥いてしまい、サイコロ状に切って冷凍すると食べる時にすぐに使え、アレンジがしやすいでしょう。
冷凍保存したマンゴーの美味しい食べ方
冷凍保存したマンゴーを食べる時は半解凍でシャーベットのように食べるか、スムージーやシャーベットなどつぶして使いましょう。完全に解凍してしまうと柔らかく崩れやすくなるので半解凍の状態がポイントです。
マンゴーの黒い斑点とは?
マンゴーの皮に黒い斑点は傷んでいるわけではなく、熟成の終わり頃に表れるマンゴーの完熟のしるしです。すぐに完熟した甘いマンゴーを食べたいのであれば、黒い斑点があるマンゴーを購入すると良いでしょう。
マンゴーはかぶれることがある?
甘くて美味しいマンゴーですが、分類としては「ウルシ科マンゴー属」でやっかいなことに「ウルシ科」の果物です。残念ながら人によっては果汁に触れるとかゆくなったり、かぶれたりします。アレルギー体質の人は注意して少しずつ食べたほうが良いかもしれません。
マンゴーの美味しい食べ方レシピ3選!
マンゴーはそのまま食べるだけでなく、アレンジするとさらに美味しくいただくことができます。
マンゴーゼリー
マンゴーの実とマンゴージュース、粉ゼラチンがあれば簡単にマンゴーゼリーが作れます。マンゴージュースとゼラチンを混ぜ合わせたゼリー液に、ごろごろした食感が楽しめるようにサイコロ状にカットしたマンゴーの果実を混ぜて冷蔵庫で冷やし固めましょう。
マンゴーソース
マンゴーの実と砂糖、レモン汁をミキサーにかけるだけでマンゴーソースが出来上がります。甘ずっぱいマンゴーソースは、ココナッツミルクプリンやヨーグルトやアイスクリームにかけると見た目もカラフルで美しく楽しめますよ。
マンゴーサラダ
マンゴーの楽しみ方はスウィーツだけではありません。生ハムとレタスやルッコラなどをサイコロ状にカットしたマンゴーと合わせて塩胡椒とオリーブオイルや、ドレッシングと和えると見た目もオシャレなサラダの感性です。マンゴーの甘みと生ハムの塩気のバランスが新鮮ですよ。
マンゴーの食べ頃を見分けて美味しく食べよう!
マンゴーにもいろいろな品種や産地があると分かりましたね。マンゴーの状態を見分けて一番甘くて美味しい食べ頃をいただきましょう!