落し蓋の代用になるもの7選!キッチンにあるもので便利に代用!
煮物を作るときに落し蓋を使うと味がしっかりしみこんでとても美味しいですよね。そんな落し蓋は買うのもいいですが、実はキッチンにあるものでも手軽に代用できます。今回は、落し蓋の代用になるもの7選とそれぞれの使い方をご紹介します!
目次
- 1落し蓋がない!そんなときは家にある物で代用しよう!
- 2そもそも落し蓋の意味とは?
- 3落し蓋の4つの役割!
- 4落し蓋がないと料理が美味しくできないの?
- 5落し蓋と鍋蓋の違いとは?
- 6落し蓋がなくて困った!キッチンにある物で代用しよう!
- 7【落し蓋の代用①】アルミホイル
- 8【落し蓋の代用②】クッキングシート
- 9【落し蓋の代用③】サランラップ
- 10【落し蓋の代用④】キッチンペーパー
- 11【落し蓋の代用⑤】お皿
- 12【落し蓋の代用⑥】紙皿
- 13【落し蓋の代用⑦】キャベツ
- 14和食の煮物の代表!落し蓋の活用レシピ3選!
- 15落し蓋を買うなら!おすすめ素材の落し蓋を紹介!
- 16落し蓋は100均でも手軽に購入できる!
- 17落し蓋を使うときの注意点!
- 18【番外編】きせ蓋・きり蓋とは?
- 19落し蓋を使ってお料理をより美味しくしよう!
落し蓋がない!そんなときは家にある物で代用しよう!
煮物や煮魚などを作ろうとしたとき、レシピに「落し蓋」が登場したけれど家には落し蓋がなく、困ってしまった経験はないでしょうか。そんなときはキッチンにある身近な物を落し蓋の代用品として使うことができます。
そもそも落し蓋の意味とは?
落し蓋とは
落し蓋とは、鍋の中の食材に直接落とすように乗せる蓋のことをいいます。落し蓋は鍋の中に入れるので、鍋蓋よりも一回り小さい物を使います。
落し蓋の意味とは
では、落し蓋をする意味は何なのでしょうか。落し蓋は食材に味をしっかりしみこませるなど様々な意味を持っており、主に煮物作りなどで役立ちます。
落し蓋の4つの役割!
食材に味をしみこませる
落し蓋をする意味のひとつは食材全体にムラなくしっかりと味をしみこませることです。通常の鍋蓋をして煮物を作ると煮立った煮汁が食材の下部にとどまり、味の入り方にムラができてしまうことがあります。しかし、落し蓋をすることで煮立った煮汁が上に移動し、落し蓋に当たってまた下に移動するという動きを繰り返すので常に食材全体に煮汁がかかるようになります。
煮崩れ防止
落し蓋は食材の上に直接乗せるように置くため、蓋が食材を押さえることによって食材同士がぶつかって食材の形が崩れてしまう、いわゆる煮崩れを防ぐという意味があります。
煮汁の蒸発を防ぐ
また、落し蓋には少ない煮汁で効率的に火を通す意味もあります。通常の鍋蓋で煮物を作ると煮汁が徐々に蒸発して足りなくなり、最後に焦げてしまうことがあるかもしれません。しかし、落し蓋は食材にぴったり密着するので、煮汁が蒸発しづらくなります。
調味料と時間の節約
落し蓋をすると通常の鍋蓋をするよりも煮汁の量が少なくて済むので、煮汁を作るための調味料の節約になります。また、短時間で効率よく食材に味をしみこませることができるので、落し蓋には煮込む時間を大幅に短縮するという意味があります。
落し蓋がないと料理が美味しくできないの?
多くの役割を果たしてくれる落し蓋ですが、レシピに「落し蓋」とあるところを通常の鍋蓋を使ってもその料理が作れないわけではないですし、美味しくならないわけでもありません。しかし、場合によっては味にムラができたり、食材の形が崩れてしまったりすることはあります。落し蓋を使うことで、より手軽に、より短い時間で失敗なく美味しい料理を作ることができます。
落し蓋と鍋蓋の違いとは?
このように、落し蓋と鍋蓋は同じ「蓋」でも別物です。鍋蓋は鍋に付属している蓋のことですが、落し蓋は鍋の中の食材に直接落とすひと回り小さい蓋のことを言います。例外はありますが、基本的には落し蓋をしたとき、さらに上から鍋蓋をする必要はありません。
落し蓋がなくて困った!キッチンにある物で代用しよう!
では、落し蓋が家にないけれど、手早く美味しい料理を作りたいときはどうしたらいいのでしょうか。そんなときは、キッチンにある身近な物で代用してみましょう。
【落し蓋の代用①】アルミホイル
アルミホイルを使った落し蓋の作り方
落し蓋の代用として最もよく知られているのが、100均などでも手に入りやすいアルミホイルです。アルミホイルで代用した落し蓋の作り方は次のとおりです。
- アルミホイルを鍋の直径くらいの長さに切る
- 鍋にちょうど入るくらいのサイズになるように丸く折り込んで形を整える
- 真ん中に穴を空ける
- 食材の上にかぶせる
アルミホイルの落し蓋のメリット
・しわを作ってから使うとアクが取れやすい
・使い終わった後は排水溝の除菌に使える
どんなサイズの鍋にもぴったり合うように作れる上、使用後も排水溝の除菌に使えるのは嬉しいですね。サイズもきちんとはさみで切らなくても調整できるので、時間をかけず手軽に代用したい方におすすめです。
アルミホイルの落し蓋のデメリット
・軽いので煮ているうちに浮いてくることがある
・酸や塩分の強い調味料に長時間つけると溶けることがある
・コンロの火などに直接触れていると溶けることがある
通常の調理ではアルミホイルが溶けてしまう可能性はほとんどないですが、アルミホイルはとても軽くて煮汁が多いと浮いてしまうというデメリットもあります。落し蓋の代用として使用する場合は、煮汁の量や火の温度に注意しましょう。
【落し蓋の代用②】クッキングシート
クッキングシートを使った落し蓋の作り方
クッキングシートはお菓子作りやフライパンで魚を焼くときなどにも使われ、常備している家庭も多い代用品ですね。クッキングシートで代用した落し蓋の作り方は次のとおりです。
- クッキングシートを鍋に押し付け、鍋の直径くらいの長さに印をつける
- 鍋にちょうど入るくらいのサイズになるように、印よりも少し小さく丸く切る
- 数か所に穴を空ける
- 食材の上にかぶせる
クッキングシートの落し蓋のメリット
・クッキングシートが油やアクを吸い取るのでヘルシー
・水分を吸収するので重くなり、浮いてくることがない
アルミホイルと同じく手に入りやすいクッキングシートですが、アルミホイルにないメリットがあります。油やアクを吸い取ってくれるので、代用した落し蓋を使ってヘルシーな料理を作りたい方におすすめです。
クッキングシートの落し蓋のデメリット
・食材と密着しづらいので、空気穴を数個空ける必要がある
空気穴を数か所に空けることや、はさみで切る必要があることなど、アルミホイルと比べると多少の手間はかかるかもしれません。しかし、クッキングシートのデメリットはほとんどなく、簡単に代用品として使うことができます。
【落し蓋の代用③】サランラップ
サランラップを使った落し蓋の作り方
どの家庭にも必ず常備されていて100均でも購入可能なサランラップを使うこともできます。サランラップで代用した落し蓋の作り方は次のとおり、クッキングシートと同じ手順です。
- サランラップを鍋に押し付け、直径くらいの長さに印をつける
- 鍋にちょうど入るくらいのサイズになるように、印よりも少し小さく丸く切る
- 数か所に穴を空ける
- 食材の上にかぶせる
サランラップの落し蓋のメリット
・食材への密着度が高く、味がしみこむ
サランラップは、アルミホイルやクッキングシートよりも食材に密着するので、さらに味がしみこむ効果が期待でき、しっかり均等に火が通った煮物を作りたい方におすすめです。
サランラップの落し蓋のデメリット
・ラップの種類によっては、熱に弱いものもある
・油の多い煮汁ではうまく効果を発揮できない
通常のサランラップで煮物などを作る場合は、問題なく代用することできます。しかし、デメリットとして素材が異なるラップを使うときや油の多い料理を作るときなどは、うまく効果を発揮できない場合があります。ラップと料理の種類には注意しましょう。
【落し蓋の代用④】キッチンペーパー
キッチンペーパーを使った落し蓋の作り方
キッチンペーパーも、常備している家庭が多いキッチン用品ですね。キッチンペーパーで代用した落し蓋の作り方は次のとおりです。
- キッチンぺーパーを鍋の直径くらいの長さに切る
- 鍋にちょうど入るくらいのサイズになるように切るか折り込む
- 真ん中に穴を空ける
- 食材の上にかぶせる
キッチンペーパーの落し蓋のメリット
・食材への密着度が高く、味がしみこむ
・水分を吸収するので重くなり、浮いてくることがない
キッチンペーパーは、他の代用品と比べてもさらにメリットが多くあり、万能な代用品といえますね。
キッチンペーパーの落し蓋のデメリット
・薄いキッチンペーパーだと破れてしまう
キッチンペーパーで代用するときは、厚手でしっかりしたものを選び、一部を水につけて破れないか確かめてから使うといいでしょう。
【落し蓋の代用⑤】お皿
どんなお皿が落し蓋に向いてるの?
これまで紹介した道具が家にない場合は、お皿も落し蓋として代用することができます。お皿は、使う鍋の大きさに合った耐熱皿を選びましょう。お皿の適度な重みでずれにくく、しっかり食材を押さえてくれるメリットもあります。
お皿を落し蓋として使う注意点
お皿を落し蓋として代用するときは、重いお皿を使うと食材が潰れてしまうので、適度に軽いお皿を選ぶようにしましょう。また、落し蓋として代用したお皿は大変熱くなるので、取り出すときは火傷しないよう十分注意してくださいね。
【落し蓋の代用⑥】紙皿
100均やコンビニで簡単に購入できる紙皿を落し蓋として代用することもできます。紙皿の場合も、アルミホイルなどと同様に真ん中に穴を空けて使います。紙皿は軽いので食材を潰してしまう心配がない上に使い捨てができて衛生的なため、鍋のサイズに合ったものがあれば使いやすい代用品です。
【落し蓋の代用⑦】キャベツ
あまり知られていない落し蓋の作り方として、キャベツで代用する方法もあります。できるだけきれいで大きなキャベツの葉を、鍋の中の食材が見えなくなるように数枚重ねて使います。代用として使ったキャベツは煮物と一緒に食べることができ、ゴミにならないのでとてもエコな落し蓋です。
和食の煮物の代表!落し蓋の活用レシピ3選!
では、落し蓋を使うとどのような料理が美味しく作れるのでしょうか。落し蓋を活用したレシピを3つご紹介します。落し蓋を持っていない方は、ぜひ他の物で代用して作ってみてくださいね。
肉じゃが
材料
- じゃがいも 2~3個
- にんじん 1/4本
- 玉ねぎ 1/4個
- 豚肉 100g
- サラダ油 適量
- 水 適量
- 砂糖 大さじ1
- 醤油 大さじ1.5
- みりん 小さじ2
作り方
- じゃがいも・にんじんをひとくち大に切り、玉ねぎをくし切りにする。
- 鍋にサラダ油を熱し、1の具材の表面が透き通るまで炒める。
- 水をひたひたに入れ、ひと煮立ちさせる。
- 砂糖・醤油・みりんを入れ、煮立ったら豚肉を入れる。
- アクを取り除き、落し蓋をして食材に味がしみこむまで煮込む。
大根と鶏手羽の煮物
材料
- 大根 1/8本
- 鶏手羽先 4本
- 水 200ml
- 酒 大さじ1
- 蜂蜜 大さじ1
- 醤油 大さじ2
作り方
- 大根の皮を剥き、大きめの乱切りにする。
- 鍋に大根・鶏手羽先・水・酒・蜂蜜・醤油を入れる。
- 落し蓋をして、煮汁が少なくなるまで煮込む。
魚の煮つけ
材料
- 魚の切り身(キンメダイ、メバルなど) 2尾
- 塩 適量
- 生姜 1片
- 水 100ml
- 酒 100ml
- みりん 大さじ2
- 醤油 大さじ2
- 砂糖 大さじ1
作り方
- 魚の切り身に塩を振る。
- 生姜を薄切りにする。
- 鍋に水・酒・みりん・醤油・砂糖を入れ、ひと煮立ちさせる。
- 水気を拭いた魚と生姜を加え、落し蓋をして煮込む。
落し蓋を買うなら!おすすめ素材の落し蓋を紹介!
これまで落し蓋の代用品を紹介してきましたが、頻繁に煮込み料理を作り落し蓋を使用する方は、既製品をひとつ買っておくと便利かもしれません。落し蓋は、様々な素材・色・サイズのものが販売されていますが、おすすめの素材は以下の3つです。
木製
最も一般的な木製の落し蓋です。木製は熱伝導率が低いので、食材全体に味がしみわたる効果が強くなります。また、ほどよい軽さで煮崩れも防ぎ、どんな料理にも使いやすい落し蓋です。ただし、料理の匂いがついたり、カビが生えたりする場合もあるので、使用後にはしっかり洗って乾燥させましょう。
ステンレス製
ステンレス製の落し蓋は、最近人気が出てきています。木製のデメリットである匂いのつきやすさやカビの生えやすさがなく、使いやすい落し蓋です。また、サイズが調整でき、折り畳んで収納もできるので、できるだけ場所をとりたくない方にもおすすめです。使用後はかなり熱くなるので、火傷には注意しましょう。
シリコン製
シリコン製の落し蓋は、木製・ステンレス製と比べ、デザインの可愛らしさが特徴です。カラーも豊富なので、楽しんで選びたい方におすすめです。使い勝手もいいですが、木製と同様にやや匂いがつきやすく色も移る場合があるので、注意が必要です。
落し蓋は100均でも手軽に購入できる!
これらの落し蓋は、ダイソーなどの100均でも購入することができます。100均だからクオリティが低いということはなく、アク取り機能を強化したものなど、ひと工夫がされていて長く効果的に使えるものばかりです。落し蓋の購入を考えている方は、ぜひ100均でもお好みの落し蓋を探してみてくださいね。
落し蓋を使うときの注意点!
火傷に注意
素材にもよりますが、落し蓋は長時間熱にさらされることとなるため、高温になります。特にサランラップやキッチンペーパーなど熱伝導性の高い素材で落し蓋をするときは、菜箸を使って取り出すなど、火傷しないよう注意しましょう。
衛生面に気をつける
落し蓋は長時間食材に触れることになるので、使い捨ての材料で落し蓋を作るときは、再利用せずその都度新しいものを使いましょう。また、落し蓋を買って使う場合も必ず使用するごとにきれいに洗い、しっかり乾燥させておくことが重要です。
使い終わったらすぐに洗う
買った落し蓋を使う場合は、使い終わったらすぐに洗うことで匂いや色がしみついてしまうのを防ぐことができます。落し蓋を長く大切に使うために、使ったまま放置しないことを心がけましょう。
【番外編】きせ蓋・きり蓋とは?
通常は落し蓋をしたとき、さらに鍋蓋をする必要はありません。しかし、落し蓋のみよりもさらに煮汁の蒸発を防ぐことを目的として落し蓋の上に鍋蓋をすることがあり、これを「きせ蓋」といいます。また、魚など生臭さがある食材に使うときには落し蓋の上の鍋蓋を少しずらした方がよく、これが「きり蓋」です。
落し蓋を使ってお料理をより美味しくしよう!
落し蓋は100均で手軽な価格で購入できる物や、身近にある様々な物で簡単に代用することができます。ぜひ身近な物で代用した落とし蓋を使って、美味しい料理を作ってみてくださいね!