サウナの最適な温度や入浴時間は?火傷しない理由も解説!
ひと汗かくのに最適なサウナですが、その最適な温度や入浴時間について正しい知識を知ることでより効果がアップします。サウナに入るときの注意点やマナー、水風呂の温度は何度が最適か水分補給はいつすべきか、火傷をしない理由などについて紹介しますのでご覧下さい。
目次
サウナの温度はどのくらい?
サウナの平均的な温度は100℃近い温度で、一般的には85℃~95℃といわれています。種類によって平均温度は変化し、そこには湿度も深く密接に関わってきます。サウナの種類や温度や湿度、どんな効果があるのかなどを紹介しますので、自分にあったサウナを見つけてみてください。
いいことだらけ!サウナの効果とは?
サウナは健康や体に良いと漠然としたイメージはありますが、具体的にどんな良い効果が体にあるのかをここでは紹介します。サウナで得られる驚きの効果をご覧ください。
血行がよくなる
温度が高めのサウナに入ることで、身体が高温にさらされると血管が拡張し心拍数が上がります。すると身体の血液が循環し、血行が良くなり筋肉に流れる血液も増加するのです。運動不足やストレスで筋肉が緊張し、血液が流れづらくなることで肩こりが発生するのですが、血行が良くなる効果が現れることで改善することができます。
免疫力アップ
サウナに入り身体の細胞にサウナの高い温度が加わることで、たんぱく質が損傷します。その時にHSP(ヒートショックプロテイン)という別のたんぱく質が生まれ損傷を修復しようと働くのです。すると、細胞が再生しようと活性化し身体の免疫力が高まる効果があります。
疲労が軽減する
温度の高いサウナに入ることで、身体が発汗をします。運動をすると乳酸が筋肉に溜まり、それで疲れを感じます。この発汗作用により乳酸が酸素によって分解され、汗と一緒に体外に排出されます。サウナでは血流が通常の2倍なので、酸素の摂取量も増え効率よく乳酸が分解されて疲れが軽減できるのです。
美容効果がある
サウナに入り身体を温めることで、血流が良くなります。すると胃腸の働きが活発になり、食欲が増し食事がおいしく感じるようになるのです。血流が良い状態で栄養を摂取すると、身体中にその栄養を血液が届け老廃物を排出しようとします。結果としてお通じが良くなり、身体の内面から美しくなる効果があります。さらに快眠効果もあるので、よく食べよく出しよく眠り健康的に綺麗になることが出来るのです。
サウナの種類を紹介!
サウナにも種類が何種類かあり、様々な方法で身体を温めてくれます。大きく分けて4種類に分けその特徴や温度、湿度などについて紹介します。
ドライサウナ
一番馴染み深い身近なサウナがドライサウナです。一般的にサウナといえばドライサウナを示します。乾式サウナとも呼ばれ、カラカラに乾いた状態で身体を温めるサウナです。部屋に入ると肌がピリッと、のどがカラッとする特徴があります。その湿度はおよそ10%ほどで、蒸気は使いません。温度は高く80℃~100℃が平均です。
ミストサウナ
ミストサウナは言葉通り蒸気を使用し、蒸して身体を温めることができるサウナです。部屋に入るとむわっと蒸気があふれる特徴があります。その湿度は70%~100%で、入っているだけで肌の潤いを保つことが出来るでしょう。また、温度は40℃~50℃と低めなので身体への負担も少なくじっくりと温めることが可能です。
塩サウナ
塩サウナはサウナ室に塩を入れた容器を置き、汗をかいた体に塩を塗って発汗効果を促すサウナです。塩サウナはデトックス作用がものすごく、塩と汗が混ざった液体が様々な身体への良い効果を及ぼします。古い角質を溶かし、古い皮脂や汗の排出が促進されることで肌がつやつやになるのです。塩サウナ室自体は40℃~50度と低温なので、塩を使用しながらじっくりと発汗させるようになります。
ロウリュ
ロウリュはフィンランド発祥と言われるサウナ入浴法の一つでサウナストーブにある温めたサウナストーンに水をかけて水蒸気を発生させ、部屋の湿度を上げることで発汗作用を促進させる効果があります。最初の部屋の温度は80℃前後ですが、水をかけて熱波を浴びることで体感温度は一気に約100℃まであがります。ドライサウナよりも高湿度なので、とても熱く感じるでしょう。無理はしないよう注意して楽しむことをおすすめします。
サウナの温度と適温は?
サウナの種類により温度も湿度も異なるので、自分にあったものを選択することが大切になります。サウナの本場であるフィンランドでは、一般的に80℃~100℃前後で湿度も10%~20%とドライサウナと同様の湿度と温度です。そのため日本では身体を温めた後水風呂に入りまたサウナに入る、を繰り返す温冷交代浴をする人をよく見かけますが、フィンランドも同様です。クーリングといいサウナで身体を温め、プールや湖などに入り身体を冷やしています。
そうすることで身体の新陳代謝が活発になります。温冷交代浴が体に合う人は高温で、低温でじっくり温めたい人はミストサウナなどの低温サウナが良いでしょう。
サウナで火傷しない理由とは?
温度の高いサウナでは100℃を超えるものもあります。しかし、何時間もそんな高温のサウナ部屋に入っていても火傷をしないのが気になりますよね。それには人体の身体の作用や、科学的な理由がありました。それらについて紹介します。
空気と液体の熱伝導率の違い
まず1つ目の理由が、空気と水では熱の伝わり方が異なるため、火傷をしません。例えば100℃の熱湯に身体が触れると、必ず火傷をします。しかし、100℃の空気になると触れても大丈夫なのです。それは、液体に比べて空気などの気体は熱の伝導率が大きく異なり20倍も熱を伝えにくい物質だからです。そのため、サウナのように温度の高い室内でも火傷をしません。
汗による保護
2つ目の理由が、汗による身体の保護で火傷をしないようにしています。汗をかくことで身体の皮膚の周囲に薄い水分の膜をはり、身体を空気の乾燥から守り高温の環境から守ってくれるバリアーとなるのです。汗をかくことで身体の温度を冷やす効果もあり、汗が蒸発するときには身体の周囲に冷たい空気の層を作り出します。皮膚を守り、身体を冷やす汗は万能な存在なのです。
サウナの湿度はどのくらい?
サウナの温度も種類によって異なりますが、湿度も同様です。ドライサウナは乾式サウナなので湿度がとても低く、ミストサウナは湿度がとても高く水蒸気で満ちています。湿度が高ければさっぱりと汗を流すことができ、湿度が低いと肌や髪を乾燥させることなくゆっくりと汗をかくことが出来るのでどちらが良いかは好みで分かれます。
また、ロウリュのように途中から湿度が高くなり、熱波により汗をかくサウナもあります。温度と湿度に注意しながら、自分の好みにあったサウナを見つけましょう。
サウナ後の水風呂の温度はどのくらい?
スーパー銭湯や温泉に行くと、サウナの近くに必ず水風呂が用意されています。これは、サウナで身体を温め血行を良くした後水風呂につかり、さらに効果を高めるためのものです。水風呂にも最適な温度があります。平均的には17℃~19℃が良いとされており、15℃以下ではとても冷たく感じてしまいます。20℃だと生ぬるく感じるようで、とても繊細な温度設定が必要です。
サウナの正しい入り方・時間を解説!
サウナの入り方は個々によって好みが分かれます。本場フィンランドでは身体を軽くゆすいだら5分~15分サウナに入浴し、冷却休憩してまたサウナに入浴するを繰り返す方法を基本としています。決まったルールがあるわけではないので、入浴・水風呂・休憩を繰り返し何時間でも続ける人もいれば、長時間ではなく短時間を好む人もいます。平均的には4回~5回入浴を繰り返し、約1時間ほど入浴している人が多いようです。
サウナが熱すぎるときの対処法はあるの?
サウナにいざ入ってみたものの熱くてツライときはどのように対処するのが良いのか、その方法を紹介します。思ったよりも熱くてもこの方法を使えば、解消されることもあるので試してみてください。
下の段に移動する
ドライサウナの場合、部屋の温度は100℃前後です。しかし、サウナ室は大体のつくりが階段状にベンチがあるためどの場所に座るかで温度が変化します。一番上の段で90℃・中断で80℃・下段で70℃・床では60℃です。一番上の段と床では40℃も差があるので、体調や様子に合わせて座る場所を変えましょう。
頭を少し下げる
熱い空気や温度は上に向かうものです。そのため、頭の部分が一番熱く感じ、足は逆に冷えていることが多くなります。頭を少し下げたり、前傾姿勢をとることで頭頂部の熱さを緩和することが可能です。
サウナに入る際の注意点とマナー6つ!
サウナを利用する際の注意点やマナーについて6つ紹介します。サウナはとても身体によく好きな人はとても長い時間好んで滞在しますが、大切な注意点や守るべきマナーがあります。ご覧いただき、入浴の際の参考にしていただければ幸いです。
無理はしない!
サウナでとても大切な注意事項は、無理をしないことです。限界まで入るのではなく熱く苦しい・ツライ、などと感じたらサウナの下段へ下がったり、サウナから出たりしましょう。入浴の目安の時間は5分~15分ですが、体質や体調にもよりますので必ず無理をしないで、だめだと感じたら出て水分補給と休憩をしましょう。
体調不良・持病がある方・妊娠中はサウナに入らない
サウナに入ると血行が良くなり、心拍があがるなどの作用があります。そのため妊娠中の方や、心臓や血管に持病のある方は胎児や体に影響が出る場合があります。無理せずにサウナの入浴を避けましょう。また体調が悪かったり、歯を抜いた後だったり皮膚に傷がある方は、他の人への感染の可能性があるのでサウナの入浴を避けるのがマナーです。
食後すぐ・飲酒後には入らない
食後すぐや飲酒後すぐのサウナ入浴はやめましょう。熱い空間に入ることでアルコールのまわりも早くなりますし、気分がすぐれなくなってしまうことがあります。周囲に迷惑がかかるリスクがあるのでサウナに入るマナーとして、入浴前は飲食を避けるように注意しましょう。ただし、水分補給は別です。これから汗をかくので、体が水分を欲していたら水を飲みましょう。
サウナの前後は水分補給をしっかりする
サウナに入浴すると短時間で汗を大量にかきます。体中の水分が出てしまうので、必ず水分補給をするように注意しましょう。サウナに入浴し、水風呂で冷却して水分補給とこまめに水分をとり脱水状態にならないよう注意してください。水分もお茶やジュースやスポーツ飲料などではなく、水が良いでしょう。
サウナに入るときはかけ湯をする
サウナに入浴する際は、身体にかけ湯をするのがマナーです。温泉にきて直接サウナの部屋に入るのではなく必ず身体にかけ湯をし、汚れや汗などを洗い流してから入りましょう。また、かけ湯でぬれた身体を拭くよう注意してください。身体が濡れたままだと身体の水分が蒸発し、発汗作用が弱まるので気を付けましょう。
サウナ後にお湯に浸からない
サウナに入浴後、すぐにお湯につかるのは避けるように注意しましょう。サウナに入ると大量に汗をかくのでどうしてもお湯につかりたくなります。しかし、心臓にとても負担がかかってしまうので、サウナ入浴・水風呂・休憩の流れはよいのですが、温泉には入浴しないように気を付けてください。汗を流したい場合は軽くシャワーで流すくらいにしましょう。
【番外編①】サウナの歴史について知ろう!
サウナの歴史はとても古く、その起源は2000年以上前のフィンランドのガレリア地方と言われています。当時、食料を貯蔵したりスモークするための小屋だった場所がいつのまにか沐浴する場所になり、今日に至っています。フィンランドにはお風呂に入る習慣がもともとあまりなく、浴槽付きの住居などもあまりありません。しかし、サウナは200万という数で国中に設置され、国会議事堂の中にもあるほどです。
電気式や移動式など様々なサウナがあり、人々に愛されています。また、日本では水風呂で冷却しますがフィンランドでは凍結した湖に穴を作って入ったり、雪の上に転がったりして大自然の中でサウナを満喫しています。
【番外編②】岩盤浴の温度はどのくらい?
岩盤浴の温度はサウナと比較するととても低く岩盤自体の温度が40℃~50℃前後ほどで、室内の温度になると35℃~45℃くらいが一般的です。湿度も70%~80%と高すぎずにゆっくりと身体を芯からあたためて新陳代謝もアップしてくれるので、熱くて息苦しいサウナが苦手という方に愛されています。
マナーや注意点を知ってサウナを楽しもう!
様々なサウナの種類を紹介しましたが、いろいろなタイプのサウナを体験することで自分の好みにあったサウナが見つかるでしょう。サウナは健康にも美容にもリフレッシュにもとてもおすすめです。サウナのマナーや注意点、おすすめの入り方などを参考にして、ぜひ自分の好みのサウナ入浴法を見つけてみてください。