2019年04月08日公開
2019年04月08日更新
ビールに氷を入れない理由とは?氷アリで飲む国もあるの?
ビールに氷を入れて飲んだことはありますか?そもそもなぜビールには氷を入れないのでしょうか?実は氷アリで飲む国もあるのです。この記事ではビールに氷を入れる飲み方のメリット・デメリットを解説していきます。ビールの正しい保存方法や賞味期限もご紹介しましょう!
目次
ビールに氷を入れないのはどうして?
ビール好きな人は国を問わず世界中にあふれています。日本人も「とりあえずビール!」という人は多く、テレビでもビールのCMを見ない日はないと言っていいでしょう。キンキンに冷えたビールの炭酸の喉ごしは暑い季節に嬉しいものです。常に冷蔵庫にストックしている人もいるのではないでしょうか?
さて、今回はビールに氷を入れることは「あり」か「なし」かについてお話していきます。ビールに氷を入れるデメリット・メリットだけでなく、ビールに氷を入れて飲む飲み方も解説しましょう。実はもともとビールに氷を入れる国もあるのです。ほかにもビールの保存方法や賞味期限などの豆知識もご紹介します。ビール好きなら必見です!
ビールに氷を入れるデメリット3つ!
「ビールに氷を入れるなんて」と考えるビール好きは多いかもしれません。なぜビールに氷を入れる飲み方が定着していないのでしょうか?ビールに氷を入れるデメリットを見ていきましょう。
温度が下がる
まず、ビールに氷を入れるデメリットとして挙げられるのは、「温度が下がる」ことです。ビールが冷えるなら、デメリットとは言えないと考える人もいるかもしれません。しかし、ビールにも最適な温度というのがあるのです。
ビールが最もおいしく感じられる温度は、人それぞれなところもあるでしょう。ただ、ぬるいビールは勘弁という人は多いはずです。ぬるい温度だと、喉ごしの爽快感がなくなってしまうためです。苦みも強く感じられるでしょう。といって、冷たすぎる温度だと、泡立ちが良くないばかりか、ビールの味そのものを味わうことができなくなるというデメリットもあります。
一般的にビールが一番おいしいとされる温度は、夏は4~6度、冬は6~8度とされています。ぜひ最適の温度で飲んでみてください。
味が薄まる
「味が薄まる」というのも、ビールに氷を入れるデメリットです。ビールに氷を入れてしまうと、氷が徐々に溶けて、ビール本来の味が薄まってしまいます。水っぽくなり、味だけでなくアルコールも薄まります。ビール好きにとっては本来のビールの味を楽しめなくなってしまうのです。
炭酸が抜けやすくなる
ビールに氷を入れるデメリットとして、「炭酸が抜けやすくなる」という点も挙げられます。氷を入れたグラスにビールを注ぐと、通常以上に一気に泡が立ちます。そのため、飲むときに炭酸が弱く感じてしまうのです。ビールの炭酸による爽快感を求める人には、物足りなく感じる飲み方と言えるでしょう。
ビールに氷を入れるメリット2つ!
次に、ビールに氷を入れるメリットを見ていきましょう。このメリットのために、ビール好きでも氷を入れる人はいるのです。具体的にビールに氷を入れるメリットをご紹介します。
酔いにくくなる
「酔いにくくなる」というのが、ビールに氷を入れる大きなメリットです。アルコールが弱い人や、ちょっと飲み過ぎたかなと思うときなどに、ビールに氷を入れるのです。氷が溶けたビールをゆっくり飲んでいけば、氷を入れない場合よりも、アルコールを少しずつ摂取することができます。
しかし、やはりビールに氷を入れても酔うときには酔います。そもそも他のアルコールでも氷を入れて飲む飲み方は普通にあります。たとえば、ハイボールや酎ハイなどです。ビールに氷を入れたとしても油断は禁物です。
ゲップが出にくくなる
ビールの炭酸によって、ゲップが出やすくなることを気にする人もいるでしょう。特に女性ならデート中はゲップを我慢する必要があります。ビールに氷を入れれば、ゲップが出にくくなります。これも氷入りビールのメリットのひとつです。先ほどビールに氷を入れると炭酸が抜けやすくなるというお話をしました。炭酸が減少することで、ゲップも抑えられるのです。炭酸でお腹が張る感じも緩和されるでしょう。
ビールに氷を入れて飲む飲み方に名前があるの?
ビールに氷を入れて飲む人は一定数いるため、実はその飲み方には名前があります。あまり一般的な名前ではないかもしれませんが、ビールに氷を入れた飲み方は「アイスビール」や「オンザロックビール」といった名前で呼ばれています。
「アイスビール」という名前は、聞き覚えがある人もいるかもしれません。というのも、過去にキリンが「アイスプラスビール」という名前のビールを期間限定で発売したことがあったためです。まさに「氷を入れて飲む新スタイルビール」ということで売り出されました。また、「アイスビール」はドイツでは100年ほど前から行われているビールの伝統的製法の名前でもあります。製法名であり、ビールに氷を入れる飲み方を指したものではありません。
居酒屋などでも通じやすい名前としては、「オンザロックビール」のほうでしょう。この「オンザロックビール」というのも、実は過去にサッポロビールや他の地ビールメーカーが期間限定で販売したビールの名前でもあります。やはり氷を入れる飲み方のためのビールでした。
ビールに氷を入れて飲む飲み方3ステップ!
続いてビールに氷を入れて飲む飲み方をご紹介しましょう。おいしく飲むためのちょっとしたコツがあります。ぜひ参考にしてみてください。
①小さめのコップに大きめの氷を入れる
まず、小さめのコップに大きめの氷を入れてください。小さめのコップを使えば、ビールが氷で薄まる前に飲み切ることができます。また、大きめの氷を使うことで、氷が溶けにくいというメリットもあります。
②氷を先にたっぷり入れる
おいしく飲むためのコツとして、氷はビールより先にコップに入れましょう。ビールを先に入れてから氷を入れると、泡立ちすぎて炭酸が抜けやすくなります。また、氷の量はたっぷり入れてください。少量の氷よりも、多めの氷のほうが溶けにくくなります。
③ビールをゆっくりと注ぐ
ビールを注ぐときは、ゆっくりと入れましょう。氷を入れたコップに勢いよくビールを入れてしまうと、泡立ちやすく、あふれてしまうことがあります。ちょっとしたことですが、ビールに氷を入れて飲むときの方法です。
ビールに氷を入れて飲む国がある?
日本ではあまり一般的でない氷入りビールですが、実はもともとビールに氷を入れて飲む国もあります。東南アジアの暑い国では、よく見かける飲み方です。ビールに氷を入れて飲む国を具体的にご紹介しましょう。
タイ
タイはビールに氷を入れて飲む国のひとつです。ご存知のとおり、タイはとても暑い国です。ビールに氷を入れるのは、昔は冷蔵設備が整っていなかったことが理由とも言われています。また、タイのビールは氷を入れて飲んでもいいように、日本のビールよりアルコール度数が少し高めのビールがあります。日本の代表的なビールのアルコール度数は5%程度です。タイのビールも同程度のアルコール度数のものはありますが、中には5.4%~6.4%程度のものもあります。
フィリピン
ビールに氷を入れて飲む国に、フィリピンも挙げられます。氷入りビールはフィリピンスタイルでもあります。なぜなら、フィリピンという国では冷えていないビールが結構な頻度で出てくるためです。加えて、フィリピンもやはり暑い国ということもあり、ビールを飲んでいるうちにぬるくなってきます。そのため、途中で氷を入れて飲む人もいるのです。フィリピンの代表的なビールと言えばサンミゲルでしょう。種類も豊富で、しかも安く、フィリピン料理にもピッタリなビールです。
【番外編①】ビールの正しい保存方法や賞味期限とは?
ところで、ビールの正しい保存方法や賞味期限をご存知ですか?ビールに氷を入れるのが「あり」でも「なし」でも、ビール好きなら知っておきたいところでしょう。番外編として、ビールの正しい保存方法と賞味期限をご紹介します。
猛暑が訪れる前に、ビールを買いだめする人もいるかもしれません。中には冷蔵庫に入りきらないビールもあるでしょう。ビールは常温でも保存できますが、直射日光は避けてください。また、高温すぎたり低温すぎる場所での保管も望ましくありません。高温すぎるとビールの味のバランスが崩れ、濁りも生じます。逆に3度以下の低温に長らく放置すると、同じく味の変質や変色が起こります。一気に冷やして飲もうと、ビールを冷凍庫に入れるのも厳禁です。中身が膨張して容器が破損する恐れがあるためです。
ビールの賞味期限については、冷暗所で適切に保存すれば、9か月程度と言われています。ただ、風味は徐々に失われていきます。ビール本来のおいしさを味わいたいなら、早めに飲むことをおすすめします。
【番外編②】冷えてないビールを氷で冷やす方法とは?
買ってきたばかりでビールが冷えていない。または、キャンプやバーベキューなどで持ってきたビールが冷えていない。そんなときにはどうすれば良いのでしょうか?ビールに氷を入れる飲み方に抵抗を感じる人のために、冷えていないビールを氷で冷やす方法があります。こちらも番外編としてご紹介しましょう。
氷の中でくるくる回す
缶ビールなら、氷の中でくるくる回して冷やすという方法があります。ごく簡単な方法ですが、手早くビールを冷やすことができます。缶ビールと氷を入れられるような容器を用意してください。容器に入れた氷の上で、缶ビルをくるくると3分ほど回すだけです。手も冷たくなりますが、缶ビールも冷えてくれます。
塩入りの氷水につけておく
塩入りの氷水に缶ビールをつけておくというのも、ビールを手早く冷やす方法です。塩を入れなくても、缶ビールなら10分ほどで冷たくなります。塩を入れる場合は、氷水がしょっぱく感じる程度を目安にしましょう。5分ほどでキンキンに冷やすことができます。さらに急いでいるときには、塩入りの氷水の中で缶ビールをくるくる回してみてください。ただ、長時間に渡って塩入り氷水に缶ビールを入れておくと、凍ってしまうので注意が必要です。
ビールに氷を入れて飲んでみては?
氷入りのビールは、本格的なビール好きには「ありえない」と思える飲み方かもしれません。しかし、氷を入れることで、ビールが苦手な人でも飲みやすくなります。また、休日のランチと一緒に、ライトな感覚でビールを楽しみたいときなどにもおすすめです。暑くなる季節、一度試してみてはいかがでしょうか?