芸能人は歯が命!元ネタは一世風靡したCMだった!
「芸能人は歯が命」。どこかで聞いた記憶はありませんか?実は「芸能人は歯が命」の元ネタは一世を風靡したCMです。アパガードという歯磨き粉のCMで、「芸能人は歯が命」は当時の流行語大賞にも選ばれました。「芸能人は歯が命」のCM秘話も含め、詳しくお話ししましょう!
目次
「芸能人は歯が命」はテレビCMで一世を風靡していた!
「芸能人は歯が命」というフレーズを聞いたことはありますか?実はこのフレーズ、ある時期の流行語大賞を受賞した言葉なのです。「芸能人は歯が命」の元ネタは、もともとアパガードという歯磨き粉のCMのキャッチコピーでした。
「芸能人は歯が命」の言葉どおり、現在も芸能人と言えば、きれいな白い歯で笑う姿を思い浮かべる人も多いでしょう。日本人も全般的にきれいな白い歯にこだわる人が増えてきました。
「芸能人は歯が命」のキャッチコピーの元ネタとなった歯磨き粉のアパガードのCM。そもそもこのCMはいつ頃放送されたものなのでしょうか?放送されたCMには芸能人のだれが起用されていたか、覚えていますか?また、「芸能人は歯が命」というキャッチコピーは印象に残るものですが、一体だれが考えたのでしょう?この記事ではアパガードの現在も含めて、「芸能人は歯が命」の元ネタとなったCMについて詳しくお話していきます。
「芸能人は歯が命」はいつ頃放送されたCM?
まず、「芸能人は歯が命」の元ネタとなったアパガートのCMは、いつ頃放送されたのかについてお話ししましょう。アパガートは1985年、サンギ社から高機能な歯磨き粉として発売されました。「芸能人は歯が命」のキャッチコピーでアパガードのCMが放送されたのは、1995年のことです。「芸能人は歯が命」のCM製作費は10億円とも言われています。
「芸能人は歯が命」のCM効果は?
この「芸能人は歯が命」のキャッチコピーのインパクトは非常に強いものでした。CMが放送されてから歯磨き粉のアパガードは一躍世間の注目を集めることとなります。「芸能人は歯が命」というキャッチコピーから、自分も芸能人のようにきれいな白い歯になりたいと願う人が多かったのでしょう。この歯磨き粉を買い求める人が激増しました。
アパガードは「芸能人は歯が命」のCMの放送から1週間で1年分の在庫30万本が完売。1996年のサンギ社の年間売り上げは140億円に達したと言われています。
「芸能人は歯が命」のCMに出演の芸能人4人!
当時の流行語にもなった「芸能人は歯が命」。元ネタとなったアパガードのCMには、どの芸能人が起用されたのでしょうか?やはり歯がきれいで白い芸能人4人が選ばれています。「芸能人は歯が命」の元ネタ、アパガードのCMに出演した芸能人を順を追ってご紹介しましょう。
俳優「東幹久」
1995年、アパガードのCMにまず起用されたのは俳優の東幹久さんです。東幹久さんは渋谷でスカウトされた後、俳優としてのキャリを積んでいた中、アパガードのCMに出演して全国に広く顔と名前が知られることになりました。当時は街を歩いていても「歯を見せて」と言われることがあったそうです。
女優「高岡早紀」
女優の高岡早紀さんもアパガードのCMで東幹久さんと共演しました。高岡早紀さんは1994年に映画 『忠臣蔵外伝 四谷怪談』で日本アカデミー賞の最優秀主演女優賞などを受賞。1995年には篠山紀信さん撮影のヘアヌード写真集を出版しています。同年、「芸能人は歯が命」のアパガードのCMの出演したとき、高岡早紀さんは芸能人として充実していた時期でもあったのです。
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— 高岡早紀 (@realsakitakaoka) December 5, 2018
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元光GENJI「諸星和己」
元光GENJIで大人気だった諸星和己さんは、1997年に藤原紀香さんと共にアパガードのCMに出演しています。光GENJIの中でも諸星和己さんは中心的なメンバーでした。光GENJIは1995年に解散しましたが、諸星和己さんはその後も天真爛漫なイメージで活躍を続けていました。「芸能人は歯が命」のアパガードのCMではコミカルな演技と歌を披露しています。
女優「藤原紀香」
女優の藤原紀香さんも1997年のアパガードのCMに出演しています。CM中で諸星和己さんと一緒に「芸能人は歯が命」と歌っています。藤原紀香はアパガードのCM以前からミス日本グランプリコンテストのグランプリを受賞したり、キャンペーンガールやイメージガールとして活躍していました。1997年のアパガードのCMに続き、1998年にはJ-PHONE(現ソフトバンクモバイル)のCMに出演し、CMの女王と呼ばれていたのです。
「芸能人は歯が命」は誰が考えたキャッチコピー?
流行語にまでなった「芸能人は歯が命」。このキャッチコピーは誰が考えたのでしょうか?
まず、当時のサンギ社の営業担当で現在の福田専務が、アパガードのCMに東幹久さんと高岡早紀さんを出演させたいと電通に依頼しました。「芸能人は歯が命」のキャッチコピーを考案したのは電通の担当者、佐藤由紀夫さんです。アパガードのCMへの出演は東幹久さんと高岡早紀さんということで、二人の共通点である「芸能人」という大きなくくりでキャッチコピーを考えたとのことです。
佐藤由紀夫さんは現在でもCMプランナーとして活躍中です。クックドゥの「食欲全開」や「中華が家族を熱くする」のCMも佐藤由紀夫さんが手掛けています。「いかにおいしく見せるか」にこだわったCMだけあり、記憶に残っている人も多いでしょう。
「芸能人は歯が命」のCM秘話
当初、この「芸能人は歯が命」というキャッチコピーは「芸能人は歯が白い」になるはずでした。しかし、東京都の薬事監視から「芸能人でも歯が白くない人もいる」という指導を受けました。そのため、咄嗟に「芸能人は歯が命」というキャッチコピーに変更したという経緯があります。
「白い」を「命」に変えたことで、逆にインパクトが増しました。「命」には「唯一のよりどころ、最も大切なもの」という強い意味があります。「命」を使ったフレーズには、ほかにもたとえば「髪は女の命」とか「このラーメンはスープが命」といったものもあります。「芸能人は歯が命」というキャッチコピーによって、あらためて歯は「命」とも言えるほど大切なものであるというインパクトを人々に与えたのです。
この「芸能人は歯が命」のCMが放送されたことで、アパガードは爆発的なヒット商品となりました。予想以上に売れた結果、税金対策の意味もあり、次のCMではさらに多くの経費を使うようにとの指示が出されました。そのため、次の広告ではハワイやフランスでの撮影も行われたとのことです。
「芸能人は歯が命」というアパガードのCMは年間好感度ランキングで10位に入りました、ほかにもACC賞なども受賞し、CM史上に名を残す広告となったのです。
「芸能人は歯が命」は流行語大賞にも!
「芸能人は歯が命」は1996年の流行語大賞にも選ばれました。同年の流行語大賞には「芸能人は歯が命」以外にも、たとえば当時の巨人軍監督・長嶋茂雄さんの「メークドラマ」。テレビドラマ「ロングバケーション」で使われていた「チョベリバ」。アトランタ五輪の女子マラソンで銅メダルに輝いた有森裕子さんの「自分をほめてあげたい」。どの言葉も当時の世相を表す流行語して、現在でも覚えている人も多いのではないでしょうか。
「芸能人は歯が命」CMのアパガードの現在は?
さて、「芸能人は歯が命」の元ネタとなった歯磨き粉のアパガード。現在はどうなっているのでしょうか?
ご存知の人もいると思いますが、アパガードは現在でもドラッグストアなどで販売されています。1985年の発売以来、ロングセラー商品として売れ続けているのです。高機能歯磨き粉の市場では、当初から4割のトップシェアを誇っています。アパガードは「芸能人は歯が命」のキャッチコピーで一世を風靡した後も、さらに売れつづけているとのことで、現在ではCMはしていません。
「芸能人は歯が命」のCMは今から25年近くも前に放送されたものです。いまだにアパガードは芸能人のようなきれいで白い歯を連想させ、そのイメージが定着していると言えるでしょう。
芸能人は今も昔もやっぱり歯がきれい!
「芸能人は歯が命」のアパガードのCM効果はさておき、芸能人はやはり今も歯がきれいな人が目立ちます。にこやかに笑う必要がある芸能人として、歯は目立つパーツです。歯によってかなりイメージも異なってきます。きれいな白い歯は、外見を重視する芸能人ならではのこだわりどころと言えるでしょう。
「芸能人は歯が命」は歯磨き粉のCMが元ネタだった!
「芸能人は歯が命」の元ネタであるアパガードのCMについて様々な角度からお話ししてきました。現在では芸能人のみならず、日本人の歯へのこだわりは強まる傾向にあります。きれいな白い歯は清潔感があり、笑顔を一層引き立てます。年齢を経てもきれいな白い歯だと若見え効果もあります。アパガードは現在でも売れつづけており、芸能人でなくても歯にこだわる時代になったと言えるでしょう。