『気丈』とは?「気丈に振る舞う」の意味や気丈な人の特徴11選も!
日常的に使っている「気丈」という言葉。正しい使い方ができていますか?「気丈に振る舞う」など、自分なりの理解で使っている人は要注意です。本当の気丈の意味を、類義語や対義語から調べて、正しい日本語を使うようにしましょう。ためになる例文もご紹介します。
目次
『気丈』の意味とは?
「気丈」(きじょう)の意味は、「しっかりとした気持ち」「心を強く維持するさま」「危急のときも心を落ち着かせること」とされています。「気丈」は、いつでも、どんな場面においても、気持ちを安定させ、感情をコントロールできる心の強さを表しています。
『気丈』の使い方と例文
『気丈』の使い方と例文
気丈の意味がわかったところで、使い方はどうでしょうか。一般的に気丈の単語は、名刺や形容動詞として使われることが多いようです。例えば、「気丈である」「気丈な人」「気丈に振る舞う」「気丈さに欠けている」などです。
例文としては、「大けがをしたのに気丈に振る舞っている」「最後の最後で気丈さにかけてしまった」「仕事先で怒られても、気丈に頑張ることができた」などと使えます。
心が強い、心に芯があるという意味の使い方が多く、気丈という言葉の使い方は、がんばっている人を指した意味が多々含まれています。
『気丈』を使うときの注意点2つ
気丈という言葉の使い方は、2つの点を注意しないといけません。気丈という言葉の使い方を間違えると、相手を不快な気持ちにさせることがあったり、相手を追い詰めたりする可能性があるからです。
1つめは、相手に「気丈に振る舞う」と言わないことです。辛いことがあっている人に気丈に振る舞うように言葉をかけたところで、ムリに気丈に振る舞う必要がありませんし、気丈に振る舞うかどうか決めるのは相手だからです。気丈に振る舞うように圧力をかけるように聞こえてしまいがちです。
2つ目は「気丈さに欠ける」という言葉は、相手を選んで使うということです、「欠ける」という単語自体が、足りないことを意味しているので、気丈さに欠けるといってしまうと、ギリギリまでがんばっている人を追い詰めたりすることがあろます。使い方を間違えると、会社ではパワハラやモラハラに発展するかもしれませんよ。
『気丈』の類語・対義語は?
『気丈』の類語
気丈の類語として「タフ」「芯が強い」という言葉があります。「タフ」は気持ちや体が強い人を意味しています。気丈な人は、無理して頑張って強い状態を保っていますが、類語「タフ」はもともと気が強い人を表しています。類語の意味をよく考えると少し違っていますが、どちらも「強い人」を意味することで、類語となっています。また、「芯が強い」という類語は、少しのことであきらめない、内に秘めた思いが強いことを表しています。この類語も「強い人」を表すことから、気丈の類語として用いられています。
『気丈』の対義語
対義語からも気丈の意味を更に知ることができます。気丈の適切な対義語として「気弱」という対義語が当てはまります。「気弱」とは、気が弱くなっている人を意味しているので、気を強く保つことを表す「気丈」と対義語と言えます。「気弱」という対義語から「気丈」意味がよくわかるのではないでしょうか。
『気丈』の英語表記は?
英語表記も考えてみましょう。気丈の適切な英語表記を表す単語は、"brave"です。英語の"brave"は日本語の意味で「強い」や「勇敢」という意味に訳されているので、英語の“brave”を使うことで「気丈」の意味が十分につたわります。
英語の例文として、"He is a brave man. "(彼は気丈な人だ)といった具合にも使います。"a brave mind"(気丈な心)という英語や、"a brave disposition "(気丈な気質)という英語も使えるので、覚えておくと便利ですよ。
気丈な人の性格や特徴11選!
①自分の言葉に責任をもつ
気丈な人は自分で言った言葉の通りに行動し、最後まで責任を持つ意志の強さをもっている特徴があります。有言実行するので、他の人に責任を押し付けたり、責任から逃げたりすることはありません。
②切り替えが早い
ショックや悲しいことがあったとしても、自分を失うことなく立ち直り、切り替えが早いことも気丈な人のもうひとつの特徴です。決して感情がないわけではなく、強い精神力に支えられている気丈さゆえにその特徴が表せるのです。
③精神的に強い
自分の弱い部分を見せないように、すぐにいつもの自分に戻ろうとするだけの精神的な強さがあるのも気丈な人の特徴です。困難に直面して問題が山積みになったとしても、その中でベストを尽くして正常な状態に戻ろうと頑張る特徴があります。
④ブレない芯がある
気丈な人は自分に自信を持っているので、人の意見を聞いたり、状況が変わったとしてもブレることがありません。一本しっかりとした芯を持っているので、他の人から認められる特徴があります。
⑤いつも冷静に物事を考える
人の感情や意見に左右されることなく、自分で正しいと思える事柄を考え続ける特徴のある気丈な人は、冷静に判断するだけの心の強さを持っているので、正確な判断ができやすい人です。
⑥決して弱音を吐かない
気丈な人は、決して弱音を吐かない特徴もあります。コツコツと努力をし続けるので、スランプに陥って、普通の人なら投げ出す状態の事態でも、弱音を吐かずに有言実行します。そして心の中で弱い自分があるとしても、他の人にその状態を見せることはありません。
⑦我慢強い
我慢強い特徴も、気丈な人に含まれています。我慢は言い換えると忍耐することなので、すぐに投げ出したくなるような状況であったとしても、我慢してコツコツと物事を成し遂げることができます。
⑧しっかり者である
常に自分はしっかりしなければいけないと、自分に言い聞かせているのも、気丈な人の特徴です。実はどうしたらいいのかわからない状態であったとしても、気を抜くことなく淡々と物事を行っていることが多々あります。そのような頑張りが、周りの人から見て、気丈な人だと思わせるのです。
⑨正義感が強い
正しいことを貫くだけの精神的な強さがある気丈な人は、正義感が強いという特徴もあります。自分のやっていることが正しいと自信があるので、周りから何を言われても、自分を見失うことなくやり遂げることができます。
⑩はっきりと自分の意見が言える
他の人が違う意見を言ったとしても、ブレることなく、自分の決定や自分の意見が言える特徴が、気丈な人にあります。年齢が離れている人や、上司などには、自分の意見が言えない人が多い中、気丈な人は、堂々と自分の考えを伝えることができます。そうあるべきという心の中の意識が強いからです。
⑪リーダーシップがある
困難な状況に立ち向かうだけの心の強さがある気丈な人は、リーダーシップを上手にとることができる特徴もあります。しっかりものの印象が強いだけでなく、物事を制しながら有言実行できるので、周りから信頼されるのです。
気丈な人は仕事ができる人が多い?
仕事ができる人の多くは、気丈な人と言えます。いつも冷静で、感情的になることがなく、率直な判断ができるからです。会社からの評価も高いという特徴があります。
「気丈に振る舞う」の意味とは?
よく聞く「気丈に振る舞う」という言葉はどんな時に使っているでしょうか。気丈という言葉自体が、心を強く持つことが関係しているので、強く振る舞う場面、つまり気丈に振る舞う場面は、その人にとってピンチの時であったり、辛い時と言えるでしょう。それで、「気丈に振る舞う」という意味は、辛く悲しい状態の中でも、それを乗り越えて弱い姿を見せないように頑張っていることを表しています。
気丈に振る舞う人の心理とは?
気丈に振る舞う人の心理は、弱音を吐くことができないという強い意志が関係しています。つまり、弱音を吐いたら負ける、自分が頑張らないとという心理になっている状態です。弱音を吐くと、それまで頑張ってきた自分が壊れるという心理から、どうしても気丈に振る舞ってしまうのです。
気丈に振る舞うのに疲れた時の対処法3つ!
自分の心の声に耳を傾け受け止める
気丈に振る舞うことに疲れを覚える心理になった時は、自分の素直な心の声に耳を傾けてみるのとよい対処法がとれます。少しペースを落として生活をする対処法も有効でしょう。それだけでも、心理的に楽になるものです。自分の率直な心の声を受け止める対処法を試して、自分を大切にするのも、気丈さに含まれますよ。
しっかりと休養する
気丈に振る舞うことに疲れたら、体をしっかり休めてみるのも良い対処法になります。心理的にいっぱいいっぱいになっているので、無理をすると反対に心か体が壊れてしまいます。まずは、しっかりと休養する対処法をとってくださいね。
無理しているところを排除する
心の声に耳を傾け、十分に休む対処法をとったのであれば、少しは心理的に楽になっているはずです。そこでまた気丈に頑張ると、せっかくとった対処法が無駄になりますし、同じことの繰り返しになってしまうので、元気になった時には、今まで無理しているところを排除すればいいというくらいの軽い気持ちで過ごすことが大切です。
『気丈』の意味を理解して正しく使おう!
気丈の言葉の意味が分かったら、正しい方法で適切に使いたいですね。気丈の言葉を使う際の注意点や使える場面を意識して、正しい表現をしましょう。