豚肉の消費期限は何日後まで食べられる?正しい保存方法まとめ!
消費期限を過ぎた豚肉は食べることができるのか、ご存知ですか?この記事では、豚肉の正しい保存方法や、消費期限の過ぎた豚肉の見分け方などをお伝えします。いつまで食べられるのかについても注目です。豚肉をおいしく、上手に使いきることのできるレシピもご紹介します。
目次
豚肉の消費期限が切れてしまった!もう食べられない?
とてもおいしそうな豚肉を買ったのに、うっかり使い忘れてしまったり、使いきれないまま消費期限が切れてしまったことはありませんか? そもそも調理されていない生の豚肉は、消費期限後にも食べられるのでしょうか。
この記事では、食べてはいけない豚肉を見分けることは可能なのかどうか、そして豚肉の正しい保存方法をお伝えします。1日から2日程度、消費期限を過ぎた豚肉が食べられるのかどうか、ということについても解説します。
記事の後半では、美味しくいただける豚肉の使い切りレシピもご紹介しますので、ぜひ作ってみてください。
そもそも消費期限とは?期限切れの食材の危険性も解説!
当たり前のことですが、消費期限が切れた豚肉を食べるのは危険といえます。それが食べられるものなのかどうかを見分けるための基準として、まず確認すべきなのが「消費期限」。
一般的にスーパーなどで売られている豚肉であれば、パッケージでその日付を確認できます。
豚肉に限らず、ほとんどの食材で設定されている「消費期限」ですが、これには明確な基準があります。
消費期限とはどんな期限のこと?
「消費期限」とは、「その食材を安全に食べることのできる期限」です。この期限を過ぎてしまうと、その食材を食べるのは衛生的に危険である、という基準です。健康に害を及ぼす危険があるので、特に生肉や鮮魚などは普段から注意が必要です。
消費期限が切れた食材を食べる危険性とは?
豚肉に限ったことではありませんが、消費期限を過ぎてしまった食材を食べると「食中毒」が起こる危険があります。
食中毒は、食材に付着し、そこで繁殖した菌を体内に摂取することで起こります。健康な大人でも腹痛や下痢、嘔吐などが発症する恐れがあります。抵抗力の弱い子どもには、特に注意が必要です。
消費期限切れの豚肉は何日後までOK?アウトの見分け方とは?
十分に注意する必要がある「消費期限」ですが、期限が過ぎてしまった豚肉は、捨ててしまうしかないのでしょうか?
本来なら、消費期限内に使い切るのが前提ですが、豚肉の場合は少しだけなら猶予があるようです。冷蔵保存した豚肉はいつまでなら食べられるのか、また見分けがつくものなのかどうか、確認していきましょう。
消費期限が切れて1日であればまだ食べられる!
うっかり消費期限を過ぎてしまった豚肉。過ぎたのが1日であれば、まだ食べられるようです。しかし、1日とはいえ注意が必要です。
過ぎたのがたった1日だとしても、その間に「適切に保存されていたかどうか」を確認する必要があります。その1日の間に、気温の高い場所に置いてしまっていたり、素手で触っていたりすると雑菌が繁殖している可能性があり、危険です。
また、夏場は気温が高く、期限を1日でも過ぎたら危険です。特にひき肉は、ミンチされ空気に触れる部分が多く、腐敗が進みやすいので要注意。ひき肉>薄切り・細切れ肉>ブロック・厚切り肉の順で腐敗しやすいとされています。
すでに異臭がしたり変色していたりするものは、残念ですが食べないほうが安全です。
消費期限が切れて2日後以降は要注意!
消費期限が切れて2日経ってしまった豚肉を食べる場合は要注意です。その2日間で、時間をかけて雑菌が繁殖している可能性が高いからです。
ただし、豚肉がなるべく空気に触れないようにして、冷蔵庫内の温度が上昇しにくい場所に置いてあれば、経過したのが2日であっても食べて影響がない場合もあります。
直接手で触れてしまっていたり、一度常温になってしまった豚肉を、2日以上保存したあとで食べるのは危険です。特に夏場は、2日経過していたら食べるのは諦めましょう。夏場は、2日といわず1日でも危険な場合があります。
もう食べられない豚肉の見分け方とは?
食べることのできない豚肉を見分ける方法は、いくつかあります。まずは、匂いを嗅いでみましょう。異臭がしたり、少しでもおかしいと感じたら、腐敗のサインです。
見た目から見分けがつくかどうか、観察するのも大切です。明らかな変色だけでなく、あまりにもドリップ(生肉から出る液体)が出すぎていないかどうか、そのドリップがねばついていないかどうかなどを確認しましょう。
いざというとき見分けがつくように、普段から新鮮な肉の状態をよく観察して覚えておけば、より確実です。
チルド保存した豚肉の消費期限はいつまで?
チルドとは、食材を半解凍の状態で保つことのできる冷蔵庫の機能です。完全なところまで食材を冷凍しないので、少ない解凍の手間で食べられるのが魅力です。
チルド保存した豚肉の消費期限は、一般的にはただの冷蔵より3〜4日伸びるとされています。それよりも長期保存したい場合は、買ってすぐに「冷凍保存」するのがおすすめです。
冷凍保存した豚肉の消費期限はいつまで?正しい解凍方法も!
消費期限をさらに伸ばすために、買ってすぐ冷凍するという方法があります。正しく処理すれば、豚肉は1ヶ月ほど保存しておくこともできますが、鮮度が落ちるので10日ほどで食べてしまうのがベストです。
豚肉を解凍するときは、6時間以上かけて冷蔵庫で解凍するのが最適です。時間がないときは、ビニール袋に密閉した上で、氷水や冷水に沈めて流水にあて、解凍してもいいでしょう。レンジを使う場合は火が通ってしまわないように気をつけます。
豚肉の正しい保存方法のポイント5つ!
それでは、豚肉を正しく保存するための方法をポイントごとに確認していきましょう。保存方法は、買ったその日に調理しないならチルドか冷凍がおすすめです。前述したとおり、冷蔵なら1〜2日で食べきるのが基本です。
購入したらすぐに冷蔵室かチルド室に保存する
購入した肉は、持ち帰ったらすぐに冷蔵室かチルド室に入れてください。お買い物から帰ってきたら、ついつい荷物を置いてひと休みしたいところですが、ぐっとこらえて、せめて冷蔵庫へ入れましょう。温度が上がれば、雑菌は繁殖しやすくなります。
冷蔵室内の保存場所に注意する
万が一、豚肉の消費期限が過ぎてしまっても1〜2日内なら食べられるよう、温度が上がらない場所に置きましょう。チルド室のある冷蔵庫であれば、そこがベストです。
冷蔵庫のドアポケット付近はおすすめできません。冷蔵庫の開閉で、冷蔵庫内の温度が変わりやすいからです。
購入当日に使わない場合は密閉保存する
冷凍する場合もチルド保存する場合も、買ったその日に使わない豚肉は密閉して保存しましょう。空気に触れる面が多ければ多いほど、腐敗するスピードは早くなります。なるべく小さい単位で小分けにして、ラップなどで包んで保存するようにしましょう。
小分け保存にする場合は素手で触らない
消費期限内に使い切ることができそうもない量の豚肉は小分けにするのがいいですが、処理をするときは極力素手で触らないように気をつけてください。
きれいに洗浄したつもりでも、手についた雑菌が完璧に落ちているとは限りません。ましてや、忙しい家事をするなかで処理をするのですから、清潔なポリ袋を手袋代わりにするなど、直接手が触れないように工夫してみてください。
手を洗う回数も減らすことができ、一石二鳥です。
まとめ買いをした場合は冷凍保存がベスト
特にスーパーなどでは、まとまった量で安売りしている商品もあります。何度も買う手間が省けて節約もできるので、まとめ買いするメリットは大きいといえます。ただし、生肉をまとめ買いしたら必ず冷凍しましょう。
極力、直接触らないようにして、清潔なラップなどに小分けして冷凍庫へ。そうすることで、お安くまとめ買いした食品を無駄なく使い切ることができます。
期限ギリギリの豚肉使い切りレシピ3選!
ここで、豚肉を美味しく使い切るためのレシピを3つ、ご紹介します。調理が難しいものはありませんが、くれぐれもしっかりと火を通すよう心がけてください。野菜もたっぷり摂ることができます。
【レシピ①】茹で豚肉とたっぷり大根おろしのさっぱり和え
豚肉と大根おろしの相性は抜群です。こちらのレシピでは、豚肉と大根おろしをフライパンで和えています。洗い物も少なくなり、一石二鳥です。
シンプルに茹でた豚肉に大根おろしをかけ、ポン酢で和えるだけでもとてもおいしいですよ。
【レシピ②】長イモの甘辛豚肉巻き
長イモの甘辛豚肉巻きは、細長く切った長イモに豚肉を巻きつけフライパンで加熱し、みりん・砂糖・醤油・オイスターソースなどを煮からめるレシピです。お好みで豆板醤を加えても美味しく出来上がります。
【レシピ③】キャベツと豚肉のお手軽レンジ蒸し
こちらは、レンジで軽く加熱したキャベツを、豚肉と交互に重ね合わせ、再度レンジでしっかりと加熱するレシピです。蒸しあがったらポン酢をかけていただきます。火を使わず、調理器具も少なく済みますので、時間のない日には最適です。
安くて家計に優しい豚肉を美味しく食べ切ろう!
豚肉は、どんな食材とも相性抜群です。安価なうえ、正しく冷凍すれば何日かは保存のきく便利な食材でもあります。
しかし、生の豚肉は菌が繁殖しやすい状態ですので、衛生状態にしっかり気を配って、ぜひ美味しく食べきってください。