7月の挨拶文の書き方!季語を取り入れた書き出しや結び例113選も!
7月の挨拶文の書き方についてたっぷりご紹介いたします。7月の中でも、上旬、中旬、下旬で季語を使いわけた上級者向けの季節の時候の挨拶文についてや、書き出しと結びの例文、ビジネス用からプライベート用まで幅広く7月の挨拶文について詳しく解説します。
目次
7月の挨拶文はどう書けばいいの?
7月は、暑中見舞いやお中元を贈ったり頂いたりして、手紙や挨拶文を書くことも多い季節とも言えます。メールやSNSの利用も増えて、手紙や挨拶文を書く機会も少なくなり、いざ挨拶文を書くことになると戸惑う方も多くいらっしゃると思います。そこで今回は、手紙の基本的な書き方や構成、7月の季語や、すぐに使いたくなる例文まで徹底解説いたします。上司や家族、お世話になっている人に向けて、思わず使いたくなる7月の挨拶文についてたっぷりとご紹介します。
【7月の挨拶文の前に】手紙の基本的な書き方を紹介!
挨拶文の前に、手紙の基本構成や書き方を確認しておきましょう。
なんとなく頭では想像がつくけどうまく説明できないという方も少なくないのではないでしょうか?手紙の基本的な書き方を紹介した後、例文を交えて7月の挨拶文の書き方をご紹介します。
手紙の基本構成とは
◯前文
◯主文
◯末分
◯後付け
手紙の基本構成はこの4つに分けて考えます。手紙の基本構成さえ抑えておけば、まとまりのある文章がスラスラと書けるようになります。それでは、それぞれ詳しく解説していきます。
前文で書く内容
最初の挨拶の前文を書きます。
①頭語
「拝啓」などの書き出しの言葉を書きます。
②時候の挨拶文
「夏至の候」など季節感のある挨拶文を書きます。
③安否を尋ねる挨拶文
「お元気ですか」など相手の様子を尋ねます。
④お礼やお詫びの挨拶文
「いつもありがとう」など感謝や恐縮の気持ちを書きます。
主文で書く内容
主体となる用件を書きます。
⑤起こし言葉
改行して1文字下げて新しい段落にして、「さて」「このたびは」などから書き始めます。意味としては、前文の挨拶文の終わりを示しており、ここから手紙の用件ということをわかりやすくするための表現です。
⑥本文
何の手紙なのか相手にわかりやすくするため、お祝いなら「おめでとう」、お礼なら「ありがとう」の気持ちをまず書きます。
末文で書く内容
用件の後の締めに末文を書きます。手紙を締めくくる挨拶文が必要です。
⑦結びの挨拶文
本文の後には、相手の健康や活躍を祈る言葉「お元気でね」「また会いましょう」などの挨拶文書きます。
⑧結びの言葉
「まずは◯◯まで」という手紙ならではの表現があります。◯◯には、お祝い、お礼、ご連絡、ご返事など、手紙の内容をあらわす言葉を書きます。
⑨結語
さようならに当たる手紙の最後を結ぶ言葉を書きます。頭語に合わせた結語を用いるのがルールで、例えば、「拝啓」で始まったら「敬具」で終わります。
後付けで書く内容
「いつ」「誰が」「誰に」宛てた手紙なのかを後付けでは書きます。手紙ならではのルールです。順番を守ってしっかり書きましょう。
⑩日付
いつの日付を書けばいいか悩む人も少なくないはずです。手紙を書いた日ではなく、手紙を投函する日付を書きます。
⑪署名
自分の名前は下方に書きます。
⑫宛名、敬称
相手の名前に「様」などの敬称をつけ、行頭から書きます。
【7月の挨拶文の書き方①】7月の季語や慣用句一覧!
7月の挨拶文にオススメの季語や時候の挨拶をビジネス用からプライベートで使えるものまで幅広くたっぷりと挨拶文をご紹介します。また、上旬、中旬、下旬関係なく使えるものばかりです。ぜひ7月の挨拶文に使ってみてください。
- 大暑の候
- 炎暑の候
- 猛暑の候
- 酷暑の候
- 烈暑の候
- 極暑の候
- 仲暑の候
- 盛夏の候
- お暑い折柄
- 真夏日が続き、ひと雨ほしいこのごろ
- 海や山が恋しく思うこのごろ
- 水辺が恋しい今日このごろ
- 蝉しぐれがしきりの今日このごろ
- 真夏の青さがまぶしいこのごろ
- 夕立後の風に一服の涼味を覚える昨今
- 連日の猛暑しのぎがたい昨今
- いよいよ夏が到来しました
- 近年まれにみる暑さです
- 梅雨明けの暑さはひとしおでございます
- 長雨のあとの連日の炎暑に閉口しています
- 夏とはいえ、この数日の暑さは格別です
- 草も木も生気を失うような炎暑が続きます
- 寝苦しい熱帯夜が続いております
- エアコンなしでは過ごせない毎日です
- 蝉の声が暑さをひっそうかき立てます
【7月の挨拶文の書き方②】季語を使った書き出しの例文30選!
7月の気候や季節感を主体とした書き出し15選と、7月の自然や風物を感じさせる書き出し15選の2つに分けて、合わせて30選の書き出しの例文をたっぷりご紹介します。ぜひ、参考にして季語を使った7月の挨拶文の書き出しにチャレンジしてみてくださいね。
天候や季節感を主体とした書き出し15選!
7月の天候や季節感を主体とした挨拶文の書き出しの例文です。上旬、中旬、下旬関係なく使えるものばかりです。また、ビジネスシーンにもオススメです。
- 暑中お見舞い申し上げます。
- 長かった梅雨もようやく明け、夏本番を迎えました。
- 梅雨明けの暑さが、ことのほか身にこたえるころとなりました。
- お暑い毎日がつづきますが、お変わりなくお過ごしのことと存じます。
- 暑さ厳しき折ではございますが、お元気にご活躍のこととお喜び申し上げます。
- このところ急にお暑くなりましたが、ご体調はいかがでしょうか。
- 夏空がまぶしい季節となりました。
- 日差しも日増しに夏らしくなってまいりました。
- 毎日、うだるような暑さがつづきますが、いかがお過ごしでしょうか。
- 今年の夏は格別に厳しいように感じられますが、ご体調はいかがですか。
- 例年にない冷夏とのことで、過ごしやすい毎日が続いております。
- 青空に入道雲がわき、夏真っ盛りとなりました。
- 夏木立の緑濃く、木漏れ日も輝くころとなりました。
- 太陽がまぶしすぎる季節となりました。
- かんかん照りの毎日がつづいておりましたので、久々のにわか雨に、心が洗われる思いがいたしました。
7月の自然や風物を感じさせる書き出し15選
7月の自然や風物を感じさせる7月の挨拶文の書き出しの例文です。こちらは、上旬や中旬、下旬に合わせて使ってみてくださいね。7月らしく七夕や海開き、夏休みなどもらった人が7月を感じられる例文です。
- 海開き、山開きのニュースに心躍る季節となりました。
- 梅雨も明け、庭の草刈りに追われる毎日を過ごしております。
- もうすぐ七夕。何をお願いなさいますか。
- 盆踊りのお囃子が聞こえてくるころとなりました。
- お盆も近づき、夏祭りも盛んな季節となりました。
- 暑い毎日、会社帰りのビヤホール通いが唯一の楽しみです。
- 花火大会の音に誘われ、川べりまで夜の散歩をしてきました。
- 散歩の途中、木陰を見つけて一休み、夏のささやかな幸せです。
- 蝉の声が盛んに聞こえてくる季節となりました。
- 朝顔がぐんぐんツルを仲ばし、咲き競っています。
- 朝一番に朝顔の花の数を数えるのが、楽しい日課となりました。
- 夏休みのご計画は決まりましたか。
- 夏本番、風呂上がりのビールに、人生の幸せをしみじみと感じます。
- 生ビールがことのほかおいしく感じられる気候となりました。
- 故郷の夏祭りを思い出す今日この頃です。
【7月の挨拶文の書き方③】ビジネス向きの書き出しの例文5選!
ビジネス向けの7月の挨拶文の書き出し5選です。ビジネスマンの方は、7月に挨拶文を書く方は多くいらっしゃるのではないでしょうか。また、旦那さんがビジネス関係の人から頂いたお中元を妻が代筆することもありますよね。ぜひ、例文を参考にしてみてください。
- 暑さ厳しきおりではございますが、(貴社ますますご繁栄のこととお慶び申し上げます)。
- いよいよ夏の到来を迎え、(貴社ますますご発展のこととお慶び申し上げます)。
- 今年も、早くも半ばを過ぎてしまいましたが、(皆様ますますご健勝のこととお慶び申し上げます)。
- 炎暑しのぎがたいこのごろですが、(〇〇地方ではいかがでしょうか)。
- 梅雨明けの暑さはまたひとしおに感じられますが、(皆様お変わりなくお過ごしでしょうか)。
【7月の挨拶文の書き方④】結びの言葉の例文15選!
ビジネスで使えるものからプライベートで砕けた言い方まで、7月の挨拶文の結びの言葉の例文を15選たっぷりご紹介いたします。気に入ったものがきっと見つかるはずです。ぜひ今年の7月の挨拶文の結びに使ってみてくださいね。
- 酷暑の候、お元気でお過ごしください。
- 暑さの折からくれぐれもお体をお大事に。
- 厳しい暑さが続きますが、楽しい夏をお過ごしください。
- 寝苦しい夜が続いています。くれぐれもご自愛ください。
- うっとうしい毎日ですが、お体を大切にお過ごしください。
- きびしい暑さにもめげず、つつがなくお過ごしください。
- 草木も生気を失う日が続いております。ご自愛専一に。
- 暑さ厳しき折柄、皆様のご健闘をお祈り申し上げます。
- 食欲も減退する暑さがつづきますが、スタミナ補給もどうかお忘れなく。
- 夏休みの帰省を首を長くして待っています。
- 帰省なさるようでしたら、必ずご一報くださいね。
- ご健勝にて夏を乗り越えられますよう、お祈り申し上げます。
- 夏風邪などお召しになりませんよう、どうかお体をおいといください。
- 熱帯夜がつづきますが、クーラーをつけっぱなしで寝たりなさいませんよう、くれぐれもご注意を!
- さっぱりした麺類ばかり召し上がっているころではないでしょうか。たまにはうなぎなども食べて、健康管理にお気をつけください。
【上級者向けの7月の挨拶文①】初旬・中旬・下旬の時候の挨拶63選!
7月の季語が入った時候の挨拶を上旬、中旬、下旬に分けてご紹介いたします。しっかりと季語を使い分けて、7月の中でも上旬、中旬、下旬で時候の挨拶文が書けるとより素敵なお手紙になるでしょう。ぜひ今日から使ってみてくださいね。
①7月初旬の時候の挨拶21選!
7月上旬(7月6日頃まで)の時候の挨拶文には下記のようなものがあります。
- 夏至の候
- 短夜の候
- 仲夏の候
- 梅雨晴れの候
- 霖雨の候
- 祇園祭も始まり夏到来
- 海開きの季節を迎え
- 七夕を迎える季節になりました。
- 夜空にかかる美しい天の川を仰いでは、よしない夢に思いをはせている今日この頃です。
- じっとりと汗ばむ蒸し暑さに閉口する毎日が続きます。
- 梅雨さなかですが、真夏のような日差しが照りつけています。
- 久しぶりにのぞいた青空はまさに夏のものでした。
- 夏の日盛りに木陰の恋しい季節となりました。
- 晴天続きで夏本番かと思っていましたら、また梅雨空に逆戻りでがっかりです。
- 梅雨寒が続くところから、今年は冷夏に終わりそうな様子です。
- 梅雨が例年になく長引き、うっとうしい日が続きますが、いかがお過ごしでしょうか。
- 夏空がひときわまぶしく感じられる季節となりました。
- 白南風が、ようやく梅雨明けの知らせを届けにやってまいりました。
- 七夕の短冊にお願いごとをしたのがなつかしい季節となりました。
- 梅雨が明けたとたんこの猛暑、体調などくずされてはいらっしゃいませんか。
- 憂うつな梅雨も明け、青空がひときわ爽快に感じられる今日この頃です。
②7月中旬の時候の挨拶21選!
7月中旬(7月7日頃〜7月22日頃まで)の時候の挨拶文には下記のようなものがあります。
- 猛暑の候
- 盛夏の候
- 酷暑の候
- 冷夏の候
- 土用入りも間近
- 灯篭流しの季節になりました
- 夏休みを迎え、
- 例年にないこの猛暑、いかがおしのぎになっていらっしゃいますか。
- 雷鳴とともに激しい雨が降りました。恐らくこれで梅雨明けでないでしょうか。
- 梅雨明けと共に猛暑が到来していますが、お変わりなくお過ごしでしょうか。
- 街行く人に日焼けした肌が目立つ夏真っ盛りの候となりました。
- 夏の日盛りに木陰の恋しい季節となりました。
- 炎暑の日が続き、いささかバテ気味の毎日です。
- お元気ですか。今年も盛大に暑気払いといきましょうか。
- 大暑と申しますとおり、今日は暑さの絶頂を思わせる一日でした。
- 日の暮れかかる頃には、夕顔が白い花を咲かせる季節となりました。
- あじさいの大きな花房が、雨を受けていっそう鮮やかに咲き誇っております。
- 炎暑続きの毎日に、突然の白雨で心地よい涼を得られました。
- ほおずき市に参りましたところ、大変な人出でにぎわっておりました。
- 今日この頃のこの炎暑、いかがおしのぎでしょうか。お伺い申し上げます。
- この夏の暑さは格別でございますが、ご健勝にてお過ごしですか。
③7月下旬の時候の挨拶21選!
7月下旬(7月23日以降)の時候の挨拶文には下記のようなものがあります。
- 大暑の候
- 炎暑の候
- 酷暑の候
- 三伏の候
- 隅田川の花火大会が待ち遠しい今日この頃
- 大阪の天神祭まであとわずか
- 大暑も過ぎ、灼熱の日がまだまだ続きます
- 酷暑の中、久しぶりの雨で草木が息を吹き返したかのようです。
- アスファルトもとろけてしまうような猛暑。いかがおしのぎでしょうか。
- 今年もまた、海に山に忙しい日々となりそうです。
- 日照り続きの毎日に、外出もひかえがちとなっております。
- 近年では珍しい炎暑に、そろそろ水不足が心配されております。
- 連日息もつけぬ厳しい暑さが続いておりますが、つつがなくお過ごしでしょうか。
- 夜空に響く花火の音に、ふとなつかしく童心にかえったりなどしております。
- 炎天下にひまわりの花がたくましく咲いています。
- 汗をかいた後のビールがたまらなくおいしい季節となりました。
- ふるさとの夏祭りがなつかしく思い出される季節となりました。
- 酷暑のみぎり、庭先のおじぎ草のかわいらしい姿に心をなごませています。
- 夕立のあとの涼風が心地よい今日この頃です。
- 連日寝苦しい夜が続いておりますが、お障りなくお過ごしでいらっしゃいますか。
- 夏祭りのおはやしがどこからか聞こえてきそうな季節となりました。
【上級者向けの7月の挨拶文②】『7月』の呼び名・別名一覧!
7月の昔の呼び名の和風月名を知っていますか?代表的なのは「文月(ふみづき)」です。一度は耳にしたことがありますよね。実は他にもたくさん和風月名があります。それらを使って季節感のある挨拶文を書けるとかなり上級者の挨拶文となり、素敵ですよ。今回は、7月の別名を5つご紹介いたします。
- 愛逢月(あいおうづき)
- 秋初月(あきはづき)
- 七夕月(たなばたづき)
- 七夜月(たなよつき)
- 蘭月(らんげつ)
7月の挨拶文を実際に書いてみよう!お礼はがきの例文を紹介!
7月はお中元にビールを頂くことが多いですよね。今回はお中元にビールを頂いたお礼はがきとして例文の挨拶文をご紹介します。しっかりと手紙の基本の構成のルールに乗った挨拶文なので確認し復習しながら、読んでみてくださいね。
拝啓 盛夏の候 ますますご清勝のこととお喜び申し上げます。
この度は美味しいビールのセットをいただきましてまことにありがとうございました。
おやさしい心遣いを心より感謝申し上げます。
暑さ厳しき折 皆様のご健康を心よりお祈り申し上げます。 敬具
7月を感じる素敵な手紙を書いてみよう!
7月の挨拶文についてたっぷりご紹介してきましたがいかがでしたか?
挨拶文は、大人になると書くことも多くなります。特に7月は挨拶文を書く機会が多いのではないでしょうか。この記事を参考に、7月の中でも上旬、中旬、下旬で時候の挨拶を使い分けたり、7月の季節感のある結びの言葉を使ってみたりして、ぜひ季節を感じながら楽しく挨拶文を書いてみてください。