奈良の方言20選!奈良弁の特徴や関西弁との違いも紹介!
奈良県の方言「奈良弁」をご存知でしょうか?奈良県の方言はいったいどのような方言なのか、今回は奈良県の方言の特徴や関西弁との違いなどを、具体的な奈良弁をご紹介して解説していきます。奈良弁をより深く知りたい方は、ぜひご覧ください!
目次
奈良の方言の特徴は?関西弁と違うの?
奈良県の方言である、「奈良弁」はいったいどのような特徴を持っているのでしょうか?今回は「奈良弁」と関西弁の違いや、「奈良弁」の面白い方言、可愛い「奈良弁」などをたくさんご紹介していきます。奈良の方言を知りたい方はご覧ください!
奈良県民はゆっくり話す!
まずは「奈良弁」と関西弁についてご紹介しましょう。「奈良弁」の特徴は他の関西弁に比べてゆっくり話すという特徴です。まくしたてるような大阪の関西弁と比べると、かなりペースが異なります。語尾も大阪の関西弁に比べると伸びています。
奈良の方言は発音が柔らかい!
柔らかい発音の関西の方言と聞くと、京都の方言が思い浮かぶのではないでしょうか?奈良の方言は京都の方言よりははっきりと発音をしますが、かなり柔らかい発音です。奈良の方言の発音がしたかったら、柔らかい発音を意識しましょう。
奈良弁は「語尾を落とす」のが特徴的!
奈良の方言の大きな特徴は、語尾を落とす特徴です。大阪の方言だと語尾に「!」が付くような発音です。京都の方言だと語尾に「?」が付くような発音です。奈良の方言は「。」でしっかりと語尾の発音を落とすイメージです。
奈良でよく聞く面白い方言6選!
それでは、さっそく奈良の方言で良く聞く言葉の意味をご紹介していきましょう。奈良の方言には面白い方言がたくさんあります。ぜひ言葉の意味を考えたり、活用方法や語尾のイントネーションを予想しながらご覧ください。
①おとろしい
奈良の面白い方言は「おとろしい」です。この言葉は、あまり若い世代は使いません。「仕事がおとろしいわ」と使います。「おとろしい」という言葉の意味は「めんどくさい」や「だるい」という意味です。奈良の方言になると面白い響きになります。
②いちびる
奈良の面白い方言は「いちびる」です。この言葉は良く大人が子供に使います。「あんた、いちびらんといて」と使います。「いちびる」という言葉の意味は「ふざける」です。京都の方言では同じ「いちびる」も「調子に乗る」という意味になります。面白い違いです。
③ほかす
奈良の面白い方言は「ほかす」です。これは頻繁に使われます。「これほかしといて」と使います。「ほかす」と言う言葉の意味は「捨てる」です。「捨てる」という言葉が、とっても可愛い活用方法がされています。言葉の意味は同じなのに、とても面白いです。
④いらう
奈良の面白い方言は「いらう」です。この言葉の活用方法は、「汚いからいらわんといて」といった感じです。「いらう」という言葉の意味は「触る」です。つまり「汚いから触らないで」という意味になります。語尾が落ちる感じにすると奈良弁っぽくなります。
⑤いがむ
奈良の面白い方言は「いがむ」です。これは関西や中部でも活用されている方言です。「いがむ」は「歪む」です。「これいがんどるから、直しといて」と活用されます。口の形が「い」の方が言いやすいからではないか、と言われています。
⑥せんど
奈良の面白い方言は「せんど」です。奈良の方言の中でもよく活用される方言です。「さっきからせんど言ってるやんか」と活用します。「せんど」とは「何度も」と言う意味です。奈良の人から「せんど言ってる」と言われたら、迷惑がられています。
この意味わかる?奈良で使われる方言10選!
続きましては、奈良で実際に使われている方言の意味が分かるかどうか、考えながら読んでみてください。10個の奈良の方言をご紹介していきます!
①どやす
奈良で使われている方言は「どやす」です。「お兄ちゃんにどやされた」と使います。「どやす」とは基本的には「どつく」などのように肉体的な攻撃を表します。しかし、冗談っぽく「どやしてしまうよ」と言うときもあって、発破をかけるとかちょっかいをかけると言った意味にもなります。
②まわり
奈良で使われている方言は「まわり」です。「今から明日のまわりしよ」と使います。「まわり」とは「支度」のことです。「まわしする」と使う事もあります。周囲、を意味する「周り」に間違われる事もありますので、使うときは注意が必要です。
③かえこと
奈良で使われている方言は「かえこと」です。「その服、かえことしよ?」と使います。「かえこと」とは「交換しよう」とか「チェンジして」という意味です。可愛い発音です。奈良意外では、あまり頻繁には使われる事はありません。
④きっしょ
奈良で使われている方言は「きっしょ」です。「これをきっしょにダイエットしよう」と使います。「きっしょ」とは「機会に」とか「チャンスに」と言う意味です。「気持ち悪い」を「きしょい」とか「きっしょ」と言う事が奈良でもありますが、方言の「きっしょ」は年配以降の人が使う言葉です。
⑤おとんぼ
奈良で使われている方言は「おとんぼ」です。関西圏でも意味が色々ある方言です。「わたし、おとんぼなんや」と使います。「おとんぼ」とは「1番末っ子」という意味です。奈良では男女問わず、可愛い末っ子の事を表現する時に使いますが、関西の他の地域では「男兄弟の1番末っ子」を意味することがあります。
⑥はわす
奈良で使われている方言は「はわす」です。奈良の県民性が良く表れている言葉です。「これ、妹にはわそか」と使います。「はわす」は「貰ったものを、別の人に上げる」という意味です。奈良の人たちは節約志向が強く、貰い物を見る目もシビアです。贈り物を「はわされないように」気をつけましょう。
⑦やくたい
奈良で使われている方言は「やくたい」です。奈良の人がこの言葉を使ったら、あまり良い状況ではありません。「そこまで行ったら、もうやくたいやわ」と活用します。「やくたい」は「もうどうにもならない」を意味しています。専門家などに依頼しなくては、無理な時に使う事が多いです。「手には負えない」という意味にも捉える事が出来ます。
⑧ぼっこ
奈良で使われている方言は「ぼっこ」です。奈良以外にも日本中で使われていますが、意味はそれぞれ異なります。「仕事ぶりがぼっこやな」と活用します。「ぼっこ」とは「すごい」とか「ひどい」という程度を意味する言葉です。奈良以外では全く別の言葉として使われているので、よく確認しましょう。
⑨つかえる
奈良で使われている方言は「つかえる」です。中部地方でも使われています。「この電車つかえとる」と使います。「つかえる」とは「混雑している」とか「渋滞している」と言った意味です。仕事が手に終えなくなったときなどにも「今、仕事がつかえとる」と表現することがあります。
⑩はんつ
奈良で使われている方言は、「はんつ」です。奈良で使う時には、困っているときが多いでしょう。「お皿がはんつ」とか「クツがはんつ」と使います。「はんつ」とは「数がそろわない」という意味です。つまり「足りない」ときに使います。何が足りないのかを聞いてあげましょう。
奈良の方言で告白!可愛いフレーズ4選!
続きましては、奈良の方言で告白するときに活躍する、可愛いフレーズをご紹介します!奈良弁で可愛い告白がしてみたい時にぜひご覧ください。
①「うちのこと好き?」
「うち」とは「わたし」のことです。標準語ではない奈良特有の方言で、きっと「可愛いな」と思ってもらえる事でしょう。「私のこと好き?」と聞きたい時にぜひ使ってみてください。自然と「君のこと好きだよ」と言ってもらえるでしょう。
②「あんじょうつきあおな」
「あんじょう」とは「しっかり」とか「安定して」といった意味です。「しっかり、ちゃんと付き合おうね」という事を伝えられます。奈良以外にも関西圏や中部地方では使われますが、比較的、世代が上の方の人が使う言葉です。
③「あのみい好きやねん」
「あのみい」とは「あのね」という意味です。つまり「あのね、好きなの」と言っています。大阪では「あのな」などと少々男言葉っぽくなってしまいますが奈良はそれよりも、ずっと柔らかく「あのみい」となります。たいへん可愛い言葉なので、ぜひ使ってみてください。
④「ほーせき好き?」
「ほーせき」とは「お菓子」のことです。「お菓子好き?」と聞いています。奈良県以外の人が聞いたら、「宝石」と間違えてしまうでしょう。とっても可愛い表現なので、ぜひ意中の人をドキッとさせてみたい時に活用してみてはいかがでしょうか?
⑤「いけずせんといて」
「いけず」とは「いじわる」のことです。「いけずせんといて」とは「いじわるしないで」という意味です。よく「いけず〜」とマンガなどで使われているのを見た事はありませんか?同じ言葉です。関西圏の男性なら、「いけず」と言われるとドキッとします。
可愛い方言「奈良弁」でアピールしてみよう!
いかがでしたでしょうか?奈良弁の可愛らしさは伝わったでしょうか。ほんわか柔らかくて、落ち着いたイントネーションの奈良弁を使って、アピールしてみてください。誰とでも打ち解けられるでしょう!