岐阜の方言20選！可愛い・面白いものも！関西弁に似てるの？

岐阜の方言は、地域によって「美濃弁」と「飛騨弁」に分かれ、それぞれが独特のイントネーションや語尾を持ち、相手に与える印象も異なります。しかし標準語を話す人からすると、時々きつく聞こえることがあるようです。隣県である愛知県の名古屋弁や関西弁の影響を受け、少し早口になる傾向があるためかと考えられますが、一方でそのイントネーションや語尾が「女性らしくて可愛い」「面白い」と評されます。

岐阜県は中部地方に位置する県で内陸県の一つ。岐阜県関市は、日本の人口重心中央に位置します。山が多く、木曽三川（木曽川・長良川・揖斐川）が流れる自然の多い県です。北部の飛騨地方、南部の美濃地方に分かれ、気候や天候、方言も異なります。世界遺産の白川郷、日本三名泉で有名な下呂温泉、長良川の鵜飼など数々の観光名所があり、近年では外国人観光客も多く訪れています。

2016年に公開されたアニメ映画「君の名は。」。音楽にマッチした美しい映像と感動的なストーリー展開が、当時大変話題になりました。その舞台になったのが岐阜県。物語のヒロイン、三葉が話す「～やよ」「～やお」という岐阜弁の語尾やイントネーションが「可愛い」と大変好評でした。

高山市を中心とする北部の飛騨地方は山に囲まれていて、冬は氷点下になるほど寒く、雪が多い地域です。11月下旬から3月にかけては、市街地でも雪が40cm以上積もることも。地域によっては、道路や交通機関が閉鎖されたり、速度制限が設けられることがあります。とはいえ有名な温泉地が多く点在しているので、冬こそ魅力的な観光地です。訪れる際には、閉鎖区間をきちんと調べ、移動時間に余裕をもって行動することがおすすめです。

岐阜県は北部の飛騨地方、南部の美濃地方に分かれ、異なる訛りを持つ方言が話されています。それぞれイントネーションや語尾に特徴があり、相手に与える印象も異なります。詳しくご紹介していきましょう。

岐阜県高山市を中心とする飛騨地方で話されている「飛騨弁」。やわらかいイントネーションが特徴で、女性が話すと「可愛い」「女性らしい」という印象を与えます。語尾が「～なんやさ」「～やもんでな」などの語尾も特徴的。とても可愛らしい印象の飛騨弁ですが、男性よりも女性が使うことが多いそうです。女性らしさを感じる、とても魅力的な方言ですね。

岐阜県岐阜市を中心とする美濃地方で話される「美濃弁」。隣に位置する愛知県の尾張弁・名古屋弁に近く、また西部に近付くほど、言葉が関西弁の影響を受けています。そのためか可愛い印象の飛騨弁に比べて「怖い」という印象を与えることがあるようです。全体的に早口で、「～やろう（だろう）」「～しやあ（しなさい）」などの語尾が特徴的。また地域によっては「おおきに」「あかん」など、関西弁と共通した言葉が使われています。美濃弁の早口な口調や、語尾、イントネーションが、慣れない人には「きつく聞こえる」「怖い」と感じるのかもしれません。

女性らしく可愛い語尾やイントネーションが特徴的な岐阜弁。そんな可愛らしい訛りで告白され、照れる女性を見たら、ときめかない男性はいないのではないでしょうか。ここからはそんな岐阜の方言の中でも特に可愛いものを選出し、可愛らしい告白の例文とともにご紹介していきます。

わっちとは、岐阜の方言で「私」という意味。標準語に慣れている方には、女性が「わっち」と自分のことを言ったら思わず「可愛い！」と思ってしまうのではないでしょうか。そんな「わっち」という方言を使った、可愛い告白の例文をご紹介します。

「わっち、好きになってもうたよ」＝「私、好きになってしまったのよ」

照れる仕草を混じえて、少し上目使いで気になる男性に言うと、間違いなく「ドキッ」としますよ。

映画「君の名は。」のヒロイン、三葉もよく使っていたこの語尾。岐阜の方言で「～やよ・やお」とは「～だよ」「～だって」という意味です。映画を見た人からも「可愛い」と大好評だったこの語尾を使った告白の例文をご紹介しましょう。

「好きやよ」＝「好きだよ」

気になる女性からこんなことを言われたら、男性は「ドキッ」としてしまうのではないでしょうか。きっともっとこの人と話したい、同じ時間を共有したいと感じるでしょう。

岐阜の方言で「しいへん？」とは「～しませんか？」と相手を誘うときに使う言葉です。語尾もですが、上に上がるイントネーションがとても可愛い方言です。そんな「しいへん？」を使った告白の例文をご紹介します。

「キスしいへん？」＝「キスしませんか？」

こんなことを言われたら、男性はあなたに夢中になってしまうのではないでしょうか。少し恥ずかしいかもしれませんが、ぜひ使いこなしたい言葉ですね。

岐阜の方言で「ようけ」とは「たくさん」という意味です。なかなか聞き慣れない言葉ですが、言葉の音が可愛いですよね。そんな「ようけ」を使ったかわいい告白の例文をご紹介します。

「ようけ会いたいんよ」＝「たくさん会いたいんだよ」

いじらしさを感じる、可愛くも切ない言葉ではないでしょうか。女性が照れる仕草が、この方言を引き立てますね。

岐阜の方言で「いかん」とは「だめだよ」という意味です。お年寄りが使っていそうなイメージですが、若い女の子が使っていると、とても可愛らしい印象になりますね。そんな「いかん」を使った告白の例文をご紹介します。

「私だけ見てないといかんよ」＝「私だけ見てないとだめだよ」

気になる女性にこんなことを言われたら、いかがでしょうか。男性としては、この約束は絶対に守りたくなってしまいますね。

なかなか聞き慣れない言葉ですが、「ひとちょん」とは、岐阜の方言で髪型の「ポニーテール」のことです。「ひとちょん」という響きが独特で可愛い言葉ですね。そんな「ひとちょん」を使った可愛い一文をご紹介します。

「そのひとちょん可愛いな」＝「そのポニーテール可愛いね」

気になる男性からこんなことを言われたら、ときめくこと間違いなし。ますます気になってしまいますね。そんな照れる仕草に男性も惹かれてしまうでしょう。

岐阜の方言で「やらしい」とは「恥ずかしい」の意味。女性が照れるときによく使う言葉です。標準語や関西弁とは違った意味を持っているので、使うときには少し注意が必要かもしれませんね。そんな「やらしい」を使った一文はこちらです。

「やらしいのー」＝「恥ずかしいなあ」

気になる男性の前で顔を赤らめながら言ってみると、相手の男性も思わずときめいてしまうかもしれませんよ。女性が「恥ずかしい」と照れる姿に、男性は魅力を感じています。

岐阜の方言で「えか？」とは「いい？」と相手に確認するときに使う言葉です。「～でええか？」という関西弁の言葉に似ていますね。そんな「えか？」を使った一文はこちらです。

「これでえか？」＝「これでいい？」

上目使いで気になる男性をじっと見つめながら訪ねてみると、相手の男性が「ドキッ」とすること間違いなしです。恥ずかしいかもしれませんが、少し小首を傾げながら言ってみてもいいかもしれませんね。

岐阜の方言で「たんちん」とは「バカ」という意味です。言葉の音が方言らしくて、可愛いですよね。そんな「たんちん」を使った一文はこちらです。

「もう、おたんちんやね」＝「もう、バカね」

女性からこんな風に優しくからかわれて、ときめかない男性はいないのではないでしょうか。優しく、可愛らしく笑いながら、相手に話しかけるのがポイントですね。

岐阜の方言で「へっつく・はっつく」とは「くっつく」という意味です。標準語の「張り付く」の訛りのようにも聞こえますね。そんな「へっつく・はっつく」を使った可愛い一文はこちらです。

「もっとへっついてもいい？」＝「もっとくっついてもいい？」

手をつないだり、腕を掴んだりしながら、こんなことを言われたら、きっと男性はドキドキが収まらないのではないでしょうか。言いながら少し照れる仕草を見せると、可愛らしさがアップしますよ。

男性が思わずドキッとする可愛らしい言葉が豊富な岐阜の方言ですが、他にも男性がときめいてしまう方言がたくさんありますよ。ぜひチェックしてみてくださいね。

日本の方言には「え？なんて言ったの？」と思わず聞き返してしまうような面白い言葉・表現が豊富ですが、岐阜の方言も例に漏れず、面白い言葉がたくさんあります。その中から日常的に使われている面白い方言を選出して、例文と一緒にご紹介しましょう。

標準語で「こわす」というと「物を壊す」という意味ですが、岐阜の方言では「くずす」という意味です。「こわす」と使った一文はこちらです。

「お金をこわす」＝「お金をくずす」

岐阜の銀行やお店で「お金をこわしてください」と言うと、両替してくれますよ。

岐阜の方言で「おまはん」とは「あなた」という意味。日常生活で頻繁に登場する言葉ですが、初めて聞くと聞き取れないことが多いです。「おまはん」を使った一文はこちらです。

「おまはん好きよ」＝「あなたが好きよ」

「おまはん」とは、いかにも方言らしい可愛らしい訛りですよね。こんな風に告白されたら、男性も思わず照れてしまいそうです。

「じん」とは、いきなり聞くと少し怖く感じてしまいますが、岐阜の方言で「人」という意味です。感じの音読みを使っているのが、面白いですね。「じん」を使った一文はこちらです。

「あのじんに会ったよ」＝「あの人に会ったよ」

岐阜の方言で「のーて」とは「～ではない」という否定の意味です。文脈でなんとなく意味はわかりますが、初めて聞くとやはり戸惑ってしまいそうですね。そんな「のーて」を使った一文はこちらです。

「鍵がのーて困った」＝「鍵がなくて困った」

上記の他にも「そうじゃのーて」（＝そうじゃなくて）という風に、口語体としても使うそうですよ。

「ほーか・ほーかて」と突然聞くと、意味がわからなくて焦ってしまいそうですね。岐阜の方言で「ほーか・ほーかて」は「そうですか」という意味で、相槌にもよく使われます。その例文はこちらです。

「あーほーかね」＝「あら、そうですか」

聞き慣れていないと「あほ」と聞き取れて誤解してしまいそうですが、決してそんな意味ではありません。ぜひ知っておきたい言葉ですね。

標準語で「～まい」と言うと否定の意味になりますが、岐阜の方言では「～しましょう」というお誘いの言葉になります。「～まい」を使った一文はこちらです。

「どっか行こまい」＝「どこか行きましょう」

なかなか聞き慣れない表現ですので、ぜひ正しく覚えて理解できるようになっておきたいですね。

岐阜の方言で「あじない」は「不味い」という意味で、「味がない」「味気がない」が語源ではないかと言われています。若い人は「あじねー」と言うこともあるようです。「あじない」を使った一文はこちらです。

「このトマト、あじないねえ」＝「このトマトは不味いね」

岐阜で味が無いという意味で「味ない」と言ってしまうと、単純に味が無いという意味ではなく、「不味い」と批判していることになってしまいます。気をつけておきたい言葉ですね。

「はよ」も日常生活で頻繁に使われる岐阜の方言です。意味は「早く」。関西弁でも同じ意味で「はよ」という言葉が使われているので、わかりやすいのではないでしょうか。「はよ」を使った一文はこちらです。

「はよしやー」＝「早くしなさい」

地域によりますが、関西弁では「はよしいや」＝「早くしなさい」なので、岐阜弁が関西弁の影響も受けていることがわかる言葉です。

いきなり聞くと怖い印象をもつ「～とれ」という言葉ですが、岐阜の方言では「～しなさい」という意味です。「～とれ」を使った例文を紹介しましょう。

「静かにしとれ」＝「静かにしなさい」

関西弁でも同じ表現が使われるので、耳にしたことがある方も多いのではないでしょうか。女性は「～しとり」「～しとりゃあ」というやわらかい表現を使うこともあります。

「やっとかめ」は岐阜の方言独特の訛りで、「久しぶり」という意味です。初めて聞いた方は全く意味がわからないのではないでしょうか。そんな「やっとかめ」を使った一文はこちらです。

「やっとかめね！」＝「久しぶりね！」

斎藤道三や明智光秀など歴史的な人物をはじめ、岐阜県は数多くの優れた有名人を排出しています。岐阜県出身で、岐阜の方言を喋るであろう芸能人3名をご紹介します。

グラビアアイドル、現在では3人のお子さんをもつママさんタレントとして活躍する熊田曜子さんは、岐阜市の出身です。

多様な役を演じ分ける人気俳優の綾野剛さんは、岐阜市の出身です。岐阜県関市の高校に通っており、高校時代は陸上部として活躍していたとか。

ファッションモデル・タレントして活躍中の鈴木ちなみさんは、土岐郡笠原町（現・岐阜県多治見市）の出身です。岐阜の畜農産物を紹介する番組に出演されています。

「可愛い」「面白い」言葉を中心に、特徴的な訛りを持つ岐阜の方言をご紹介しました。方言というと、「恥ずかしい」「聞き取れない」「怖い」などマイナスな印象を受けがちですが、岐阜の方言の語尾やイントネーションは「可愛い」という印象を与えます。特に標準語を話す男性にとっては、岐阜の方言の訛りは女性らしく、魅力的に映るのではないでしょうか。岐阜の方言を話しながら、「恥ずかしい」と照れる女性に、男性はきっとときめいてしまうことでしょう。

今回ご紹介した岐阜の方言、を友達との会話や、気になる人との会話にぜひ使ってみてください。新しい魅力が生まれること間違いなしですよ。