年中無休の意味とは？年末年始はどうなる？24時間営業と同じ意味？

年中無休とは、365日毎日必ず休まずに営業しているお店のことと考える人も少なくないのではないでしょうか。しかし、年中無休の本来の意味は異なります。

本来の意味は、大きく分けて2つあります。
●決まった定休日を設けていないこと
●ほぼ365日営業していること（休みがないこと）
を指します。前者の決まった定休日を設けていないというのは個人経営の飲食店や美容室など自営業のお店に多くある印象です。また、後者のお店は、年中無休と書いてあるスーパーやドラッグストアが元旦や三が日だけは閉まっているということがほとんどですよね。このように年中無休には大きく分けて2つの意味があります。

年中無休のお店の年末年始の営業は、お店によって違います。

スーパーやドラッグストアなど年末年始は休みに入るお店は少なくないです。その理由として、スーパーであれば野菜を卸してくれる農家や運送、仕入れの兼ね合いがあります。その一方で、年中無休と掲げているお店は休みなしで年末年始に営業しているお店もあります。年末年始は年越し蕎麦や祝い事として外食をする人が増えます。また多くのお店で初売りセールなども行われるので飲食店や百貨店などのデパートが営業していることが多いでしょう。年末年始にお出かけの際は、事前にそのお店のWEBページで臨時定休日でないかどうか確認してから行きましょう。

年中無休と24時間営業の意味は異なります。

年中無休のお店は先ほど述べた通り、決まった定休日を設けておらず、ほぼ365日営業していることです。決して24時間営業している訳ではありません。一方の24時間営業は24時間営業しているお店を指します。代表的なのがコンビニエンスストアやファミレスなどの飲食店、インターネットカフェなどがあります。24時間営業のお店は年中無休のお店が多いですが、必ずしも年中無休とも限りません。言葉としては似ていますが、意味が異なりますので使い方に気をつけましょう。

年中無休という言葉には2つの使い方があります。1つは、自分を売り込むとき、もう1つは忙しさの表現です。どのような使い方をしたらどのような効果や意味があるのか詳しくご紹介します。

年中無休という言葉の使い方の意味として自分を他の人や会社に売り込む、知ってもらうために使う人が多いです。例えば、営業の仕事をしている人で「年中無休で頑張ります」と言ってくれる人がいるとその言葉だけで安心したり、頼もしく感じてお願いしたくなりますよね。自分自身の決意表明を伝える手段として年中無休という言葉にはこのような使い方があります。

年中無休という言葉は、多忙であることを伝える使い方の一つです。例えば、スポーツ選手やスポーツに熱中している人、仕事が忙しい経営者や芸能人などは、年中無休で身体を動かしていますよね。その人たちがこのような使い方をすると忙しいんだと相手に伝えることが出来ます。しかし、使い方を間違えると嫌味に聞こえてしまったり相手に嫌な思いをさせてしまう可能性があります。使い方に気をつけて言葉やニュアンスを選んで使いましょう。

定休日を定めておらず、年末年始やゴールデンウィークなどの多くの人が休みの長期休暇も営業していますという意味で、年中無休と掲げてるお店や飲食店が多いですが、定休日があるのにも関わらず、宣伝や頑張っているという意味で看板に年中無休と書くのはNGです。しかし、定休日は決まっておらず、平日のどこかで休業日を設けているお店などが、年中無休と掲げていても間違った使い方にはなりません。

年中無休の類義語をいくつ思い浮かびますか？

類義語や間違いやすい言葉として、定休日なし、四六時中、年がら年中などが挙げられます。また、他の類義語として明けても暮れてもや、常住坐臥（じょうじゅうざが）があります。今回は特によく使われる3つの類義語についてご紹介します。

あなたの身の周りに定休日が決まっておらず普段は閉まっていてごく稀に営業しているというお店はありませんか？

上記のようなお店が開いてるのを見つけるとすごく貴重で嬉しくなってついつい買いすぎてしまうという方も少なくないのではないでしょうか。定休日なしというのは定まった休みが決まっていないという意味です。年中無休の類義語ではありますが決して、休業日がないという意味ではありません。

四六時中とは、いつも、一日中を指す言葉です。四六時中という言葉は元々は、二六時中と言われていました。その理由は、江戸時代の人々は時間を干支の12刻で表現していたため、2×6=12で「二六時中」と言われていました。しかし、ある時から、現代の1日の時間24時間に合わせて、4×6＝24時間が由来で「四六時中」という言葉が出来ました。由来を理解して意味を理解すると納得しますよね。四六時中とはいつもを指し、年中無休の類義語ではありますが、意味としては異なりますので使い方には気をつけましょう。

年がら年中とは、一年中、いつもを指す言葉です。元々は「年が年中」という発音でしたが、言いやすくするために「年がら年中」になったと言われています。こちらも先ほどの四六時中と同様に、年中無休の類義語ではありますが、意味としては異なります。使い方には気をつけましょう。

年中無休の英語表現を3つ紹介します。それぞれ年中無休、24時間営業、年中無休24時間営業の言い方があります。ぜひ、適したニュアンスで分けて使い分けて英語で表現してみてください。

open = 営業中　all year = １年中　round = around = 周（年）
それぞれの英語の単語にこのような意味があり、合わせると年中無休の英語表現の1つになります。日本語の年中無休の言葉のニュアンスや意味合いに最も近い英語表現です。

Open ＝ 営業中 365 days a year ＝ 365日 7 days a week = 週7日
という意味があります。先ほどのOpen all year roundをより大袈裟に英語で言う場合に使います。また、この場合で年中無休で24時間営業の場合は、英語で"Open 24/7, 365 days a year"と言います。

「毎日24時間週7日体制」という意味で英語で"Open 24/7"という言い方があります。この言い方で年中無休という意味でも通じますが、日本語にすると「24時間営業」のニュアンスや意味合いが1番近いです。

最近、コンビニの24時間営業や仕事の仕方の見直しについてもよくニュースで取り上げられていますね。本当に年中無休で24時間営業の飲食店やコンビニは現代人にとって必要なのかや年中無休による仕事の弊害についても解説します。

飲食店やコンビニがいつも開いているのはとても便利で助かりますが、その一方で、人材不足に悩む経営者も多く、経営者一人で身体を酷使してまで営業をして仕事をしているという声もあがりました。生活に支障をきたしてまで仕事をする人がいるという日本の働きすぎる仕事が浮き彫りになりました。海外では定刻になるとお店は全て閉まるという国もあります。便利な生活に慣れすぎている日本ですが不便になれれば不便に感じなくなるでしょう。少しずつ仕事の仕方を改善して、働く人の心も体も豊かになるといいですよね。

年中無休のサービス業の仕事をしている人は、みんなが休んでいる間に働きサービスを提供することがほとんどだと思います。サービス業は、飲食店、アパレル、運送業などなどがあげられます。当然土日に休めることもなく平日休みがほとんどで大切な家族との時間を過ごすことができないという弊害が出てきます。また、先日行われた意識調査によると年中無休のサービス業の休業日を増やすべきという声が7割を超えていました。

年中無休についてたっぷりとご紹介してきましたがいかがでしたか？

年中無休の本当の意味や正しい使い方や類義語との使い分け、年中無休の英語表現やニュアンスなど日常では気にも留めないことでもしっかり理解するととても勉強になりますよね。ぜひこの記事を参考に年中無休の意味や理解を深めてみてください。