こどもの日の食べ物の意味と由来!柏餅やちまきを食べる意味とは?

5月5日はこどもの日、端午の節句ですね。男の子の成長をお祝いして家族みんなで食事をする方も多いと思います。こどもの日の食べ物や由来を知っていればより日本の伝統行事を楽しむことができますよね。そこで、柏餅やちまきなどの食べ物の意味や人気のお店もご紹介します。

こどもの日の食べ物の意味と由来!柏餅やちまきを食べる意味とは?のイメージ

目次

  1. 1こどもの日は端午の節句でもある!その由来は?
  2. 2こどもの日に柏餅を食べる由来や意味は?
  3. 3こどもの日にちまきを食べる由来や意味は?
  4. 4まだある!こどもの日に縁起の良い食べ物を紹介!
  5. 5美味しい柏餅・ちまきが買えるお店8選!
  6. 6こどもの日にすること3つ!食べ物と合わせて知っておこう!
  7. 7食べ物の意味や由来を知ってこどもの日を満喫しよう!

こどもの日は端午の節句でもある!その由来は?

そもそも端午の節句の由来は?

こどもの日の鯉のぼり

こどもの日の端午の節句とは奈良時代から続く伝統行事の1つです。その由来とは、端午とは月の最初=「端」のうまの日=「午」という意味で5月だけに限らず毎月行われていました。そこから「午」の発音が五と同じことから、5月5日を指すようになったという説もあります。元々は現在のこどもの日とは違って、病気や災厄をさけるための行事として行われていて、薬草摘みをしたり厄除けの菖蒲を飾っていたと伝えられています。

その後、鎌倉時代に入ると武士の間で尚武(=武事・軍事を尊ぶこと)を重んじるようになり、現在のこどもの日である端午の節句を尚武の節目として菖蒲を用いて祝う形に変化していきます。

こどもの日と呼ばれるようになったのはなぜ?

江戸時代に入るとこどもの日である端午の節句は徳川幕府によって5月5日が重要な日として制定されました。大名、旗本が将軍にお祝いを奉じるため、式服で江戸城に上がっていました。さらに、将軍家に男の子が生まれると玄関の前に馬印やのぼり、吹き流しを立てていました。そこから一般の人々に広がっていきます。やがて、厚紙で作った兜や人形を飾ったり、武家の間ではのぼりを、町人の間では鯉のぼりを飾るようになりこどもの日と呼ばれるようになりました。

こどもの日に柏餅を食べる由来や意味は?

こどもの日の食べ物の柏餅

こどもの日の食べ物といえば、柏餅ですが、その由来や意味を考えながら食べることで伝統行事を意識することができますね。関東ではこの柏餅をこどもの日の食べ物と考えられています。柏餅の「柏」はとても縁起が良い木とされています。柏の木は過酷な環境でも育つことができ、春に芽をだすまでその葉を落とさないと言われています。葉が途切れることなくつくので「子孫繁栄」として縁起をかついで男の子の日であるこどもの日に柏の葉を使った餅を作り、端午の節句の食べ物とされたと言われています。

こどもの日にちまきを食べる由来や意味は?

こどもの日の食べ物といえば、関西ではちまきと言われています。中国の端午の節句にはちまきを食べていたことが由来となり、関西=西の方から伝わったと言われています。

そのちまきを食べる意味は元々中国の政治家であり詩人の屈原という人が汨羅(べきら)という川に身を投じたのが5月5日と言われています。その死を悲しんでいる人々が5月5日にいろいろな供物を投げて供養をしていましたが、屈原に届く前にその供物が悪い龍に取られてしまいました。そこで、龍が嫌いなもち米を楝樹または笹の葉で包み、五色の糸(赤・青・黄・白・黒)で包んでから川に投げたところ、屈原の手に渡ったと言われています。

現在では端午の節句であるこどもの日の食べ物としてもち米を包んだちまきが残っていますが、実は五色の糸には邪気を払うという意味があり別の形で残っています。それはこどもの日に飾る鯉のぼりです。鯉のぼりについている吹き流しは、こどもが無事に育つようにという意味を込めて五色の色をつけて飾っています。

まだある!こどもの日に縁起の良い食べ物を紹介!

南九州で食べられる『あくまき』

南九州特に鹿児島でこどもの日に食べられる人気の食べ物である「あくまき」ですが、初めて耳にした人も多いかもしれません。あくまきの作り方は、竹や木を燃やした灰からできた灰汁にもち米を浸します。そのもち米を竹の皮で包み、灰汁水で数時間煮込み作ります。出来上がったあくまきは、糸で縛るようにして切り、きなこや黒砂糖、蜂蜜をまぶしてこどもの日の食べ物とされています。

北海道で食べられる『べこ餅』

北海道のこどもの日の人気の食べ物といえば「べこ餅」が有名です。「べこ」とは、黒糖を使うことから「べっ甲」、また米粉で作ることから「べいこ」、白と黒の色が牛のようなので「べこ」といろいろな説があります。べこ餅は米粉と砂糖を材料として、葉脈もつけた木の葉の形に作った食べ物です。べこ餅の裏に笹の葉をつけることもあります。他にも、渦巻き型、団子状があり、色も茶色と白、マーブル上、緑とシロなど家庭やお店によってもいろいろなデザインがあります。

合わせて食べたい縁起の良い食べ物は?

こどもの日に食べるぶりのお刺身

男の子の節句でもあるこどもの日にはほかにも縁起の良い食べ物がたくさんあります。たとえば、男の子にちなんで出世するようにとの願いが込められた出世魚のブリや勝ち男=勝男と書いてカツオと読ませて縁起の良い食べ物としています。さらに男の子がまっすぐ成長するように、竹を食べて「まっすぐ大きく成長しますように」との願いを込めてこどもの日の食べ物とされています。

美味しい柏餅・ちまきが買えるお店8選!

①たねや

和菓子のお店として人気のあるたねやからもおいしいこどもの日ならではの食べ物が販売されます。柏餅はこし餡、つぶ餡、味噌餡の3種類があります。また、砂糖で作った粽の他にも黒糖粽も販売されていてとても人気です。

②麻布青野総本舗

麻布青野総本舗の和菓子は手作りのためとても人気があります。こちらのお店では、こどもの日の食べ物として販売される柏餅は3種類あり白色の生地にこし餡、緑色の蓬生地につぶ餡を、紅色の生地には味噌餡が入っています。他にも菖蒲饅頭という薯蕷饅頭も販売されています。中にこし餡とつぶ餡がそれぞれたくさん入っています。粽は、もっちりとした食感を楽しめるういろうと、ぷるっとした食感を楽しめる餡入りの葛餅から作られています。

③とらや

とらやといえば、羊羹が人気の有名なお店ですが、こどもの日にちなんでいろいろな食べ物が販売される予定です。柏餅はなめらかなこし餡と味噌餡の2種類あります。こどもの日の食べ物としてもう1種類有名な粽は、とらやならではのあずきの風味を上品に生かした羊羹粽、上質な吉野葛を使った水仙粽、白下糖という砂糖とういろうを使ったういろう粽、もっちりとした食感のういろう粽の4種類が販売されます。他にもとらやならではの4色の色がついている「菖蒲あわせ」という羊羹を使った商品もあります。

④榮太樓總本舗

榮太樓總本舗もおいしい和菓子の人気のお店です。こちらのこどもの日の食べ物の柏餅は、白い皮のこし餡によもぎの皮にはつぶ餡を、京都の白味噌を使った味噌餡があります。

京都

⑤鈴懸

創業90年以上の九州博多にお店がある鈴懸もとてもおいしい和菓子を販売されています。老若男女に愛されるこちらのお店の柏餅は昔ながらの作り方にこだわっていて、香り豊かな柏の葉に包まれた柏餅をこどもの日の食べ物として販売しています。また、こちらのこどもの日の和菓子は、粽は餅団子を茅の葉に包み、砂糖と抹茶の味で作られています。他にも花菖蒲をイメージした餡入りの薯蕷饅頭や兜をイメージした桃山、羊羹では小豆、紅小豆、抹茶の3色で鯉のぼりをイメージしています。

⑥老松

婚礼菓子や茶席菓子で有名なお店の老松からもこどもの日の和菓子が販売されています。こどもの日の食べ物である柏餅は白皮のあずきのこし餡と味噌餡があります。こどもの日の食べ物としてもう1種類有名なこちらのお店の粽は昔ながらの作り方でもち米を笹の葉で巻き、葉ごと蒸しているので、もちっとした食感とともに笹の葉の香りを楽しむことができます。

⑦京菓匠 鶴屋吉信

京菓子の老舗として有名な鶴屋吉信からは他のお店に比べてちょっと変わった柏餅が販売されます。こどもの日の食べ物である鶴屋吉信の柏餅は道明寺餅を柏の葉で包んでいます。中の餡はこし餡とつぶ餡をみずみずしい道明寺製の餅で包んでいます。また、粽はういろう粽と小倉粽の2種類があります。もちもちした食感のういろう生地には笹の葉とい草の香りがしてとてもおいしくいただけます。また、小倉が練り込まれたういろうも小豆のおいしさを楽しめる一品になっています。

⑧川端道喜

室町時代から続く創業500年を超える京都の老舗和菓子屋さんです。こちらのお店はこどもの日の食べ物の粽が2種類あります。羊羹粽は葛と餡を笹の葉で巻いて水仙粽は葛と砂糖のみで蒸すのではなく、湯がいて作っているのでとても時間も手間もかかっています。

こどもの日にすること3つ!食べ物と合わせて知っておこう!

鯉のぼりを飾る

こどもの日に飾る鯉のぼり

こどもの日には縁起の良い食べ物もありますが、こどもの日だからすることもあります。まずは鯉のぼりを飾りましょう。鯉のぼりは、中国の故事が由来となっていて「激しい流れの滝を上ることができた鯉がやがて龍になった」という言い伝えを元に、男の子の立身出世を願い鯉のぼりを飾ると言われています。また、鯉は生命力の強い魚なので、どのような環境でもこどもが健康でたくましく育つことを願っています。

鎧兜・五月人形を飾る

こどもの日に飾る鎧兜

こどもの日にすることには鎧兜や五月人形を飾ることもあります。こどもが生まれて初めてのこどもの日をお祝いすることをを初節句といいます。日本では5月5日の初節句までに用意することとして鎧兜・五月人形を男の子に贈るという風習があります。

こどもの日に飾る鎧兜と五月人形

鎧兜は武士がつけていたように、こどもが事故や病気にあわずに安全にすごせるように身を守るものとして贈られます。また五月人形は、こどもや金太郎や桃太郎をモチーフにして鎧兜を着せているものもあります。こどもにこの五月人形のような人物に成長してほしいという願いを込めて贈り、こどもの日にお祝いすることとされています。

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菖蒲湯に入る

こどもの日に入る菖蒲湯

こどもの日にすることは菖蒲湯に入ることもあります。中国で菖蒲は厄除けの意味を持っていました。現代ではこどもの日に邪気を払うとしてお風呂の中に菖蒲を入れて健康に育つことを願います。

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食べ物の意味や由来を知ってこどもの日を満喫しよう!

端午の節句

こどもの日には男の子の成長や健康を願って柏餅や粽、ブリやカツオ、タケノコをいただきます。その意味や由来を話しながらこどもに食べさせることで日本の伝統行事を伝えることもできますね。ぜひ、家族みんなで楽しく食卓を囲んで端午の節句をお祝いしましょう。

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この記事のライター
hitomix
管理栄養士、ライターとして活動しています。食やライフスタイルなど気になったことを書いていきたいと思います。

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