『容姿』の意味を徹底解説！使い方や類語・容姿端麗な人の特徴も！

「容姿」は「ようし」と読み、という言葉の意味を辞書で調べると、顔だちや体つき、姿を意味する言葉といった内容が書かれています。現代で一般的な使い方では「容姿」というと、顔だちのみに注目しがちですが、姿全体を指す言葉といえます。

「容姿」は顔立ちや姿の意味なので、使い方としては、「彼女は容姿が良い」「あの人の容姿はあまり良くない」といった使い方をします。単純に、顔立ちだけを指して、美しいかどうかという意味での使い方をされることもあります。

容姿を使った例文で、どんな使い方をするのか見てみましょう。
 

• 彼は容姿が整っていて、頭も良い。
• 容姿が優れている彼女は、スカウトされてモデルになった。

「容姿」に近い言葉、類語には「身なり」「姿かたち」といったものがあります。この類語をみると、「容姿」が見た目の様子を指し示す意味があるのが分かります。「外見」も類語になるので、容姿の意味は、内面よりも人間の表面上のことだけを指す言葉です。

類語ではありませんが、「容姿」と混同されやすい言葉に「容貌（ようぼう）」があります。「容貌」は、顔だち、顔つきのみを意味することが多く、「容姿」のように姿は含まれません。容貌は容姿の類語のようにも感じますが、「容貌」は「容姿」に含まれる部分的な言葉と解釈するのが良いです。

「容姿容貌」という表現をする人もいて、容貌は容姿に含まれているので、二重の表現ではありますが、容貌を加えることで、全身の姿と顔だち全ての外見ということを強調してい使っていることを意味します。

「容姿端麗」は「ようしたんれい」と読みます。顔かたち、姿をの「容姿」が「端麗」ということになります。「端麗」の意味は、姿や形が整っていて美しいことなので、「容姿端麗」になれば、「外見が優れている」「顔や姿が整い美しい」という意味になります。

ある人物を説明する時に、「容姿端麗で、頭脳明晰」と言うことがあります。この言葉の意味は、顔や姿も整っている上に、頭の良い人ということになります。容姿端麗だけでは、姿や外見だけが優れていて、頭脳明晰だけでは、頭が良いというだけなので、2つを合わせることで、より優れた人物である意味になります。

また「容姿端麗」は、男性にでも女性にでも使えて、年齢を問わない言葉でもあります。子どもに対しても、大人、あるいは年齢を重ねた人にも容姿端麗な人はいますよね。

「容姿端麗」の語源は、古代中国の歴史書にあるといわれます。古い中国の書物の中に、その時代の皇后の人柄について「姿色（ししょく）端麗」という言葉が使われた表現が、語源とされています。「姿色」は見た目のことをいい、その皇后が見た目が整っていて美しいという意味です。

この言葉が日本に伝わり、「容姿端麗」の語源になったと考えられています。

「容姿端麗」の類語として、「解語の花」「仙姿玉質」といったものが挙げられます。

「解語（かいご）の花」は言葉の通じる花ということが語源で、花のような美人という意味で、中国では楊貴妃のことを「解語の花」と評した皇帝がいました。「仙姿玉質（せんしぎょくしつ）」は、仙姿は優雅な仙女、玉室は宝玉のような滑らかさの意味があり、優雅で美しい肌を持った人、人並みはずれた美人のことです。

「眉目秀麗（びもくしゅうれい）」という言葉も類語と言えます。眉目は字のまま、眉と目なので顔だちが整った人ということで、顔だけでなく姿全体が整っているという容姿端麗よりは、顔のみを指す言葉です。眉目秀麗は、男性に使うという特徴のある言葉です。

「才色兼備（さいしょくけんび）」も類語です。優れた才能と美しい容姿を持ち合わせている女性のことを指します。「容姿端麗」は男性にも女性にも使う言葉ですが、「才色兼備」は女性に対して使う言葉です。

英語で「容姿端麗」を表現する方法はいくつかあります。
 

• appearance of grace
• good-looking
• have a good

「容姿端麗な人」と聞くと、どんなイメージをするでしょうか？美人で上品な人をイメージする人が多いと思います。

容姿端麗と言われる人は、顔や全身の雰囲気が優れていても、立ち居振る舞いが下品だったり乱暴だったりすると、容姿端麗とは表現されません。逆に、とびぬけて顔が美人といわれる人でなくても、整った顔立ち、姿勢のよい姿、上品な振る舞いができている人の方が「容姿端麗」という言葉にぴったりと合います。

容姿端麗は、見た目、外見だけのことでなく、その人の内面や雰囲気、人間性も含めて、優れているという印象の人といえます。

容姿端麗な男性というと、顔のバランスが整っている人という基準があります。顔のバランスの理想は、黄金比で表現されることがあります。目から上の額まで、鼻の長さ、鼻の下からあごまでの縦の長さ比率が1：1：1、横の比率は目の幅と左右の目の間隔が1：1：1、目の間隔と鼻の幅が1：1。さらに、顔の横幅は鼻の幅の4倍、口と鼻の幅は3：2くらいといった比率で表されます。これが理想のバランスという意味で黄金比とされています。

男性でこの黄金比率に近いと言われているのが、俳優のジョージ・クルーニーで、多くの人が見て整った顔立ちと思える人です。日本人の場合は、彫りは深くなくても、目、鼻、口といったバランスがよくすっきりとした顔だちが、顔では整っているという基準になります。

ただ男性の容姿端麗の基準は顔よりも、身長や体型が大きなポイントになります。日本人男性の平均身長は約171cmですが、175cm以上ある人の方がカッコいいと感じてもらいやすくなります。体型では、ガリガリに細すぎることなく、脂肪が付き過ぎることなく、スリムでもほどよい筋肉がついているような細マッチョと表現される人が、好まれる傾向にあります。

男性の容姿端麗の基準は、顔パーツのバランスが整い、身長は高め、細すぎずにある程度の筋肉質という体といえます。これに加えて、普段身に着けている服や小物、会話の運び方や仕草がスマートであること、女性や弱者を守りつつ、上手にリードしてくれるような頼れる存在ということも、容姿端麗の基準といえます。

女性に対して容姿端麗と使う基準は、男性に比べて顔立ちの黄金比率が重視されるといえます。また身長ではなく、スリーサイズのバランスが判断基準に加えられるという特徴があります。

女性は身長が低めであっても、顔が黄金比率のように整い、バストサイズとヒップサイズが近く、ウエストはその7割ほど、足の長さは身長の46～48％、体重はBMI値で22くらいが理想的な基準でもあります。

顔が美しい、整っているだけでなく、ほど良く女性らしいボディラインをもった身体という基準に加えて、食事やビジネスなどでその場にあったマナーが身についているか、服装選びが合っているかというものも、容姿端麗な女性の基準になります。

容姿端麗と言われる男性の特徴の1つは、顔のパーツが黄金比に近く整った顔立ちということがあります。女性から見てカッコいいというだけでなく、同性から見ても整っていると思われるという意味の顔です。

特徴の2つ目は、背が高く姿勢が正しいことにあります。顔が良くても身長が160cm代の人は、身長が低いことの方が特徴として捉えられがちです。175～185cmくらい身長があると、容姿端麗な人と言われることも多くなります。そして、体は男性らしく引き締まった体格で、立ち姿が美しく整っているという特徴があります。

加えて、容姿端麗な男性の特徴として、目力があります。目つきが悪い、いつも下を向いている男性は、たとえ背が高く、顔だちが良くても、容姿端麗とはいわれません。

男性の場合は、顔だちばかりを重視されるよりも、姿勢や自信のある表情、ふさわしい服装といった雰囲気が、容姿端麗に値するかどうかということになります。これは、日ごろから背筋を伸ばして歩く、清潔感のある服装、活き活きとした振る舞いをするという努力で、容姿端麗の人と言われるようになります。

女性で容姿端麗と言われる人は、先ず顔だちが整っているということが言えます。時代を超えて、オードリー・ヘプバーンは愛される顔で、バランスがとれて鼻筋が通っています。容姿端麗の女性の特徴は、ヘプバーンほどではなくても、バランスがよく、手入れされた髪、歯並びがよく、口角が上をむいている、といったものがあります。これらは、常に微笑んでいるような印象のある女性という意味でもあります。

スタイルにおいては、痩せすぎず太り過ぎず、女性らしい魅力を感じるボディラインがあり、8頭身に近いというのも特徴です。

顔とスタイルに加えて、センスの良いファッション、知的な会話、といった磨くことのできるものもあります。顔のバランスを変えることは難しいですが、スタイルを理想に近づける努力や、雰囲気を明るく魅力を発信できるような心がけをすることで、容姿端麗に近づくことができ、実際に容姿端麗のと言われる女性は、人には見せなくても、心がけや努力をしているというのが女性ならではの特徴です。

容姿端麗の語源や英語表現も含め、意味や使い方をまとめました。容姿端麗の意味に沿った基準は、男性は顔よりも全身のバランス、女性は顔だちや雰囲気といった基準が重視されるという特徴があります。容姿は、持って生まれた顔、体のことではありますが、磨く努力をすることで、容姿端麗に近づけるので、背筋を伸ばして、会話やマナーなどにも気を使ってみてください。