『人間不信』な人の特徴や心理10選!人間不信チェック項目10選も!
テレビ等でも良く聞く人間不信とはどういう意味なのでしょうか。人を信じられず、孤立してしまうというイメージはあると思います。今回は、人間不信の具体的な意味合いや、なりやすい人の心理や行動、また人間不信になってしまった人の対処法や改善方法を紹介します。
目次
今、人間不信な人が増えている!
みなさんは人間不信という言葉を聞いたことがありますか?
言葉の意味を考えると人間を信じられないという意味になります。「人間嫌い」という言葉とよく似た意味ですね。
最近、この人間不信に陥っている人が増加しています。理由は様々ですが、親や恋人等の親しい人からの裏切りがあり、人を信じられなくなってしまったパターンが多いようです。
また、最近ではSNSの普及によることでネット間での人付き合いも多くなりその人の様々な面が見えるようになりました。親しくしていたアカウントとは違うアカウントを見つけて、覗いてみると全然違う事を言っていたなんて事もあり、それをきっかけで人間不信に陥ってしまったケースもあるようです。
人間不信の意味とは?
人間不信とは過去に他人となんらかのトラブルがあり、その影響で人を信じられなくなってしまうという意味です。ここでの他人という意味は、全く関わりがない人の事ではなく、自分以外の人という意味です。
また、人間不信という意味は人間関係の些細な行き違いによる軽い意味のものから、社会生活を自力で行えないような重度の意味合いをもつものまであるようです。重度のものになってしまうと自力で克服する事は困難です。
うつ病等の精神疾患も併発している可能性が高いので病院に行って話を聞いてもらった方がいいかもしれません。
人間不信な人の特徴5つ紹介!
人を信じられないという言葉の意味の通り、人間不信の人は一般の人と比べると人付き合いが苦手で、マイナスな心理が働いている事が多い傾向があります。
当てはまるから人間不信確定という意味ではありませんが、下記に述べる考え方や行動を改める事で人間不信から遠ざかることができるかもしれません。
【特徴】①人との付き合いがない
人間不信の人は他人を信じる事に恐怖を感じるので、人付き合いをするのが非常に苦手です。自分の意見を言ったことで否定されたり、違う意味で受け取られたらどうしようという考えが常にあります。
また、過去に人間関係のいざこざに巻き込まれてしまい、人とのコミュニケーションを億劫に感じてしまう人もいます。その為、人間不信になってしまった人はトラブル回避の為に自分一人でできる事はできるだけ一人で済ませようとしたり、食事会や飲み会等は不必要だと考える人が多いのが特徴です。
【特徴】②発信が否定的である
ここでの「発信」とは、自分の意見を伝えるという意味です。人間不信の人は自分に自信が持てない傾向が強いです。
自信の持てなさから些細な事でもマイナスな意味合いへ考えてしまい、最悪な結末にならないように予防線を張ってしまいがちです。常に最悪なパターンを考えているので、「でも」や「そうならなかったら」など否定的な意味を含む返答をしてしまいます。
【特徴】③感情をあまり出さない
人間不信の人は言葉の意味の通り、他人を信用する事ができないので、常に冷めたような態度になってしまいます。ちょっとした言動もネガティブな意味合いの方へ変換しがちなので、他人の会話が面白いという意味が分かりません。
信用できない人に自分の本当の感情を見せるのは一般の人でも中々難しい事だと思います。人間不信の人の場合だとこの心理状態が常に起こっているのです。このような心理状態が常だと人付き合いも苦痛になってしまいますね。
【特徴】④人を試すような行動をする
人間不信の人は常に不安が付きまとい、些細なことでも疑り深く考えてしまうので、すごくストレスを感じやすいです。そのストレスを少しでも和らげるための対処の一つとして相手を試すような方法をとってしまう人もいます。
人と関わっても何も意味がない、自分一人の方が気が楽という方にはあまりない傾向ですが、他人に依存しやすいが信じる事が怖いという人間不信の方はこの方法をとってしまいがちです。嘘をついてでも自分と他の事を天秤にかけるような状態を作り、恋人や友人が自分を優先してくれるのか試すのです。
この方法の恐ろしい所はどっちをとっても良い事はないことです。自分を取ってくれてもその事が嘘だった場合、恋人や友人の信頼がなくなってしまいます。最悪、相手を試してまで維持したかった関係性が壊れてしまう可能性もあります。そして、自分ではない他の事を優先されてしまうと自分自身が深く傷つき、相手の事を信頼する事ができなくなってしまいます。
【特徴】⑤人に期待しない
人間不信の人が人を信じる事ができない理由の一つとして、裏切られる事に恐怖を感じている事が挙げられます。過去の付き合いや約束事で裏切られて心に傷を負ってしまい、その傷が癒える事なく引きずってしまっているので人間不信の状態になっています。
人間不信の人がこれ以上心に傷を負わないようにする為の対処法として、人に期待をしても意味がないという考えに至ることがあります。期待しないと、裏切られることがないからです。その人が自分が思っていた行動や言動をしなくても期待しても意味がないと思っているので、ガッカリする事がありません。
しかし、「期待しても意味がない」という考え方が表に出過ぎると周りの人にも不信感や不快感を与えてしまう事もあり、結果的に孤立してしまう原因にもなってしまう場合もあります。
人間不信な人の心理5つ紹介!
人付き合いをしっかりしていても裏切られるし意味がない。人間不信の人はこのような考えになりがちです。ここでは人間不信の人がどうしてこのような心理や考え方になってしまうのか紹介したいと思います。
【心理】①自分のことしか考えない
心配し過ぎて相手に何度も確認をとったり、ちょっとした事でも深く意味を考えてしまったりするのは結局自分が一番かわいいからです。かわいい自分が傷つくような事に巻き込まれないように予防線を張っておくのです。自分が1番という考え方は誰しもが持っている感情ですし、生きていく上で重要な考えです。しかし、人間不信の人はこの考え方が他の人よりか強い傾向にあるようです。
【心理】②人の行動がいちいち目につく
人の行動が目についてしまうのは、それだけ周りを意識しているという意味になります。人間不信の人は自分が傷つかないように常に周囲の行動に目を光らせています。周りの人が小声で会話をしていようものなら、耳を澄ませて聞こうとします。自分の悪口を言われているのかもしれないと不安になるからです。
このようにちょっとした他人のしぐさや行動に不安を覚え、一つ一つ確認しないと気が済まなくなります。
【心理】③ネガティブ思考
人間不信の人は自分が傷つかないように気を付けるあまりに物事をネガティブな意味に考えすぎる事があります。どんなに良い意味合いの言葉、例えば感謝されたり褒めたりしてもネガティブな意味合いの方へ無理にでも考えてしまいます。何か裏があるのではないか、皮肉の意味や蔑みの意味合いが込められた言葉ではないのかと、悶々と考えてしまい、疑り深く相手の言動の意味を考える傾向があります。
【心理】④人を妬むようになる
人間不信の場合、自分自身も信じられず、自分が感じた事や思った事もネガティブな意味へと考えてしまいます。自分に自信が持てないので、他人の成功を素直に喜ぶ事が出来ず、劣等感を抱きやすくなります。
あの人にはできてどうして自分にはできないのかと絶望し、妬む気持ちを生み出します。人を妬む事で生まれるネガティブな思考から逃れる為に、人付き合いを避けてしまいます。
【心理】⑤アニメなどの世界にのめり込む
現実では、自分の素をさらけ出す事ができない人間不信の人は、別の世界へと逃げ込む人が多いです。アニメやゲーム等の世界に逃げ込みストレスを発散したり、人付き合いをする意味がないと思っている人はアニメやゲームがあれば充実した生活を送れると信じています。
確かにアニメやゲームは面白いですが、その面白さを共有して楽しむという意味が理解できなかったり、またしたいけど恐怖を感じたりしてしまい、結局一人で黙々と楽しむ人が多いようです。
当てはまる人は人間不信かも?人間不信チェック項目10選!
ネガティブな思考だし、深く人の言動や行動の意味を考えている事が多い。
自分はひょっとしたら人間不信かもしれない、と不安に思っている人もいるかもしれません。人間不信かどうかをチェックする項目を用意したので、ぜひ確認してみて下さい。
チェック①自分のやりたいことを批判されることが多い
自分の夢や考えを伝えるたびに「そんな事しても意味がない」「言っている意味が分からない」等の否定的な意味合いをもつ言葉を頻繁に言われてしまうと、自分の意見を言うのも辛くなってしまいます。否定される事が多くなると、どうせ言ったって分かってくれないとネガティブな感情が沸きやすくなり会話をすることが億劫になります。
チェック②人の話の悪いところや、嘘を見抜こうといつも意識している
会話をしている時に共感できない話や疑問を抱く話もたまにあります。それはアナタに非があるんじゃないの?あれ、この前と言っていた事が違う。自分を大きく見せようとして話を盛ったりする人もいますが、話におかしな点はないかと常に疑り深く聞いている状態なら人を信じられなくなっている兆しかもしれません。
チェック③自分は人に良く裏切られる方だ
よく裏切られる方だと感じている人は要注意です。裏切られる回数が多ければ多いほど、次に同じような事があると信用するのが怖くなったり、言葉や行動を悪い意味に捉えたりしてしまいます。
そして次は同じ失敗をしないように、思い違いがないか言葉の意味まで何回も確認したり、相手の言動の裏の意味まで考えようとします。こうなってしまうと安易に人を信用できなくなり、人間不信に陥ってしまいます。
チェック④自分の意見を理解してもらえることは少ない
人間不信に陥っていると、様々な事が懐疑的に感じとってしまいその相談を人にしても理解されない事が多いです。ちょっとした事でも疑ったり、ネガティブな意味に捉えてしまうので、他人からすると考えすぎなように思ってしまうのです。
自分にとって真剣な悩みでも他人からするとすごく些細な事が多いので軽くあしらわれてしまう事もあります。その為、理解を得ることができず余計に人に自分の話をするのが苦手になります。
チェック⑤自分の周りの人は、意見が合わなくてケンカしていることが多い
ケンカをしている人を見て、気分が良い人はあまりいないと思います。それは人間不信になっている人も同じです。意見違いや言葉の意味の捉え違いでケンカをしている人が多いと、人間不信の人は自分の意見を言ったら違う意見や意味を勘違いされてケンカになってしまうのではないかと不安になってしまいます。
結果的にケンカになるくらいなら意見を言わないでおこうと思い、人と話すのを避けるようになります。
チェック⑥いつも人や何かの悪口を言っている人が周りにいる
周りの人で悪口を言っている人が多いと自分も裏で何か言われているのではないかと不安になります。この不安が人を疑うきっかけになります。他人を信用できなくなってしまったり、人を信用すること自体意味がないという考え方が植え付けられてしまいます。
チェック⑦人に否定されたり反対されるならば、自分の意見は言わない
人に自分の意見を否定されてしまうと誰でも多少は傷つきます。人間不信の人はこの傷つくことを極端に恐れてしまい、傷つくくらいならば黙っておこうという結論に至ります。自分の意見はなるべく出さないようにする為に人付き合いを避けたり、会話を早く終わらせたくて曖昧な返事を返したりして、自分を守ろうとします。
チェック⑧自分の欠点を否定されると、ひどく落ち込んでしまう
自分はこういう所が駄目なんだと思って、駄目な部分をカバーしながら生きていたのに急にそこをダメではないと否定されてしまうと、これからどう対処したらいいか分からなくなってしまいます。しかも、自分の事をちゃんと把握できていなかった自分を恥ずかしく感じてしまい、より自分の殻にこもりがちになります。
チェック⑨命令されたり、怒られたりすることが多い
怒られたり、命令されたりする機会が多いと自尊心が低くなりがちになります。自分は何をやっても怒られるダメな人間なんだと思う気持ちが大きくなり、自分に自信を持つことが出来なくなってしまいます。
チェック⑩失敗すると、いつも馬鹿にされていると感じる
失敗は誰にでもあります。しかし人間不信に陥りやすい人は被害妄想が激しい傾向にあるので、失敗したことで、ひょっとしたら周りが自分の事を馬鹿にしているのかもしれないと考えたりします。最初のうちは考えるだけで本当にそうは思っていないかもしれませんが、そのような思考を重ねてしまうと、馬鹿にされているというネガティブな思考から抜け出す事が困難になります。
人間不信になったときの対処法5選
上記のチェック項目で、人間不信だった。と落胆するのはまだ早いです。どんなものでも克服する方法があります。少しずつでも人間不信を克服できるような方法や対処法を集めてみました。
①無理に信じようと思わない
誰だって100%人を信用するというのは難しい話です。そして自分の為ならば平気で人を裏切るという人も存在します。人間不信に陥る原因として相手の言葉を真に受けすぎる事も原因の一つです。ですから、無理に全部信じようとせず自分の中で少しでも信じられそうな事から少しずつ信用してみるという方法をとると自分の気持ちに嘘をつくこともなく実践しやすいでしょう。
②自分に自信をつける
自分に自信をつける事で気持ちが前向きになります。気持ちが前を向けば、今まで懐疑的に感じていた事も気にならなくるでしょう。また、言葉の意味の受け取り方もネガティブなものからポジティブになりやすいです。自信を持つことで人間不信になっていた頃より強気になりますので、周りも安心感を覚え自然と近寄ってくるようになります。
③言動ではなく行動に注目する
人間不信に陥っている人は相手の言葉をネガティブな意味へ受け止めてしまいがちです。その思考を少し変える方法の一つとして、相手の行動に注目するのがあります。人は言葉では嘘をつく事ができますが、行動までは中々コントロールすることができません。嘘をついていると目が泳いだり、手がせわしなく動いたりします。また、他人のちょっとした気遣いも言葉より行動からの方が見えやすかったりします。
深く考えすぎてしまう時の対処の一つとして意識してみましょう。
④人に自分と同じ結果を求めない
人に自分と同じ結果を求めてしまうのは相手に期待しているということです。自分はこれぐらいできたから、相手も同じくらいの成果をだしてくれるだろう。自分はうまくできなかったから相手も同じくらいの出来だろう。なんて思っていて全然違う結果になってしまうと、裏切られたと感じるようになります。前者だと、なんでもっとできないんだ。手を抜いているのではないか?と疑ってしまいますし、後者だと自尊心が傷つけられ妬みの感情が芽生えてしまいます。
自分は自分、他人は他人と割り切り相手に変な期待をしないようにしましょう。
⑤嫌いな人とは付き合わない
嫌いな人というのは一緒の場所にいるだけでも変に意識してしまいがちです。意識してしまうと精神的に負荷がかかってしまいます。しかし、仕事上仕方が無く縁を切れない人もいるかもしれません。そんな時は仕事に支障がない程度の最低限の関係を持ちつつ、余計なストレスがかからないように対処しましょう。
人間不信を理解して、前向きに生きよう!
人間不信だったからといって悲観することはありません。逆に人には些細過ぎて何とも思わない事も敏感に感じ取って物事を考える事ができるということです。これを個人個人で伝えるとなると理解を得難い事が多く、孤立しがちになるかもしれません。
しかし、今はインターネットが普及しており世界中の人に自分の意見を伝えることができる環境があります。自分が抱えている疑問や不安をうまく作品や文章として伝える事ができれば、人々からの共感を得られる可能性があり、自分が今まで関わったことがない人たちと巡り合えるかもしれません。
それでもやはり、日常生活では生きづらいと思います。100%克服というのは難しいかもしれませんが、人間不信な自分も受け入れてうまく付き合う事が心の負担を少なくできる1番の近道かもしれません。