女性恐怖症の原因11選！診断項目や克服するための方法も紹介！

男兄弟しかいなかったり、ずっと男子校で女性と接する機会があまりない男性の中には女性が苦手という人もいるのではないでしょうか。ただし、単なる「女性が苦手」だったり「女性と何を話せば良いのか分からない」という人と「女性恐怖症」の人とは似ているようで全く違います。

女性恐怖症とは、女性が苦手なわけではないのに女性と話すことに恐怖を覚えてる症状です。ほとんどの人は原因があり、過去に元カノや母親といった近しい存在の女性に暴力をふるわれたり暴言を吐かれたことが原因で女性恐怖症になると言われています。

一般的に女性恐怖症というと男性の病気であるという認識が多いですが、女性恐怖症は女性がなることもあります。男子校などに進学したり男性ばかりの職場に就職すればある程度逃げ道がある男性と比べて、女性の場合は普段の人間関係でも女性から逃げることは難しいため克服の必要性が高いと言われています。

共通しているのは、女性恐怖症は男性にとっても女性にとっても日常生活に大きな影響を与える恐怖症だということです。また、とても克服が難しいため今現在も女性恐怖症に悩んでいる人は大勢います。もしあなたの周りに女性恐怖症の人がいたら、無理に女性と接点を作るように促さないように見守りましょう。

男性も女性も、どのような原因で女性恐怖症になってしまうのでしょうか。もちろんそれぞれの人の性格や環境によって女性恐怖症になる原因は違ってきますが、代表的な原因を11個紹介していきます。

過去に女性にストーカーをされたことが原因で女性恐怖症になる場合が多いです。ストーカーといっても付きまとい行為だけではありません。会社や実家に対して嫌がらせしたり、卑猥な画像を送りつけてくるストーカーもいます。ストーカーによっては郵便ポストなどに汚物を入れるなどの精神的なダメージを与えてくるストーカーも存在しています。直接的な暴力がなくても、ストーカーによってPTSDの症状が出て診断書を作成する人もいるほどです。

女性恐怖症になる原因として、元カノなどの過去の恋愛が影響を与える場合が多くあります。特に恋愛感情が生活に大きな影響を与える学生時代の恋愛は女性恐怖症になる大きな原因となる場合があります。学生時代の最初の元カノが病んでいる彼女だった場合、多くの男性はその後の人生で恋愛に恐怖を覚えて女性恐怖症になる可能性が高いです。

恋愛での裏切りも女性恐怖症の原因となる場合があります。大好きで色々なデートをし、ゆくゆくは結婚をしたいと考えていた元カノにセフレ扱いされていたというような経験も、男性を女性恐怖症にするには十分な要因になるでしょう。恋愛での裏切りは、男性を簡単に女性恐怖症にしてしまう可能性があります。

同棲までしていた元カノに裏切られるのも男性にとって大きな恐怖となります。女性に限らず同棲は結婚の前段階と考える男性も多いので、別れを告げることすらせずに出ていかれるのは心理的に大きなダメージを受けてしまうでしょう。もちろん、黙って出ていくことで元カノが事故や事件に巻き込まれたのではないかと男性は憔悴してしまうので、それも大きなストレスになってしまいます。

女性から男性への暴力は少ないと勘違いしている人もいますが、実はカップル間でも夫婦間でも女性から男性への暴力被害は多く報告されています。また、女性から男性の暴力の場合は周囲の人に悩みを打ち明けづらいという側面もあるので、自分一人で元カノからの暴力の悩みを抱え込んだ男性が結果的に女性恐怖症になってしまうこともあるようです。

元カノだけではなく、幼少期などの過去に家庭内で母親や姉妹から暴力を受けていた場合も女性恐怖症になってしまう可能性があります。特に小さい頃は抵抗する手段を持たないので心理的な大きな傷になってしまうことがあります。家庭内暴力を受けた人は、大人になってその環境から逃れた後もフラッシュバックなどの症状に悩まされる人も多いと言われています。

暴力だけではなく、家庭の躾が一般的な範疇を超えて厳しい場合も女性恐怖症になってしまう可能性があります。少し門限に遅れただけで真夜中まで家に入れてもらえないなど、生命に危険のある躾を母親に受けた人は女性恐怖症になりがちな傾向にあります。家庭のトラウマは暴力も含めて克服が容易ではありません。

元カノに過去に浮気された経験を持つ人も女性恐怖症になりがちです。自分自身の恋愛感情が裏切られた時、人によっては食べ物を受け付けないという症状が出るほどのダメージを受けてしまうことがあります。浮気をした元カノは軽い出来心のつもりでも、浮気をされた方は長年にわたり症状に苦しめられるほどの傷を受けてしまうでしょう。

女性恐怖症になる原因は、幼少期の家庭や恋愛だけにあるわけではありません。女性にいじめを受けた経験がある人も女性恐怖症になりがちだと言われています。特に男性の場合は、元カノからの暴力と同じく「男のくせに女にいじめられたくらいで泣くなんて」といった周囲の無理解も大きなトラウマになってしまう可能性があります。

特に女性から暴力を受けたり元カノに裏切られた経験がなくても、女性に対しての劣等感から女性恐怖症になってしまう男性もいます。習い事でライバルだと思っていた女友達に圧倒的な差をつけられてしまったり、仕事上でいつも同僚の女性ばかり評価されることで女性全般に対して恐怖を抱いてしまう人もいるでしょう。劣等感の克服は容易ではないので、時間をかけて自尊心を育てていく必要があります。

劣等感と同様に、女性によってプライドを傷つけられた人もその傷が原因で女性恐怖症になる場合があります。特に「絶対に付き合える」と思っていた女性に公衆の面前で振られるなど、自分の評判に影響を与える形でプライドを傷つけられた人はこの傾向が多いです。

女性恐怖症の男性は、女性に対してどのようなイメージを持っているのでしょうか。一般的に「女性恐怖症」というと「ひたすら女性が怖くて避けている男性」をイメージする人も多いですが、その男性の性格や女性恐怖症になった原因によっては「女性に接したいのに症状が邪魔をする」という人もいます。

女性恐怖症の男性の中には、女性を信じたくても信じられないという人がいます。このタイプの男性は多くの場合、過去に元カノや姉妹に裏切られたことが原因となっています。過去は女性を信じて普通に接することができたのに、ある日裏切られたことが大きなトラウマとなって信じる方法が分からなくなってしまう人もいます。

女性恐怖症の人の中には、既に恋愛をすることを放棄している人もいます。過去に女性に恋愛面で裏切られた経験があるか否かに関わらず、女性という存在自体が恐怖の対象なので恋愛対象として見ることができないという人が多いと言われています。恋愛をする気になれない人に対して、周囲が無理に恋愛する方法を教えたり克服するように働きかけても大きなプレッシャーとなってしまうので注意しましょう。

女性恐怖症の人だからといって、全員が女性との恋愛を嫌がっているわけではありません。むしろ女性恐怖症でも恋愛がしたいと思って克服できずに苦しんでいる人の方が多数派だと言われています。恋愛がしたくても過去のフラッシュバックなどの症状に苦しんでいたり女性と恋愛する方法自体が分からなかったり、大勢の前で振られたトラウマが克服できないなど色々な理由を持っています。周りにこのタイプの男性がいる場合は、過去のトラウマを乗り越えて症状を克服できるように手助けしてあげましょう。

これを読んでいるあなたも、もしかしたらここまでの紹介で自分自身も女性恐怖症ではないかと心配になっているのではないでしょうか。女性恐怖症は人によって様々な症状があるので診断はとても難しいですが、簡易的に自己診断できる診断項目を9個紹介していきます。もし当てはまる診断項目が多いようでしたら、女性恐怖症を克服して症状を緩和するためにも専門医の診断を受けてみるのも良いかもしれません。

女性と目を合わせることができないのは、女性恐怖症の症状の中でもスタンダードな症状です。人と目を合わせるのを苦手とする人は多くいますが、女性恐怖症の人は女性に対してのみ視線を合わせることができません。克服するには長い時間がかかってしまいますが、対策方法としては女性の目ではなく鼻のあたりを見ることで視線を合わせているように見えるので、どうしても女性とだけ目を合わせることができない人はこの方法を試してみてください。

女性恐怖症の診断項目の中で「目を合わせることができない」の次に有名な診断項目が「女性と二人きりの空間にいることができない」という診断項目です。この診断項目に当てはまる人は、エレベーターなどの狭い密室はもちろんオフィスなどの比較的広い空間でも自分以外の男性がいない時に発汗などの症状が出る人もいます。もちろん、タクシー運転手が女性であった場合も大きなプレッシャーになり、症状に耐え切れなく途中下車してしまうなど日常生活に支障をきたす場合もあります。

女性恐怖症の人は女性を信用していない人が多いので基本的に自分のプライベートな話をしません。プライベートな話を女性にすることによって、自分の弱みが握られるなどのリスクがあると判断する場合も多いです。あなたがもし、自分が女性に対してのみプライベートな話をしていない自覚があるのでしたら、この診断基準が当てはまっている可能性もあります。

女性との関わりを基本的に減らしたいと考えるのが女性恐怖症の特徴です。そのため、女性と話をしても不意に会話を打ち切って黙ってしまうという人もいます。その人は対人の会話の方法が分からないわけではなく、女性と会話をすることが大きなストレスになっているのが原因です。

女性恐怖症の症状が強く出ると、単純に外出をするだけでも大きなストレスになってしまう場合もあります。外に出れば、女性とすれ違うだけではなく女性店員と会話をする必要性に迫られる場合があります。女性恐怖症の症状が強く出ている人にとって、それらの行動は大きなプレッシャーになってしまうので、外出自体に不安を覚えるという人もいます。

特に女性と関わりを持つことがなくても、同じ空間に女性がいるだけで落ち着かない気分になっていつもはしないケアレスミスをしてしまう人もいます。この症状が出ている人の克服は容易ではありませんが、それでも克服しないと日常生活に支障をきたしてしまいます。この診断項目に当てはまる人は、カウンセリングなどの方法で自分の症状を少しでも緩和させるようにしましょう。

女性恐怖症の人は女性と対面だけではなく電話越しの会話でも苦痛を覚えることが多々あります。仕事で用があって電話した時の電話口が女性だった場合、反射的に切ってしまうこともあります。この症状が出ている場合、早めに症状を緩和させないと仕事に支障をきたしてしまいます。病院を受診するようにしましょう。

先ほどから紹介していますが、女性恐怖症の症状の一つに発汗症状があります。女性を前にすると、過去に暴力を受けたトラウマなどが蘇り汗が止まらなくなることもあります。また、一度女性の前で大量の汗をかいてしまうと、次回以降も汗をかいてしまうことが恐怖になってさらに女性恐怖症が加速してしまう場合もあるので注意しましょう。

発汗と同様に、女性の前で手が震えるのも女性恐怖症の症状の一つです。緊張によって全身が震える経験をしたことがある人も多いかと思いますが、女性恐怖症の人は女性を前にすると緊張した時のように全身が震える症状が出てしまいます。もちろん細かな作業などはできません。女性を前にした時の症状は、女性恐怖症の診断基準の一つになっています。

女性恐怖症と診断されて悩んでいる人はたくさんいます。女性と恋愛したい人はもちろん、女性との恋愛をしたいと考えていなくても日常生活を心平穏に送るために女性恐怖症を克服したいと考えている人もいるでしょう。それでは、女性恐怖症はどのような方法で克服できるのでしょうか。女性恐怖症の克服に代表的な方法を8つ紹介しますので、ぜひこれらの方法を試してみてください。

女性恐怖症は立派な精神的な症状です。元カノからの暴力などで心が傷ついている場合、カウンセラーに相談することでその恐怖を克服する方法があります。女性恐怖症に限らず、過去のトラウマに悩んでいる人は適切な医療機関で治療を行うことが、数ある克服方法の中でも最も効果的だと言われています。まずは自分自身の心の平穏を保つためにもカウンセラーに相談してみましょう。

いきなりカウンセラーに相談するのに抵抗がある人は、自分自身で心理療法を試してみることができます。敢えて自分の嫌な過去と向き合って消化してみたり、自分に理解を示してくれそうな女性に助けを求めることで女性恐怖症を克服できる場合もあるでしょう。ただし、この方法は失敗するとさらに自分のトラウマが深くなってしまう可能性があるので注意しましょう。

女性恐怖症の人は、自分自身の劣等感によって女性を恐怖の対象だと考えている人がいます。まずは自分自身に自信を持つようにしましょう。対人関係にこだわらず、自分の得意な仕事やスポーツなどの分野で大きな功績を残すことができれば自信になります。たとえ女性恐怖症が治らなくても「自分はこれが得意な人間だ」と感じることは生きていく上で大きな勇気となってくれるでしょう。

女性恐怖症を治したい場合、やみくもに「女性恐怖症をなんとかしたい！」と思うだけでは治りにくいとされています。女性恐怖症を治して、自分がどのように生きていきたいのか具体的な目標を立ててみましょう。女性と恋愛や結婚がしたいのか、女性と関わらなくても日常生活に支障が出ないように治療したいのか自分の心と向き合ってみることが大切です。

女性恐怖症の人は女性全体に恐怖を覚えている人はいますが、まずはその認識を否定してみましょう。女性も自分と同じ一人の人間です。理由もなく暴言を吐いたり暴力をふるってくるわけではありません。過去に女性に暴力を振るわれた人も、それは女性の問題ではなくその個人の問題です。女性全体に怯えなくても良いように、一人の人間として認識してみることにチャレンジしていきましょう。

女性恐怖症を克服した後、あなたはどのように生きていきたいでしょうか。具体的な目標を立てるのと同じ意味合いを持つ方法ですが、実際に自分が女性恐怖症を克服した時のことを強くイメージしましょう。女性恐怖症を克服できれば、女性がたくさんいるカフェや雑貨屋にも堂々と入ることができるようになるかもしれません。明るい未来を想像して、それに向かって努力することが大切です。

女性恐怖症の克服は難しく、一朝一夕では達成することは不可能です。たとえ専門家や理解のある女性の手を借りても、失敗することもあるでしょう。昨日は女性と会話することができたのに、今日はいつもよりも発汗してしまって会話どころか同じ空間にいることすら難しく感じるかもしれません。ただし、そういった失敗も克服の過程だと割り切って受け入れるようにしましょう。あまり失敗だけに囚われすぎず、おおらかな気持ちで症状と向き合うことが大切です。

女性恐怖症の克服には、実際に女性と交流することが不可欠です。ただし、女性といっても必ずしも自分と同年代の女性と交流しなければならないわけではありません。同年代の女性は、あなたに対して対等に接してくるので感情の起伏が大きいこともあり女性恐怖症の人にとっては難しい相手だと言えるでしょう。

同年代の女性よりも、器が広い年上の女性と意識的に交流してみましょう。自分の母親世代の女性や祖母世代の女性ならあなたの緊張や不安も広い心で受け入れてくれる人の割合が多くなります。ぜひ同年代の女性にこだわらず、器の広い年上の女性と交流してみましょう。

女性恐怖症は、実際に日常生活に大きな影響を与える難しい恐怖症です。克服しなければ日常生活を快適に送ることは難しくなってしまいますが、その克服には多大な労力がかかります。時には失敗することもありませんが、女性恐怖症の克服に必要なのは焦らないということです。自分の心にあまり無理をさせず、失敗しても仕方ないといったおおらかな気分で自分の恐怖症と向き合ってみましょう。