ブーゲンビリアの花言葉や由来を紹介!恋人への贈り物に最適なの?
みなさんはブーゲンビリアの花言葉をご存じですか。南国の花として人気の高いブーゲンビリアには、実はとても情熱的な花言葉が隠されているのです。恋人の贈り物にも最適と言われるブーゲンビリアの花言葉やその由来について詳しくご紹介します。
目次
ブーゲンビリアってどんな花?
南国のリゾート地へ行くと、必ずといっていいほど見かけるのがブーゲンビリアの花です。色鮮やかな深紅や紫の花々は、青い空や海に映えなんとも美しいですが、そもそもブーゲンビリアとは一体どんな花なのでしょうか。
ブーゲンビリアの特徴は?
ブーゲンビリア(英語名:Bougainvillea)とは、中南米原産の熱帯性の低木でオシロイバナ科ブーゲンビリア属に属します。主に熱帯雨林の地域に自生している植物ですが、国内でも沖縄や伊豆半島の南部など温暖な地域でしたら屋外で育てることも可能です。バラのようにトゲができるのが欠点ですが、基本的には丈夫で育てやすいとされています。なお、ブーゲンビリアは南国を思わせる赤やピンクの鮮やかな色合いが大きな特徴ですが、実は私たちが花びらとして認識している色づいた部分は、花ではなく葉の一部が変化した苞(ほう)と言われています。
※ブーゲンビリアは、文献によっては「ブーゲンビレア」と表記されており、二通りの呼び名があります。ここでは全てブーゲンビリアで統一しています。
ブーゲンビリアの開花時期や見頃はいつ?
ブーゲンビリアは、気温を一定に調整すればいつでも花芽をつきますので、季節を問わず開花させることが可能です。一般的には20℃〜25℃位の気温が開花に適していると言われており、屋外で育てる場合はこの条件にあてはまる春や秋が開花の時期となります。地域や育成方法によっても見頃の時期は異なりますが、亜熱帯地域の沖縄では秋から春にかけての、やや気温が下がる季節が一番見頃のようです。
ブーゲンビリアの種類や品種
ブーゲンビリアは、アマゾンに自生するものだけで14種類ほどあると言われており、その色合いや葉の種類も様々です。大まかに分類しますと、一重咲き(花に苞が3つついたもの)と八重咲きのものがあり、葉は無地のものと、斑(ふ)と呼ばれる模様が入ったものに分けられます。ここでは代表的な品種をいくつかご紹介いたします。
グラブラ系品種
ブラジル原産で、紫色で小ぶりの苞を数多くつけるのが特徴的な品種です。グラブラ系品種で代表的なのが沖縄で在来種とよばれる「サンデリアナ」で、耐寒性があるのが特徴です。
バッティアナ系品種
バッティアナ系品種は、原種同士を掛け合わせてできた品種で、赤や黄色、八重咲きなど鮮やかな種類の花ができるのが特徴です。
八重咲き品種
八重咲き品種は、一重咲きのものにくらべてひとつひとつの苞は小さいのですが、色鮮やかな苞が何枚も重なっているため、華やかな印象を受けます。八重咲きタイプのブーゲンビリアで代表的なのは「キャンドル」とよばれる品種で、背が高く苞を他の花より密集させて咲かせるのが特徴です。
ブーゲンビリアの名前の由来を紹介
ブーゲンビリアという名前は、1768年にこの木をブラジルで発見したフランス人探検家ルイス・デ・ブーガンビルに由来します。ちなみにブーガンビルは、ルイ15世の任命のもと世界周航を行っていた人物で、現在パプアニューギニアにあるブーガンビル島という離島は、彼が付近を航海したことからその名がつけられたと言われています。
ブーゲンビリアの和名はあるの?由来も含めて紹介
南国の花という印象の強いブーゲンビリアですが、意外にも「筏葛(いかだかずら)」もしくは「九重葛(ここのえかずら)」というとても古風な和名があります。
さて、この花が筏葛と名付けられた由来は、花の苞の部分が三角形で筏に似ていること、また花がつる性の植物(葛)であることが関係しているようです。なお、九重葛とはもともと中国でのブーゲンビリアの呼び名で、日本でもそのままの名称が広がりました。同じ花でも、「ブーゲンビリア」だといかにも英語圏の花というイメージですが、和名だととても凛とした感じがしませんか。呼び名次第でまったく別の種類の花のように感じられますね。
ブーゲンビリアの花びらは花ではない?!
先ほども少しご紹介いたしましたが、ブーゲンビリアの色づいている部分は花ではなく、苞(ほう)といいます。苞は葉の一部が変化をしたもので、通常苞は三枚で一組となっています。これは意外な事実ですが、ブーゲンビリアの花には花びらがなく、この苞と、苞の中心部にある筒状の萼(がく)のみで成り立っています。写真中央の白い花のように見える部分は花びらではなく萼の一部となり、実際には苞と萼が一組となって花のように見えているだけなのです。
ブーゲンビリアの花言葉と由来は?
ブーゲンビリアの花言葉は数多くあり、基本的にどれも情熱的でポジティブな意味をもっています。以下のものが、一般的な花言葉となります。
・情熱
・熱心
・魅力
・あなたしか見えない
・ドラマティックな恋
これらの花言葉のほとんどが、ブーゲンビリアの鮮やかな色合いが由来となっているようです。
ブーゲンビリアの花言葉を『色別』に4つ紹介!
ブーゲンビリアには花の色ごとに花言葉があります。赤、ピンク、黄、白、4種類の花言葉についてご紹介します。
赤いブーゲンビリアの花言葉
赤いブーゲンビリアの花言葉は「情熱」、「あなたしか見えない」です。鮮やかな赤の色合いを、あふれる愛情として例えた素敵な花言葉ですね。赤いブーゲンビリアで代表的なのは、ミセスパッド、サンディエゴレッド、ヴァリといった品種です。なかでもヴァリは赤い花の部分のほか、緑×白の葉のコントラストもとても美しく、鉢植え栽培にも適しています。
ピンクのブーゲンビリアの花言葉
ピンクのブーゲンビリアの花言葉は「魅力がいっぱい」、「あなたには魅力があふれている」です。ピンクのブーゲンビリアには、ショッキングピンクのように鮮やかな色合いのものと、淡い色合いのものがあり、品種によって与える印象が異なります。クリスタルピンク、ピンクレディといった品種が、母の日の贈り物用としても好まれており、白とピンクのコントラストが優し気な印象を与えます。
黄色のブーゲンビリアの花言葉
ブーゲンビリアの花は赤、紫、ピンクなどが華やかな色合いのもの主流で、黄色のブーゲンビリアは、非常に希少性が高いと言われています。特に黄色のもの特有の花言葉はないのですが、見ている者に元気を与える色なので、贈り物としても適しています。希少性が高い花を好む方にはとても喜ばれることでしょう。
白いブーゲンビリアの花言葉
白いブーゲンビリアの花言葉は、「熱心」、「あなたは素敵」です。白い花は清楚で純粋な印象を与えますので、相手を見守るような穏やかな想いを伝えるのには適しているでしょう。ちなみに白いブーゲンビリアは意外に品種が多く、園芸店によっては4〜5種類ぐらい揃えている店もあります。代表的なものはシンガポールホワイト、サンデリアーナホワイト、ブライダルブーケといった品種です。品種によって暑さや寒さへの耐性も異なるようですので、贈る季節も考慮するとよいですね。
ブーゲンビリアの英語での花言葉は?
さて、ブーゲンビリアの一般的な花言葉について、ここまでご紹介しましたが、日本と英語圏では何か花言葉に違いがあるのでしょうか。
ブーゲンビリアの英語での花言葉は、「情熱」(passion)です。ブーゲンビリアが発見された南国の気候や、色鮮やかな見た目が、燃え上がるイメージと結びついて、この花言葉が生まれたものと思われます。
英語と日本語で特に花言葉の違いというものはないのですが、ブーゲンビリアには「魂の花(Soul of flowers)」、「紙の花(Paper flower)」という英語独自の不思議な呼び名があります。これは花の色味が「魂」を連想させること、一枚一枚の苞が紙のように薄いことから名付けられたと言われています。日本語、英語を問わず外見の強烈な印象から名付けられたという点は一致していますね。
ブーゲンビリアの誕生花はいつ?
ブーゲンビリアは、特定の日の誕生花として定められておらず、主に6月〜8月生まれの方の誕生花となっています。下記の日が該当しますので、もし周囲に同じ誕生日の方がいたら、花束や鉢植えなどを贈ってみてはいかがでしょうか。
【6月】
6月30日
【7月】
7月3日、7月15日、7月20日(ピンク)
7月23日、7月25日、7月26日(白)、7月29日(白)
【8月】
8月4日、8月9日、8月16日、8月21日
ブーゲンビリアの花言葉は恋人への贈り物に最適!
ブーゲンビリアの花言葉は、「情熱」「あなたしか見えない」をはじめとして、ポジティブで愛情を表すものが多いので、恋人への贈り物にも最適と言われています。ブーゲンビリアには様々な種類のものがあり、色によっても相手へ与える印象が異なります。相手への想いや関係性を考えふさわしい花を選んでみるとよいでしょう。花言葉通り、恋人へ情熱的な想いを伝えたい時には深紅のブーゲンビリアの鉢植えを、また片思いの相手や付き合い始めたばかりの恋人へは、純粋な想いを表す白い花束を贈ってみてはいかがでしょうか。思いがけない贈り物にちょっと驚かれるかもしれませんが、相手にインパクトを与えられること間違えなしです。
【番外編】ブーゲンビリアの育て方とトゲの減らし方は?
ブーゲンビリアは、贈り物としての需要が高い花のため、贈るだけではなくお祝いごとで鉢植えや花束をもらうこともあるかと思います。熱帯の花なので、育てられるか不安に思う方もいるかも知れませんが、気温や日当たりに気を配れば自宅の庭や室内でも育てることができます。ここでは初心者におすすめの鉢植えをする場合のポイントについてご紹介いたします。
準備するもの
ブーゲンビリアを育てる場合、基本的には苗から育てることになると思いますので、まずは事前に植木鉢などを準備しましょう。必要なものは、一般的な鉢植えと同様に植木鉢、鉢底ネット、鉢底石、土などです。ブーゲンビリアの根は、根が下に伸びていく性質があるため丸みのある鉢よりは細長で深みのある鉢を選ぶとよいでしょう。土は市販の草花用の培養土で十分ですが、赤玉土を混ぜると排水性がよくなると言われています。鉢の底にネットと軽石も敷き、水はけがよくなるようにしましょう。また、日当たりのよい場所を好みますので、鉢の置き場所も考えておくとよいでしょう。
苗の植え方、水やりについて
ブーゲンビリアの苗を植え付ける場合、5月〜7月の間に行うのが最適です。根がとても弱いので、購入時ポットについていた土は払わずに入れるとよいでしょう。なお水やりの量については季節によって調整が必要で、春から秋にかけてはその都度たっぷりと水をあげましょう。冬の間は根腐れを防ぐため週1回程度に抑えます。
肥料について
肥料は春から夏の間、月1〜2回ほど控えめに与えましょう。なお窒素成分が多い肥料を与えすぎると、枝や葉ばかりが茂って花が咲かないことがありますので注意が必要です。肥料の種類によって咲き具合が大きく左右されることを覚えておきましょう。
鉢の植え替え、剪定
ブーゲンビリアは根が下に伸びていく性質のため、ある程度大きくなってくると植木鉢のなかで根が詰まって根腐れをおこす可能性があります。そのため、2〜3年に一度、成長期の間にワンサイズ大きな植木鉢へ植え替えが必要です。なるべく気温が高い時期に行うとよいでしょう。また、成長とともに枝も広がってきますので剪定も必要です。なお剪定を行う先、トゲで怪我をしないよう注意しましょう。
トゲの減らし方
ブーゲンビリアは花芽が咲かなかった時に、後でトゲとして残ってしまう性質があります。このトゲは、水のや肥料をあげすぎると発生しやすくなりますので、もしトゲが増えてくるようなら多少土を乾燥させるようにするとよいでしょう。土の中にリン酸が含まれるようにすると開花しやすくなります。いったん伸びてしまったトゲについては、枝ごと根元から切りおとしましょう。
花言葉を添えてブーゲンビリアを恋人に贈ろう!
ブーゲンビリアは、素敵な花言葉が込められた、情熱的でとても美しい花です。面と向かって伝えにくい想いを、時には花の力を借りて恋人に届けてみませんか。色鮮やかさなブーゲンビリアの花束は、あなたの想いを強く相手に焼き付けることができるでしょう。情熱的な花言葉を知れば、感動を与えること間違えなしです。