福島女性教員宅便槽内怪死事件の概要・関連人物・謎など【未解決】

※福島女性教員宅便槽内怪死事件は多くの謎が残された怪奇な未解決事件です。猟奇的な内容であったり暴力的な内容であったりはしませんが、恐怖を感じる方もいらっしゃるかもしれませんので、閲覧の際は十分ご注意ください。

1989年2月28日、福島県田村郡都路村、現在の田村市に住む女性教員の自宅にある、くみ取り式のトイレの中から、男性の遺体が発見されました。福島女性教員宅便槽内怪死事件の始まりです。発見者は住人である女性教員です。
男性は村でも評判の良い青年で、女性教員宅の便槽内で遺体で発見されるような人物ではありませんでした。そんな男性がなぜ、便槽内で遺体で発見されたのか。そして、狭い便槽内に侵入したとすれば、どのようにしてか。犯人や関連人物は存在するのか。真相とは！？

不可解な点が多くあり、現在も未解決となっている福島女性教員宅便槽内怪死事件。今回は、この福島女性教員宅便槽内怪死事件の全貌を解説していきたいと思います。

福島女性教員宅便槽内怪死事件で遺体となって便槽内より発見された男性は、菅野直之さんという20代の青年でした。福島原子力発電所に勤務し、村の青年部に所属していたり、当時激戦であった村長選の応援をしていたりなど、女性に人気の男性であったと言います。

福島女性教員宅便槽内怪死事件の発見者であり、住人である女性教員と菅野直之さんは知り合いであったと言われています。女性教員の当時交際していた男性の知人が菅野直之さんだったそうです。
1989年の2月28日、女性教員がトイレに入った際、中に靴のようなものが見えたそうで、同僚の教員とともに警察に通報しました。

福島女性教員宅便槽内怪死事件において、原子力発電所で勤務していた菅野直之さんが遺体となって発見された便槽内は便器側の直径が20cm、外にあるマンホールも直径36cmしかなく、とても人が入れるような仕組みではありませんでした。
成人男性の肩幅は40cmはあるため、無理に入ろうと思っても、肩が外れたりすり傷ができたりなどするでしょう。しかし、菅野直之さんの体には、あまり傷はなかったそうです。

便槽内で亡くなっていた菅野直之さんは、脱いだ上着を胸に抱えており上半身裸の状態で発見されました。福島女性教員宅便槽内怪死事件が起きたのは2月という、冬真っ只中ですので、上半身裸になることは通常では考えられません。
なお、死因は凍死と胸部循環障害によるものと言われています。

福島女性教員宅便槽内怪死事件において遺体で発見された菅野直之さんのはいていた靴の片方が、現場より離れた場所で発見されたそうです。もう片方は、発見者である女性教員が、一番最初に目撃しています。
つまり菅野直之さんは、両方靴を脱いだ状態で、片方の靴を頭に乗せ、片方の靴は外に落としてきてしまったまま亡くなっていたのです。

前述の通り、福島女性教員宅便槽内怪死事件が起きたのは真冬。上半身裸なのも、靴を両方脱いで移動するのも、全くもって不自然なのです。

このように福島女性教員宅便槽内怪死事件は不可解な点が多くあるにも関わらず、警察は覗きをしようと便槽内に侵入して凍えてしまった事故死、ということで片付けてしまいました。覗きのために寒い真冬に糞尿まみれになって便槽内に侵入するのは、自然なことなのでしょうか？

福島女性教員宅便槽内怪死事件のような事件が起きた場合、現場はなるべく保存したままで検視されるのが普通です。しかし、福島女性教員宅便槽内怪死事件において、警察は便槽を重機で掘り起こして遺体を収容したあと、検視の前に二回も遺体を水で洗浄したそうです。
こうなると、遺体の状態がどうであったのか、わからなくなってしまうのではないでしょうか？

福島女性教員宅便槽内怪死事件について、村中の署名活動により、約4000人もの再捜査希望の署名が集まったにも関わらず、警察は福島女性教員宅便槽内怪死事件は覗き目的の事故死であるとし、再捜査は行いませんでした。
約4000人というと、かなりの人数になります。それだけの人たちが警察の出した結論を不服とし、再捜査を願ったというのに、警察は嘆願書を却下しました。このことも、福島女性教員宅便槽内怪死事件における不審な点の一つと見て良いかと思います。

菅野直之さんは、福島女性宅便槽内怪死事件で遺体で発見される4日前の2月24日から行方不明となっていました。
23日には先輩の送別会に出席して、日付が変わった24日の深夜に帰宅しています。そして24日の10時に父親に「ちょっと行ってくる」と言って出かけたまま帰りませんでした。そして、発見者である女性教員宅の便槽内で遺体となって発見されたのです。

菅野直之さんの死亡推定日は26日となっており、女性教員宅の便槽内にて発見されるまでの2日間が空白となっています。車は女性教員宅近くの農協の駐車場に、カギを付けた状態で停めてあったそうです。

前述の通り、福島女性教員宅便槽内怪死事件の発見者である女性教員と亡くなった菅野直之さんは、女性教員の交際相手の男性を通じて知り合いであったと言います。
発見者の女性教員の友人知人は、この女性教員が休暇を取っており、24日から27日の間不在だったことを知っていたそうです。なので、菅野直之さんも発見者の女性教員が家をあけていることは知っていた可能性が高くなります。

しかし、福島女性教員宅便槽内怪死事件の発見者の女性教員が不在であることを知っているのに、覗きのために便槽内に侵入するのでしょうか？こちらも不可解な点だと思われます。

福島女性教員宅便槽内怪死事件で遺体となって発見された菅野直之さん。とても活動的な男性だったようで、当時激戦であった村長選の応援をしていたそうです。
しかし、この村長選はいわゆる賄賂による票の獲得があったのではないかと噂されています。正義感の強い男性だったという菅野直之さんが、これを告発しようとして誰かに殺されたのではないか、と見られる説があるそうです。
 

福島女性教員宅便槽内怪死事件の発見者である女性教員は、いたずら電話に悩まされていた時期があると言われています。そしてそのいたずら電話の解決に協力したのが、女性教員の交際相手男性の知り合いである菅野直之さんだったそうです。
菅野直之さんはいたずら電話の犯人が誰なのか、大体検討をつけていたとのことです。

このいたずら電話の犯人が誰だったのか、闇の中へと消えてしまいました。
 

福島女性教員宅便槽内怪死事件で亡くなった菅野直之さんは、福島原子力発電所に勤務していました。福島女性教員宅便槽内怪死事件が起きる前の1989年1月、福島原子力発電所において部品脱落トラブルがあり、その現場に立ち会っていた可能性があります。
この事故は福島女性教員宅便槽内怪死事件が起きる前年より、原子力発電所内で前兆があったにも関わらず、そのまま運転していたために起きた事故だったのでは？という話もあるそうです。

まずは福島女性教員宅便槽内怪死事件の発見者である女性教員です。この女性教員は、地元に関係を持った男性が複数いたと言います。同僚の男性教員と婚約中であり、その後破談となったそうです。
そして福島女性教員宅便槽内怪死事件で遺体となって発見された男性もまた、この女性教員と交際していたという説もあるそうです。

福島女性教員宅便槽内怪死事件で亡くなった菅野直之さんの同僚男性が、東京出張のあとに上野駅で投身自殺をしたそうです。
福島原子力発電所においての事故の責任を取っての自殺なのでは？と見られています。福島女性教員宅便槽内怪死事件と直接の関係があるかどうかはわかりませんが、菅野直之さんの関連人物として良いかと思われます。

前述の通り、福島女性教員宅便槽内怪死事件当時は村長選が行われておりました。票の獲得に苦戦していた村長が、金銭によって解決しようとしており、それを知った菅野直之さんが告発しようとしていたのではないか、と言われています。
ですので、村長も菅野直之さんの関連人物としました。

福島女性教員宅便槽内怪死事件は、渡辺文樹監督によって映画化されました。この映画のタイトルは「バリゾーゴン(罵詈雑言)」です。
この映画は全国上映がほとんどで、ビデオ化はあまりされてないそうです。また、この映画は監督自らが出演したほどの熱の入りようだったそうです。
なお、この映画の監督は福島県出身だそうで、そのためこの映画に熱心になったのではないでしょうか。

福島女性教員宅便槽内怪死事件が起きたその頃、同時期に女子高生コンクリート詰め殺人事件が発生しました。そのためこれだけ不可解な点の多い事件だったにも関わらず、この事件は早々に世間の話題から姿を消してゆきました。

福島女性教員宅便槽内怪死事件の真相は、一体なんだったのでしょうか？警察の見解通り、覗きによる事故死だったのでしょうか？
それとも、犯人が存在する事件だったのでしょうか？たとえ他殺だったとしても、事故死だったとしても、便槽内に侵入するのは構造上無理と断言できます。

しかし、男性は便槽内で発見されました。本当に不可解なことばかりで、福島女性教員宅便槽内怪死事件の謎は深まるばかりです。そして現在も、福島女性教員宅便槽内怪死事件の真相は明かされておりません。
 

福島女性教員宅便槽内怪死事件は、真相が解明されていない未解決事件となったままです。他殺なのか事故死なのかもわからず、どのように便槽内に侵入したかも、死亡推定日から発見までの二日間の男性の足取りも、いるかもしれない犯人も、解明されていない点がまだまだあります。
福島女性教員宅便槽内怪死事件が解決する日はくるのでしょうか？