2021年10月04日公開
2021年10月04日更新
トンボ鉛筆佐藤佳弘の現在はクビ?伝説のメールや長尾弘司の神対応まとめ
東日本大震災の真っ只中に起こったトンボ鉛筆の佐藤佳弘事件をご存知でしょうか?世間から猛バッシングを受けた事件ですが、それを救ったのが総務部GM長尾弘司の対応でした。今回は、トンボ鉛筆佐藤佳弘氏の伝統メールや現在の状況、長尾弘司氏の神対応についても考察します。
目次
トンボ鉛筆の佐藤佳弘のその後が気になる!
2011年3月11日、東北地方でマグニチュード9.0~9.1の、日本観測史上最大規模の「東日本大震災」で、全国民が大混乱するさなか、時を同じくしてもう1つ、現在も語り継がれるとんでもない事件が発生していました。それが「トンボ鉛筆佐藤佳弘」事件…
地震直後、電話やメールが使えず、被災者の安否確認すらままならない状況下で、被災した就活生に向けて送ったメールが、瞬く間にSNSで拡散され、大炎上した事件です。あれほどの地震の後に、被災者を気遣うことなく人事部だった佐藤さんの「就職したいのであれば、被災したことは無関係」と言わんばかりのメールに大きな波紋が広がりました。
「トンボ鉛筆の佐藤です」から始まるメールは、現在も、地震発生時や、企業の対応が問題になった時など、様々な場面でネット民が取り上げるほど大きな衝撃を残したのです。
大炎上だったにもかかわらず、当時総務部のGMだった長尾弘司氏の神対応のおかげで、炎上は2日ほどで鎮火しました。
人々が、大地震で絶望や悲しみに打ちひしがれる中で起こった「トンボ鉛筆の佐藤です」事件ですが、今回は、佐藤佳弘の現在はクビなのか?気になる佐藤佳弘氏のその後や、伝説のメールや長尾弘司氏の神対応のまとめなど、詳しく考察していきます。
トンボ鉛筆とは?
トンボ鉛筆とはどのような会社なのでしょう。「鉛筆」という言葉から「文房具」を扱っていることは想像できますよね。トンボ鉛筆で有名なのは「MONO消しゴム」でしょう。色鉛筆やスティックのりも1度は使ったことがあるかもしれませんね。
会社概要
株式会社トンボ鉛筆は、1913年(大正2年)2月に創立された大手の文具メーカーです。
代表取締役社長は、小川晃弘氏(現在6代目)。東京都北区に本社を構え、国内営業拠点は「札幌」「東京」「名古屋」「大阪」「福岡」の5大都市に及んでいます。
有名なMONO消しゴムや色鉛筆、ボールペンや学習用具はもちろんのこと「化粧品」販売にも参入している老舗の文具メーカーとなっています。
老舗の文具メーカー
トンボ鉛筆と言えば、大手文具メーカーであり、老舗中の老舗です。時代を超えて愛されているロングセラー商品がたくさんあります。
MONO消しゴムはもちろんのこと、国内産の鉛筆シェア率は、最大手である「三菱鉛筆」と合わせて9割という驚異的な数字を叩き出しています。
そして、消しゴム・修正テープ・スティックのりなどは、世界各国で愛用されており、国内ではトップクラスの売り上げを誇っているんです。
2011年は特に就職希望が多かった
2011年は、日本経済が低迷中で、新卒者でも就職がとても厳しい時期だったんですよね。リーマンショック(2008年)の影響が少なからず残っていたんです。トンボ鉛筆の会社説明会にも、もちろん応募が殺到していました。インターネットでの予約受付開始と同時に、枠がいっぱいになってしまったほどでした。
そんな就職活動真っ只中、東日本大震災が発生します。日本中がパニック状態になり、不安や絶望に包まれ、明日がどうなるのかさえ分からない状態の時に、被災者を全く気遣うことのできない「トンボ鉛筆の佐藤です」のメールを受け取った被災中の就活生のことを思うと、胸が痛みます。
佐藤さんは人事担当で、連絡義務があったとは言え、人として大事なことを見失っていたのは確かでしょう。
トンボ鉛筆佐藤佳弘のメール事件
大物Youtuber速報 : トンボ鉛筆佐藤とかいう一企業の社員のくせに有名になった男w https://t.co/9W1k295rfr pic.twitter.com/iNf8Fa3yxY
— 大物Youtuber速報 (@oomonoyoutuber) October 31, 2018
それではここから、佐藤佳弘さんが就活生に送ったメールを詳しく解説していきます。大地震が来て、家族の安否や、これからどうなるかもわからない絶望した状況下で、いくら人事担当で仕事の一環だったとはいえ、無神経極まりない「トンボ鉛筆の佐藤です」のメールを受け取ったら…あなただったらどうしたでしょう?
東日本大震災の中で就活生に送ったメール
改めてトンボ鉛筆佐藤のメール見て思ったけど、「被災されている方が多数いると思います。直接的な力にはなれないですが」~の後に自分語り挿入されるのマジでヤバいでしょ…
— アルイ(アルコール好きアスペADHDのアライグマ) (@Aruiguma) February 13, 2021
なのだ pic.twitter.com/9C8fHlfHmU
トンボ鉛筆人事担当の佐藤佳弘しは、3月11日の地震当日と、3月13日の2回に分けて「トンボ鉛筆」の就活生にメールを一斉送信しています。
大問題となったのが2回目の「トンボ鉛筆の佐藤です」メールですが、その中で「私自身、都内から自宅のある埼玉まで徒歩で8時間かけて帰宅」と、どうでもいい「自己満アピール」をしたことも、大炎上に発展したキッカケの1つでした。
3月11日「地震は大丈夫ですか?」
当時、トンボ鉛筆の人事担当だった佐藤佳弘さんは、地震が発生した3月11日、就職希望している学生に「地震は大丈夫ですか?」という内容のメールを一斉送信しています。
この時、日本は未曾有の大地震の影響で津波や火事が発生し、パニック状態でした。テレビでも「通信制限」が叫ばれており、緊急の安否確認すらままならない中、人事担当の佐藤さんから届いたメールを、就活生たちたちは、どのような気持ちで受け取ったのでしょう。
しかし、このメールは、本当に就活生の安否を気遣っている可能性もあったので、炎上した原因にはなっていません。もちろん、この時「緊急性のない電話やメールは制限」されていた為、「佐藤佳弘は非常識」という気持ちになった就活生は多かったでしょう。
3月13日「その先は言う必要ないですよね。」
そして3月13日に、問題となったメールが送られることになります。あまりにもひどい内容で「トンボ鉛筆の佐藤です」のメールを受け取った就活生は、今でもトラウマになっているのでは?と予想することができます。
トンボ鉛筆の佐藤です。改めて地震の方は大丈夫でしたか?
このメールを配信した中には、被災されている方が多数いると思います。
直接的な力にはなれないですが、私自身、都内から自宅のある埼玉まで徒歩で8時間かけて帰宅して、実際の東北の方に比べる程のものではないですが被災の怖さを感じました。
さて、先日は咄嗟のメールだったので、返信しなくても大丈夫ですからね。
会社は大丈夫です。揺れは大きかったですが、今のところ大きな事故・怪我の連絡は入っていないです。
本当は週明けに全員に送ろうと思っていたメールです。
こんなことくらいしか出来ませんが、履歴書とESをお送りします。
ただ、非常に厳しい条件をつけさせていただきます。
その条件とは1点だけです。
書類選考を希望される方は、添付の専用履歴書とエントリーシートをご確認いただき、3月15日(火)消印有効でその2枚をセットにし、下記までご郵送ください。
直前に説明会への予約ができた場合は、ひとまず書類持参でお越しください。
会場で一遍等の説明・指示はします。
その指示が難しい場合は・・・その先は言う必要ないですよね。
自分で考えてみてください。
皆様にも言いたいこと、不満があるのは重々承知していました。
全部ではありませんが、私も様々な心の奥にある声を見て・聞いています。
これが、あの東日本大震災で、日本中が悲しみの渦に飲み込まれ、この先どうなるのかさえわからないという状況下の中、人事担当の佐藤けから送られてきたメールの内容です。
「トンボ鉛筆の佐藤です」から始まり、どんどん嫌な気分になっていくメールですよね。実際、このメールを受け取った就活生の中には、怒りをあらわにした人も多かったと言います。上から目線で威圧的な内容に、批判が殺到し、たちまちネット上で拡散されることとなったのです。
「その先は言う必要ないですよね。自分で考えてみてください。」のフレーズが1番の炎上理由となり、現在も、Twitterなどで批判を受けています。
トンボ鉛筆佐藤佳弘はなぜ叩かれた?
トンボ鉛筆佐藤佳弘さんはなぜ叩かれたのか?それは、被災者の気持ちを考えることなく、自分本位の行動を取り、送ったメールの内容が最低極まりないものだったからでしょう。
地震で、通信制限されている中「トンボ鉛筆の佐藤です」なんてメールを受け取った就活生たちは、トラウマになっていることでしょう。トンボ鉛筆が人事担当に佐藤佳弘氏を選んだのは、人選ミスだったと言っても過言ではありません。
当日混線している中の無駄なメール
当時の日本国内は、それは大変な状況でした。東日本大震災は死者15.900人、行方不明者は2.525人(2021年3月現在)に上る観測史上最大の大地震だったのです。
東北地方や東日本の広い範囲で、携帯電話が全くつながらない、メールの送受信ができないという事態が多発していました。その為、政府からも通信制限が強く呼びかけられ、国民一人一人の行動が、重要になっていたのです。
そんな緊急事態の中、人事担当の佐藤佳弘さんの無駄なメールはバッシングの対象となっても頷けますよね。
2日後に履歴書提出の難題
「トンボ鉛筆の佐藤です」メールは、言ってみれば「地震よりも就活の方が大切だよね」という内容になっているんですよね。被災者の気持ちを逆なでし「自分は全ての決定権を持っている。従うのが当然でしょ?」という人事担当佐藤さんの気持ちが文面から読み取れてしまいます。
「2日後までに履歴書提出」という無理難題も、佐藤さんの「地震<就活」という考え方の表れなのでしょう。大震災で交通への影響も大きく、携帯電話すら使えない状況での「トンボ鉛筆の佐藤です」メールは、地震で傷を負った就活生の心に、更なる暗い影を落としたに違いありません。
被災者への配慮が微塵もない
「トンボ鉛筆の佐藤です」メールには、被災者への配慮が微塵もありません。すべてが自分本位で書かれており、被災者の気持ちを汲み取る文書が1つもないのです。
「住む家を失っているかもしれない」「大切な家族と連絡が取れていない可能性もある」などと考えることができていれば、絶対にこれほど冷たい内容のメールは送れないでしょう。
そして、3月15日までに書類を郵送できず、説明会にも参加できない場合は、トンボ鉛筆への就職は諦めろというニュアンスになっています。
上から目線の文章
このトンボ鉛筆の人事部社員の腐っているところは、入社試験を受ける学生に対する配慮が全くないこと。「お前ら、うちの会社入りてーんだろ。だったら言うとおりES出せよ」という上から目線が文章ににじみ出ている http://bit.ly/fSXEpc 下衆なドブネズミそのもの
— #楽しい大学 #無敵就活 森山たつを/もりぞお (@mota2008) March 13, 2011
「トンボ鉛筆の佐藤です」メールの文面からもわかるように、人事担当の佐藤さんのメールは、明らかに上下関係が成り立っていますよね。就活生を下に見ているのが一目瞭然です。
「こちらは採用してやる立場なんだから」という、無言の圧力、威圧感がひしひしと伝わってくるメールです。震災直後ではなくても炎上していた可能性すらある、最低のメールではないでしょうか。
トンボ鉛筆佐藤佳弘のメールはなぜ発覚?
それでは、トンボ鉛筆人事担当だった佐藤佳弘さんが就活生に送ったメールは、何故発覚したのでしょうか?そして、あれから10年以上経過した現在も、頻繫にネットで騒がれるほど拡散したこの事件…そこには、インターネットやSNSが深く関わっているのです。
メール受信者がSNSに公開
東日本大震災で被害を受けた就活生がトンボ鉛筆の人事、佐藤佳弘さんから衝撃的内容のメールを受け取り、その内容に激怒したのは当然です。すぐさま自身のSNSに佐藤佳弘氏からのメールを公開し、怒りをあらわにしました。
実際に、人事佐藤佳弘氏からメールを受け取った就活生の中には、トンボ鉛筆を受ける気持ちを無くし、商品すら使わないという就活生も多くいました。
メールな内容は瞬く間に拡散
ホビージャパンの件で思い出すトンボ鉛筆事件
— よた (@tayotayo1224) July 26, 2021
左 担当者がやったこと(東日本大震災時)
右 その後 pic.twitter.com/2VkE8CdXlI
佐藤佳弘氏からメールを受け取った就活生が「トンボ鉛筆の佐藤です」メールをSNS上に公開したことによって、あまりの理不尽かつ許されない内容に、世間の注目が集まり、瞬く間に拡散されました。
東日本大震災という、未曾有の大震災の真っ只中、日本国民1人1人がこれから力を合わせて前に進んでいかなければならないという状況で、佐藤佳弘氏のメールの内容は、あまりに衝撃的で大きな怒りやショックを与えたことは言うまでもありません。
批判の声が殺到
「トンボ鉛筆の佐藤です」メールには、批判が殺到します。高圧的であり、常時上から目線の話し方で、就活生を下に見ているのは明らかでした。そして、メールの内容があまりにも理不尽であり、目を疑うような取り決めが書かれていましたよね。
当時のネットでの 批判の声は
人事は神にでもなったつもりかよ
これだけでトンボ製品は一生選ばないやろなという理由になった
本当に人事で良かった
こんなん営業に居たら上司過労死してるレベルw
と、容赦ない声が並んでいたのが特徴的でしたね。
GM長尾弘司による謝罪
この一連の騒動により、大打撃を受けてもおかしくなかった「トンボ鉛筆」ですが、この窮地を救ったのが、今でも「謝罪の見本」として語り継がれている長尾弘司です。
大地震の影響で、国民の気持ちが不安定になり、日本全体がどうなってしまうのかもわからない中、佐藤佳弘さんが就活生に送ったメールは、最低極まりないものでした。被災者の心はさらに荒んでしまったに違いありません。大炎上したのは当然ですし、佐藤佳弘氏の人間性に批判が集まったのも頷けます。
トンボ鉛筆の今後にまで影響を及ぼす程の大惨事を救った「長尾弘司」の謝罪文とはどのようなものだったのでしょう。
3月14日に謝罪文を掲載
会社の存続さえ危ぶまれるような佐藤佳弘氏のメールが拡散された翌日の3月14日、トンボ鉛筆ジェネラルマネージャーだった長尾弘司氏の「神対応」と言われる謝罪文がこちらです。
3月13日付 件名「トンボ鉛筆選考専用履歴書・エントリー送付」に関するお詫び
日頃から弊社へ格別のご理解を賜りまして深く御礼申し上げます。
さて、平成23年3月13日付で、弊社人事グループ担当社員より発信しました弊社採用活動に関する文書の中に、不適切かつ配慮に欠く表現が多々ありましたことを深くお詫び申し上げます。
先ず、東日本大震災発生の2日後に、罹災した地域への配慮を欠いたかたちで書類選考用紙等をメールし、締め切りを15日消印有効としたことは言語道断であります。また、随所に平等を欠く表現もありました。さらに、弊社担当者の立場上の驕り昂ぶりが現れた言葉遣いが随所にあり、重ね重ねお詫び申し上げます。
早速、公に発信する文書の事前社内校閲ルールを設置し、再発を防止してまいりますと同時に、当該当者を厳しく指導しました。改めてこの度、不適切かつ配慮に欠く文書を発行しましたことを深くお詫び申し上げます。
平成23年3月14日
トンボ鉛筆 総務部ゼネラルマネージャー
長尾弘司
この伝説の神対応といわれた、トンボ鉛筆ゼネラルマネージャーの長尾弘司の謝罪文は、2011年3月14日から2019年6月まで、トンボ鉛筆の公式ホームページに掲載されていました。大炎上していたにもかかわらず、長尾弘司の謝罪文で、炎上が収束したのも頷けますね。
佐藤佳弘が被災した就活生に送った「トンボ鉛筆の佐藤です」との差がありすぎて、余計に長尾弘司の謝罪文が引き立っています。
トンボ鉛筆の佐藤、長尾GMのシバき方が的確だったおかげで『トンボ鉛筆』ではなくて『トンボ鉛筆の佐藤』で記憶されてるんだよな
— アロハ天狗 (@Aloha_Tengu) October 10, 2018
佐藤の「驕り昂ぶり」を謝罪
驕り昂ぶり言語道断定期
— ビルメンナナチ (@KetsumanNotAnal) December 14, 2020
中でも、国民が絶賛したのが、社員である佐藤佳弘氏を長尾弘司氏が痛烈に批判した「弊社担当者の立場上の驕り昂ぶりが現れた言葉遣い」の部分です。
佐藤佳弘氏のメール内容を一言で表すのであれば、確かに「驕り昂ぶり」と言えますよね。このあまりに的確かつ、社員と言えども容赦なくバッサリ斬り捨てた文章は、国民の心に刺さり、炎上は収束に向かったのです。長尾弘司氏の力量が発揮された素晴らしい謝罪文でした。と
謝罪見本と語り継がれる
長尾弘司氏の謝罪文は、炎上騒動が起きた翌日に発表されるというスピード感、長尾弘司氏本人の怒りも感じられる臨場感に加え、誠意が伝わり、大絶賛されることとなります。「驕り昂ぶり」「言語道断」というフレーズのインパクトは強烈ですよね。このフレーズは今もなお頻繫にネットの中で話題になっています。
「トンボ鉛筆の佐藤佳弘です」のメール事件が、未曾有の大地震の最中、あれほどの炎上をしていたにもかかわらず、トンボ鉛筆は、救世主「長尾弘司」氏の登場により、会社存続の最大の危機を乗り切ったとも言えるでしょう。
そして、現在もなお、GM長尾弘司氏の謝罪文は「謝罪見本」として語り継がれているのです。
トンボ鉛筆佐藤佳弘は以前にもやらかしていた?
佐藤佳弘氏は「トンボ鉛筆の佐藤です」のメール以前から、明らかにパワハラともとれるような内容の文書を就活生に送っていたのでは?と囁かれています。それは、どのようなメールだったのでしょうか?詳しく見ていきましょう。
就活生あての別メールが話題
実は、問題のメール以前にも、人事担当の佐藤佳弘氏は就活生に向けて、いくつかのメールを送信しています。その文面が「いかにも佐藤らしい」と物議を醸しているのです。
大炎上したメールと同じような口調で、明らかに自らの権力を振りかざしているかのような威圧的で傲慢な内容となっています。
「メリットを与える」発言
人事の佐藤佳弘氏が3月1日に就活生に送ったメールがこちらです。
今回予約できなかった方もまた一緒に加わり書類選考がされる可能性があります。
しかし、書類はまだ予約した皆さんしか持っていません。
運であろうとなんであろうと他人よりも先に1歩でたと言う事実に対してのメリットを皆さんに与えたいと思っています。
履歴書やエントリーシートを記入するまでもの凄く時間が与えられています。
説明会までの時間、みなさんがどんな風に過ごしたかで出来栄えが全然違ってくると思います。
これを見てもわかるように、人事の佐藤氏からのメールには「予約できたあなたにだけメリットを提供してあげてますよ」という、恐ろしい内容のメールが届いたのです。
これを受け取った「予約できなかった就活生」は一体どのような気持ちになるでしょうか?不安で一杯になったり、どのような対応をするのが正解なのか、パニックになりかねません。
このように、人事の佐藤氏のメールの内容は、常に上から目線で、攻撃的、そして就活生の不安を煽るものばかりなのです。これでは、弁解の余地はないでしょう。
悪気がなく上から目線の可能性も
元々の性格で、特別悪意があるわけではないのでは?という見方もあります。東日本大震災が発生する以前から、就活生の不安を煽ったり、不愉快になる内容のメールを送っていたのだから「上から目線」は佐藤佳弘氏の個性なのでは…
という書き込みもネット上ではチラホラ見られましたが、果たしてどうでしょうか。日本の大手文具メーカーの人事担当者のメールとしては、やはり不適切だと言われても、仕方がないですよね。悪気がなければ何を言っても良いということにはなりません。
大手文具メーカーの人事担当者として、誠実な仕事をしてもらいたかったという思いは、就活生も国民も同じでしょう。
トンボ鉛筆佐藤佳弘はクビ?現在の状況
これほど大きな騒ぎの発端となった「トンボ鉛筆の佐藤です」メールですが、佐藤佳弘氏は、この騒動の後、そうなったのでしょうか?会社の存続に関わるような炎上だった為、クビになってもおかしくないですし、現にネットでは「クビ」情報が出回っているのも確かです。
それでは、佐藤佳弘氏の現在の状況や「クビ」になったというのは事実なのか、見ていきましょう。
クビ情報はネット上だけ
ネットでは、長尾弘司氏の謝罪文が掲載された直後から「佐藤佳弘はクビ」「懲戒解雇」などの書き込みで溢れていますが、実際のところはわかっていません。国民の「クビになってほしい」という気持ちが、書き込みされているだけで、どれも信憑性に欠けているのです。
「佐藤はクビ」というのは、憶測に過ぎず、長尾弘司氏の謝罪文の中でも「当該当者を厳しく指導しました」と言う言葉で綴られているので、クビではなく、現在もトンボ鉛筆の社員として働いている可能性もあるでしょう。
謝罪文の内容から指導は受けている
長尾弘司氏の謝罪文にもあるように、佐藤佳弘氏がかなり厳しい指導を受けているのは確かです。しかし、文面から見てもわかるように「クビ」とは一切書いていないんですよね。これだけ大きな事件に発展し、就活生の心には大きな傷を負わせ、会社のイメージもかなり悪くしてしまったのですから、クビになってもおかしくはなかったはずです。
佐藤佳弘氏が厳重注意だけだったのか、減給や部署移動があったのか、それとも実際はクビになっていたのかは、明らかにはなっていません。
クビになっているかどうかは不明
今も「トンボ鉛筆佐藤佳弘」は、地震が発生した時や、3月11日、どこかの会社が不祥事を起こした際の謝罪文が発表された時など、事あるごとに話題に上ります。その度に「まだ在職中なの?」「いい加減クビになっただろ」などと憶測が飛び交っていますが、真実は闇の中…真相はわかっていないのが現状です。
ネット民の予想で半数を占めているのが「普通の精神の持ち主であれば会社にはいられないはずだが、佐藤佳弘であれば、まだトンボ鉛筆にいる。しかし、さすがに人事部からは移動になった」という見方が強いようです。
あれほどの事件があっても、佐藤佳弘氏をクビにしなかったと言われる「トンボ鉛筆」も凄いですよね!
事件を起こしてしまった時にはスピード感のある謝罪が大切
今回は東日本大震災の真っ只中に起こった「トンボ鉛筆」事件について考察してきました。佐藤佳弘氏の心無いメールは、被災していた就活生の心を、さらにどん底に突き落としたに違いありません。「悪気はなかった」と言って片付けられるレベルではなく、大炎上に発展したのも頷けますよね。
佐藤佳弘氏のメールがあまりにも強烈だった為、今もなおネット上では「佐藤を許すな」「風化させるな」と言った内容の書き込みが多く見られます。それほど佐藤氏のメールは就活生にとって冷酷かつ残酷なものだったと言えるでしょう。
そして、そんな大炎上を2日後には収束させた長尾弘司氏の存在を忘れてはいけません。謝罪文の見本として語り継がれる「驕り昂ぶり、言語道断」のフレーズは佐藤佳弘氏とは対照的に、現在もネット民から愛されている言葉になっています。
今回の「トンボ鉛筆佐藤佳弘氏のメール」事件から学べることは、謝罪までの圧倒的なスピード感と、的確な反省の言葉を示すことができれば、どんな大炎上でも収束させられるということです。私達も、間違ったことをしてしまった時は、素直に謝罪し、反省できる心を持って日々を過ごしていきたいですね。