2021年08月31日公開
2021年08月31日更新
世界一甘いお菓子『グラブジャムン』はインドにあった!
インドにあるお菓子「グラブジャムン」は世界一甘いお菓子であると言われています。グラブジャムンは一見すると丸くて小さなドーナツの様に見えますが漬けてあるシロップがとても甘いです。今回はそんな世界一甘いお菓子「グラブジャムン」の味やレシピをご紹介します。
目次
世界一甘いお菓子はインドにあった!
世界には甘い物がたくさんある
甘いお菓子は世界各国にたくさんあります。アメリカのお菓子やスイーツは日本よりも甘い味付けになっていますし、少し前にブラジルにある「キンジン」という黄色いスイーツがとても甘い事で話題になりました。
世界一甘いお菓子とは?
そんな中インドに世界一甘いお菓子があることが発覚しました。それは「グラブジャムン」と呼ばれるインドの伝統的なスイーツで小さなお菓子にとても甘いシロップがかけられています。
今回はそんな世界一甘いお菓子・グラブジャムンについてご紹介します。グラブジャムンの甘さの秘訣や、グラブジャムンのレシピなどについて迫ってみましたので最後までお付き合いください。
世界一甘いお菓子・グラブジャムンとは?
世界一甘いインド料理
世界一甘いと言われているお菓子・グラブジャムンとは北インドからパキスタンの地方に分布している伝統的なデザートです。手のひらサイズの小さくて丸い形をしたグラブジャムン本体に甘いシロップがかけられているのが特徴的です。実際に食べた人によるとグラブジャムンは小さいので一口で食べることは出来ますが、あまりにも甘すぎるので2個目を食べるのも厳しいようです。
丸い形状
グラブジャムンの本体は油で揚げてあるので沖縄のスイーツ・サーターアンダギーに近い形状と食感となっています。油で揚げてあるためシロップが中まで浸み込んでいます。現地のインド人が作るグラブジャムンはカルダモンを使用していることもあるのでスパイスの香りがすることもあります。
グラブジャムンはシロップが甘い
世界一の甘さはシロップにある
グラブジャムンが世界一甘いお菓子と呼ばれる所以は本体ではなくシロップにあります。グラブジャムンのシロップは濃度の濃い砂糖水にカルダモンやレモン汁などで風味を利かせた物で、ガムシロップと同じくらいの甘さがします。
激アマシロップ!
グラブジャムンは本体とシロップを別々で作り、その後シロップを漬け込むので中まで甘いシロップが漬け込まれています。そのためこの後紹介するレシピに沿って作る際は砂糖の量を減らせばお好みの甘さに調整することも出来ます。本来のレシピ通りに作るとすごく甘くなりますが、現地のインド人は普通に食べることが出来るそうです。
グラブジャムンの本体はドーナツの様な形状
グラブジャムンはドーナツ?
世界一甘いお菓子・グラブジャムンはドーナツの様な形状をしています。このドーナツは牛乳を煮込んで脂肪分だけを取り出した成分を使用しています。
ドーナツよりもチーズに近い
原料としてはカッテージチーズと同じです。そのため見た目や食感はドーナツに似ていますがどちらかというとバターやチーズに近い存在です。
世界一甘いお菓子・グラブジャムンのレシピ
世界一甘いお菓子・グラブジャムンのレシピをご紹介します。本場インドのレシピを意識した食材を使用すればより本格的なグラブジャムンを作れますが単純な食材だけでも十分美味しいグラブジャムンを作ることが出来ます。
グラブジャムンの材料
必要最低限な材料は以下の通りです。
牛乳 1リットル
小麦粉 大さじ2~3杯
レモン汁(あるいは酢) 50cc
グラニュー糖 250cc
水 250cc
可能であればベーキングパウダー、カルダモンパウダー 適宜
水ではなくローズウォーターにします。
本体のレシピ
・牛乳1リットルを鍋に入れて沸騰させます。沸騰したらレモン汁(あるいは酢)を入れてかくはんさせます。酢の方がより本場インドに近い風味になりますが周囲がかなりお酢臭くなるので注意して下さい。
・かくはんしたら火を止めて薄い布を敷いたボウルの上に流し入れて上澄みの部分を取り出します。よく水分を切って塊を取り出します。この時点でパニールと呼ばれる料理の完成です。ちなみにパニールを作るのが面倒な方は市販のカッテージチーズを代用しても構いません。
・そのパニールに小麦粉とあればベーキングパウダー、カルダモンパウダーをよく混ぜて一口大に丸めます。
シロップのレシピ
シロップのレシピは簡単です。同量のグラニュー糖と水(もしくはローズウォーター)を混ぜて火にかけてグラニュー糖が溶けたら完成です。はローズウォーターの方がより本場インドのグラブジャムンに近い風味になります。
仕上げ
この後の工程によって料理名が変わります。グラブジャムンを作るならば丸めたパニールを油で揚げて、きつね色になって表面がカリッと仕上がったら取り出します。油を良く切って、シロップに1晩漬け込んだら完成です。
油で揚げずにシロップで煮込んだら「ラスグッラ」というスイーツになります。沸騰したシロップにパニールを入れて5分煮込み、10~15分程弱火で煮込んでシロップが中まで浸み込んだら完成です。ラスグッラは使用している食材が同じなのでグラブジャムンと似た様な味になっています。
シロップのグラニュー糖がグラブジャムンの甘さの秘訣となっているので、シロップをお好みの甘さに調整しればそこまで甘くないグラブジャムンを作ることが出来ます。
グラブジャムンを通販で買う方法
世界一甘いお菓子・グラブジャムンは日本では中々目にすることはありませんが、ネット通販で購入することが出来ます。
通販で購入可能
通販で買う場合は既に揚げてシロップに浸かっている状態のグラブジャムンを買う事になります。ちなみに通販のグラブジャムンは1缶1kgの業務用グラブジャムンを買う事になるのでかなりボリューム感があります。
通販のグラブジャムンの原料を見ると小麦・砂糖・凝縮したミルク・ギー・ローズウォーターが使用されています。「凝縮したミルク」は上記のレシピで言う所のパニールに相当するものです。「ギー」はインド原産のバターを意味します。
通販のグラブジャムンはそのままか、電子レンジで少し温めてから食べます。相変わらず世界一甘いスイーツなので注意して下さい。
グラブジャムンはこちら
何故世界一甘いお菓子・グラブジャムンは甘いのか?
グラブジャムンやチャイなど、インドには甘い食べ物がたくさんありますが、何故インドには甘い食べ物がたくさんあるのでしょうか?
激辛には激アマ
理由は様々ですが、一番大きな要素はカレーを始めとする激辛料理が多いからです。インド人は普段からスパイスのかなり効いた料理ばかり食べているのでその逆にデザートやスイーツには甘い物を欲しがります。普通の甘いデザートではインド人にとって物足りないので、グラブジャムンの様な世界一甘いお菓子が誕生しました。
他にはインドにはイスラム教徒が多く宗教の関係でアルコールを飲むことが出来ないので、代わりに甘いスイーツを食べる文化が出来ました。
現地民は普通に食べる
グラブジャムンは世界一甘いお菓子と言われていますが、現地のインド人は普段から食べ慣れているので甘すぎるとは思わないのだそうです。そのためインドの現地民が経営する飲食店に行くとグラブジャムンのような甘いデザートが出て来るので注意して下さい。
ちなみにインドにはイギリスなどの海外の企業が創設した食品工場もあり、そこで作られたお菓子やデザートは普通の味の食べ物ばかりです。
その他インドの甘いお菓子・ラスグッラ
世界一甘いお菓子!?ラスグッラ
ラスグッラは世界一甘いお菓子・グラブジャムンにかなり似ているデザートです。何故似ているかと言うと原料と途中までのレシピが同じだからです。ラスグッラとグラブジャムンの違いは最後にシロップで煮込むか、油で揚げるかの違いです。
グラブジャムンに似てる
ラスグッラもグラブジャムンと同様シロップが中までぎっしり詰まっているのでかなり甘いです。シロップで煮込んで中まで浸透しているので場合によってはラスグッラの方が甘いデザートになることもあります。ラスグッラも通販で購入する事が出来ます。噛んだら中のシロップが勢いよく飛び出すので十分注意して下さい。
他にもある!世界の甘いお菓子
グラブジャムン以外にも世界には甘い食べ物がたくさんあります。
ジュレビ
ジュレビはかりんとうの様な形をしたインドの食べ物です。プレッツェルの様な形をした小麦粉を油で揚げて甘いシロップに漬けこんでいます。噛むと中からシロップが飛び出すのが特徴的です。
カスドース
カスドースは長崎県平戸市にある日本一甘いと言われている食べ物です。文亀二年(1502年)に蔦屋が誕生した際に作られました。カスドースはカステラの表面に卵黄をかけて、油で揚げて、砂糖を塗った食べ物です。そのためカステラの数倍甘いと言われています。
タウマチン
タウマチンは「世界一甘い食べ物」としてギネス世界記録2015に認定されています。タウマチンは西アフリカにあるカテンフェという植物の種子から取れる植物性たんぱく成分です。その甘さは砂糖の3,250倍と言われており、イギリスでお菓子や飲料を調理する際に使用されることがあります。
世界一甘いお菓子・グラブジャムンについて:まとめ
いかがでしたでしょうか。グラブジャムンは本体こそドーナツのような形状で甘くないですが、大量の砂糖が使用されたシロップはとても甘いです。通販で購入できますし、レシピもそこまで難しくないので試してみてはいかがでしょうか。