【非日常】過激なレイプシーンに胸糞!レイプシーンのある映画

映画のレイプシーンに嫌悪感を抱く人が多いのに、なぜ映画でレイプシーンを描くのでしょうか。この記事では、レイプシーンのある映画や映画でレイプシーンを描く意味など、映画のレイプシーンについて詳しく紹介します。興味のある方はぜひ読んでみてください。

【非日常】過激なレイプシーンに胸糞!レイプシーンのある映画のイメージ

目次

  1. 1映画のレイプシーンは胸糞悪い
  2. 2レイプシーンのある映画
  3. 3映画のレイプシーンの持つ意味
  4. 4レイプシーンがあっても楽しめる映画
  5. 5映画のレイプシーンで犯罪抑止に
  6. 6「レイプ」と「レイプシーン」は別物

映画のレイプシーンは胸糞悪い

「映画のレイプシーンは胸糞悪い」と感じる人は男女共にいます。始めから映画の予告編でレイプシーンがあると分かれば、嫌いな人は観ないでしょう。しかし、知らずに観てしまって不快に感じる場合があります。女性はもちろんのこと、男性でもレイプシーンは絶対に受け付けないという人は少なくありません。

映画のレイプシーンを観て心苦しくなる人から「なぜ映画にレイプシーンがあるのですか」との質問や「映画でレイプシーンを観て興奮する人は獣と同じ」という意見など、ネットでも多くの声を聞きます。

言うまでもなくレイプは暴力です。絶対に許されない凶悪犯罪であり「魂の殺人」と表現する人もいます。日本でも「強姦罪」の刑期が軽過ぎるという観点から「強制性交等罪」という名称に変わり、刑期も重くなりました。問題は、なぜ映画でレイプシーンを描くかということです。

レイプシーンのある映画

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映画のレイプシーンを観て辛くなる人と、映画のレイプシーンを観て興奮する人では、根本的に考え方が異なるので、無理に理解しようとする必要はないでしょう。それにしても、レイプシーンのある映画が多いのは、それだけニーズがあるということです。

そこで、レイプシーンのある映画を紹介しましょう。巨匠と呼ばれる映画監督が制作する作品の中にもレイプシーンはあるし、レイプシーンのある映画が映画祭で賞を受賞することもあります。

娯楽映画では、レイプシーンをエロティックに描くことがあります。それは、暴力的で悲惨なレイプシーンを描くと不快度はさらに増すからでしょう。問題は、レイプシーンを描く作り手が「レイプは絶対悪」という認識を持っているか否かで、ほとんどの映画はレイプを悪として描いています。

ジョディ・フォスター主演「告発の行方」

ジョディ・フォスター主演の「告発の行方」は、1988年のアメリカ映画で、監督はジョナサン・カプランです。主人公のサラ(ジョディ・フォスター)が、酒場で酔ってセクシーなダンスをしていると、客の男たちに無理やりビンボール台に押し倒され、輪姦されてしまいます。

長時間に渡るレイプシーンは、ジョディ・フォスターの体当たり演技として話題になり、第61回アカデミー賞で最優秀主演女優賞を受賞しました。この映画の重要なところは、直接レイプをしなくても、周囲ではやし立てた男たちまで告発し、有罪判決が下されたことです。

この映画のレイプシーンはエロティックな要素はなく、レイプされたサラの心の傷の深さを描いていきます。サラは、加害者の男の車に自分の車で激突するなど、被害者女性の激しい怒りも映画は伝えています。そして、セカンドレイプもテーマになっています。

将軍の娘/エリザベス・キャンベル

ジョン・トラボルタ主演の「将軍の娘/エリザベス・キャンベル」は、1999年のアメリカ映画で、監督はサイモン・ウェストです。将軍の娘のキャンベルが遺体で発見されましたが、全裸で大の字に拘束された状態でした。当然強姦殺人だと思ったら死因は絞殺でレイプはされていませんでした。

「将軍の娘/エリザベス・キャンベル」のレイプシーンは、回想シーンです。軍隊の訓練中に、キャンベルを日頃から嫌っている男たちが彼女に襲いかかります。キャンベルは男たちに強引に服を脱がされ、全裸にされ、手足を拘束されて輪姦されてしまいます。

映画では、娘のレイプ事件を隠蔽した将軍が、殺人犯以上の悪として責められます。娘は権力を持った父が仕返しをしてくれると考えて訴えたのに、将軍は保身から隠蔽します。レイプされたこと自体よりも父の裏切りにより、彼女の人生が狂わされたという強烈なメッセージがあります。

「デッド・オア・リベンジ」の残酷なレイプシーン

スターリング・ナイト主演の「デッド・オア・リベンジ」は、2016年のアメリカ映画で、監督はレヴァン・バキアです。この映画には悲惨なレイプシーンがありますが、多くの映画賞を受賞しています。

男たちの罠にはめられたクリス(スターリング・ナイト)は地雷を踏んでしまい、動けなくなってしまいました。困り果てる彼女のアリシア(スペンサー・ロック)は彼を助けることができず途方に暮れます。その時、銃を持った太った男が現れます。

男は「助けてあげる代わりに何をしてくれるのか」と迫り、美しい彼女に「服を脱げ」と無理な要求を突きつけます。彼を助けるために裸になるアリシアを強引に犯すという残酷なレイプシーンは衝撃的です。その後、映画のタイトルの「リベンジ」どおりクリスが復讐の鬼と化します。この映画は悲惨で後味の悪い結末が待っています。

官能的なレイプシーンを描いた「ヒッチハイク」

映画「ヒッチハイク」は、1976年のイタリア映画で、監督はバスクァーレ・フェスタ・カンパニーレです。ウォルターとイブの夫婦は倦怠期ですが、キャンピングカーで旅行に出かけます。途中でヒッチハイクをする男・アダムを乗せたのが運の尽きで、夫婦に不運が訪れます。アダムは犯罪者でした。

ウォルターとアダムは口論になり、アダムはウォルターを殴り倒し、拘束してしまいます。一人残された美人妻のイブは、ウォルターが見ている目の前で全裸にされてしまい、仰向けに寝ることを命じられ、無念にも犯されてしまいます。

この映画のレイプシーンは官能的で、イブの裸体も美しく興奮を誘うレイプシーンとして描かれています。嫌悪感を抱き、目を背けたくなるようなレイプシーンを描くか、エロティックなレイプシーンとして描くかは作り手の熟慮の末なので、一概に批判はできません。

賛否両論の「時計じかけのオレンジ」

「時計じかけのオレンジ」は、1962年の映画で、制作国はイギリスとアメリカです。監督はスタンリー・キューブリックで、主演はマルコム・マクダニウェルですが、物議を醸した映画です。この映画の感想を見ると賞賛する人と批判する人と真っ二つに分かれます。

アレックス(マルコム・マクダニウェル)ら不良少年グループは、作家のフランクの家に侵入し、夫の目の前で妻のアレクサンダーをレイプします。エロティック要素がない嫌悪感を抱くレイプシーンは悲惨で、しかもアレクサンダーはレイプが原因で死んでしまいます。

何の罪もない人の命を奪い、夫の人生を狂わせたレイプが「若気の至り」のように描かれ、夫の復讐も不成功に終わります。ラストはハッピーエンドのような感じなので、納得がいかない人は多く、賛否両論の映画です。

真木よう子主演「さよなら渓谷」

大森立嗣監督、真木よう子主演の「さよなら渓谷」は、2013年の日本映画で「R15+」というR指定作品です。この映画で真木よう子は第37回日本アカデミー賞の最優秀主演女優賞を受賞しました。「憎しみか、償いか、それとも愛か」という複雑にして不思議な映画です。

この映画のレイプシーンは集団レイプですが、エロティック要素がないレイプシーンで、リアリティ溢れる切り裂くような悲鳴が、レイプの悲惨さを見事に描いています。彼女はレイプで人生を狂わされますが、加害者の中の一人も罪の重さを感じていました。

輪姦にはよくあることで、全員が興奮してレイプしているとは限らず、本当は嫌だけど皆を止める勇気が出なくて、流されるままに罪を犯すというケースがあります。「さよなら渓谷」で描くレイプ被害者の心の傷の深さは想像を絶します。そして、加害者の人生も変えました。

映画「怒り」のレイプシーンは必要か

渡辺謙主演の話題作「怒り」は、2016年の日本映画で、監督は李相日です。「怒り」にも悲惨なレイプシーンが描かれています。しかも、超売れっ子の広瀬すずが襲われるレイプシーンは驚きで、未遂ではなく完全に犯されてしまうショッキングなレイプシーンでした。

事件は那覇で起きました。小宮山泉(広瀬すず)は、連れの男性とはぐれ、彼を探し回っているうちに外国人の飲み屋街に入ってしまいます。彼女は屈強な2人の米兵に公園で襲われ、下着を剥ぎ取られ、口を塞がれ、力ずくで犯されてしまいます。

ネットでは今でも話題になっていて「果たしてこのレイプシーンは必要か」という声が上るほど、衝撃的なレイプシーンです。泉は告訴せずに泣き寝入りし、本人だけでなく周囲の人生も狂わせていきます。

映画「月光」のメッセージ

「月光」は、2016年の日本映画で、レイプについて真正面から取り組んだ映画といえるでしょう。監督は小澤雅人で、主演は佐藤乃莉と石橋宇輪です。映画は過激なレイプシーンがあることを事前に伝えています。

レイプは映画やニュースの話ではなく、ごく身近に起こり得る事件であり、レイプがどれだけ鬼畜な蛮行かということを世に問う作品です。そして、周囲の無理解が被害者を孤独に追い込む現実も描かれています。

レイプされた心の傷は一生消えません。この映画のメッセージは強烈です。レイプ被害者が受けるダメージの大きさに比べ、加害者の罪の軽さと気持ちの低さは、愕然とするほどの違いがあります。「月光」は悲惨な現実を直視している映画です。

映画のレイプシーンの持つ意味

AVやエロアニメは、特にメッセージもなくレイプシーンそのものが目的の場合があります。しかし、映画でレイプシーンを描くのは、作り手の深い考えがあってのことです。一番多い理由は、レイプがどれだけ悲惨で残酷な蛮行かということを伝えたいためです。

「怒り」や「月光」や「さよなら渓谷」は、レイプされた被害者はもちろんのこと、その周囲の人生までも狂わせるということを克明に描いています。女性にとってレイプは「殺されるのと同じ」という強烈なメッセージを放つために、あえてレイプシーンを描きます。

過激で衝撃的なレイプシーンは、想像力を刺激します。ニュースで「性的暴行」と淡々と伝えても、特に男性にはその悲惨さが想像できません。しかし、激しい憤りを感じ、嫌悪感を抱くほどのレイプシーンを観ると、レイプを憎む気持ちが強くなります。男性にレイプの悲惨さを想像させることが狙いです。

女性への注意喚起

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気をつけても防げない事件もありますが、気をつけていれば防ぐことができた事件もあります。映画でレイプシーンを観た女性は、自分と重ね合わせて胸が苦しくなることもありますが、レイプ事件を防ぐには、女性が細心の注意を払うことも大事です。

「人気のない夜道を一人で歩かない」「車に乗る時は周囲に人がいないことを確認」「独り暮らしの女性はドアを開ける時に周囲に誰もいないことを確認」「ストーカーに部屋を知られないために部屋に入ってもすぐに電気をつけない」など気をつけるべきことは多いです。

毎日緊張していたら窮屈な生活になってしまいますが、映画でのレイプシーンを観れば、リアルな恐怖を抱き、十分な注意喚起になるでしょう。年齢は関係なく、40代50代の女性も油断をしていたら襲われます。

セカンドレイプへの糾弾

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映画「告発の行方」は、セカンドレイプへの糾弾という強いメッセージがあります。サラ(ジョディ・フォスター)は、セクシーな服装で、腰を振るような色っぽいダンスをして浮かれていました。愚かな男はこれを「挑発」といいます。

極端な話をすれば、宅配便で荷物を届けに行った時に、若い女性がバスタオル一枚で応対したとしても、レイプしてはいけないのは当たり前のことです。「挑発したから犯しても罪には問われない」という考え方は被害者を二度犯すセカンドレイプで、深く心を傷つけます。

レイプの加害者が「同意のもとだった」と言い逃れする場合があります。世間も「彼女にも非があったのでは」「深夜に一人で出歩くのは無用心」などと非難する場合がありますが、いずれもセカンドレイプです。セカンドレイプを糾弾するのも映画の重要な役目といえるでしょう。

被害者女性が苦難を乗り越えるため

残念ながら実際に被害に遭ってしまった女性は少なくありません。強制性交事件の場合、告訴しないで泣き寝入りしてしまう女性は多いです。明るみに出ている件数は氷山の一角で、日本でもどれだけの女性が被害に遭遇しているか分かりません。

レイプシーンを描く映画では、レイプシーンは手段であって、重要なのはその後です。被害に遭ってしまった主人公が、どのように立ち直ることができたのかというストーリーは、決して無意味ではないでしょう。

映画によっては、実話をもとにした作品もあります。本人は何も悪くないのだから、絶対に自ら命を絶つようなことをさせないためにも、ご都合主義ではない、心に響く物語を描くのも映画の役目です。しかし、レイプ被害者に勇気と活力を贈るのは並大抵のことではありません。

愚かなレイプ神話を粉砕する

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レイプシーンを描く映画の中には、完全に間違っている「レイプ神話」を粉砕することを目的とした作品もあります。「レイプ神話」とは、口に出すのも躊躇してしまう内容ですが、女性には「レイプ願望」があるという恐ろしい誤解です。

「レイプ願望」のある女性はこの世に一人もいません。「レイプっぽいプレイをしてみたい」というMの女性は実際にいますが、本物のレイプをされてみたいなどと考える女性は一切存在しません。そのことを強烈に伝え、愚かなレイプ神話を粉砕する意図で映画を制作する場合もあります。

同じように「犯されたら女は弱い」と、まるでレイプされたら従順になってしまうと考えるのも、完全な倒錯です。このような倒錯を粉砕したいと考える作り手は、あえて嫌悪感を抱くような残酷なレイプシーンを描きます。

レイプシーンがあっても楽しめる映画

全体的にはレイプを極悪として描いていても、レイプシーンをあえてエロティックに描く場合があります。映画は論文ではありません。娯楽である以上、そういう考え方も非難できません。実際問題、映画監督が撮る官能的なレイプシーンは、AV以上の興奮度があります。

映画を観ている人を興奮させる官能的なレイプシーンは、決して不謹慎とはいえません。なぜなら、目を背けたくなるような残忍なレイプシーンは、観ている人を不快にさせるからです。映画は総合芸術作品です。あえて官能的に描くのも一つの手法です。

映画に正解はありません。道徳を規準に制作しているわけではなく、制作陣や映画監督は、自分の主張を世に問い、作品の中で結論を出さず、映画を観た人にそのテーマを投げかける場合があります。レイプシーンもその一つです。

「将軍の娘」のレイプシーンが凄い

「レイプシーンのある映画」でも紹介しましたが「将軍の娘/エリザベス・キャンベル」のレイプシーンはエキサイティングです。映画でのレイプシーンでは半裸の状態で犯されることが多いですが、キャンベルは男たちに服を全部脱がされ素っ裸にされてしまいます。

しかも男たちは杭を地面に打ち付け、その杭を利用して彼女を大の字に拘束し、代わる代わる輪姦します。犯した後は手足を解くこともなく、無抵抗の状態のまま彼女を放置して犯人たちは逃走します。大の字拘束のままなので、彼女は第一発見者の男性にも裸を晒しました。

レイプシーンは過激でも作品全体は真剣なストーリーです。キャンベルを演じたレスリー・ステファンソンの裸体は美しく、魅力的な女性です。キャンベルが大の字拘束のまま絞殺された謎を追うミステリー要素もあり、過去に彼女を輪姦した男たちも女性刑事が追い詰めていきます。

メル・ギブソン主演「マッドマックス」

「マッドマックス」は、1979年に公開されたオーストラリア映画で、メル・ギブソンはこの映画で大ブレイクします。監督はジョージ・ミラーで、レイプシーンはメインではなく、近未来の世界を舞台にしたスーパーアクションが見どころです。

街にはやりたい放題の荒くれ暴走族がいて、皆の恐怖の的となっていました。身の危険を感じたカップルが車で逃走しますが、バイクに追い付かれ、車を破壊され、車から引きずり出されます。しかし、犯されている場面は描かれず、警察官が駆け付けた時、彼女は怯えて泣いていました。

マックス(メル・ギブソン)の美人妻・ジェシー(ジョアン・サミュエル)が水着でビーチにいる時に、暴走族が近くを走るシーンを描くのは、何ともドキドキさせられます。ジェシーが暴走族に囲まれてしまうシーンは、本当にスリリングで、ハラハラできる映画です。

無法地帯と化した「マッドマックス2」

1981年に公開されたメル・ギブソン主演の「マッドマックス2」は、無政府状態で警察もいない無法地帯という設定です。こうなると荒くれ暴走族のやりたい放題で、暴走族というより完全なギャングです。

こんな男たちに捕まったらアウトなのは分かり切っているので、車をひっくり返された女性は、車から出て必死に走って逃げますが、捕まってしまい、裸にされて犯されてしまいます。犯した後は容赦なく弓矢でトドメを刺すという残忍なレイプシーンがあります。

目には目を、暴力には暴力で対抗するマッドマックスのバイオレンスアクションがエキサイティングで、文句なしの傑作です。日本の「北斗の拳」も、プロレスラーのザ・ロード・ウォリアーズも「マッドマックス」に強い影響を受けました。

夢の共演が実現した「検察側の罪人」

https://www.47news.jp/topics/entertainment/oricon/culture/2729226.html

木村拓哉と二宮和也の夢の共演が実現して話題になった映画「検察側の罪人」にも悲惨なレイプシーンがあります。レイプシーンは過去の回想シーンですが、松倉重生(酒向芳)が久住由季(長田侑子)を背後から急襲し、犯しながら首を絞めて殺します。そんな残酷な場面を笑いながら話す犯人の異常さも浮き彫りになりました。

レイプシーンは遠巻きに描かれているので、露骨な場面はありません。由季と親しかった最上毅(木村拓哉)は、松倉重生を絶対に許しません。映画は原作と展開や設定が多少異なりますが、魅力的なヒロイン・橘沙穂(吉高由里子)の活躍も見どころです。

法律で裁けないレイプ犯を涼しい顔で暗殺する謎の女(芦名星)が衝撃的で、レイプ魔は絶対に許さないという映画のメッセージなのでしょう。沖野啓一郎(二宮和也)と沙穂がラブホテルに入るシーンはドキドキします。

映画のレイプシーンで犯罪抑止に

大多数の心ある男性は、映画でどのような過激なレイプシーンを観ても、実行しようとは微塵も考えません。そもそもレイプをしようという発想はゼロです。大半の男性は、妄想やエロ動画などで自己の欲望をコントロールできます。

性欲が旺盛なのは健康な証拠で悪いことではありません。好きなタイプの女性を妄想の中で裸にすることは決して変態ではなく、健全な男子が普通にしていることです。ところが、一線を超えて実際に「裸が見たい」「犯したい」という欲望を抑えられない人間が犯罪に走ります。

AVや風俗が犯罪抑止になっているという意見もあります。映画のレイプシーンもその一つですが、何を見ようが見まいが犯罪に走る者はいます。

作品規制は犯罪抑止にならない

官能的な作品を規制することにより、犯罪抑止に繋がると考えている人もいますが、作品を規制した後に性犯罪は減ったでしょうか。ニュースを見る限りでは、むしろ性犯罪は増えている気がします。一線を超える人間は、作品に誘発されたのではなく、始めから性犯罪へのハードルが低いと見るべきでしょう。

レイプをする人間の共通点は、被害者女性のプライドや気持ちを全く考慮に入れず、ただ自己の欲望を満たすことしか考えていないことです。嫌悪感を抱くような映画のレイプシーンが、この想像力の欠如にメスを入れるかどうかは検証が必要でしょう。

作品規制という方法がどれだけ犯罪抑止に効果があるのかも検証が必要です。表現の自由は絶対に守るべき国民の権利であり、悪者は規制しても地下に潜ります。性犯罪撲滅に反対する人はいないので、問題はその方法です。

「レイプ」と「レイプシーン」は別物

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レイプシーンのある映画や犯罪抑止、映画でレイプシーンを描く意味、レイプシーンがあっても楽しめる映画など、映画のレイプシーンについて詳しく紹介しました。言うまでもなくレイプは絶対に許されない凶悪犯罪であり、実行するのは極悪人です。

結論から言うと「レイプ」と「レイプシーン」は全くの別物です。実際のレイプを見て興奮したら変態どころか鬼畜ですが、映画のレイプシーンを観て性的興奮を覚えても自分を責める必要はないし、他人が責めるのもナンセンスです。

「レイプシーンがNGなら殺人シーンもNGにしてくれ」という意見に答えられる人は少ないでしょう。殺人シーンがNGなら時代劇も刑事ドラマもパニック映画も全滅です。表現の自由だけは規制してはいけません。映画の中に「レイプは絶対悪」というメッセージを溶け込ませるのも表現の自由だからです。

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