2021年03月30日公開
2021年03月30日更新
殺人動画「ウクライナ21」その内容とは?今なお実在するスナッフフィルム
ウクライナ21という動画を知っていますか?殺人の様子を動画に収めたものです。殺人の様子は当時スナッフフィルム流行時に多大に影響を与え、スナッフフィルムを知らない人たちにも存在を認知させました。そのウクライナ21を紹介します。
目次
- 1閲覧注意!絶対恐怖の殺人動画「ウクライナ21」
- 2ウクライナ21とは?スナッフフィルムなのか?
- 3ウクライナ21の事件の概要
- 4ウクライナ21の動画
- 5スナッフフィルム「ウクライナ21」の内容
- 6ウクライナ21の犯人
- 7殺人し動画に収めるという愚行。ウクライナ21の犯人は何者なのか?
- 8裁判の結果。スナッフフィルムはなぜ撮られたのか?
- 9スナッフフィルムとは?スナッフフィルム=殺人動画ではない?
- 10アカデミーマニアックス」ウクライナ21に影響を受けた殺人動画
- 11アカデミーマニアックスというスナッフフィルム
- 12ウクライナ21が日本に与えた影響。スナッフフィルム風の映画に影響を与える
- 13ウクライナ21からの影響を感じる日本映画「殺人動画デスチューブ」
- 14デスチューブにまさかの続編?日本映画としてのスナッフフィルムの出来は?
- 15本物の殺人動画がFacebookにも?現代的なスナッフフィルムはFacebookで?
- 16殺人動画はFacebookにまでも!アメリカ人男性が自分で殺人した本物の動画をFacebookに投稿
- 17殺人動画の宝庫?イスラム国の残虐な殺人。新時代のスナッフフィルム
- 18これからもウクライナ21のような殺人動画は生まれてしまうのか
閲覧注意!絶対恐怖の殺人動画「ウクライナ21」
主犯のシュプルンヤクと共犯のサエンコ
出典: https://en.wikipedia.org
ウクライナ
出典: https://ja.wikipedia.org
あなたはウクライナ21という動画をご存知でしょうか。2007年にウクライナの少年3人によって撮影された殺人動画です。
あなたは殺人をしている動画を観たことがありますか?事故ではなく人が人を殺人している動画なんて観たことないですよね。
ウクライナ21とは?スナッフフィルムなのか?
出典: https://www.photo-ac.com
ウクライナ21とはウクライナ人3人による快楽殺人の様子を撮影した本物の殺人動画です。
ウクライナ21の「21」とは殺人動画の一人を含む21人の被害者がいることから名づけられました。
犯行は残虐性が高く、とても人間のやり方ではないくらい損傷がひどいのが特徴です。
ハンマーや銅製の建設資材などの鈍器での犯行です。
手足は切り取られたり、被害者の妊婦さんはお腹を引き裂かれ胎児が取りだされていました。
あまりの残虐性から地域の住民は恐怖に包まれました。
「3 Guys 1 Hammer」や「Dnepropetrovsk maniacs」とも呼ばれています。
世界で初めての本物のスナッフフィルムとして知られ、後述のアカデミーマニアックスなどスナッフフィルムに影響を与え、後世に残る殺人動画になってしまいました。
ウクライナ21の事件の概要
出典: https://www.photo-ac.com
ウクライナ21はウクライナのドニプロペトロウシクで2007年の6月~7月の間に21人の被害者を出した連続殺人事件です。
インターネット上に流出した動画の一人はそのうちの一つです。
流出させた人は政府関係者との見方がありますがまだ不明です。
女性やホームレス、酔った人、子どもなどか弱い人たちが主な殺人の対象者
狙われたのは女性やホームレス、酔っていた人などをメインに狙われました。犯人との面識はなく、無作為に選ばれた「そこにいた弱そうな人」ということです。
弱くて逃げられなさそうな人がねらい目だったという見方が有力です。
性的暴行は一切なく、ひたすら拷問、殺害していました。
ウクライナ21の動画
出典: https://www.photo-ac.com
ウクライナ21として広まっている動画はとある男性が犯人たちに無惨に殺人される様子を撮られたものです。
動画は犯人が捕まり、動画を撮って保存していたパソコンから流出し、インターネット上から全世界に広がりました。
スナッフフィルム(流出、販売のための殺人ビデオ)としてはおそらく初めての動画であり、世界中で話題になりあっという間に広がりました。
スナッフフィルム「ウクライナ21」の内容
出典: https://www.photo-ac.com
理解のできない残忍な犯行、笑顔で楽しそうな犯人、生の殺害現場を撮っている臨場感とカメラワーク、すべてが恐怖です。
好奇心で観た人は後悔し、体調を崩す人が続出しているそうです。
スナッフフィルム収集家や愛好家には初めてのスナッフフィルムということで大きな評価がされました。
観る場合は自己責任で観てください。
これがスナッフフィルム。動画の内容
出典: https://www.photo-ac.com
場所は森の中、まだ明るいので犯行の様子も犯人の様子もよくわかります。
動画が始まったときには男性はすでに倒れています。
鈍器でフルスイング、男性の顔がぐちゃぐちゃになります。
男性のうめき声、叫び声の断末魔がトラウマになります。普通の人であれば観ていてもう気分が悪くなります。
次はアイスピックで男性の腹を刺し始めます。犯人は楽しそうに、人間に刺すことがいとも簡単なことのように刺していきます。男性はまだ意識があり、あまりの痛さに叫んでいます。お腹はもうボロボロで目を当てられません。
この段階でアイスピックを見るのが怖くなり、日常生活でアイスピックを見ると思い出してトラウマです。
その次に犯人はボロボロになったお腹を踏みつけ始めます。
もう一人の犯人もアイスピックを持っていて、ぐちゃぐちゃの顔を刺していきます。
陥没していたり、大きく腫れ上がっているところに次々に刺していきます。
そして、なんとアイスピックで目を刺していきます。
あまりの痛さに男性は顔を手で隠し叫びます。
犯人たちは笑っていて楽しそうです。
次は胸のあたりを刺していきます。男性はどんどん弱っていているように見えます。
すると犯人がハンマーを持ち出します。
男性の側頭部に力いっぱいで3発打ち付けます。聞いたことの内容な音が聞こえます。
観ているだけで絶望します。
男性は次第に動かなくなります。ぐったりして動きません。
犯人は凶器や手を洗い去っていきます。
ウクライナ21の犯人
犯人の3人の裁判での様子
出典: https://www.pinterest.jp
文を見ただけでも嫌な気分になるウクライナ21の詳細。
犯人は一体何者なんでしょうか。
マフィアや殺人動画を流通しお金持ちになりたい危ない業者でもなかったんです。
ウクライナ史上最悪の連続殺人事件の犯人は未成年の若者
残虐な連続殺人事件の犯人は3人の若い未成年の男の子3人だったのです。
当時未成年の若者の凶悪で残虐な連続殺人に世界が驚き、落胆しました。
殺人し動画に収めるという愚行。ウクライナ21の犯人は何者なのか?
出典: https://www.photo-ac.com
ウクライナ21の犯人は殺人し、動画を撮っていたところと同じのドニプロペトロウシクに在住の若者でした。
主犯格の「イゴール・シュプルンヤク」
彼に従っていた「ヴィクトル・サエンコ」と「アレクサンドル・ハンザ」の3人でした。
当時の彼らは19歳で同級生でした。
サエンコとハンザは幼馴染でシュプルンヤクが近所に引っ越してきてからはすぐに仲良くなり3人で過ごすようになりました。
犯人は何者なのか?殺人嗜好のある変態だったのか?
出典: https://www.photo-ac.com
3人とも裕福な家庭で育っていました。
シュプルンヤクとサエンコ父は弁護士、ハンザの父は地元の検察官と育ちの良い家庭でした。
シュプルンヤクとサエンコはいじめられていました。ハンザは血液を見るのが怖い血液恐怖症だと言われています。3人はそれぞれ己の弱さに打ち勝とうと始めたことが野良犬や野良猫を殺すことでした。3人は少年期を野良の動物を残虐に殺していきました。
して17歳くらいになると暴行や窃盗を繰り返すようになりました。
連続殺人やその他犯罪はシュプルンヤク主体といわれています。シュプルンヤクにサエンコとハンザがついていくという関係性だったそうです。
裁判の結果。スナッフフィルムはなぜ撮られたのか?
出典: https://www.photo-ac.com
シュプルンヤクとサエンコは多くの殺人、強盗、動物の虐待を起こしたとして終身刑になりました。
ハンザは血液恐怖症のため殺人には加わらなかったそうです。殺人未遂1件と強盗1件を起こしたとして9年の懲役が言い渡されました。
「ウクライナ21」と呼ばれている動画は裁判で流され、傍聴人も観たようです。
その後、動画は何者かの手により流出しました。
なぜ死刑ではなく終身刑だったのか
出典: https://www.photo-ac.com
なぜ死刑ではなく終身刑なんだろうと思いませんか。
ウクライナでは2000年に死刑制度が廃止されましたので、今のウクライナには死刑というものは存在していないのです。
ですが、ウクライナの世論調査では終身刑では罪が軽すぎるというのが多くの人の見方です。
スナッフフィルムはなぜ撮られたのか?
出典: https://www.photo-ac.com
なぜ、こんなにも残虐な殺人動画を撮ったのでしょうか。
主な動機として主犯のシュプルンヤクの「病的な自己肯定欲求」があったとされています。裕福な家庭で育ち、いじめられっ子でありながら動物の殺戮で自己を保っていた結果でしょうか。
裁判の意見でスナッフフィルムを売ってお金を稼ぐためという見方や殺人をひたすら楽しむという見方があったそうです。
スナッフフィルムとは?スナッフフィルム=殺人動画ではない?
スナッフフィルムの先駆けとなった映画「SNUFF]のパンフレット
出典: https://middle-edge.jp
「SNUFF]の日本のパンフレット
実際に全米で上映禁止が続出しました
出典: https://middle-edge.jp
スナッフフィルム(Snuff Film)とは狭義では娯楽目的に流通するために撮影された殺人動画で、広義では娯楽目的ではなくても殺人動画です。
狭義としてのスナッフフィルムでは、解剖のシーンや、事故のシーン、死刑などのシーンはスナッフフィルムとしては認められておらず、あくまで「娯楽目的」の殺人動画がスナッフフィルムとされています。
広義としてのスナッフフィルムは本物の人が死んでいるシーンがあればスナッフフィルムと呼ばれることもあります。
ウクライナ21は裁判では「スナッフフィルムとして売るため」という意見もありましたが、撮りだめていただけで流通させようとはしていなく、犯人が楽しむためだったといわれているため、狭義としてのスナッフフィルムには当てはまらないです。
1970年代後半からスナッフフィルムが存在するという都市伝説がありました。
存在するという噂だけが一人歩きしたものの存在が確認されませんでした。
存在するといわれているだけで存在してないという見方をする人が多いです。
アカデミーマニアックス」ウクライナ21に影響を受けた殺人動画
出典: https://www.photo-ac.com
ウクライナ21は初の本物のスナッフフィルムとして有名になりました。そのウクライナ21に影響を受け撮影されたスナッフフィルムがあります。
「アカデミーマニアックス(Academy Maniacs)」という殺人動画です。
こちらも本物のスナッフフィルムとしてインターネット上に流出してしまいました。
アカデミーマニアックスというスナッフフィルム
犯人のアルチョーム・アノウフリエフ
出典: http://syouji.blog.jp
犯人のニキータ・リトキン
出典: http://syouji.blog.jp
アカデミーマニアックスは2010年から2011年にかけて起きたロシアの殺人事件の動画です。2人の若者が6人を殺人しました。
ウクライナ21に影響を受けて撮影された「本物」のスナッフフィルムです。
ウクライナ21を観て自分たちも殺人の様子を動画にしたいと思い立って撮影したのです。
今ではウクライナ21に次ぐ知名度の殺人動画として有名です。
アカデミーマニアックスも残虐性の高い動画として知られています。
ウクライナ21よりもアカデミーマニアックスの動画の方が画質が鮮明でよりグロテスクに見えます。
ウクライナ21のフォロワーでありつつ、より楽しんでクォリティを求めたフィルムになっていると個人的に思います。ウクライナ21同様、アカデミーマニアックスも大いに気分を悪くしてくれる動画になっています。
またアカデミーマニアックスもウクライナ21の後続の殺人動画であるようにアカデミーマニアックスの後続の動画がまた生まれてしまうのではという見方があります。
ウクライナ21が日本に与えた影響。スナッフフィルム風の映画に影響を与える
出典: https://www.photo-ac.com
ウクライナ21は遠く離れた日本にも影響を与えました。日本でウクライナ21はほとんど報道されていないのにもかかわらず、スナッフフィルムやスプラッター映画ファン、怖い物知らずな若者に知られたちまち有名になりました。
また、日本の映画業界もその影響があり、日本人の国民性になぞった日本人なりの解釈で残虐性を描いた映画があります。
ウクライナ21からの影響を感じる日本映画「殺人動画デスチューブ」
出典: http://movie-review0153.blog.jp
影響を感じる日本の映画作品に「殺人動画デスチューブ」というものがあります。
かつてあった殺人動画やスナッフフィルムを現代風の生配信のような構図で殺人の様子が描かれた映画です。
YouTubeとニコニコ動画を合わせた雰囲気のサイト「デスチューブ」は殺人ゲームの様子が流れ、視聴者がそれを見て動画上にコメントをする内容です。
日本ではグロテスクなシーンのある映画はあまり評価されない傾向ですし、作っても観てくれる人が少ないのでグロテスクな映画やスプラッター映画は日本ではさっぱりです。そのせいもあり、後世に残るような作品も外国に比べて日本の作品はあまりないです。これからこういうジャンルで素晴らしい作品が出ることもわからないです。
内容は賛否両論ですが、デスチューブは殺害動画を配信するという見方の作品は世界で見てもありそうでないですし、もちろん日本でもありそうでないです。
かつては8㎜フィルムだった殺人動画がインターネットの普及で流出、そして生配信と時代は変わるんですね。
もちろんデスチューブはフィクションですが。
デスチューブにまさかの続編?日本映画としてのスナッフフィルムの出来は?
出典: https://www.photo-ac.com
デスチューブにはなんと続編が作られていました。「殺人動画サイトデスチューブ2」です。殺人動画のサイトデスチューブで生配信される設定はそのままに第2弾があったのです。
デスチューブが面白かったという方はぜひデスチューブ2もぜひご覧になってみてください。
B級映画好きにはたまらない内容になってます。
好評になれば「デスチューブ3」もありえるかも?
本物の殺人動画がFacebookにも?現代的なスナッフフィルムはFacebookで?
出典: https://www.photo-ac.com
デスチューブはフィクションでしたが、Facebookでは実際に殺人の動画が投稿されてしまったのです。
Facebookといえば世界でも多くの人が利用しているSNSですよね。そのFacebookでも殺人の動画が投稿されてしまったのです。
殺人動画はFacebookにまでも!アメリカ人男性が自分で殺人した本物の動画をFacebookに投稿
2017年4月、事件は起きました。彼女との交際がうまくいかず苛立ってしまった男性が老人男性を射殺、その様子は動画で撮影され、Facebookに投稿されてしまいました。
犯人は通報され、警察は捜査を始めましたが、犯人の男性は逃亡し拳銃で自殺してしまいました。
殺人動画はFacebook内で拡散されました。遺族はFacebookで拡散しないでほしいと訴えています。
今はFacebookで殺人動画が確認されましたが、次は日本で人気のツイッターやインスタグラムに投稿されてしまうのではという見方もあります。
FacebookやSNSで見かけたらすぐに違反と報告しましょう。
殺人動画の宝庫?イスラム国の残虐な殺人。新時代のスナッフフィルム
出典: https://www.photo-ac.com
今や世界中の至る所でテロや攻撃を仕掛け恐怖に陥れてくるイスラム国。イスラム国の発展に殺人は付き物でした。
フリージャーナリストや戦場カメラマンなど、報道陣までに手をかける凶悪集団です。
そのイスラム国は今や殺人動画愛好家やスナッフフィルム愛好家に別の意味で評価されているのです。
イスラム国は新時代のスナッフフィルム製造家
出典: https://www.photo-ac.com
イスラム国は支配地域の命令を聞かなかった人や対立国の軍人、フリージャーナリストやカメラマン。色々な人を見せしめに殺害してきました。
また、イスラム国の戦闘員には殺人動画を見せ、奮起を促しています。
身代金と交換するためにフリージャーナリストなどを人質にして、交渉が決裂すると殺害をします。その様子はYouTubeなどで投稿されます。それが新時代のスナッフフィルムです。
「交渉が決裂した場合はこうなる」というのを残虐に殺害し、全世界に公開します。それがイスラム国のやり方です。
今まで多くの人の殺人動画がYouTubeなどに投稿させられました。イスラム国は今やスナッフフィルムや殺人動画愛好家の大注目のコンテンツになっているのです。やはり本物は「本物」というだけで価値がありますから。
アカデミーマニアックスのようなホームビデオで撮られた動画も怖いですが、イスラム国のような見せしめのための動画も怖いですね。
これからもウクライナ21のような殺人動画は生まれてしまうのか
出典: https://www.photo-ac.com
これからもウクライナ21のような世界が恐怖に怯える本物の殺人動画は生まれてしまうのでしょうか。
アカデミーマニアックスというフォロワーまで生み出し、日本の映画までの影響を与えてしまう事件はまた起きてしまうのでしょうか。
ウクライナ21の動画やそれ以上の動画は生まれてしまうというのが多くの人の見方
日本人でも世界の人でも本物のスナッフフィルムや殺人動画を愛する人や興味本位で見たくなってしまう人はたくさんいます。
ウクライナ21の影響であってもなくても恐怖の動画は撮影されてしまうと思いますし、多くの人もそういう見方だと思います。
また、イスラム国やイスラム国のような過激派集団が見せしめで全世界に配信することも考えられます。
残虐性はともかく、スナッフフィルムはそのような愛好家が実際に行動しないための抑制策として必要との見方もあります。
ですが、殺人はあってはいけないです。ウクライナ21やアカデミーマニアックスのような悲惨な事件が今後起きないことを願います。