2021年02月27日公開
2021年02月27日更新
音声データをテキスト化する!文字起こしソフト&アプリ11選
文字起こし、という作業をしたことはありますか?テープ起こし、音声データのテキスト化とも言い、ソフトやアプリを使わず手動で作業するととても時間を取られますよね。今回はそんな音声データのテキスト化について、役立つアプリやソフトを紹介します。
目次
- 1文字起こし・テープ起こしとは?:音声のテキスト化
- 2音声データの自動テキスト化ソフト・アプリがある!
- 3Googleドキュメント:音声入力・テキスト化機能ありのフリーソフト
- 4Evernote:音声テキスト化機能ありの万能保存アプリ
- 5Express Scribe:Macで使える音声テキスト化(文字起こし)ソフト
- 6Voice Rep2, Voice Rep pro2:シンプルな音声認識ソフト
- 7AmiVoice SP2:事前登録なしで使える音声認識ソフト
- 8VoXT:文字起こしサービス・ソフト
- 9Dragon Dictation:iOS用無料音声テキスト化アプリ
- 10プロボイスレコーダー:iOS用音声録音・テキスト化アプリ
- 11Recoco(レココ) :iOS無料ボイスメモアプリ
- 12音声認識装置:iOS用音声認識・テキスト化アプリ
- 13音声入力 Voice:Android用音声入力アプリ
- 14声で文字起こし:Android用無料音声テキスト化アプリ
- 15ListNote音声テキストノート:Android用無料音声入力アプリ
- 16ソフトなしでも!PC標準機能の音声入力でテキスト化が可能
- 17音声データテキスト化のサポートソフト・アプリも
- 18おわりに:重要なのはどのソフト・アプリかより、音声の明瞭さ
文字起こし・テープ起こしとは?:音声のテキスト化
文字起こし・テープ起こしとは、文字通り「音声を文字に起こすこと」です。例えばインタビューや記者会見や会議を録音していた音声を聞いて、全て文字つまりテキストに変換することです。基本的には一字一句漏らさずに記載し、要約とは異なります。
昔は録音にテープを使っていたため、今でも「テープ起こし」と呼ばれ、テープ起こし・文字起こしは同じ意味で使われることが多いです。ボイスレコーダー・ICレコーダーで録音して再生しながら手動で文字に起こすのが普通でしたが、今では自動テキスト化ができるツールも増えています。
最近では在宅ワークや副業のお仕事としてテープ起こしが扱われることも多く、クラウドワーカーにとってはよく耳にする仕事と言えるでしょう。
音声データの自動テキスト化ソフト・アプリがある!
出典: http://shinyuriknow.com
文字起こし・テープ起こしは通常、録音した音声データを何度も止めたり巻き戻しながら手動で書き起こします。ですが、音声データを自動でテキスト化してくれるソフトやアプリが増えてきています。誤字脱字のチェックは仕方なくとも、少しでも作業を軽減したいものですよね。
ボイスレコーダーから手動聞き起こしタイピングの代わりに、ボイスレコーダー機能と自動テキスト化を代行する、PC用のフリーソフトや、AndroidやiPhoneなどスマホアプリまで、文字起こし・テープ起こしのためのソフトやアプリがたくさんあるのをご存知ですか?
そこで、フリーソフトから有料ソフト、アプリまで、文字起こし・音声テキスト化に使えるソフト・アプリを以下でご紹介します。
Googleドキュメント:音声入力・テキスト化機能ありのフリーソフト
出典: http://www.neurocriticalcare.org
Googleが提供する無料で使えるオフィス系フリーソフトの1つ、Googleドキュメント。Googleドキュメントでは音声入力が可能です。ツール→音声入力を選択すれば、マイクのアイコンが表示され、クリックで音声入力のオンオフを切り替えられます。音声入力をオンにしたあとは、そのままPCに向かって話せば認識しテキスト化してくれます。
あらかじめ録音済みの音声データを所持している際も、マイクをオンにして音声を再生すればOKです。音声認識の精度はiPhoneやAndroidの音声認識と同じくらい高く、フリーソフトであることを考えると音声認識・入力ソフトとしては十分以上です。
出典: https://gicons.carlosjeurissen.com
またGoogleドキュメントの音声入力ではiPhoneなどと違い句読点や改行ができません。その代わりに音声入力中でもキーボードが使えるので、修正・追加しながら音声入力することができます。
Googleドキュメントはフリーソフト(無料・無償で使える)であり、Android版・iPhone版アプリも無料でそれら全て同期・共有可能です。
Evernote:音声テキスト化機能ありの万能保存アプリ
出典: https://blog.evernote.com
Evernoteはご存知「なんでも保存できるノート」であり、多くの人が仕事にあるいはプライベートにも使っている記録ツールです。webページや画像、動画や位置情報、そして音声も保存できます。今回ピックアップするのはその全体像ではなく、音声認識とそのテキスト化機能です。
PCでもスマホでも使えるEvernoteには音声認識機能があり、マイクでのテキストテキスト入力ができます。また、音声認識しながらしながらでもキーボード入力を受け付けるので、音声入力と同時進行でキーボードでの誤変換修正・追記が可能です。
PC(Windows・Mac問わず)でもスマホ(iPhone,Android問わず)にも対応・共有できるのが魅力。
なお料金は、スタンダード(無料)、プラス(3,100円/年)、プレミアム(5,200円/年)です。
Express Scribe:Macで使える音声テキスト化(文字起こし)ソフト
出典: http://www.nch.com.au
Express Scribeは、無料でも使えるフットペダルで操作できるMac用のテープ起こしソフトです。ドラゴンスピーチ等の音声認識ソフトを使っており、音声を自動でテキスト化します。動画を含め様々な形式のファイルを読み込むことが可能で、携帯型レコーダーからの読み込みやCDからの直接読み込みも。
無料版でも十分使えますが、さらに機能が充実した有料版もあります。有料版の料金はUSドルなので多少変動しますが、日本円にして約4,300円〜となります。
価格:無料。有料版あり。
Voice Rep2, Voice Rep pro2:シンプルな音声認識ソフト
出典: https://ging.co.jp
Voice Rep2、Voice Rep pro2は、「シンプルに使いやすく」をテーマに開発された音声認識ソフトです。Googleの音声認識エンジンが搭載されており、高性能。事前に音声登録をすることなく、購入してすぐにPCとマイクを繋げて使用することができます。
音声認識の精度も高く、また音声データファイルのテキスト化やその修正や編集も簡単です。他にも音声の読み上げ機能や、外国語の音声認識機能も。
料金はダウンロード版でVoice Rep2が3,240円、Voice Rep pro2が9,050円です。
AmiVoice SP2:事前登録なしで使える音声認識ソフト
出典: http://sp.advanced-media.co.jp
AmiVoiceはドラゴンスピーチに次いで人気のあるアドバンスト・メディアの音声認識ソフトです。こちらもWindowsに対応。不特定話者に対応しており、音声の事前登録などが必要なくすぐに使えるのが便利です。認識精度を上げる為、政治経済や数字認識などの辞書が5つ搭載され、使用分野によって洗濯することができます。
料金は税別でマイク無しが19,800円、マイクありで24,800円でアカデミック版もあり。体験版の用意も。
VoXT:文字起こしサービス・ソフト
出典: https://voxt.jp
VoXT(ボクスト)はVoXTセルフとVoXTフルという2つのサービスから選べる、文字起こしサービスです。VoXTセルフはAmiVoiceの音声認識を用いて音声のテキスト化ができる文字起こし・テープ起こしに使える音声入力ソフトです。
一方でVoXTフルは専属スタッフが文字起こしを代わりに行ってくれる文字起こし代行サービスです。時期や用途によって使い分けができます。
VoXTセルフは2週間無料お試しが可能で、料金は30円/1分(税抜き)となります。VoXTフルは特急・通常・ゆっくりと納品期間によって料金が異なり、200円/1分〜になっています。
Dragon Dictation:iOS用無料音声テキスト化アプリ
出典: http://www.dragonmobilejapan.com
Dragon Dictationは、PC用ソフトであるDragon NaturallySpeakingをベースとしたiOS用(iPhone,iPad)の音声認識アプリです。そのまま話すだけで音声がテキスト化され、そのテキストをクリップボードにして貼り付けることができます。twitterやFacebookなどSNSへのテキスト挿入も。
プロボイスレコーダー:iOS用音声録音・テキスト化アプリ
出典: https://itunes.apple.com
「プロボイスレコーダー インタビュアーと学生のためのスマート音声記録ユーティリティ」は、ボイスレコーダーとしての機能、音声の録音・録音した音声の編集、さらに音声データのテキスト化ができるアプリケーションです。iPhone、iPadに対応しています。
勉強や就活、会議やもちろんインタビューに、音声の録音・テープ起こしに便利なシンプルアプリです。日本語をはじめ44ヶ国語に対応し、SNSやDropboxで共有可能となります。
料金は360円です。
「プロボイスレコーダー」録音したスピーチを文字起こししてくれるんだ。すげえなコレ pic.twitter.com/V6WiJWHMm2
— Pёӥtӓtӧӥïc (@GreenPentatonic) March 1, 2017
Recoco(レココ) :iOS無料ボイスメモアプリ
出典: https://itunes.apple.com
Recoco(レココ)はiOS(iPhone,iPad)用のボイスメモアプリです。現在日本語の他に英語・中国語・ドイツ語・フランス語に対応しています。講義やレッスンなど様々な場面で録音・聞き直しができます。録音と同時にタグ付けができ、後から聞きたい部分を探すのに役立ちます。
自動音声文字起こし機能、再生速度の調整も可能です。従来はボイスレコーダー・ICレコーダーがやっていた作業をほとんどこのアプリ1つで代替できるようになりました。小さめの声や音は認識しづらいので、大きくはっきりした音声を録音すると上手くテキスト化できます。
無料。
【初登場】発言された内容を自動識別し、文字起こしをしてくれる、ボイスメモアプリ『Recoco(レココ) 振返りやすいボイスメモ』がAppStore無料ランキングTOP100に初ランクイン! https://t.co/F4hhqkwvNq
— iPhone初登場アプリ (@iphone_newapp5) September 24, 2017
音声認識装置:iOS用音声認識・テキスト化アプリ
出典: https://itunes.apple.com
音声認識装置は、iOS(iPhone,iPad)用の音声テキスト化アプリです。このアプリで「タイプ(タイピング)の必要がなくなる」と謳っており、文字通りマイクに向かって話すと自動的にテキストに変換されます。動画の文字起こし・テープ起こしも可能。
テキスト化した音声をそのままFacebookやtwitterに貼り付け・ツイートすることもできます。またテキストを40ヶ国語以上に翻訳でき、さらに翻訳した文を音声で表示することも可能です。
価格は1,200円
音声入力 Voice:Android用音声入力アプリ
出典: https://android.app-liv.jp
音声入力Voiceは、Android用の音声認識・音声入力アプリです。音声のテキスト化の他にも、作成したテキストのアプリ共有やクリップボードコピーで他アプリへのコピー、ランチャー機能や電話帳検索機能、さらにボイスメモの機能までと機能満載となっています。
音声認識精度を高く保つためにはインターネットに接続していることが前提ですが、音声入力エディタやちょっとした録音・テキスト化などにとても便利なアプリです。
価格:無料
声で文字起こし:Android用無料音声テキスト化アプリ
出典: https://android.app-liv.jp
声で文字起こしは、Android用の文字起こしアプリです。Googleの音声認識を利用しており、音声認識の精度は非常に優秀です。簡単な録音再生などのボイスメモとしても利用可能です。
価格:無料。有料版は300円。
ListNote音声テキストノート:Android用無料音声入力アプリ
出典: https://android.app-liv.jp
ListNote音声テキストノートは、Android用の音声入力・テキスト化アプリです。タップ1つで音声認識開始、音声をテキストに変換して保存してくれます。テキストエディタ、メモパッド、ディクテーションソフトとして利用できます。
ただしボイスレコーダー機能はないので、音声を音声で聞き返すことはできません。介護などで使っている人も多い、評価の高い実用性の高いAndroidアプリです。
価格:無料版と510円の有料版があります。
ソフトなしでも!PC標準機能の音声入力でテキスト化が可能
音声認識のフリーソフトといえば、これまであげたようなGoogleの音声認識やEvernoteなどマルチ対応アプリの音声入力が有力ですが、WindowsやMacといったPCのOS標準機能にも、音声認識・音声入力機能があります。
デスクトップの場合はマイクが必要ですがノートPCならマイクが内臓してあるので、PCに向かってそのまま話せばOKです。標準機能なので当然無料で使用可能、新しいOSなら音声認識の精度も高くなっています。
文字起こし・テープ起こしを仕事で請け負う場合は高精度な有料ソフト・アプリが必要かもしれませんが、プライベートやちょっとしたレッスンや講義で録音・文字起こしする場合なら、標準機能やフリーソフト・無料アプリでも十分役に立ちます。
ただし音声入力機能であってボイスレコーダー機能(録音・再生)ではないので注意。
Mac音声入力:Macの標準機能でソフト・アプリいらず
出典: http://www.easyicon.net
Macにはデフォルトで音声入力機能があります。リンゴマーク→システム環境設定→キーボード→音声入力から、音声入力を「入」にしておけば、いつでもショートカットで音声入力ができるようになります。また、新しいOSであればSiriに「音声入力をオン」と指示しても機能をオンにすることが可能です。
またMacとiPhoneどちらも所持している場合は同期可能ですので、音声入力したテキストや文章を共有しておけばどちらでも編集できて便利です。
音声認識の精度としては、iPhoneの音声認識の方が優れていると以前から言われていましたが、「拡張音声入力を使用」のチェックを外すことでiPhoneと同等程度の精度になります。違いは、拡張音声入力を使用すると、オフラインで処理されることです。拡張音声入力をオフにしておくと、サーバーに接続して音声を処理するので精度が高いと言われています。
ただし、サーバーで処理する場合Appleに入力した音声が送信されるので、それが嫌な場合は拡張音声の使用を入にしてオフライン処理にしましょう。
Windows音声認識:標準機能で他ソフトなしでも十分?
出典: http://rankingu100.com
Windowsにも音声認識機能が標準装備されています。「スタート→すべてのプログラム→アクセサリ―コンピューターの簡単操作→Windows音声認識」から起動できます。
他の音声入力ソフトとは少し異なり、音声入力してすぐにテキスト化されるのではなく、まず漢字変換の候補を表示します。正しいものを番号で選び、音声あるいはクリックで確定します。
音声錦の精度は音声認識は徐々に向上している模様です。
音声データテキスト化のサポートソフト・アプリも
出典: http://www.applelinkage.com
音声のテキスト化の精度が高いものはやはり価格が高めですが、文字起こしソフト・アプリ以外にも文字起こしのサポートツールも数多く存在します。多くはPC用ですが、巻き戻しと再生の処理が多い文字起こしの為にショートカットがあったりフットペダルが付属しているものも。
ボイスレコーダー機能とエディタが一緒になったもの(自動テキスト化機能なし)や、音声入力機能はなくとも音声ファイルを読み込んでテキスト化するものなど、多岐に渡ります。こういったサポートツールはフリーソフトが多く、使い勝手も非常に当たり外れがあるので気になったものは有料版を購入する前に試しのがベター。
おわりに:重要なのはどのソフト・アプリかより、音声の明瞭さ
文字起こしに使える音声データのテキスト化ができるソフトやアプリはたくさんありますが、フリーソフトや安価なツールの場合に一番気にするべきは音声がクリアかどうか・音量はちょうどいいかどうかです。雑音がたくさん入っているインタビューでは音声認識がされにくいですし、音が小さすぎると拾ってくれません。
よって優先度は音声を拾うマイクやデバイス、次に音声認識のソフト、ということになります。ちなみにスマホの音声入力は非常に進化しているので、誤字率も低く優秀です。
最近ではPCにせよスマホにせよ、フリーソフトでも十分に使える文字起こしソフトはたくさんありますので、まずは無料アプリやフリーソフト、無料お試し版から試してみてはいかがでしょうか。