アナウンサーになるには？求められる資質・学歴・給与も紹介！

アナウンサーは、なりたい職業ランキングでも常に上位の職業であり、難易度が高い職業であると言えます。アナウンサーになるには試験を受ける必要がありますが、難しい試験を突破するためには学生時代から勝負が始まっているのです。試験に有利な大学に進学したり、アナウンサーに必要な力を養っておく必要があります。アナウンサーになるために必要なことを事前に知っておくことは、とても大切なことだと言えるでしょう。

花形の仕事であるアナウンサーに憧れる人は多いですが、そもそもアナウンサーとはどのような仕事であるのか知らない人も少なくありません。アナウンサーになりたいと考えるのであれば、仕事内容や働き方についても知っておきましょう。

アナウンサーの仕事として重要なことは、世の中の動きや目の前で起こっている出来事を正しく的確に伝えるということです。アナウンサーの仕事内容を思い浮かべるとき、ニュース番組でのレポートや災害時の報道、バラエティー番組での進行役として活躍している姿を思い描く人は少なくないでしょう。

しかしながら、テレビなどで原稿を読むこと以外にも、自分の足で行う現場取材や話す内容の構成を考えることもアナウンサーにとって大切な仕事です。局に入った場合は、電話の取り次ぎやコピー、資料作りなどの一般的な業務を行う必要があります。

アナウンサーが活躍できる場所は1つだけではありません。基本的に、アナウンサーはテレビ・ラジオ局の社員かフリーとして働く2パターンに分けることができます。

テレビ・ラジオの局員となった場合は、所属する会社で制作している番組やイベントで司会などを行います。ただし、自分で仕事内容を決めることができないので、ニュース番組を希望していてもバラエティー番組に配属されることもあるでしょう。

一方でフリーの場合は、自分がやりたい仕事ができるという特徴があります。ニュース番組の司会やバラエティー番組の進行、スポーツ実況などやりたい仕事を行うことができるのです。ただし、フリーになるには局アナとしてキャリアを積む必要があるので、フリーで活躍できるようになるまでにはたくさんの時間と努力が必要となります。

テレビ局に入社したアナウンサーとフリーのアナウンサーでは、給料や年収は大きく異なります。局に入社した場合は新入社員と同様に、新卒の給与相場から始まって徐々に給与も上がっていくのです。フリーの場合は、番組への出演ごとに給与が支払われることが多いと言えます。

いわゆるキー局と呼ばれるメジャーなテレビ局に勤める場合は、初任給の目安は月給25万円前後だと言えるでしょう。役職がつくようになれば1,000万円以上の年収になることもあります。フリーの場合、局アナから転身した人気アナウンサーであれば年収1億円以上稼ぐこともあるのです。

アナウンサーになりたいのであれば、具体的な方法を知っておかなければなりません。まず、アナウンサーを志望する人は通ったほうがいいとされている学校で学ぶことが大切です。

アナウンサーの採用試験を受けるとき、四年制大学卒が必須条件となっていることが多いです。どれだけアナウンサーとして活躍できるだけの資質や実力があったとしても、四年制大学を卒業していなければ受験資格が得られない可能性があります。

アナウンサーになっている人は、四年制大学のなかでも難関大学を卒業している傾向があるので、学歴が高いほうが面接などで有利になる可能性があるのです。学歴だけで合否が決まるわけではありませんが、アナウンサーの多くは難関大学を卒業した高学歴な人が多いことを知っておきましょう。

アナウンサーになるには応募資格を手に入れることが重要ですが、それだけでは試験に合格することはできません。アナウンサーとしての実力がなければ合格することは難しいので、実力を身につけるためにアナウンススクールに通うこともおすすめです。アナウンサーを目指す人の多くは四年制大学に通いながら、もしくは卒業後にアナウンススクールに通います。

アナウンススクールに通うことによってアナウンサーとして必要な知識やスキルを身につけることができますし、場合によってはスクールの段階で注目される可能性もあるのです。テレビ局が主催するスクールに通うなかで実力をアピールすることができれば、選考時に有利になる可能性もあります。

求められている資質がなければ、面接で不合格になってしまうでしょう。アナウンサーに求められる資質を理解し、必要な力を学生時代から身につけておくことが大切だと言えます。

アナウンサーになるには、正しい日本語力と正確な発音が重要です。特にニュースは、読み間違いが起きることで正しい情報が伝わらない可能性があります。視聴者に正しい情報を伝えるためにも、日本語を正しく発音することが大切だと言えるのです。

個性的である必要はありませんが、自己表現ができることはアナウンサーにとって重要です。ただ原稿を読むのではなく、自分をしっかりと表現し、言葉に感情を乗せて伝えることが大切だと言えます。

実は面接でも自分をしっかり表現した話し方ができているかチェックされているのです。面接官の印象に残るためにも、アナウンサーらしく真面目に振舞いつつ自分を表現しましょう。

アナウンサーは多くの人に情報を伝える役割を担っており、とても大きな影響力があります。情報の伝達に齟齬があると、世間に大きな影響を与えてしまう可能性もあるのです。

情報の発信者としての責任をもっていることが非常に重要だと言えます。普段から責任をもって物事に取り組む姿勢が必要となるでしょう。

生放送中などに想定外の事態が起こることもあります。予期せぬ出来事に焦って冷静な判断を行うことができなければ、視聴者にも混乱を与える可能性があるのです。アナウンサーには、どのようなときにも冷静に判断し、適切な行動ができるという力が必要だと言えます。

失敗してもめげない精神力も、アナウンサーになるには重要です。人間なので失敗してしまうこともありますが、そのようなときに落ち込んでしまうだけではダメだと言えます。失敗したとしても、世間に正しい情報を伝えるという使命を忘れることなく、挑戦し続けることが大切です。

番組の顔にもなるアナウンサーは、親しみやすいキャラクターであることが重要です。好きなアナウンサーランキングが発表されるなど、アナウンサーも人気商売であることは間違いありません。多くの人から愛される親しみやすいキャラクターであることも、アナウンサーに必要な資質だと言えます。

アナウンサーとして働いていると、不規則な生活を送ることになる可能性が高いです。深夜に仕事が終わることもあれば、反対に深夜に起床して仕事の準備をしなければならないこともあります。その環境に耐えられる体力と、体調を整える自己管理能力が必要だと言えるのです。

アナウンサーになりたいと考えているのであれば、テレビ局でアルバイトすることがおすすめです。テレビ局のアルバイトが直接的に採用へとつながるわけではありませんが、テレビ業界について理解を深めることができます。

テレビで見ているだけではわからないことも多いですが、アナウンサーの近くで働くことによって、その仕事内容を具体的にイメージできるようになるのです。厳しい倍率をくぐり抜けなければならない業界なので、まずは仕事内容をしっかりイメージできるようになっておくといいでしょう。

四年制大学卒という学歴がアナウンサーになるには必要であることが多いと前述しました。それ以外に絶対に必要な資格はありませんが、ミスコンでの入賞歴があれば選考で有利になります。

有名大学出身であること、ミスコンの入賞歴があることは書類選考や面接でも有利になるのです。モデルや女優のようにルックスがかなり重視されるわけではありませんが、大勢の人から注目を集めることに自信や度胸があることをアピールすることができます。女性でアナウンサー志望の場合は、ミスコンの入賞を狙ってみるといいでしょう。

アナウンサーになるには書類選考や面接、カメラテストなどの試験を受ける必要があるのです。それぞれの試験ではどのようなことが行われるのか、具体的な流れを紹介します。

まずは書類選考を突破しなければなりませんが、ほとんどの人がここで落とされます。履歴書やエントリーシートに記入する内容は他業界の場合と似ていますが、写真の提出枚数が多いという違いがあるのです。書類を提出する局によって異なりますが、様々な角度から写真を撮る必要がある場合が多いと言えます。

書類選考では学歴以外にも、他の人がやっていないユニークな経験などをアピールすることができれば、目に留まりやすくなります。部活やコンテストなどの受賞経験があれば、有利になることも多いです。

書類選考を通過すれば面接があります。個人面接や集団面接など、方法は異なりますが面接を複数回受けることになるのです。最終面接は役員クラスが面接官となるなど、他の業界と面接内容についてはほとんど同じだと言えるでしょう。

ただし、評価の対象は回答そのものだけではなく、話し方が重視されることに注意しなければなりません。正しい日本語と発音で回答することが重要だと言えます。

書類選考や面接以外にはカメラテストという試験があります。これはカメラ映りや原稿を読む力を確認する試験であり、アナウンサーとしての資質があるか判断される試験です。その場で原稿を渡されて、すぐに読み上げなければならない場合もあり、冷静な判断力が必要となります。

難しい漢字でも振り仮名が振られていないことが多いので、漢字の勉強をしておくことも大切です。また、ただ原稿を読むだけではなく、相手に情報を届けることを意識した表現を行う必要があります。

アナウンサーになるには四年制大学を卒業するだけではなく、専門的な学校に通ったほうがいいと言えます。アナウンサーを目指す人におすすめの学校を紹介するので、参考にしてみてください。

日テレイベンツが運営する「日テレ学院」は、アナウンサーやキャスター、リポーターなどメディアで幅広く活躍できる人材を育成しています。日テレアナが直接指導を行ってくれるという点でも人気が高いです。

1976年に開校した非常に長い歴史と実績があるスクールです。たくさんの卒業生が日本テレビをはじめとする全国の放送局で活躍しています。

「テレビ朝日アスク」はアナウンサーやリポーター、声優の育成を行っているスクールです。テレビ朝日の現役アナウンサーやベテランアナウンサーから指導を受けることができます。

2013年以降、毎年80名前後のアナウンサーを輩出していることからも、確かな実力を身につけることが期待できます。

アナトレはフジテレビが主催するスクールです。フジテレビの現役アナやOB・OGのアナが講師として指導してくれます。アナトレ受講生から毎年50名以上のアナウンサーが輩出されているという特徴もありますよ。

キー局はもちろんですが準キー局や地方局のアナウンサーになるための対策にも力を入れており、キー局以外を志望する場合でも適切なサポートが受けられます。

「東京アナウンス・声優アカデミー」は、その名前の通りアナウンサーや声優を育成するスクールです。60年以上の歴史を誇り、これまでに6,000名以上のアナウンサーや声優などを輩出しています。

夜間や土日などに週1回から2回通うカリキュラムがあるので、大学に通いながらでも無理なく学べるのです。学内オーディションも開催されているので、そこで注目された場合はアナウンサー試験の合格へ近づくことができます。

「東京アナウンス学院」は話して伝えるスペシャリストの育成に力を注いでおり、局アナだけではなくフリーアナウンサーの育成にも熱心なスクールです。

即戦力を身につけるために、イベントMCなどアナウンサーとしての仕事を在学中から体験することができます。プロダクションの関係者の前で行うアナウンス発表会があり、そこで所属プロダクションが決定する学生も少なくありません。

アナウンサーになるための試験では、学歴や資質などが評価の対象となることが多いです。学生のうちからアナウンサーとしての資質を身につける、コンテストで成果を残す、テレビ局でアルバイトをするなど、できることはたくさんあります。アナウンサーになる夢を叶えるために、アナウンサーとして活躍する上で必要な経験を学生時代から積んでおくことが大切だと言えるでしょう。