花屋になるには?必要な資格・向いている性格・仕事内容・給料も!
花屋で働きたい・花屋を経営したい思ったことがある方は、花屋になるにはどうしたらよいのか・特別な資格が必要なのか疑問に思ったことがあることと思います。ここでは花屋になるために必要な資格・向いている性格・仕事内容、そして花屋の給料について徹底解説していきます。
目次
憧れの花屋になるにはどうすればいいの?
憧れの花屋になるには、資格習得や専門学校を卒業する必要があるのでしょうか。いい匂いと綺麗な花に囲まれながら仕事ができる花屋ですが、実際の業務内容はどのようなものであるか詳しく見ていきましょう。
花屋になるために必要な資格
特別な資格はとくになし!
花屋になるためには、国家資格など特別に必要な資格はありません。花に関する知識習得のために国家資格を習得したり大学や専門学校に通う人もいますが、花屋になるために必ず必要な資格はありません。
実践あるのみ
花屋になるためには、実践あるのみです。花屋の業界では、実際の仕事を通して身に付く知識や技術ばかりです。しかし、国家資格なども習得して損はありません。花屋になりたいと思う方は、アルバイトからでも始めてみましょう。学べることがたくさんあるはずです。
花屋になるためにあると有利な資格9選!
①普通自動車運転免許
配達や仕入れの業務があるので、普通自動車運転免許は有利な資格です。車を運転できると大変便利で仕事の幅が広がるので、雇用の際は有利に働く資格であるといえます。
②フラワー装飾技能士(国家資格)
フラワー装飾技能士は、日本でフラワーデザインに関する唯一の国家資格です。1級から3級まであります。生花・パーティーなどの飾り・フラワーアレンジメントパーティ会場の飾りつけ・ブライダルブーケの製作など、フラワー装飾技能を証明するために有利な国家資格です。
③フラワーデザイナー
フラワーデザイナーは、ブーケの制作やフラワーアレンジメントに有利な資格です。この資格を取るにはまず、日本フラワーデザイナー協会公認のスクールで学ぶ必要があります。その後、実技試験とフラワーデザインに関する学科試験に合格することで資格を習得できます。
④池坊の免状
池坊の免状は、いけばなの免状です。フラワーアレンジメントではなく、いけばなが必要な時に有利な資格であるといえます。池坊は日本最古の華道流派なので、池坊の免状を持っていると一目置かれます。最も伝統のある流派なので、免状が取れる学校がたくさんあります。
⑤カラーコーディネーター
カラーコーディネーターの資格は、花の仕事においてとても有利な資格です。花の組み合わせやラッピングを考える時に、必要なスキルです。カラーコーディネーター検定と色彩検定がありますが、主宰している団体が違うだけで色の知識を身に付けるという点では大きな違いはありません。
⑥グリーンアドバイザー
グリーンアドバイザーは、鉢植えに関する資格です。切り花だけではなく鉢植えに関する知識も持ち合わせている方が、花屋として有利です。2日間講習を受け、その後試験を受けて資格を取得します。5年ごとに更新が必要で、更新料がかかります。
⑦英検・TOEIC
特に都市部では外国人の顧客も増えてきているため、趣味程度であっても英語ができるに越したことはありません。英語で接客ができることは有利であるといえます。
⑧販売士検定
商工会議所の資格試験である販売士検定は、リテールマーケティング検定ともいいます。流通・小売業に携わる人のための資格です。花とは直接関係はありませんが、ビジネスの知識として知っていると有利です。
⑨日商簿記3級
将来自分で花屋を経営したい場合は、経理に関する知識を持っていると有利です。日商簿記3級ほどの知識を持っていても、損はないといえます。経理ソフトも進化している現代ですが、より理解を深めるために資格を取ってみるのもよいでしょう。
花屋に向いている人の性格とは?
花が大好き
花が大好きで花に触れることが趣味の人は、花屋に向いています。趣味が仕事の場合は仕事をするのが苦になりませんし、接客の質も上がります。花が趣味であるため、仕事をしながら知識も深く掘り下げていけることでしょう。
体力に自信がある
花屋というと綺麗な花がたくさんあって華やかなイメージですが、体力を要する仕事がたくさんあります。仕入の際の花の積み下ろしや店内の重い植木鉢を動かすなど、頻繁に体力を使います。花が趣味というだけではなく、体力にも自信がある人に向いている職業です。
臨機応変に対応できる
ドライフラワーとは違って切り花や鉢植えの花は生き物なので、商品価値が高いのは数日間だけです。いい状態の花を上手く売るためには、仕入れの量や時期を的確に見極め臨機応変に対応する能力が必要です。
接客が好き
お客様あっての花屋なので、接客が好きで上手な人は花屋に向いています。その上花が趣味であり花に関する知識が豊富ですと、よりよい接客ができるでしょう。
意外と多い!花屋の仕事内容の主な5つ!
①花の買い付け
生き物である花は、魚と同様に市場で取り引きされます。花屋は朝1番で花の仕入れを行います。週に2〜3回程、朝の5時から6時頃に仕入れに出掛けます。顧客のニーズや流行を考慮しつつ、売れ残りが出ない量を仕入れなければなりません。
②花のメンテナンス
花屋の仕事には、花のメンテナンスが欠かせません。仕入れから顧客の手に渡るまでの間、丁寧なメンテナンスが必要です。ドライフラワーとは違って花は生き物なので、こまめにメンテナンスをしないと商品価値が下がってしまいます。
③花の販売
店頭での販売の他に、ネットショップや自動販売機でも販売が可能です。店頭・ネットショップ・自動販売機、それぞれに適した準備や接客をする必要があります。
④接客
接客は花屋にとって大切な仕事の1つです。花が売れなければ花屋として成り立たないので、接客の質を常に上げていかなければなりません。他の花屋にはないサービスを提供するために、顧客のニーズや流行のリサーチが欠かせません。
⑤フラワーアレンジメントなどの製作
切り花や鉢植えの販売だけではなく、フラワーアレンジメントなどを製作することも花屋の仕事です。フラワーアレンジメントにおいては、数種類の花を上手くアレンジするスキルが欠かせません。趣味と仕事の延長で、どんどんアレンジメントのスキルに磨きをかけていきましょう。
気になる花屋の給料を解説!
花屋の平均年収
花屋の給料は、それほど高くないというのはよく知られています。花屋の平均年収は推定350万〜400万と言われています。月収にすると18万程度となります。花の売り上げは季節や地域によって激しく変わり、生鮮品であるためにロスも出やすく、利益を出すのが難しいのです。
花屋のアルバイトの給料
花屋のアルバイトの給料も、他の仕事と比較すると安い場合がほとんどです。東京都ですと時給800円〜900円程度、地方では750円以下のお店もたくさんあるそうです。長く勤務しているうちに時給が上がることがあるかもしれませんが、高時給といえる額にはならないのが現状です。
花屋になるためにおすすめの学校5選!
①テクノ・ホルティ園芸専門学校
テクノ・ホルティ園芸専門学校は、園芸店や花屋の店員・ブライダル装花や生花祭壇の現場で仕事をしたい方に向いている学校です。学校内の花屋や近隣の庭園、都内の結婚式場などでの実習があります。
②日本自然環境専門学校
新潟県にある日本自然環境専門学校では、環境保全の技術を幅広く学ぶことができます。自然環境保全科・環境園芸緑地科・自然環境研究科の3学科があり、自然が多い環境の中で環境問題を解決する実習を行い、社会貢献ができる人材を育成しています。
③修成建設専門学校
修成建設専門学校は、大阪府にあるガーデンデザインを学べる学校です。ガーデンデザインの知識は、花屋として花を販売する際に役立つ知識であるといえます。企業と提携した授業もあり、実践しながら学ぶことができる環境です。
④愛甲農業科学専門学校
きれい・やさしい・おいしいがテーマの愛甲農業科学専門学校では、地球環境と食を支える新しい農業である水耕栽培を学ぶことができます。花屋になりたい方にはシステム栽培学科がおすすめです。
⑤大阪動植物海洋専門学校
花屋を目指す方には、大阪動植物海洋専門学校のアクアライフコースがおすすめです。専門科目が充実しており、植物園でのインターンシップもあります。実践重視の教育なので、リアルに学ぶことができます。
花屋になるための知識を高めるおすすめの本3選!
①花店経営の基礎知識 10の成功法則
花業界専門の経営コンサルタントによって書かれた、花屋経営についての基礎知識の本です。繁盛する花屋になるための成功法則を、写真やイラストを用いて分かりやすく解説しています。
②ドライフラワー図鑑
定番のドライフラワーから珍しいドライフラワーまで、約100種類のドライフラワーを美しい写真と共に解説しています。ドライフラワーリースの作り方や飾り方など、ドライフラワー作りの基本を学ぶことができる本です。
③フラワーアレンジメントの基本メソッド
「花のアレンジテクニック フォルムとプロポーション フラワーアレンジの制作技法」の著者による本です。本書ではフラワーアレンジメントの基本ついてさらに詳しく解説しています。理論について知りたい・スキルを磨きたい・基本を習得したい方に最適です。
知識を身に付けて花屋になろう!
花屋になるには必要な国家資格などはなく、実践あるのみです。趣味の延長で花屋を目指す方が多いと思われます。花が好きだからこそ知識の吸収も早く、仕事となっても楽しくやっていけるのだと思います。花屋として資格や知識が豊富であるに越したことはありません。国家資格をはじめ、いろいろな知識を身に付けて花屋になりましょう。