百人一首の簡単な覚え方は?覚えやすい語呂合わせ100選!アプリも便利?
百人一首を全部覚えていますか。今回は百人一首の簡単な覚え方や、遊び感覚で百人一首を覚えることが出来る人気のおすすめアプリを紹介していきます。百人一首の覚え方に悩んでいる人や、これから百人一首を学びたいという人はぜひ参考にしてください。
目次
百人一首を全部覚えていますか?
日本の伝統文化である百人一首の和歌を全部覚えていますか。百人一首は普段聞きなれない言葉が並んでおり、難しいというイメージを持っている人も多いでしょう。今回は日本の伝統文化のひとつである百人一首の楽しい覚え方や、その覚え方と共に百人一首の伝統文化も学ぶことが出来るおすすめのアプリを紹介していきますので、ぜひ参考にしてください。
そもそも「百人一首」とは?
百人一首は日本の伝統文化のひとつですが、そもそも百人一首とはどのようなものを指すのでしょう。
鎌倉時代にまとめられた
百人一首は飛鳥時代から鎌倉時代初期までの百人の歌人の和歌が、鎌倉時代初期に藤原定家によってまとめられた伝統ある秀歌撰です。現代では様々な種類の百人一首がありますが、鎌倉時代にまとめられた「小倉百人一首」が最古の伝統ある百人一首だと言われています。
学校単位で取り組まれている
日本の伝統文化でもある百人一首は、中学校から始まる古典の授業で取り組まれています。古典では現代文とは違った馴染みのない単語が多く出てきますが、百人一首に取り組むことで古典の音読が上達したり古語の言い回しに慣れて文脈を理解する力、そして伝統の文化を知るだけでなく作者の心情を読み取る力を養うことが出来ます。
百人一首とかるたの違い
百人一首は百人の歌人の和歌を集めた伝統ある秀歌撰であるのに対し、かるたは取り札に一字、読み札の最初の音が書かれています。花札か読み札に合わせた絵札を取り、その枚数を競う室内遊具を指します。
読み手が声に出して読む読み札が、百人一首は伝統ある短歌の上の句で、取り札に下の句が書かれているのに対し、かるたの読み札は取り札に描かれた絵の内容に合った短文が書かれています。百人一首とかるたの大きな違いは読み札が短歌であるということです。
【覚え方①】百人一首をグループ分けして覚えよう!
百人一首は100首の和歌ですが、最初の音は27文字のみですから、100首を丸暗記する必要はないのです。例えば読み手が「む」と読み始めたら、他に上の句が「む」の一字で始まる和歌は他にはないので取り札は「きりたちのぼる あきのゆうぐれ」と決まっているというように、最初の音を頭に入れるという覚え方をします。
最初の音が同じ和歌をグループ分けしたものを決まり字と言います。百人一首の覚え方として有名な決まり字をグループ分けして頭に入れる覚え方を紹介しますので、ぜひ参考にしてください。
む・す・め・ふ・さ・ほ・せ
「む・す・め・ふ・さ・ほ・せ」は、上の句の始まりの音が1つしかない「一枚札」の和歌のグループです。読み手が「む」と最初の一字を読めば取り札が分かるという一字決まりの覚え方を紹介しますので、表の太字の部分を覚えましょう。
むらさめの つゆもまだひぬ まきのはに | きりたちのぼる あきのゆうぐれ |
すみのえの きしによるなみ よるさえや | ゆめのかよひじ ひとめよくらむ |
めぐりあいて みしやそれとも わかぬまに | くもかくれにし よはのつきかな |
ふくからに あきのくさきの しおるれば | むへやまかぜを あらしといふらむ |
さびしさに やどをたちいでて ながむれば | いつこもおなじ あきのゆうぐれ |
ほととぎす なきつるかたを ながむれば | たたありあけの つきぞのこれる |
せをはやみ いわをせかるる たきがわの | われてもすゑに あはむとぞおもふ |
う・つ・し・も・ゆ
「う・つ・し・も・ゆ」は上の句が同じ音で始まる和歌が2つある「二枚札」のグループです。このグループは最初の一字だけではどの和歌かを特定することが出来ませんから、次に読まれる一字でどの歌かを識別するという覚え方をします。
例えば「つ」で始まる和歌は、次の一字が「き」であれば「わがみひとつのあきにはあらねど」の札を取り、「く」であれば「こひそつもりてふちとなりぬる」の札を取ります。二枚札の和歌を頭に入れる覚え方をそれぞれ見てみましょう。
うかりける ひとをはつせの やまおろし | はけしかれとは いのらぬものを |
うらみわび ほさぬそれだに あるものを | こひにくちなむ なこそをしけれ |
つくばねの みねよりおつる みなのがわ | こひそつもりて ふちとなりぬる |
つきみれば ちぢにものこそ かなしけれ | わかみひとつの あきにはあらねど |
しのぶれど いろにいでにけり わがこいは | ものやおもふと ひとのとふまで |
しらつゆに かぜのふきしく あきののは | つらぬきとめぬ たまそちりける |
もろともに あわれとおもえ やまざくら | はなよりほかに しるひともなし |
ももしきや ふるきのきばの しのぶにも | なほあまりある むかしなりけり |
ゆうされば かどたのいなば おとずれて | あしのまろやに あきかせそふく |
ゆらのとを わたるふなびと かじをたえ | ゆくへもしらぬ こひのみちかな |
い・ち・ひ・き
「い・ち・ひ・き」は上の句が同じ音で始まる和歌が3つある「三枚札」と呼ばれるグループです。三枚札のグループの和歌は、上の句の途中までが同じ言葉の和歌が複数ありますから、競技かるたではそれぞれの異なる部分までと下の句の始まりを頭に入れる覚え方をします。三枚札の和歌の覚え方をそれぞれ見ていきましょう。
いにしえの ならのみやこの やえざくら | けふここのへに ほひぬるかな |
いまこんと いいしばかりに ながつきの | ありあけのつきを まちいてつるかな |
いまはただ おもいたえなんとばかりを | ひとつてならて いふよしもかな |
ちぎりきな かたみにそでを しぼりつつ | すゑのまつやま なみこさしとは |
ちぎりおきし させもがつゆを いのちにて | あはれことしの あきもいぬめり |
ちはやぶる かみよもきかず たつたがわ | からくれなゐに みつくくるとは |
ひさかたの ひかりのどけき はるのひに | しつこころなく はなのちるらむ |
ひとはいさ こころもしらず ふるさとは | はなそむかしの かににほひける |
ひともおし ひともうらめし あじきなく | よをおもふゆゑに ものおもふみは |
きりぎりす なくやしもよの さむしろに | ころもかたしき ひとりかもねむ |
きみがため おしからざりし いのちさえ | なかくもかなと おもひけるかな |
きみがため はるののにいでて わかなつむ | わかころもてに ゆきはふりつつ |
は・や・よ・か
「は・や・よ・か」は「四枚札」のグループです。同じ音で始まる和歌が4つありますから、最初の一字で取り札を判断することは出来ません。四枚札のグループを頭に入れる覚え方をご紹介しますので、ぜひ参考にしてください。
はなさそう あらしのにわの ゆきならで | ふりゆくものは わかみなりけり |
はなのいろは うつりにけりな いたずらに | わかみよにふる なかめせしまに |
はるすぎて なつきにけらし しろたえの | ころもほすてふ あまのかくやま |
はるのよの ゆめばかりなる たまくらに | かひなくたたむ なこそをしけれ |
やまがわに かぜのかけたる しがらみは | なかれもあへぬ もみちなりけり |
やまざとは ふゆぞさびしさ まさりける | ひとめもくさも かれぬとおもへは |
やえむぐら しげれるやどの さびしきに | ひとこそみえね あきはきにけり |
やすらわで ねなましものを さよふけて | かたふくまての つきをみしかな |
よのなかは つねにもがもな なぎさこぐ | あまのおふねの つなてかなしも |
よのなかよ みちこそなけれ おもいいる | やまもおくにも しかそなくなる |
よをこめて とりのそらねは はかるとも | よにあふさかの せきはゆるさし |
よもすがら ものおもうころは あけやらで | ねやのひまさへ つれなかりけり |
かぜそよぐ ならのおがわの ゆうぐれは | みそきそなつの しるしなりける |
かぜをいたみ いわうつなみの おのれのみ | くたけてものを おもふころかな |
かくとだに えやわいぶきの さしもぐさ | さしもしらしな もゆるおもひを |
かささひの わたせるはしに おくしもの | しろきをみれば よそふけにける |
み
「み」で始まる和歌は5つあり、「五枚札」と呼ばれる覚え方のグループですから、最初の一字で取り札を判断することは出来ません。2つ目の音が「か」のものが2つありますから、2つ目の音が「か」だった場合は次の一字と下の句の最初を頭に入れておきましょう。
その他の和歌は最初の一字では取り札を判断することは出来ませんが、次の一字を聞けば取り札が分かります。それぞれの和歌の覚え方を見てみましょう。
みせばやな おじまのあまの そでだにも | ぬれにそぬれし いろはかはらす |
みちのくの しのぶもじずり たれゆえに | みたれそめにし われならなくに |
みよしのの やまのあきかぜ さよふけて | ふるさとさむく ころもうつなり |
みかきもり えじのたくひの よるはもえ | ひるはきえつつ ものをこそおもへ |
みかのはら わきてながるる いずみがわ | いつみきとてか こひしかるらむ |
た・こ
「た・こ」は同じ音で始まる和歌は6首ずつあり、「た・こ」は「六枚札」のグループです。「た」は2つ目の音を聞いてから、「こ」は「こころ」で始まる和歌が2つありますから、2つ目の音が「こ」の和歌は4つ目の音を聞いてから取り札を判断するという覚え方をします。
たかさごの おのえのさくら さきにけり | とやまのかすみ たたすもあらなむ |
たきのおとは たえてひさしく なりぬれど | なこそなかれて なほきこえけれ |
たごのうらに うちいでてみれば しろたえの | ふしのたかねに ゆきはふりつつ |
たちわかれ いなばのやまの みねにおうる | まつとしきかは いまかへりこむ |
たまのおよ たえなばたえね ながらえば | しのふることの よはりもそする |
たれをかも しるひとにせん たかさごの | まつもむかしの ともならなくに |
こいすちょう わがなはまだき たちにけり | ひとしれすこそ おもひそめしか |
こころあてに おらばやおらん はつしもの | おきまとはせる しらきくのはな |
こころにも あらでうきよに ながらえば | こひしかるへき よはのつきかな |
こぬひとを まつほのうらの ゆうなぎに | やくやもしほの みもこかれつつ |
このたびは ぬさもとりあえず たむけやま | もみちのにしき かみのまにまに |
これやこの ゆくもかえるも わかれては | しるもしらぬも あふさかのせき |
お・わ
和歌の最初の音が「お・わ」で始まる「七枚札」の各グループの和歌の覚え方を見てみましょう。
おおえやま いくののみちの とおければ | またふみもみす あまのはしたて |
おおけなく うきよのたみに おおうかな | わかたつそまに すみそめのそて |
おおことの たえてしなくば なかなかに | ひとをもみをも うらみさらまし |
おぐらやま みねのもみじば こころあらば | いまひとたひのみ ゆきまたなむ |
おとにきく たかしのはまの あだなみは | かけしやそての ぬれもこそすれ |
おもいわび さてもいのちは あるものを | うきにたへぬは なみたなりけり |
おくやまに もみじふみわけ なくしかの | こゑきくときそ あきはかなしき |
わがいおは みやこのたつみ しかぞすむ | よをうちやまと ひとはいふなり |
わがそでは しおひにみえぬ おきのいしの | ひとこそしらね かはくまもなし |
わすらるる みをばおもわず ちかいてし | ひとのいのちの をしくもあるかな |
わすれじの ゆくすえまでは かたければ | けふを かきりのいのちともかな |
わたのはら こぎいでてみれば ひさかたの | くもゐにまかふ おきつしらなみ |
わたのはら やそしまかけて こぎいでぬと | ひとにはつけよ あまのつりふね |
わびぬれば いまはたおなじ なにわなる | みをつくしても あはむとそおもふ |
な
「な」は上の句が同じ音で始まる和歌が8つある「八枚札」のグループです。上の句が「な」で始まる和歌の覚え方を見てみましょう。
ながからん こころもしらず くろかみの | みたれてけさは ものをこそおもへ |
ながらえば またこのごろや しのばれん | うしとみしよそ いまはこひしき |
なげきつつ ひとりぬるよの あくるまは | いかにひさしき ものとかはしる |
なげけとて つきやものを おもわする | かこちかほなる わかなみたかな |
なつのよは まだよいながら あけぬるを | くものいつこに つきやとるらむ |
なにわがた みじかきあしの ふしのまも | あはてこのよを すくしてよとや |
なにわえの あしのかりねの ひとよゆえ | みをつくしてや こひわたるへき |
なにしおわば おおさかやまの さねかずら | ひとにしられて くるよしもかな |
あ
百人一首の中で最も同じ音で始まるのが多いのは、上の句が「あ」で始まる和歌です。「あ」で始まる和歌は16首と多いですが、まずは以下の表の太字の所を覚えるようにしましょう。
あいみての のちのこころに くらぶれば | むかしはものを おもはさりけり |
あきかぜに たなびくくもの たえまより | もれいつるつきのかけのさやけさ |
あけぬれば くるるものとは しりながら | なほうらめしき あさほらけかな |
あさじうの おののしのはら しのぶれど | あまりてなとか ひとのこひしき |
あさぼらけ うじのかわぎり たえだえに | あらはれわたる せせのあしろき |
あしびきの やまどりのおの しだりおの | なかなかしよを ひとりかもねむ |
あまつかぜ くものかよいじ ふきとじよ | をとめのすかたしはしととめむ |
あまのはら ふりさけみれば かすがなる | みかさのやまに いてしつきかも |
あらざらん このよのほかの おもいでに | いまひとたひの あふこともかな |
あらしふく みむろのやまの もみじばは | たつたのかはの にしきなりけり |
あきのたの かりおのいおの とまをあらみ | わかころもては つゆにぬれつつ |
あさぼらけ ありあけのつきと みるまでに | よしののさとに ふれるしらゆき |
ありあけの つれなくみえし わかれより | あかつきはかり うきものはなし |
ありまやま いなのささはら かぜふけば | いてそよひとを わすれやはする |
あわじしま かようちどりの なくこえに | いくよさめ ぬすまのせきもり |
あわれとも いうべきひとは おもおえで | みのいたつらになりぬへきかな |
【覚え方②】百人一首を語呂合わせで覚えよう!
学校の勉強において百人一首を覚えるおすすめの覚え方は、上の句の何文字かと下の句の始まりの何文字かを選んで何となく意味のある言葉にしてしまう語呂合わせでの覚え方です。
上の句の覚える部分を赤字、下の句の覚える部分を青字で紹介していきますが、こうでないといけないという決まりはありませんから、自身で覚えやすい語呂合わせを考えてみるのも効率的な覚え方ですよ。
1・2枚札編
1・2枚札の語呂合わせでの覚え方をご紹介しますので、ぜひ参考にしてください。
む | ムキムキ・無期・無機 |
す | すっぱい夢 |
め | 目、雲隠れ |
ふ | 踏むべ |
さ | サイズ |
ほ | ほたた |
せ | 背割れ |
うか | うっかりハゲ |
うら | うらくち入学 |
つき | つき |
つく | 突く、鯉ぞ |
しの | しのもの |
しら | しらつら |
もも | 昔、桃が余ってた |
もろ | もろ蟹汁 |
ゆう | ゆうまろ |
ゆら | ゆら |
3・4枚札編
3・4枚札の百人一首の和歌の語呂合わせでの覚え方をご紹介します。
いに | 胃に今日子 |
いまこ | いまこあり |
いまは | 今はひとつ |
ちぎりお | 名犬ちぎりお |
ちぎりき | 契りき奈美子 |
ちは | ちはから |
ひさ | ひさしづ |
ひとは | 人は謎 |
ひとも | 人も世を思う |
きみがためお | 黄身固めを長く |
きみがためは | きみがためは |
きり | 切り殺し |
はなさ | はなさふり |
はなの | 花の眺め |
はるす | 春過ぎて衣干す |
はるの | 春の会 |
やえ | やえ |
やす | 安かった服 |
やまが | 山が流れ |
やまざ | やまざと |
よのなかは | 世の中は悲し |
よのなかよ | 世の中よなくなる |
よも | 余も暇 |
よを | 世を余に |
かく | 角刺し |
かさ | 傘白 |
かぜそ | かぜそみそ |
かぜを | 風を砕け |
5・6・7枚札編
5・6・7枚札の百人一首の語呂合わせでの覚え方をご紹介します。
みかき | みかきつつ |
みかの | みかのつみき |
みせ | 店濡れ |
みち | 西の道が乱れ |
みよ | 見よ降る |
たか | 鷹と山 |
たき | 滝流れて |
たご | たごふじ |
たち | たちとしき |
たま | たましの |
たれ | たれもむか |
こころあ | こころあおき |
こころに | 心に小石 |
こぬ | 来ぬ薬(やく) |
この | このもみじ |
これ | これ知る |
こい | こひ(こい) |
わがい | わがいうち(若いうち) |
わがそ | わがそ乾く |
わすら | わすら餅 |
わすれ | わすれ鳥 |
わたのはらこ | わたのはらこ |
わたのはらや | わたのはらや釣り船 |
わび | 身を尽くしても侘び |
おおえ | おおえふみ |
おおけ | おおけ、わかった |
おおこ | おおこ恨み |
おく | 奥声 |
おぐ | おぐらみゆき |
おと | 音かけ |
おも | おも浮き |
8・16枚札編
8・16枚札の百人一首の和歌の語呂合わせでの覚え方をご紹介します。
ながか | ながか乱れて |
ながら | ながらうし |
なげき | 嘆きイカ |
なげけ | 嘆け過去 |
なつ | 夏雲 |
なにし | 何し来るよ |
なにわえ | 難波へたこやき |
なにわが | 難波が慌て |
あわじ | 淡路行くよ |
あわれ | 哀れみの |
あらざ | あらざおおこ |
あらし | 嵐だった |
あきか | あきかもれ |
あきの | 秋の露 |
あまつ | 天津乙女 |
あまの | あまのみか |
ありあ | ありあ |
ありま | 有馬いて |
あさじ | あさぢ余り |
あさぼらけあ | あさぼらけあ(取り札に「のの」とある) |
あさぼらけう | あさぼらけう(取り札の上の部分に「ああ」とある) |
あし | あしなが |
あい | 愛昔 |
あけ | あけ |
百人一首が楽しく覚えられるおすすめアプリ5選!
決まり字や語呂合わせでの覚え方が難しいという人や、空き時間に効率よく楽しく百人一首を覚えたいという人にはアプリを使った覚え方もおすすめです。百人一首の様々な覚え方が遊びながら出来る人気アプリをいくつか紹介しますので、ぜひお気に入りのアプリを見つけてください。
百人一首読み上げ「わすらもち」
百人一首を本格的に学んでみたい人におすすめのアプリ「わすらもち」は、通常の読み上げをしてくれるだけでなく百人一首の一部の和歌のみを読ませたり、気になった和歌があれば和歌を長押しすると簡単にネット検索が出来ます。暗記時間タイマーも付いており、実践的な練習を楽しめるアプリです。
初心者向け 競技かるた 百人一首雑学付
「初心者向け 競技かるた 百人一首雑学付」は、自分のレベルに合わせて競技かるたの練習をすることが出来るアプリです。百人一首の和歌や競技かるたのルールについて分かりやすい解説がされており、歌人についての雑学も魅力的です。特に「ちはやふる」を見て競技かるたに挑戦してみたいと思った人におすすめのアプリです。
百人一首チャレンジ
ステップを踏みながらゲーム感覚で百人一首を暗記することが出来る無料アプリ「百人一首チャレンジ」は、新感覚の百人一首アプリと話題を呼んでいます。まず百人一首を10分の1ずつ暗記シートで暗記していきます。そして上の句と下の句の組み合わせを覚えることが出来たら制限時間内の最高得点を競うモードに挑戦します。楽しく確実に百人一首を覚えたいという人におすすめのアプリです。
百人一首 初めてかるた
子どもが百人一首を覚えるために開発された「百人一首 初めてかるた」は、優しい女性の声と可愛らしい猫のキャラクターと共にかるた取り・暗記サポート・読み上げ・札流しをして遊びながら百人一首を覚えることが出来るおすすめアプリです。対象年齢も3歳からとなっており、価格もリーズナブルであることから人気があります。
華麗なる百人一首
百人一首の暗記におすすめの「華麗なる百人一首」は、プロの語り手による上の句の歌い上げや、何度お手付きしてもゲームオーバーが無く反復した練習が可能なゲームアプリです。このアプリは下の句が全てひらがな表記なので、小さなお子様でも遊びながら楽しく百人一首を覚えることが出来ます。百人一首を暗記したい人や、競技かるたの練習がしたい人におすすめの覚え方が出来ます。
まだある!百人一首の覚え方!
決まり字や語呂合わせの他にもある百人一首の覚え方をご紹介しますので、ぜひ参考にしてください。
漫画『ちはやふる』で覚える
競技かるたが題材となっており、テレビアニメ化や映画化もされた「ちはやふる」は、映画では広瀬すずさんが演じた主人公の綾瀬千早が名人を目指す姿が描かれた少女漫画です。
特に小学生から絶大な人気を誇り、競技かるたを世に広めるきっかけになったと言われている「ちはやふる」から百人一首の内容を理解するという覚え方もおすすめです。
五色百人一首を使う
五色百人一首は学校の先生が小学生に百人一首を覚えてもらうために考案した新しい形の百人一首です。小倉百人一首と異なるのは100枚の札が20枚ずつピンク・青・緑・オレンジに色分けされており、取り札の裏に上の句が書いてあるという点です。
五色百人一首は読み手の他、1対1で行い、各自10枚ずつ持ち札を持って自分の陣地に2段に並べて競技がスタートします。読み手が読んだ札を早く取って、取った札は右側の手元に置きます。17枚を読み終えた時に取った札が多い方が勝ちとなり、色分けされた20枚という少ない札で楽しむことが出来ることから、100枚で行う百人一首より気軽に楽しむことが出来ます。
百人一首の遊び方は色々!
様々な楽しみ方のある百人一首のおすすめの遊び方をいくつかご紹介しますので、ぜひ参考にしてください。
坊主めくり
坊主めくりは山になっている札を対戦相手と交互に一枚ずつ引いていき、最終的に持ち札が多かった人が勝ちという決まりの遊びで、百人一首の和歌を全く覚えていないという人も気軽に楽しむことが出来る百人一首の遊び方です。
坊主を引くとそれまでに集めた札を全て返さなければならず、姫の札を引くとその場に出された札を全て自分の持ち札に出来るので、ドキドキ感も魅力です。
散らし取り
散らし取りは馴染みのあるかるた遊びとほとんど同じルールで遊ぶことが出来る百人一首の遊び方です。まず100枚の取り札を表向きにして自由に並べていきます。この時、札の向きを揃える必要はありません。参加者は取り札の周囲に座り、読み手は読み札を見ながら和歌を読んでいきます。
和歌を覚えていない場合は、読み手は下の句を繰り返して読みます。100枚全ての札を読み終えた時最も多く取り札を取っていた人が勝ちです。
源平合戦
源平合戦は2組のチームに分かれて行う百人一首の遊び方です。まず1チーム50枚ずつ札を持ち、先に札がなくなったチームが勝ちです。百人一首の和歌を覚えている人が有利ではありますが、取り札の位置を覚えて置いたり、あらかじめ好きな札をチェックしておくことも大切です。
競技かるた
競技かるたは読み手が読み上げる和歌の上の句を聞いてなるべく早く下の句の書かれた札を取りに行く競技なので、百人一首の和歌を全て覚えることが必要不可欠です。
試合の流れは、まず裏向けにした百人一首の100枚の札をよく混ぜ、互いに25枚ずつ取り自陣に並べます。敵陣にも同じように25枚の札が並び、残りの札は競技では使わない空札となります。
読み手が100枚の札を1枚につき1回ずつ読み、敵陣の札を取れば相手に札を1枚送り自陣の札を一枚減らし、自陣の札を取ったら札が1枚減ります。このようにして先に自陣の札をゼロにした方が勝ちです。
百人一首で日本の伝統文化を楽しもう!
日本の伝統文化のひとつである百人一首を勉強の一環として学ぶのは苦痛だという人は少なくありません。ですが、現代ならではの様々なツールを使った覚え方や、決まり字や語呂合わせでの覚え方など、様々な覚え方の中から自分に合った覚え方をすることで伝統ある百人一首を楽しみながら覚えることが出来ます。
自身が覚えやすい、楽しいと思う覚え方で百人一首に挑戦してみてはいかがでしょう。ここで紹介した覚え方を参考に日本の伝統文化を楽しく学んでくださいね。