子供の爪噛みの原因や心理とは?噛み癖を治す効果的な方法4選も!
3歳頃から爪噛みを始めてしまう子供が増えるそうです。子供はなぜ爪噛みをしてしまうのでしょうか。今回は、子供の爪噛みの原因や噛み癖を治すグッズ、対処法を紹介します。爪噛みを治したママの体験談もありますので、子供の爪噛みで悩んでいる人は参考にしてみてください。
目次
子供の爪噛み癖を治したい!
子供が爪噛みをしていると心配になりますよね。爪噛みの癖は、見た目も良くないので治したいものです。子供の爪噛みは癖になると治すのが難しいですが、ちょっとした工夫で爪噛みを治すことも可能です。子供が爪を噛む原因や対処法を知って、子供の爪噛み癖を治していきましょう。
子供が爪噛みをする原因や心理とは?
子供が爪を噛むのは何か原因があるはずです。まずは、子供がなぜ爪噛みをしてしまうのかを見ていきましょう。子供はどんな心理の時に爪を噛むのでしょうか。
無意識に噛んでしまう
実は、子供が爪噛みをする原因は特定されていないようです。どんな時に爪噛みをしているのかを観察すると、
・テレビを見ている時
・マンガを読んでいる時
・勉強している時
など、ぼーっとしていたり、何かに集中していたりする時が多いようです。つまり、子供は爪を無意識に噛んでいるようです。
精神的なストレス
精神的なストレスが原因で、爪噛み癖が出てしまう子供もいるそうです。子供は環境の変化に弱いですよね。入園・入学や弟妹の誕生などで、周囲の環境が変化するとストレスを感じてしまいます。そうすると、おねしょをしたり、朝になるとお腹が痛くなったり、機嫌が悪くなったりと、様々な形でストレスを表現します。その一つが爪噛みというものです。爪噛みをしている子供は、何かストレスを感じているのかもしれませんね。
子供の爪噛み癖の影響は?
爪噛み癖には見た目が悪いだけではない影響があるそうです。身体の様々な部分に悪影響を及ぼす可能性があります。ここでは、爪噛み癖がどのような影響を及ぼすのかを紹介します。
爪の変形・怪我の危険性
爪は自然と伸びてくるので噛んでも問題ないと思われがちですが、ずっと噛み続けていると爪の形に影響が出てきます。噛み口がガタガタになっているので、爪の変形・深爪・巻き爪になることもあります。ガタガタな爪先を放置しておくと、ひっかき傷など怪我の危険性も出てきてしまいます。
歯並びが悪くなる
爪の噛み癖は歯並びにも影響するそうです。爪を噛む時には同じ歯で噛むことが多いため、歯並びが悪くなることもあります。また固い爪を噛んでいると、歯がすり減ったり、歯が欠けたりすることもあります。爪の噛み癖は歯にまで影響を及ぼすんですね。
感染症のリスク
爪を噛んで深爪になると感染症のリスクも出てきます。深爪は傷となり出血を伴うこともあります。そこから細菌が入ると化膿して治療を要する場合もあるそうです。指先は細菌が付着しやすい場所ですので気を付けたいですね。
握力が低下する
爪は指先を強く保つ役割も果たしています。その爪が短く無くなってしまうと、握力が低下することもあるそうです。握力が低下すると、お箸やコップをうまく持てないなど日常生活に支障が出てくることもありますよ。
自虐行為に発展する危険性
最初は爪を噛む癖だけだったはずなのに、どんどんエスカレートして指先の皮を噛んで血を出すことが安心に繋がるなどの自虐行為に発展する危険性もあります。血を見ることで安心し始めると、命にかかわることをしてしまう子供もいます。爪を噛むことはささいなことかもしれませんが、放っておくと取り返しのつかないことになってしまう危険性もあるのです。
子供の爪噛みに効果的な4つの対処法!
では、子供の爪噛みにはどのような対処法が効果的なのでしょうか。具体的に4つの対処法を紹介します。
スキンシップをたくさんとる
爪噛み癖のある子供は、寂しさを抱えている場合が多いようです。そこで、スキンシップをたくさんとる時間を持つようにしてみましょう。寝る前に絵本を読むなどでも子供は喜ぶと思いますよ。
爪を噛んではいけない理由を話す
大人が言うことが理解できる年齢の子供には、爪を噛んではいけない理由を話してあげるのも効果的です。「爪を噛んではダメ。」と言われてもどうしてダメなのか分かりませんよね。そこで、具体的に理由を話しましょう。「ばい菌が口の中に入ってしまう。」、「爪の形が可愛くなくなる。」など、子供に合った理由を話してあげてみましょう。
子供の気持ちを言葉にしてあげる
子供の気持ちに寄り添ってあげるのも爪噛みを治す対処法の1つです。「一人ぼっちで寂しかったよね。」などと気持ちを言葉にしてあげるだけで、子供は自分をきちんと見ていてくれることにホッとするはずですよ。
原因を見つけて取り除く
爪噛みをどうしてしてしまうのかという原因を見つけて取り除いてあげることができると一番良いですよね。
・自分を見てほしいから
・暇だから
・爪が不ぞろいなのが気になるから
子供それぞれに様々な原因があるはずです。どうして爪噛みをしているのかが分かれば、爪噛み癖を治すのは簡単かもしれません。
子供の爪噛みを治す際にNGな対処法3つ!
子供の爪噛みを治すために必死になってしまうこともあるはずです。しかし、子供の爪噛みを治す際にやってはいけない対処法もあるそうです。対処法を間違えると逆効果になることもあります。子供の爪噛みを治す際にNGな対処法を3つ紹介しますね。
頭ごなしに叱る
子供が爪噛みをしているのを見つけたら、「爪を噛まない!」とついつい頭ごなしに叱ってしまいますよね。これは爪噛みを治すには逆効果です。子供は爪を噛むのを見られたら叱られると思い、トイレの中や布団の中など、人が見ていない所で爪噛みをするようになってしまいます。これでは、爪噛みの癖は治りませんよね。頭ごなしにに叱るのは子供を委縮させて、隠れて爪噛みをするようにしてしまうので要注意です。
しつこく注意する
子供は何度も同じことを言わないとできないと思っていませんか?何度も何度もしつこく爪噛みについて注意すると、逆に子供の脳にに爪噛みを意識づけてしまうことに繋がります。また、しつこく注意されるとやる気を失ったり、反抗心を抱かせたりする結果になることもあります。「爪を噛まないよ。」などとしつこく注意せず、「爪を噛んでないね。偉い!」などとポジティブな言葉をかけるように心がけてみましょう。
絆創膏などで爪を隠す
爪を噛まないように絆創膏などで爪を隠す対処法もNGです。爪噛みをする子供は、指先の異物に敏感な場合が多いそうです。「爪がギザギザになっているのを整える」、「ささくれを取る」などの延長線に爪噛みがあるようです。指先に絆創膏を貼ると、余計に指先が気になってしまい逆効果です。
また、絆創膏を貼ったままにしておくことは不衛生にも繋がります。爪噛みを防止するために、こまめに絆創膏を取り替えたりはしませんよね。貼りっぱなしの絆創膏は菌が溜まりやすいのでおすすめはできません。
子供の爪噛みを防止する対策&グッズを紹介!
口で言うだけではなかなか治すことが難しい場合には、爪噛みを防止する対策やグッズを使ってみましょう。マニキュアやハンドクリームといったグッズも効果があるそうですよ。
お気に入りの色のマニキュアを塗る
爪噛みを防止するグッズとして、まず紹介するのがマニキュアです。女の子の爪噛み癖を防止するには、お気に入りの色のマニキュアを塗ってあげるのも効果があります。オシャレに興味を持っている子供にはおすすめですよ。マニキュアは綺麗な爪に塗るからこそ可愛いグッズになるので、爪噛みをしてガタガタの短い爪では、マニキュアを可愛く塗ることは難しいはずです。お気に入りのマニキュアを可愛く塗るために、爪噛みを止めるよう提案してみるのもいいでしょう。
香りつきのハンドクリームを塗る
暇な時などに無意識に爪を噛む癖のある子供には、香りつきのハンドクリームが効果的です。爪を噛もうと口に持って行くと、フワッとハンドクリームの香りがして、爪を噛もうとしていたことに気づくきっかけになります。爪を噛もうとしていることが意識できたら、爪噛み防止になりそうですよね。
爪を整えて噛みづらい爪にする
爪先の不ぞろいが気になって爪を噛んでしまう子供もいます。そのような子供は、爪を整えて噛みづらい爪にしてあげることが大切です。毎日爪先のチェックをして、ガタガタの所や角ができている所などを整えてあげましょう。指先のささくれも取り除いてあげるようにしてくださいね。
苦味のあるマニキュアを塗る
爪噛み防止グッズとして苦味のあるマニキュアも販売されています。先ほどと同じマニキュアでも、こちらは罰を与えているようで、できたら使いたくない人もいるかもしれませんね。人体に害のない苦味が含まれた透明のマニキュアです。「指を口に入れたら苦いから爪噛みを止めよう」と子供に思わせる爪噛み防止グッズです。
子供の爪噛みを治すために効果があったママたちの体験談3つ!
実際に、子供の爪噛みを治すためにはどのような対処法が効果的だったのでしょうか。子供の爪噛みを治すために効果があった対処法を、ママたちの体験談から3つ紹介します。どれも簡単な対処法です。この対処法で子供の爪噛みが治るかもしれませんので、ぜひ試してみてください。
爪噛みを見つけたら手を使う遊びを一緒にする
無意識に爪噛みをしている子供におすすめなのが、手を使う遊びを一緒にすることです。手を動かして、爪噛みをする隙を与えないようにする対処方法ですね。手遊びやパズル、トランプ、じゃんけんなど、子供の興味関心に合ったものをチョイスしてくださいね。
お気に入りの爪切りを買ってあげる
お気に入りの爪切りを買ってあげることで、「爪切りで爪を切るために爪を噛まないようにしよう!」と頑張れる子供もいるそうです。爪を噛んでいては爪切りを使う機会はなかなかありませんよね。爪切りで爪を切るのが楽しくなるような工夫をして爪噛みを治したママもいますよ。
爪にマジックでイラストを描く
小さい子供には、爪にマジックでイラストを描くという対処法も効果があるそうです。例えば、爪にアンパンマンを描いてあげて、爪を噛もうとしていたら「噛んだらアンパンマンが痛いよ。」と声掛けをするそうです。心に訴えかける作戦ですね。
爪噛みが治ってからもしばらくは注意深く観察しよう!
様々な対処法を駆使して子供の爪噛みが治ったとしても、しばらくの間は注意深く観察してあげてください。爪噛みという表現を止めただけで、別の行動としてストレスを表出させているかもしれません。ストレスが原因で爪噛みをしていた場合に、ストレスが解消されて爪噛みが治ったのであればとても良いことですよね。
しかし、ストレスは解消されていないけれど爪噛みを我慢するようになっただけなのであれば、根本的な部分が解決されていません。爪噛みが治った後に新たな行動が表れているならば、要注意ですよ。
爪噛みがひどい時は医師に相談することが大切!
爪噛みは「咬爪症(こうそうしょう)」という症状名が付いています。お家では治すことが難しい場合には、迷わず医師に相談してみてください。傷ができていれば傷を手当てしてもらえますし、精神的なストレスが原因だと判断されると関係機関を紹介してもらえます。病院に行くことに抵抗があれば、地域の保健師さんに相談してみるのもありですよ。
子供の爪噛み癖は原因を知ることからはじめよう!
子供の爪噛み癖は心理的な原因もあることが分かりましたね。何が爪噛みの原因なのかをまずは探ってみてください。原因が分かれば、その原因を取り除く努力ができますよね。しかし、癖付いてしまうと治すのに時間を要することもあります。そうなると、グッズを使ったりスキンシップをとったりと、様々な対処法を試してみてください。