汗かきの改善方法5選!健康的な汗と病気かもしれない汗の違いは?
汗かきの人にとって、汗染みや汗の臭いに悩まされる湿度や温度の高い季節は過ごしにくいですね。汗かきを治すことができればと願うことも多いでしょう。汗かき体質は治すことができるのでしょうか。また汗かきの人にぜひ試してもらいたい汗の悩みの改善方法をご紹介します。
目次
汗かきについて徹底調査!
湿度の高い梅雨の時期や暑い夏は少し家事をしたり外を歩いただけで汗が出て不快な時がありますね。誰しもが汗をかく季節は人一倍汗かきの人にとっては苦難の日々でしょう。汗かきの人には体質的・生活習慣的に特徴があるのでしょうか。また汗かきを改善する又は治す方法はあるのでしょうか。汗かきのメカニズムから原因や汗かきを治す方法を探ってみましょう。
そもそも「汗かき」とは?
人間はなぜ汗をかくのでしょうか。実は暑い時や運動した時に大量に汗をかく特徴を持つのは人間と馬くらいなのだそうです。全身を体毛に覆われた動物は、保温効果や細菌・紫外線など外部の刺激から体毛によって肌が守られていますがその分体温が上がり過ぎる危険が常につきまといます。そのため長時間連続して運動することができません。人間はサルから進化する過程で体毛を退化させたかわりに、熱を外に逃がす効果にすぐれた「発汗」という特徴的な仕組みが発達したのです。
体温調節を担っているのは脳の視床下部という部位で、体温上昇や緊張や興奮の情報をキャッチすると、汗腺に汗を出すように命令を出します。つまり汗をかくことは脳が指令を出すため、自分の意志でをコントロールすることができない現象なので汗かきを根本的に治すのは難しいのです。
汗をかきやすい場面は?8つ紹介!
普段は汗かきではない人でも、汗をかいてしまう場面がありますよね。汗かきを治す方法の前にまずは誰しも一度は経験がある汗をかきやすい場面を思い浮かべてみましょう。
①大勢の前で発表する時
大勢の前でスピーチをしたりプレゼンテーションをしたり、または演技や演奏を披露したりする場面で汗をかくのは、緊張が原因でしょう。汗かきの人はさらに、みんなの前で汗をかいて恥ずかしい思いをしたくないと思う気持ちがますます汗かきの原因になってしまうことがあります。まずは緊張しやすい性格を治すことから始めるとよいかもしれません。
②ホルモンバランスが乱れている時
女性の汗かきの場合、女性ホルモンの乱れが原因のひとつかもしれません。月経前に体が火照って汗をかきやすいことがありますが、それは健康な状態に比べ女性ホルモンの分泌が急激に低下しているからです。女性ホルモンが低下すると汗の量を調節する交感神経が狂ってしまい、発汗に異常をきたしてしまいます。同じように過度のストレスや生活リズムの乱れも女性ホルモンの分泌低下に影響を与え、汗かきの原因になることがあります。汗かきを治すためにはホルモンバランスの乱れを引き起こしている病気を治すことが先決でしょう。
③辛いもの・熱いものを食べている時
唐辛子たっぷりの四川料理や香辛料のきいた辛口のカレーなど辛い食べ物を食べている時に汗が噴き出してくる経験は誰しも一度はありますよね。夏はなぜか辛い食べ物が恋しくなるシーズンですが、ただでさえ汗をかきやすい時期に汗かきの人が辛いまたは熱い食べ物を取り込むと、滝のようにだらだらと汗が流れ落ちてきます。
④運動中
人間の体は運動を行うことで体温が上昇します。運動中は上昇した体温を下げるため、手のひらや足の裏を除く全身から持続的に発汗します。運動によってかく汗は温熱性発汗といわれ健康的な汗と考えられており、暑い時に激しい運動を行うと1時間に2リットルほどの汗をかきます。
⑤温度・湿度が高い季節
汗は上昇した体温を下げるために出てくるものなので、温度や湿度が高い季節、健康な体は体温調節のために発汗を促すため汗をかきやすくなります。この外気の温度や湿度に体を調節しようとする汗も温熱性発汗ですので、健康的な汗といえます。
⑥風邪などで発熱している時
風邪をひく原因のひとつはウイルスや細菌など病気の原因となる微生物が体内に入り攻撃してくることです。ウイルスとの戦いが始まると、体内では免疫活性食細胞の働きでウイルスの攻撃を受けているという情報を伝える物質をつくります。その情報は脳へ向かい、情報を受け取ったら不調を治すため床下部の体温調節中枢は体各部に体温を上げるようにという指令を出し体温が上がるのです。体温を上げることでウイルスを倒し、今度は体温を健康な状態の時に戻すため汗を出すように指令が出され、体調を治すのです。
⑦毛深い人
毛深い体質の人は肌が体毛に覆われていることでどうしても熱が肌表面から逃げていかず、体内にこもりやすくなるのが特徴です。毛深い人に汗かきが多いのは、濃い体毛のせいで体温調節が上手にできず、熱を逃がすためにどんどん汗をかこうと脳が指令を送るからなのです。毛深い人が汗かきを治すためにはムダ毛の処理から始めるのがよいでしょう。
⑧太っている人
太っている人には汗かきという特徴がある場合が多いですが、実際に肥満体質と汗かきには因果関係があります。肥満体質の人は体に脂肪が蓄積されています。寒い地域に暮らす動物は体温を保つため皮下脂肪をため込みます。つまり、皮下脂肪には体温を高く保つ特徴的な働きがあるということです。皮下脂肪の保温効果は寒い季節や地域ではよいのですが、暑い季節になると体温を逃がすことが上手くできず結果的に汗を大量にかくことで体温を下げようと脳が指令を出すことになります。肥満体質の人が汗かきで悩んでいるのであれば、ダイエットをすることが汗かきを治す方法かもしれません。
汗かきの改善方法5選!
汗かきの人にとって、湿度の高い季節や暑い季節は過酷です。汗かきを治す方法があればまずは色々試してみましょう。
①リンパ節を冷やす
リンパ節とは全身にあるリンパの流れの集合場所で、首の後ろ・左鎖骨下・脇・太ももの付け根・ひざ裏の5つのポイントです。リンパ節を冷やすことで体内を巡るリンパ液や血液が冷やされ、体温上昇が治まり脳の発汗指令を平常に治すことができます。汗かきの人は体温が上昇しやすいので冷えたペットボトルや、氷嚢、濡らしたタオルなどをリンパ節に当ててみましょう。熱のこもった体が一気にすっきりし、汗かきを治すことができます。
②制汗剤を使う
市販の制汗剤は色々なタイプがありますが、汗かきの人は外出前に制汗剤を使うだけでは不安なことが多いものです。外出先でも使いやすいのはスプレータイプとシートタイプでしょう。スプレータイプの制汗剤は脇の下にサッとひとふきするだけでさっぱりクールダウンできるので手軽ですね。
さらに、汗かきの人はシートタイプの制汗剤を夏の時期バッグの中の必需品にしておきましょう。通勤中にかいた脇汗をトイレなどで拭いてから席に着けば、爽やかに仕事が始められそうです。首元の汗をふき取るなど人前でもタオルのように使うことができるので、スプレータイプより活用範囲は広いかもしれません。いずれのタイプの制汗剤も汗かきを治すことができます。
③コーヒー・辛い食品を極力避ける
辛い食べ物を食べると体が熱くなって汗が噴き出してきますね。これはカレーなどの辛い食べ物に含まれているチリやペッパーなどの香辛料には中枢神経系を混乱させる化学物質が含まれているからなのです。また、コーヒーに含まれるカフェインにも中枢神経系に作用して発汗を促進させる特徴があります。暑い日にはアイスコーヒーがおいしいですし、タイフードやカレーなどの辛い食べ物は夏バテにも効果的なのですが、汗かきを治すためには控えた方がよさそうです。
④汗をかいたら小まめに拭き取る
汗をかいたままでいると、汗は衣服に浸み込んでしまい結果的に汗染みが目立つようになりますし、乾いたとしても汗の嫌な臭いが衣服に残ってしまいます。汗かきの人は温度や湿度が高い季節やスポーツシーンの時には多めにタオルやハンカチを用意し、こまめに汗を拭き取ることで汗の量だけでなく汗による臭いも治すことができます。
⑤シャツの裾を開放し通気を良くする
汗かきの改善には服装や着こなしの方法を変えることも重要です。寒い季節は肌着やシャツをしっかりボトムスにインして保温しようとしますよね。汗をかきやすい時は逆にシャツの裾を解放することで通気が良くなり、蒸れが解消され汗の量を抑制することができます。肌に外気が当たることでかいた汗も引きやすくなるでしょう。
健康的な汗と病気かもしれない汗の違いは?
汗をかくのは健康な人にとっても自然なことですが、人並み以上に多量の汗をかき日常の生活に影響がでてしまう状態の汗かきならば多汗症という病気かもしれません。日本人の7人に1人は多汗体質を自覚しているといわれています。多汗症の汗の出かたについて分類すると、圧倒的に特定の部位だけ汗が増える局所性が多くなります。全身から汗が出るのではなく、手のひらや足の裏などに大量に汗をかく人は多汗症の可能性がありますので治すためには医師に相談が必要です。
全身から汗を大量にかく人で、動悸がする・息苦しい・咳が出るなどの症状がある場合は単に体質だけの問題ではなく、甲状腺機能が低下する病気や感染症など重大な病気を可能性がありますので早めに病院を受診し、まずはその病気を治すことが必要です。
汗が臭う人が気をつけるべきこと3つ!
汗が何となく臭う、と悩んでいて治す方法を探している汗かきな人はぜひ参考にしてください。
①硫黄成分を含む食品を避ける
ブロッコリー・キャベツ・カリフラワーなどアブラナ属に分類される食べ物やタマネギやニンニクのようなネギ属の食べ物は硫黄化合物が豊富に含まれています。硫黄化合物は体内に摂取されると、硫化水素を発生する有効成分となります。この硫化水素は実はおならの臭いのもとになっている物質なので、これらの食べ物を摂り過ぎると汗とともにこの物質が排出されることで臭いの原因となるのです。汗の臭いを治すにはこれらの食べ物を控えてみることも必要です。
②お酒の飲み過ぎに注意する
お酒を飲み過ぎた翌日の朝の体臭が気になった経験は多くの人があるのではないでしょうか。アルコールは体内に吸収されると代謝によって酢酸になりますが、一部は汗として排出されこれが不快な臭いの原因になります。汗かきの人が嫌な汗の臭いを治すためには、お酒を飲み過ぎたと思ったらミネラルウォーターやお茶を飲み、汗ではなく尿でアルコールを排出するようにすると臭いが改善されるはずです。
③腋毛を剃るのも効果的!
男性は腋毛の手入れをしていない人が多いですが、汗かきの人は腋毛を剃ると汗の臭い予防に効果的です。腋毛を剃れば、腋汗が素早く蒸発して蒸れるのを防ぎますし、制汗剤やデオドラントが直接皮膚に届くため効果を発揮し臭いが改善されるでしょう。腋臭などの体質を根本的に治すには手術が必要といわれますが、臭いが少しでも改善されるのであればムダ毛の手入れも試してみる価値はあります。
汗かきの人におすすめの服装3選!
汗かきの人は脇汗などによる衣類の汗染みに悩んでいる人が多いですね。そんな汗染みの悩みや汗かきを治すためにおすすめの服装をご紹介します。
①暗い色の服で汗染みを目立たせない
汗をかいて服が濡れた時、服装の元の色と濡れた部分にあまり差がないと目立ちにくくなります。例えば、白のような濡れた時の色の変化が分からない色や紺・黒などの濃い色の服装がおすすめです。一方、汗染みが一目で分かってしまうのは、グレーやベージュ、パステルカラーなどの明るい色ですになります。汗かきの人はトップスには暗めの色のアイテムを持ってくるのが正解でしょう。
②格子柄や迷彩柄などの模様の服を着るとさらに効果的
汗染みが目立ちにくい色ばかりを選んでいると服装のコーディネートやアイテム選びのバリエーションが少なくオシャレを楽しめないと感じる汗かきな人は、柄物のアイテムを服装に取り入れることをおすすめします。単色や無地の服より、柄物アイテムは汗染みの部分から視覚的そらすことができるので、汗かきの人にも取り入れるメリットがあるのです。
柄物アイテムの中でも、柄の中に汗染みが目立ちやすい色と目立ちにくい色が混ざっている格子柄や迷彩柄は汗染みがひとつの固まりとして認識されにくくなるため、特に汗かきな人に効果的な服装のセレクトになります。
③綿素材を着て汗を吸収させる
綿素材は汗をよく吸収する特徴を持つため、ひどい汗かきな人や、スポーツシーンなどぼたぼたと滴り落ちるほど汗をかく時はじっとりと濡れてしまい汗染みが目立ってしまいます。しかし通勤などで軽く汗をかくような時は、綿素材の下着を着用していると綿素材が汗を吸収してくれるためトップスの方にまで汗が染みださないように止めてくれます。
汗かきの人におすすめアイテム4つ!
最近は猛暑日が増えているため、熱中症対策も兼ねた冷却アイテムが売れ行き好調です。体を冷やすアイテムは汗かきの人にも効果抜群です。
①熱中対策シャツクール冷却ストロング
外出前に衣類にシュッとスプレーするだけで、冷感成分(l-メントール)が汗をかくたびにひんやり気持ちいい冷感を与えます。同時に衣類についた菌を除菌するので汗の不快な臭いの発生も抑えます。爽やかなミントの香りも汗で蒸れた体が爽快になります。
②GATSBYクレイジークール ボディウォーター
ほてった体を強力なメンソール成分が瞬間冷却します。汗をかくたびに冷感がよみがえる持続性もありますので汗かきさんにはうれしいですね。メンソール成分がかなり強力なので肌が弱い体質の人はいきなり全身には使用せず体の一部分で試してみてください。
③アイスノン ひんやりジェル
汗をかきやすい首すじや、腕・胸もとなどに塗ると気持ちいい冷涼感が続くボディ用ジェル状化粧水です。塗った後の肌はサラッとしてべたつきにくい使用感なので忙しい朝にもすぐに衣類を身に付けることができます。汗かきの人は寝汗をすっきりさせるためにシャワー浴びてひんやりジェルを使用すると清涼感が実感できるでしょう。
④シークレット(Secret)デオドラント
アメリカ製の制汗剤で、日本製品と比べ制汗作用の効果が高く持続効果も長いと評判です。日本製品では物足りない汗かきの人には海外製品にしては香りが強くなく使いやすいのも魅力です。パウダークリームとクリアジェルのタイプが選べます。
汗かきを治して、気持ちのいい生活を送ろう!
暑い日や運動中に汗をかくことは健康な体の働きで治す必要はありません。しかし、汗で濡れて張り付く衣服や汗染みなど汗かきが悩みの種になるのも事実です。制汗アイテムを利用したり、毎日の食生活に注意をして汗かきによる弊害を治す方法を見つけ、気持ちよく生活したいですね。