『つるむ』の意味や使い方とは?つるむ人の特徴や心理も解説!
何となく見聞きしているけど、実はどんな意味なのか分からない言葉ってありますよね。『つるむ』の意味や類語や由来はだけでなく英語で表現についても紹介します。また、『つるむ』人の特徴や心理についても紹介するので参考にしてみてください。
目次
『つるむ』の意味とは?
「つるむ」は俗語なので、意味を調べようとして辞書で引いてもなかなか載っていません。 どういう言葉なのでしょうか。まずは「つるむ」の意味をみていきましょう。
意味①交尾する
動物が性行為を行うこと、広い意味では人間の場合も含みます。漢字の場合は「交尾む」「孳尾む」「遊牝む」などとも書き表します。こちらの意味の方が古くからの由来があるようです。
意味②仲間と一緒に行動する
仲間で一緒に行動する・一緒にいるという意味もあります。 漢字で書くと連むとなります。 同伴者のことを「連れ」「お連れ様」と呼ぶこともありますね。 「連れ立って行動する」と考えると分かりやすいかもしれません。 目的をもった集団行動というよりは、もっとゆるい集まりのイメージです。
『つるむ』の由来は?
意味①の由来としては、動物同士が番う姿が蔓のように絡み合っているように見えることから、という説があります。
意味②の由来としては、元々は盗人等が共犯関係を結ぶということからきているようです。悪党同士が手を組んで悪いことをすることを指していたのですね。転じて犯罪者の隠語として使われていたこともあったようです。それが70年代に暴走族などが徒党を組んで活動する意味に用いられるようになり、80年代になると次第に悪いことでなくても仲間と一緒に何かをすること・一緒にいることを指すようになりました。元々の由来から、時代とともに意味が変化していったのです。
『つるむ』の類語4つ
では次に、言い換える時に役に立つ「つるむ」の類語をご紹介します。それぞれニュアンスが異なりますので、使い分けられると便利です。
手を組む
「つるむ」の類語の1つに「手を組む」があります。「手を組む」の意味は仲間になる・協力するになります。
グルになる
類語2つ目の「グルになる」は悪だくみの共犯関係を結ぶという意味があります。前述の「つるむ」の由来に近いニュアンスになります。2人の場合も、集団の場合にも使える類語です。
群れを作る
「つるむ」は2人とは限らず、集団の場合にも使います。集団の場合の類語として「群れを作る」があります。とくに目的があるわけでなくとも、なんとなく集まっている場合の言い換えに使える類語です。
一緒になる
「一緒になる」も「つるむ」の類語の1つになります。個人行動をしていたもの同士が合流して共に行動するようになる・同じ時間を過ごすようになる意味として使えます。
『つるむ』の英語表現
英語で「つるむ」はどう表現されるのでしょう。「つるむ」を英語表現する場合は”to hang out with”(友達と過ごす)”to do together”(一緒にする・共にする)などがあります。他にも”accompany”(同行する)なども「つるむ」の英語表現として使えそうです。
つるむ人の特徴や心理4選!
「つるむ」という意味が分かったところで、つるむ人について知っていきましょう。「つるむ」人にはどんな特徴があるのか、どうして「つるむ」のかについて心理的背景をみていきましょう。
仲間外れにされる恐さ
いないところで陰口を叩かれるのが嫌で「つるむ」場合があります。仲間はずれになるのが心配で、特に楽しくもないのにずるずると一緒にいる人もいます。その場にいなくて自分だけその話題を知らないとなると、話についていけなくなって取り残され、ますますその集団に馴染みにくくなるという悪循環があるかもしれません。
独占欲が強い
つるむ人の特徴として独占欲が強いというものがあります。相手が自分の知らないところで何かしているのに耐えられないのです。独占欲の強い人はつるみがちになってしまいます。
集団でいると安心する
独りでいると何を決めるのも自分で責任を持つ必要があります。一方、みんなとつるんでいると気楽でいられます。自立心の薄い人・他人に決定権を委ねがちな人は集団に紛れていることで安心する心理的特徴があります。何かと責任を曖昧にすることで、人の中にいることを気安く感じる傾向があります。
一人ではできないことに挑戦したい
一人ではハードルが高いから、誰かを誘うことってありますね。仲間がいると一層楽しめます。自立心の強い人でも、一人では出来ないスポーツや趣味などの活動の為、必然的に「つるむ」場合もあります。企画力のある人、「みんなでこれをやろうよ」と引っ張っていく人も常に誰かと「つるむ」中心にいることが多いです。
【状況別】つるむ人の特徴や心理とは?
では具体的に、どんなシチュエーションで人は「つるむ」のでしょうか。具体的にみていきましょう。
職場
多くの時間を共に過ごすことになる職場の人と「つるむ」のは自然なことでしょう。忙しい社会人の特徴として、人間関係はどうしても職場中心となりがちです。ランチタイム・歓送迎会・飲み会など、職場の外でも一緒にいることで心理的距離が縮まり、相談事がしやすくなったり有益な情報が入って来やすくなる傾向があります。同じプロジェクトに携わる場合、結束力も高まることでしょう。一方プライベートとの線引きがあいまいになりやすい傾向があります。
独身女
女性はある一定の年齢から、家族がいる人とそうでない人との生活スタイルの差が広がります。 家族持ちはどうしても生活のウエイトが家庭中心になり、独身組に合わせて身軽にスケジュールを組むことが難しくなります。自由に使える交際費も独身の頃とは変わってきます。 また、盛り上がる話題も別になりがちです。 その為、集まるのは必然的に独身同士になる傾向があります。
ママ友
既婚で子持ちの女性は家族とだけ暮らしているかというと、そういうわけではありません。 妊娠・出産、そして育児をしていくことは日々、独り身の時には想像もつかなかった困難の連続です。 家族や専門家へ相談することもできますが、似た環境にいるママ友は話が合いやすく、とても頼れる存在になります。 大人になると公園や児童館・保育施設への送り迎えの時など、子供が間にいることでお互い心理的距離が縮まりやすくなります。 そのうち仲良くなると子供抜きのママだけで集まる人たちも多いようです。
日本人
欧米から見るとアジア人、特に日本人は「つるむ」ことが多いと感じられるようです。 農耕文化を基として和を重んじる国民性により、個人行動より集団行動を得意とする特徴をもつと考えられています。 それは言葉にも表れており、日本語では主語を省略したり曖昧にしがちだが、英語では基本的に主語を明確にする、これは文化の違いの表れであるという言説をよく聞きます。 よく言えば空気を読める・曖昧さを内包しているとなりますし、 欠点としてとらえれば同調圧力が強い・自立心が弱いと言えます。
お金持ち
独身女やママ友と同じように、価値観が似た者同士が「つるむ」傾向があります。 金銭感覚が大きく違う人とはお付き合いできませんし、話が合わない人と楽しく「つるむ」のは難しくなります。 贅沢は楽しいものですし、それを共有できる裕福な人同士が「つるむ」のは納得ですね。
男性よりも女性の方がつるむ傾向が強い理由とは?
一般に女性の方が「つるむ」ことが多いようです。 食事・ショッピング・女子会・休みの日の過ごし方も、大抵誰かと一緒という人が多いのではないでしょうか。 女性の方が周りを頼り、自立心が弱くても良しとされてきた歴史があります。 現代では色々と状況は変わって来ていますが、依然としてコミュニケーション能力が高い女性の方が「つるむ」ことが多いのです。
つるむのが嫌いな人の特徴や心理4選!
では今度は、「つるむ」のが嫌いな人の特徴やその心理をみていきましょう。
自立心が強い
己をしっかりと持っており自立心が強い人は、個人行動を苦にしません。そのため、人とつるむ必要がないのです。
人と接するのが苦手
人と合わせるのが苦手な人もつるむのが嫌いです。マイペースな人は逆につるむために努力するのが負担と感じられるようです。
一人でいたい
一人でいたいと感じる人もつるむことを嫌います。孤独を愛する人、またそうでなくても一時的に人と会いたくなくなることはよくありますね。
弱みを見せたくない
自分を強く見せたい人・自立心が強い人間だと見てほしい人は意識してつるむのを避けることがあります。人に弱みを見せたくないという気持ちから、あえて1人でいることを課す場合もあるようです。
つるむことの3つのデメリット
では、「つるむ」ことによるデメリットはなんでしょうか。主な3つをみていきましょう。
足を引っ張られることがある
自分が前向きに行動を起こしたくなった時に、仲間たちから「このままでもいいんじゃない」とずるずる足を引っ張られることがあるります。それはあなたの為を思っているのでなく、自分の現状維持を肯定するための狡さから言っていることが多いでしょう。
人に流されてしまうことがある
あまり深く考えず決まったことになんとなく従っていると、いつの間にか自分を見失うことになりかねません。人に流されてしまうことがあるというのはつるむことのデメリットと言えます。
自分の意見を主張しづらい
つるむことに慣れてしまうと、その状況を変えないことが優先事項になりがちです。和を重んじるあまり、自分の意見を主張することに臆病になってしまいます。自分の意見を主張しづらいというのもつるむことのデメリットでしょう。
つるまない女子はモテる?その理由とは?
女子はつるむことが多いのですが、実はつるまない女子の方がモテるのです。その理由について見ていきましょう。
ミステリアスで魅力的に見える
モテるには独りの時間を大切にするのが大切だとよく聞きます。 自身の魅力を深めるには自分自身と向き合う一人の時間が必要だからです。 一人でいる女子はそれだけで人と違う何かがあると感じさせます。
自立心が強く見える
一人でいる、つるまない女性は自立心が強く見えます。自身に芯がある女性だと、相手は安心して近づくことができるのでモテる傾向にあるのです。
周りに友達がいない状況だと女性にアプローチしやすい
仲間同士でわいわい楽しんでいる中の一人に声をかけるのは難しいですよね。 沢山の人の中でいれば出会いのチャンスが増えるというメリットはあるので、一概につるむ人がモテないとは言い切れませんが、いつも誰かと一緒というタイプの人は、たまには一人行動にも挑戦してみましょう。
人とつるむのもほどほどに!
現代は女性も堂々と「おひとりさま」できる環境が整いつつあります。 いつも誰かとべったりは卒業して、つるむときは楽しく仲間と時間を過ごし、一人の時間も大切にするしなやかさが持てるといいですね。