『いいことづくめ・いいことずくめ』正しいのは?意味や使い方も!
「いいことづくめ」と「いいことずくめ」はどちらが正しいかご存知でしょうか。「いいことづくめ」「いいことずくめ」の漢字表記や意味、使い方など詳しく解説していきます。「いいことづくめ」「いいことずくめ」の類語や英語表現もご紹介します。
目次
『いいことづくめ・いいことずくめ』どっちが正しい?
「いいことづくめ」「いいことずくめ」はどちらが正しい使い方なのかご存知でしょうか。普段何気なく使っている言葉ですが、「いいことづくめ」「いいことずくめ」どちらを使うべきか分からないという人が意外と多いはずです。今回は「いいことづくめ」と「いいことずくめ」の意味や違い、どちらが正しいかなどを解説していきます。
『いいことづくめ・いいことずくめ』の意味とは?
「いいことづくめ」と「いいことずくめ」はどちらも同じ意味で、全て良いことばかりである様子や何から何まで良いことばかりである有様を意味します。要するに嬉しいことや楽しいことが続いたり、良いことで溢れている様子を表わしています。
『いいことづくめ・いいことずくめ』の漢字表記は?
「いいことづくめ」「いいことずくめ」は平仮名表記のため、少し意味がわかりにくいと感じる方もいらっしゃるかもしれません。では「いいことづくめ」「いいことずくめ」の漢字表記を見ていきましょう。
『いいことづくめ・いいことずくめ』を漢字で書くと?
「いいことづくめ」「いいことずくめ」は漢字で「良いこと尽くめ」と書きます。漢字で書くと意味がわかりやすくなりますね。「良い」は好ましいことや優れていることを意味します。そして「尽くめ」はそればかりであるという意味で、ふたつの漢字を組み合わせた「良いこと尽くめ」は良いことばかりであるという意味合いの言葉になります。
『良いこと尽くめ』は読み方が色々ある?
漢字で「良いこと尽くめ」と書くと、読みは「いいことづくめ」「いいことずくめ」だけでなく「よいことづくめ」「よいことずくめ」の4パターンの読み方ができます。「いいことづくめ」と「いいことずくめ」だけでもどちらが合っているのかよく分からないのに、ちょっと混乱してしまいますね。
『いいことづくめ・いいことずくめ』はどちらも正しい?
『良いこと尽くめ』を正確に読むと「いいことづくめ」と「いいことずくめ」はどちらが正しいのでしょうか。実は、標準的な表記では現在「いいことずくめ」が使われることが一般的です。しかし「いいことづくめ」と併記する場合もあり「いいことづくめ」も特に間違いではありません。「いいことづくめ」「いいことずくめ」はどちらの使い方でも良いですが、一般的には「いいことずくめ」で読む事が多いと覚えておきましょう。
また、「良いこと尽くめ」の漢字で紹介しました4パターンの読み方ですが、「良い」は「よい」でも「いい」でもどちらの読み方でも間違いではありませんので好きな方を使ってください。
『いいことづくめ・いいことずくめ』の使い方
「いいことづくめ」と「いいことずくめ」の使い方をご紹介します。例えば、良いことばかりで楽しい1日だったと感じる日があったとします。そういったときに『今日はいいことずくめ(いいことづくめ)の楽しい日だったな』といった使い方ができます。また、芸術作品などに対しても「いいことづくめ」「いいことずくめ」を使うことができます。何から何まで良い作品だったと感じた場合、「この作品はいいことずくめ(いいことづくめ)で非の打ち所がない」というように表現することが可能です。
『いいことづくめ・いいことずくめ』の類語3つ
「いいことづくめ」「いいことずくめ」の類語をご紹介していきます。類語とは似た意味の言葉です。似たようなニュアンスの言葉で「いいことづくめ」「いいことずくめ」の言葉を代用して使うことができます。
いいことずくし
いいことずくしは「いいことずくめ」と語尾の違いしかないので意味はほぼ変わらないと思われがちですが、実は意味合いは少し違います。「良いことばかりである」といった意味に変わりはありませんが、こちらは「同じ種類」で揃っていることを表わしています。「いいことづくめ」「いいことずくめ」の類語表現として使えますが、ややニュアンスが変わりますので注意しましょう。
いいことづくし
いいことづくしは先ほどご紹介したいいことずくしと意味合いは全く同じ類語です。ニュアンスがやや違いますが、「いいことづくめ」「いいことずくし」の類語表現として使うことが可能です。ちなみに、「尽くし」の場合は「ずくし」と読むこともできますが「づくめ」が一般的ですので覚えておきましょう。
いいことだらけ
いいことだらけも「いいことづくめ」「いいことずくし」の類語として使えます。今回ご紹介する類語表現の中では一番近いニュアンスの言葉になります。「~だらけ」はそれがたくさんある状態を意味しており、「尽くめ」と同じ意味になります。
『いいことづくめ』と『いいことづくし』の違いとは?
「いいことづくめ」と「いいことづくし」の違いについて解説します。先ほども2つの違いについて少し触れましたが、「いいことづくめ」の「づくめ」はそれがたくさんあることを表わしているのに対し、「いいことづくし」の「づくし」は同じ種類が揃っていることを表わします。例えば「いいことづくめ」を使う場合、テストの点数が良かったり自動販売機でアタリが出たなど良いことの種類が違うときに表現します。一方、「づくし」を使う場合は、テストで100点が続いたり友人のめでたい結婚が続くなど、同じ種類の良いことが続いたときに「いいことづくし」と表現することができます。
『いいことまみれ』は類語ではない?
「~まみれ」は「~だらけ」と同じ意味ですので、類語でご紹介した「いいことだらけ」と同じニュアンスとなります。しかし「いいことまみれ」といった使い方がされることはありません。何故なら「~まみれ」は汚い意味合いが強く含まれているからです。「~まみれ」はたくさんありすぎて困っている場合に使われることが多く、良いことを表現したいのに「~まみれ」は相応しくなく類語としても適していないと言えます。
『いいことづくめ・いいことずくめ』の言い換え表現4つ
「いいことづくめ」「いいことずくめ」の類語をご紹介してきましたが、別の言葉で表現する場合の言い換え表現もご紹介します。「いいことづくめ」「いいことずくめ」の言い換え表現4つとその特徴について見ていきましょう。
いいことしかない
「~しかない」とはその言葉通り、その接続する動詞に限定して「これしかない状態」を表わします。表現としてはやや否定的ではありますが、「悪いことがなくいいことしかない」といったいい意味合いを持たせて使うことが可能です。
どう転んでも損はない
「いいことづくめ」「いいことずくめ」は良いことで溢れている状態です。こういった状態のときはどう転んでも損はしないでしょう。そのため、「どう転んでも損はない」を言い換え表現として使うこともできます。
何のリスクもない
「リスク」とは危険や損害の意味がありますので「リスクがない」とは危険がないという意味になります。つまり安全である状態を表わしており、「いいことづくめ」「いいことずくめ」の言葉と近い意味合いとして捉えることができます。
損をしない
「損をしない」ということは、逆を言えばメリットが多いということです。メリットが多いことは損がなく成果が多いということを表わしており、「いいことづくめ」「いいことずくめ」と同じ意味合いになります。
『いいことづくめ・いいことずくめ』の英語表現は?
「いいことづくめ」「いいことずくめ」を英語で表現する場合は、"unmixed blessings"があります。英語で"unmixed”は純粋である、混じり気がないといった意味があります。また"blessing"には幸運、恩恵、天恵などの意味合いがあり、この2つを合わせることで「いいことづくめ」「いいことずくめ」の意味合いになります。
また違う英語表現として"be full beneftis"があります。英語で"benefti"は恩恵、利益になることを意味します。そして"be full"の英語の意味は充分に満足したという意味です。2つを合わせると利益に充分に満足したという意味合いになり、「いいことづくめ」「いいことずくめ」の英語表現として使うことができます。
現代では『いいことずくめ』と書かれることが多い!
「いいことづくめ」と「いいことずくめ」についてご紹介してきました。「いいことづくめ」「いいことずくめ」どちらでも読むことができますし、どちらが間違いということはありません。ただ、今は「いいことずくめ」と表記される方が多いため、もしフリガナを書く機会があれば「いいことずくめ」を使った方が良いでしょう。「いいことづくめ」「いいことずくめ」が使えるような良いことがたくさん起こると良いですね。