片膝をつく意味とは?プロポーズで片膝をつく理由や注意点も!
日本では馴染みのない片膝をつくポーズですが、その由来や歴史、意味などを紹介します。この記事では、片膝をつくポーズのコツなども説明していきますので、プロポーズを考えている方や接客業に就いている方はご参考にしてみてください。
目次
プロポーズや接客業で片膝をつく意味を知りたい!
片膝をついてプロポーズなんて、まるでおとぎ話の王子様のようですね。日本ではあまり馴染みのないポーズですが、古くは騎士や武士などに、プロポーズ以外の場面などで用いられてきたポーズです。今回は片膝をつくポーズの意味や注意点などを紹介していきます。これから大切な人へのプロポーズを考えている男性もご参考にしてみてくださいね。
片膝をつくポーズの意味は?
相手への服従や忠義心を示す
片膝をつくポーズは海外のドラマや映画などでみる機会はありますが、実際に目の当たりにすることは少ないですよね。片膝をつくというのは、相手に対し私のほうが立場が下であり、あなたに尽くしますという服従や忠義心を体全体で示すポーズです。また、それだけではなく相手に対し負けを認めるという意味もあるため、安易にするポーズではありません。
英国紳士が多いイギリスが発祥
片膝をつくポーズは、階級制度の厳しかった中世のイギリスが発祥だとされています。騎士が君主に対し、敬意を示し忠義を誓うポーズでした。そして、貴方には逆らいませんという服従の意味もあります。そのような振る舞いが英国紳士たる態度だとされていたようです。
片膝をつく理由や注意点【プロポーズ】
【理由】一生守り抜く気持ちの表れ
古い歴史の中で生まれた片膝をつくポーズですが、プロポーズで片膝をつく理由は相手を一生守り抜くという誠意を表すためです。片膝をつくポーズは照れくさいかもしれませんが、人生の一大イベントであるプロポーズが忘れられない思い出となるはずです。
【理由】指輪を綺麗に見せるため
片膝をついてプロポーズをすると良い理由は他にもあります。それは、指輪がより綺麗に見えるということです。多くのエンゲージリングはダイヤモンドなどの宝石が飾られているものが多いです。そのため、正面から見るよりも少し上から見下ろすことで光が降り注ぎ宝石の部分がキラキラと光り輝きます。
【注意点】彼女が嫌がりそうならやめる
片膝をつくポーズには注意点もあります。おそらく、このようなプロポーズをする場合はサプライズでおこなうことと思われます。しかし、このような非日常的な演出を苦手と感じる女性もいます。2人きりの空間ならまだしも、レストランなど公の場だと他人の目もあり、さらにいたたまれない気持ちになります。
せっかくのプロポーズも彼女が喜んでくれなければ意味がありません。片膝をつくポーズでのプロポーズは、相手の性格なども考慮したうえで行いましょう。
【注意点】綺麗な姿勢を心がける
もう1つの注意点はプロポーズをする際の姿勢です。せっかくの片膝をつくポーズも背中が曲がっていては、頼りなく自信がなさそうな男性に見えてしまいます。お互いの一生をかけた大切な決断のときに、この人で大丈夫かなと思わせないように注意しましょう。また、単純に綺麗な姿勢のほうがかっこよくみえます。
片膝をつく理由や注意点【接客業】
【理由】目線をお客様と同じにする
片膝をつくポーズをとるのは、中世の騎士やプロポーズをする男性ばかりではありません。接客の際に片膝をつくスタッフもいます。理由は、お客様が座っている場合などスタッフが立ったままだとお客様を見下ろすかたちになってしまうため、片膝をつくポーズをとることでお客様と目線を同じ高さにできます。
【理由】お客様に敬意を示している事の表れ
では何故お客様と目線を同じ高さにするのでしょうか。それは、高い位置から見下ろすよりも目線を合わせて接客するほうが敬意を示す姿勢となり、お客様からしても丁寧に接客してもらっていると感じるからです。
【注意点】飲食店の場合は衛生的に避けた方が良い
それでは、全ての接客業において片膝をつくポーズをとったほうが良いのでしょうか?そうとも言えません。座敷の飲食店は例外ですが、飲食店の場合は膝を床に着けると、床の汚れが膝についてしまうため衛生的に問題があります。
【注意点】堅苦しすぎると嫌がられることも
片膝をつくポーズが不向きなのは飲食店ばかりではありません。カジュアルなお店で片膝をつくポーズでの接客は、場の雰囲気と合わず違和感がでることがあります。あくまで、お店のスタイルや雰囲気にあう接客が一番です。
片膝をつく理由【その他】
騎士の場合
中世の騎士が片膝をつくポーズをとるのは、君主に対して絶対的な服従を表すためです。その時、騎士は左膝を立ててひざまづきます。左膝を立てると、右膝を立てるよりも剣を抜きにくくなるため、相手に対して敵意が無いことを意味するポーズとなります。
武士の場合
戦国時代の武士も片膝をつく座り方をしていました。しかし、昨今の海外映画などでみるようなポーズではありません。武士の場合は「立て膝座り」という座り方の一種で、あぐらをかいた状態から右膝だけを立てて座ります。この座り方は中世の騎士とは異なり、武士は特に立場が上の者と対峙する際の座り方というわけではなかったようです。戦国時代は武士だけでなく、女性もこの座り方をしていたようです。
抗議を表わす場合
近年では、アメリカのプロフットボールリーグ=NFLで、抗議の意味を込めて選手が片膝をつくポーズで国歌斉唱をしたことがニュースとなりその動きは広がりを見せていました。この抗議というのは、警察官による黒人への人種差別と暴行事件へ向けられたものでした。
綺麗な片膝をつくポーズをするポイント4つ
ポイント①つく膝は左右どちらでもOK
さて、実際にサプライズなどで片膝をつくポーズを実践したい場合はいくつかのポイントがあります。まず、騎士や武士の片膝をつくポーズは立てる側の膝が決まっていましたが、私たちは騎士でも武士でもないので、左右どちらを立ててもOKです。何度か練習してみて、自分のやりやすい方で片膝をつきましょう。
ポイント②しっかりと背筋を伸ばす
片膝をつくポーズをとる際はしっかりと背筋を伸ばし、綺麗な姿勢を意識しましょう。猫背の状態で片膝をつくと上から見たときに、なんとも弱弱しくうなだれたように見えてしまいます。そのような姿勢はプロポーズの場合でも、接客の場合でもあまりふさわしいとは言えません。
ポイント③相手の目を見る
綺麗な姿勢で片膝をつくポーズをとったら、しっかりと相手の目を見ましょう。せっかく片膝をついても、目線が定まらないと不自然です。片膝をついて真っすぐ相手の目を見るなどは日本人には慣れないポーズですが、ここも大事なポイントです。
ポイント④鏡の前で練習する
一連の動きをつかんだら、今度は全身が映る鏡の前で練習をしてみましょう。慣れない動きをする場合、ビシッとかっこいい姿でポーズをしているつもりでも、客観的に見ると不自然さが全面に出ていることが多々あります。友人や家族などに練習を見てもらいアドバイスをもらうのもよいでしょう。
【番外編】感動のサプライズプロポーズ案5選!
思い出ムービーをプレゼントする
プロポーズに至るまでは、2人の思い出もたくさんあるでしょう。実際にプロポーズをする際は、出かけた先やイベントなどで撮りためたムービーや写真を編集し、思い出ムービーをプレゼントすると貴方の一生懸命さが伝わり喜ばれるでしょう。今は無料で取得できる編集アプリなどもあるため、スマホなどで簡単にムービーが作れます。
婚姻届をプレゼントする
プロポーズが成功すれば、一気に結婚が現実味を帯びてきます。プロポーズ後も、両家への挨拶や結婚式の準備などイベントが目白押しですね。どれも大切ですが、特に婚姻届けを提出するということは正式に2人の関係が夫婦として認められるための手続きです。そのために必要な婚姻届けをプロポーズのサプライズとしてプレゼントするのも素敵です。
花束の中に指輪をかくして渡す
昔のドラマなどで、プロポーズのためエンゲージリングをデザートなどに隠すサプライズなどがありましたが、実際に食べ物に指輪を隠すのは気づかず誤飲する可能性があるため危険です。何かに隠してサプライズするのであれば、花束に隠すと安全です。エンゲージリングが隠してある花束のサプライズは、とてもロマンチックです。
部屋や車を風船で埋め尽くす
セレブのSNSなどで見かける、風船で部屋や車のトランクなどを埋め尽くした飾りつけも素敵です。風船の色を同系色に揃え、ガーランドや彼女の好きなキャラクターのぬいぐるみなども一緒に飾り付けると一層華やかでロマンチックな雰囲気に仕上がります。
お店のスタッフに協力してもらう
レストランなどでプロポーズをする場合はスタッフにも協力してもらいましょう。レストランの予約をとる際など、事前にサプライズでプロポーズをするつもりだと伝えておくと当日一緒にサプライズを盛り上げてくれることもあります。また、具体的にやりたい演出や持ち込みたい道具があればそれも事前に相談しておきましょう。
片膝をつくポーズで接客業やプロポーズをかっこよく決めよう!
片膝をつくポーズの意味やコツを紹介してきましたが、いかがでしたか?日本人にとってあまり慣れないポーズですが、綺麗にポーズが決まれば、かなりかっこいいですよ。是非この記事を参考にプロポーズや接客に活用してみてください。