会社を休む時の電話での正しい言い方!タイミングやマナーを解説!
会社を休む時に電話連絡をするのは基本中の基本です。しかし、あまり頻繁にあることではないので実際に会社を休む時に電話でどのような言い方をしたら良いか、悩んでしまうのではないでしょうか。会社を休む理由別に電話でどんな言い方をしたら良いかをまとめてみました。
目次
会社を休む時の電話のかけ方が知りたい!
会社を休む時は、どのような手順で電話してどのように話せばよいか悩んでしまうと思います。電話をかけるタイミングや誰に話せば良いか、注意する点やマナーなど、会社では教えてくれないことなのではないでしょうか。
新入社員の人はもちろんのことですが、何年も働いていても休む時の連絡というのはしにくいものだと思います。しかし、なんの連絡もなしに会社を休むことは社会人としてのマナー違反ですし、周囲の人に心配をかけてしまいます。会社を休む時は電話での言い方やタイミングなどのマナーを学んで、しっかりと内容を伝えましょう。
会社を休む時の電話は誰にかけるべき?
会社を休む時の連絡は誰にしたら良いのでしょう。電話に出た人にそのまま伝えて良いのか、いつも仲良くしている話しやすい人に話せばよいのかなど、新入社員だったら迷うことも多いでしょう。さらに、上司が不在の場合は誰に話せばよいかなど、状況別でも誰に電話をかけるかが変わってきます。ここでは、誰に電話をかけるべきか、なぜそうなのかの理由などを説明します。
直属の上司
会社を休む時に誰に電話をして良いかわからない場合は、直属の上司に連絡をするのが間違いないでしょう。仕事の指示を出す立場の上司に伝えれば、同僚にも話が伝わりやすいでしょう。仕事を休むことによって業務内容についての話をすることもあるでしょう。その点でも、直属の上司に話すのが一番スムーズです。
先輩もしくは他部署の管理職
直属の上司が不在の場合は、同じ部署の先輩かあるいは別の部署の管理職に連絡すると良いでしょう。会社を休む理由を電話で話す場合は、きちんと伝わらなくては意味がありません。同じ部署の仲の良い同僚に話すよりは、別の部署でもある程度の責任のある役職の人や、自分より少しでも立場が上の人に連絡するようにしましょう。
会社を休む時の電話をかけるタイミングは?
いざ、会社を休みたいと思ってもどのタイミングで電話をしたら良いか悩む場合もあるのではないでしょうか。せっかく電話をしても上司がいなかったり、始業ギリギリの時間だと迷惑がかかってしまうかもしれません。誰に連絡するかを決めたあとは、どのタイミングで電話するかについて考えていきましょう。
上司の出勤時間に合わせる
電話をかけるタイミングは、上司がすでに出勤している時間帯にしましょう。まだ上司が出勤していない時間帯だと二度手間になってしまいます。しかし、始業時間を過ぎていれば確実に出勤していると思うかもしれませんが、始業時間を過ぎてしまうともうすでに仕事の電話などをしている可能性があるので注意が必要です。始業時間より前に電話をかけることは大切なマナーです。
始業時間の15~10分前
会社を休むことが早めにわかっていたとしても、電話するタイミングがあまりに早いと上司に直接話すことが出来ない場合があります。始業の15~10分前に電話をかけるとほとんどの人が出勤していますので、直接上司と話すことが出来るのではないでしょうか。
あまりギリギリに電話をかけると、もう仕事を始めてしまっている人がいるかもしれません。すでに仕事を始めてしまっていると、休みによる段取りの変更に手間をかけてしまうことになるので注意が必要です。マナーとして、始業の15~10分前のタイミングで会社に電話するようにしましょう。
会社を休む時の電話で伝えることは?
会社を休む時の電話では、必ず伝えなくてはならないことがあります。
・なぜ休むのか、休む理由
・仕事の状態と必要な引継ぎ・誰に引継ぐか
・病気や状況についての今後の対策や予定(病院に行く予定など)
・出社の目安
以上のことを伝えると、上司も今後の予定を立てやすいでしょう。また、病気で休む場合は病院でどのように診断されたのかなどを追加で電話連絡しておくと良いでしょう。そうすることではっきりとした出社の目安を立てることが出来ます。
会社を休む時の電話マナー5つ!
1.休むことを自分で決めない
会社を休む時の電話では、自分から休むことを決めないように注意しましょう。病気や体調不良を理由に休む場合には、「今朝から発熱しており体調が悪いので病院に行きたいのですが、お休みをいただいてもよろしいでしょうか。」と、伺うようにしましょう。言い方の違いですが、自分から「休みます。」と自分で決めて言うよりも上司の印象は良いでしょう。
2.普段の口調で話す
仕事を休むと申し訳ない気持ちになると思いますが、不必要にへりくだったりいつもと違う口調で話す必要はありません。いつもと同じようにきちんとした普通の言い方で休む理由を話しましょう。具合の悪さや申し訳なさをアピールするより、きちんと必要な理由を話したり引継ぎをすることの方が大切です。申し訳ない気持ちがあるのは良いことですが、自分の気持ちにばかり気を取られないように注意しましょう。
3.理由を明確に言う
仕事を休む時の電話連絡は、自分の状況や理由をしっかりと伝えましょう。自分の気持ちや感情を話すのではなく、現実的な状況を説明したほうが上司も理解しやすいのではないでしょうか。また、理由を伝える場合の言い方もなるべく細かく説明する方が良いでしょう。理由を明確にすることで、どの程度休みが必要なのかの目安にもなります。
4.仕事の進捗状況を説明する
会社を休むための電話をかけるときには、休む理由だけではなく自分が抱えている仕事の進捗状況を説明しましょう。進捗状況を説明し、今日行わなければならない業務を誰に引継げは良いかなども説明しておきましょう。仕事を休んだら誰も業務の内容がわからないということがあると、上司や同僚だけではなく社外の人にも迷惑をかけることになるので注意しましょう。
5.話しすぎない
始業前の貴重な時間に仕事を休む電話をしているので、あまり長く話すことはやめましょう。しかし、伝えることをきちんと伝えずに終わってしまっては意味がありません。電話で伝えることはすべて伝えなくてはいけませんが、関係のない別の話を長々とするのは印象が良くないでしょう。
会社を休む時の認められる理由は?
会社を休む時には、休むのもやむを得ないと思うような理由が必要です。なんとなく体調が悪いというようなあいまいな理由では休みが認められない場合もありでしょう。特に繁忙期などはみんなが大変な時期なので、軽い症状の病気などでは休みが認められないかもしれません。ここでは、会社を休むことが認められる理由を5つご紹介します。
伝染性の病気
インフルエンザなどの伝染性のある病気にかかった場合は、会社を休まなくてはいけません。会社だけではなく不必要な外出も避けたほうが良いでしょう。また、発熱のタイミングなどをきちんと伝えることで、他の人にうつっている可能性も考えることが出来ます。正確な情報を伝えましょう。
インフルエンザ以外には、ノロウィルスやはしかなども伝染性の病気になります。他の社員への感染が拡大すると、フロアのほとんどの人が会社を休む状況になってしまうかもしれないので注意が必要です。軽い症状だとしても自己判断せずに、医師からの出勤の許可まできちんと休みましょう。
重篤な疾患
重篤な疾患とは、がんや心疾患、脳疾患などの病気のことです。長い期間の治療が必要であり、治療内容も大変なものやつらいものが多いので、その場合は会社を休んで治療に専念することが大切です。
たびたび会社を休むこともあると思うので、上司をはじめ周囲の理解が必要です。引継ぎなどの連絡を密にとり、仕事内容を常にオープンにしておくよう心がけましょう。そうすることで、自分も心置きなく治療に専念することが出来るでしょう。
急な事故
自分自身が事故に巻き込まれた場合や事故を起こしてしまった場合は、事故の程度にもよりますが警察などに電話をしたあとすぐに会社にも電話をしましょう。突然の事故の連絡は上司も驚くと思うので、言い方としてなるべく詳細に事故の内容を伝えるようにしましょう。ケガをしている場合は、そのことも電話で伝えましょう。
また、急な事故の中には子供の急な病気も含まれます。小さければ小さいほど、子供は突然発熱したり具合が悪くなる場合もあります。また、子供の病気が感染性の病気だった場合には、出勤はどうしたら良いか会社によって対応が違うので、上司の指示を仰ぎましょう。その際にも、なるべく状況を細かく伝えることが大切です。
身内の不幸
身内に不幸があった場合も会社を休むことが認められます。特に近い身内であれば数日休むことになるでしょう。突然の不幸の場合には自分自身も慌ただしくなるので、うっかり仕事の引継ぎを忘れてしまうこともあるかもしれませんので注意が必要です。始業前の連絡で足りなかった場合は、その都度忘れないうちに電話連絡をしておくと良いでしょう。
公共の交通機関の運休
電車やバスで通勤している場合だと、なんらかの理由で公共交通機関が運休になってしまうと出勤出来ない場合もあるでしょう。天候不良などが理由の場合だと、いつ通常通りのダイヤになるか自分では判断出来ないと思います。しかし、運休の理由によっては勤務時間中に通常ダイヤに戻るかもしれませんので、その際には出勤することなどをきちんと伝えましょう。
会社を休む時の電話での正しい言い方を状況別に紹介!
正当な理由があったとしても、上司に会社を休む電話をかけるのは言い方をひとつとっても悩んでしまうことだと思います。どのような言い方をすれば上司に伝わりやすいのか、どんな言い方が失礼にあたらないのかなど、いろいろ考えてしまうと思います。また、休む状況によってどんな言い方をしたら良いかわからない場合もあるでしょう。ここでは、会社を休む場合の電話での正しい言い方を状況別にご紹介します。
体調不良
体調不良で会社を休む場合には、電話では次のような言い方をすると良いでしょう。
「おはようございます。実は、昨日の夜から高い熱が出ており病院に行きたいと思っております。大変申し訳ございませんが、本日はお休みをいただけますでしょうか。仕事についてですが、本日は〇〇と〇〇の案件を処理する予定でした。恐れ入りますが、〇〇さんに引継ぎをお願いいたします。また、病院の診断が出ましたらまたお電話いたします。どうぞよろしくお願いいたします。」
実際に病院に行った後にどのような病名がついたか、また明日以降は出社出来るのかなどが分かった時点で電話連絡するようにしましょう。
急な事故
急な事故にあった場合にも、なるべく早く電話連絡するようにしましょう。急な事故の場合の会社を休む時の言い方は以下の通りです。
「おはようございます。突然の事で申し訳なのですが、出勤途中に交通事故にあってしまいました。大きなケガはありませんが、念のため病院で検査するように言われましたので、これから病院に行こうと思っております。はっきりとした時間などがわからないため、申し訳ございませんがお休みをいただいてもよろしいでしょうか。」
突然の事故の場合でも、仕事の引継ぎを忘れないように注意が必要です。このように上司に話した後、病院の結果や今後の状況がわかったタイミングでさらに追加して電話連絡をしましょう。
また、子供の急病の場合は、次のような言い方をすると良いでしょう。
「おはようございます。実は、昨晩から一番下の娘が喘息の発作がひどくなってしまいました。念のため、かかりつけの病院に行かせていただきたいと思います。申し訳ございませんが、お休みをいただけますでしょうか。」
子供の急病の場合も事故と同じように突然起こることが多いので、仕事の引継ぎ等を忘れてしまう事の無いように注意しましょう。
身内の不幸
身内の不幸で会社を休む場合には、次のような言い方をしましょう。
「おはようございます。先日から入院しておりました祖父が、昨日夜遅くに亡くなりました。つきましては、葬儀に参列するためお休みをいただきたいのですがよろしいでしょうか。通夜・告別式の日時と場所につきましては、のちほど改めてご連絡差し上げます。申し訳ございません。」
身内の不幸の場合には忌引きが何日あるのかを確認しておくと良いでしょう。また、通夜・告別式の日程などは口頭で連絡した後に、メールやファックスなどの文字で伝えるようにしたほうが、漢字などの間違いが無くて良いでしょう。
会社を休む時の電話での注意点3つ!
正当な理由があったり不慮の事故だったとしても、会社を休む電話をかける際には気を付けなくてはならないことがあります。マナーがなってないと社会人としての資質を疑われることにもなりかねません。会社を休む時の電話連絡ではきちんと準備をして上司に失礼のないようにしましょう。
1.職場のルールに従う
一般常識とは別に、会社にはその職場独自のルールがあることが多いでしょう。転職などをしたばかりの場合では、前の会社とはルールが違うかもしれません。会社を休むと電話をかける場合には、まずは会社のルールを確認しましょう。あまりに突然の出来事で確認出来ない場合には、電話をかける際に不足していることはないか上司に確認しても良いかもしれません。
2.伝言を頼んだらかけ直す事を忘れない
タイミングがあわずに、上司へ会社を休むことを伝えられない場合もあるでしょう。上司が午前中は外出している場合などもあるかもしれません。その場合は、別の部署の上司などに伝えるのはお話ししましたが、必ず直属の上司に電話をかけ直すのを忘れないようにしましょう。細かい仕事の内容などの引継ぎには直属の上司の方が良いですし、上司も詳しい内容を聞きたいと思うでしょう。
3.翌日休む場合も当日に連絡する
前日に、翌日休むことがわかっていても電話をかけるのは当日にしましょう。たとえ前日から体調が悪くても明日になればどうなっているかわかりません。なるべく近況を伝えるためにも当日に電話するのがマナーです。前日に連絡をしてしまうと、自分から進んで休みたがっているという印象を上司に与えてしまうかもしれません。
会社を休む時に電話ではなくメールはあり?
最近では、会社によっては仕事を休む連絡をメールでするように指導している会社もあるかもしれません。その場合は、一般常識とは別に会社のルールに従うようにしましょう。しかし、そうではない場合はメールで休む連絡をするのは避けたほうがよさそうです。電話をかけるのとは違ってメールで連絡をすると相手が読んでいるかどうか返信が来るまでわかりません。きちんと休む連絡が伝わっているかどうかがわかりにくいかもしれません。言い方やニュアンスもうまく伝わらないこともあるでしょう。
また、上司によっては詳しい状況を知りたがったり、仕事について聞きたいことがあるかもしれません。その場合、メールだと二度手間になってしまうことがあるでしょう。
また、基本的に会社を休む時に電話をかけるのは本人でなくてはいけません。新入社員などはまだ学生気分が抜けず、親が連絡をしてしまうこともあるかもしれません。本人がどうしても話すことが出来ないほどの重症の場合や、声出ないなどの風邪の症状の場合以外は本人がきちんと電話で連絡をするのが社会人のマナーです。
会社を休む時こそ社会人としてのマナーを忘れずに!
会社を休む時には会社に迷惑をかけてしまうという思いから、堂々と電話をするは気が引けてしまうでしょう。同僚にも迷惑をかけると思うと、電話をするのを躊躇してしまうかもしれません。しかし、きちんとした理由がある場合には、無理して出社するより休むほうが良い場合もあります。伝染性の病気のかかっている場合などは、無理して出社することで迷惑になるでしょう。
また、自分だけではなく上司をはじめ同僚も仕事を休まなくてはならない場合もあるかもしれません。その時はお互い様だと思って丁寧に対応してあげましょう。
しかし、健康管理が出来ていないこと自分の責任でもありますので、会社を休む連絡をするときには、電話するタイミングに気をつけること、誰に話すのが良いか、どんな言い方をしたら良いかなどに注意して、出社している人たちが困らないような心遣いをすることが、社会人としてのマナーだといえるのではないでしょうか。