【ユニクロ】ヒートテックはなぜ暖かい?理由・活用法など徹底解説!
みんなが必ず持っていると言ってもいいヒートテックですが、その暖かい原理をしっていますか。実は暖かい理由には、ヒートテックに使われている繊維が関係しています。そこで、ヒートテックの原理や活用法、洗濯をしていのか、また寿命についてまとめてみました。
目次
ユニクロのヒートテックはなぜ暖かいの?
寒い季節の必需品といえばやっぱりヒートテックですよね。ヒートテックは保温性が高く、簡単に洗濯ができたり、素材が薄いので重ね着もできる、寿命が長いなどその人気の理由はたくさんあります。でも、ヒートテックが暖かい原理を知っていますか?今回はヒートテックの原理からヒートテックの上手な活用法に注目してみましょう。
そもそもヒートテックとは?
ヒートテックは素材の名前
実はヒートテックという商品名は素材の名前からつけたものです。薄いのに保温性が高くずっと暖かい「自家発熱するインナー」という点から、ヒート=暑さ、熱という意味と体から発する水蒸気を熱に換えるテクノロジーという言葉からヒートテックと名づけられました。
ユニクロと東レの共同開発
ヒートテックは吸湿発熱の素材を使って作っています。リーズナブルな価格と高品質な衣類を販売しているユニクロと繊維会社として世界でも有名な東レが共同で開発した発熱するという機能をもった新素材で作られたのがヒートテックです。また、ユニクロと東レの共同開発で生まれた商品にはウルトラライトダウンなどもあります。
薄いのに暖かいインナー
ヒートテックとは、2003年にユニクロから発売された「機能性インナー」と呼ばれる下着です。それまでは肌色の下着をインナーとして着ることが主流だったため、「こんなに薄くて本当に温かいの?この温かさの原理って何?」という声が多く上がりました。今となってはその圧倒的な機能性の高さがとても人気になり、大人から子供まで誰でも持っているインナーになりました。
ユニクロのヒートテックのラインナップは3つ!
①ヒートテック
ユニクロと東レの共同開発で生まれたヒートテックの中でも、最も薄いのが「ヒートテック」です。素材がとても薄いので上に重ね着をしても着ぶくれすることがありません。また、ほかのヒートテックに比べていろいろなタイプのデザインがあります。半袖やキャミソール、8分袖、長袖、レギンスやタイツなどもあります。
②極暖ヒートテック
裏に起毛の素材を活用している極暖ヒートテックもあります。吸湿発熱という原理のヒートテックに比べて約1.5倍暖かく保温性が増しています。極暖のヒートテックには8分袖と長袖、レギンスがあります。冬のレジャーや外で長時間過ごす時におすすめです。
③超極暖ヒートテック
全ヒートテックに比べて最も暖かいと言われている超極暖ヒートテックの保温性は、通常の約2.25倍と言われています。超極暖ヒートテックは吸湿発熱の原理をパワーアップさせて作ってあります。雪が降ったり低温注意報が出るような極寒の日におすすめです。そのデザインは長袖とレギンスのみの販売となっています。
ヒートテックに使われる4つの素材
①レーヨン
レーヨンはヒートテックの吸湿発熱という原理の中でも特に吸湿に活用されています。レーヨンという素材は、湿気つまり水分を吸着する特徴がある化学繊維です。
②マイクロアクリル
ヒートテックの素材の中にマイクロアクリルという化学繊維があります。マイクロアクリルは、細かな繊維をもつ化学繊維になります。このマイクロアクリルの特徴は保湿性です。さらに、肌に触れた時の柔らかなタッチや毛玉になりにくいアンチピリング性などもあります。
③ポリウレタン
ヒートテックに使われている素材の中でもポリウレタンは温度や湿度の急激な変化に強いことや伸縮性に富んでいます。ところが、製造時から数えてポリウレタンの寿命は3年ほどとも言われ、洗濯を繰り返すだけではなく漂白剤にも弱いことが理由と言われています。
④ポリエステル
ヒートテックの素材の1つであるポリエステルは耐久性がとても高い繊維です。ところが汗をかいた後の吸湿性が低く静電気が起こりやすいという性質もあります。
ヒートテックが暖かい5つの理由
①吸湿発熱の原理
ユニクロと東レの共同開発で生まれたヒートテックの暖かさの原理は「吸湿発熱」という原理によって生み出されています。人間が一日に必要な水分の量は数リットルとも言われています。その水分は人の体から汗などとして毎日、数百ml出てしまいます。この水分が東レが開発したヒートテックの繊維について水分と繊維がこすれあって「熱」を発生します。これが吸湿発熱の原理になります。
実はヒートテックだけではなく、昔から羊毛などの繊維でも同様の原理を利用して防寒、保温のための洋服が作られていて、この発熱がヒートテックを暖かいと感じる理由になります。
②水分をたくさん吸収できる
この吸湿発熱という原理に基づき、さらにパワーアップさせて保温性を高めたのがヒートテックです。今まで吸水性に着目して作られた素材は生地が分厚い、お手入れが大変など扱いにくいものでした。ところが、ユニクロと東レの共同開発で生まれたヒートテックはとても吸水性が高いものでした。この吸水性の原理とは、化学繊維をたくさん編み込むことで水分を貯めることができるようになることです。
③持続して発熱する
ヒートテックには持続して発熱するという原理があります。その理由は、吸湿発熱です。汗が止まってしまっても、もう一度汗をかくことで繊維とこすれて熱を発生することができます。
④保温効果が高い
ユニクロと東レの共同開発で生まれたヒートテックには、もう1つ大切な保温性の高さという暖かさの理由が含まれています。実は繊維の間にできる空気の層が断熱効果をもたらすことが保温効果の原理になります。そのため、ヒートテックの内側の熱を外に出しにくくする機能があり保温性が高まります。
⑤速乾性に優れている
実は化学繊維の中では水分に塗れると乾きにくい性質のものもありますが、ヒートテックは速乾性に優れています。その原理は、汗をかいて発熱し保温することでその熱が水分を蒸発させてくれます。そのため、ヒートテックは暖かくなればなるほど、速乾性が高まります。
ヒートテックの活用法5選!
①ヒートテックの重ね着
ヒートテックは1枚で切るよりも他の洋服と重ね着をした方がより暖かく感じることができます。たとえば秋から冬の初めはブラトップや半袖のヒートテックなどを長袖のシャツやカーデの下に着ることでさらに保温効果があります。冬が深まってきたら、長袖のヒートテックにニットやコートを重ね着すると冷たい風を通すこともありません。
②全身ヒートテック
ヒートテックはブラトップや長袖などを考えてしまいがちですが、レギンスやタイツなどもあります。そのため、重ね着だけではなく首から下の全身をヒートテックでしっかりと吸湿発熱という原理を使って暖めることもできます。また、寒い日は長袖のヒートテックに極暖のレギンスなど上半身と下半身でヒートテックの種類を変えることもできます。
③トレンドファッションに合わせる
ヒートテックは黒やグレーだけではなくいろいろなカラーやデザインが発売されています。そのため、その時のトレンドファッションに合わせて楽しむことが可能です。たとえば、レギンスは黒もありますが、ケーブルニットのデザインやリブ編みのタイツなどトレンドも楽しみ、保温性も活用することができるといいですよね。
④寒い日限定で着用する
ヒートテックは発熱効果も保温効果も高いという原理上、逆に暑いと感じる人も多いかもしれません。そのため毎日着るというよりも今日は気温が低い、北風が強い、一日中外で過ごすなどその日のスケジュールによって着るかどうかを決めましょう。
⑤暖かいアウターと組み合わせる
原理としてはとても発熱・保温効果の高いヒートテックですが、実はヒートテック一枚だけで着ても汗をかかなければとても寒い服装になってしまいます。そのため、重ね着をしたり、暖かいアウターと組み合わせることでヒートテックの機能をしっかりと活用することができます。ダウンジャケットやウールのコートなどヒートテックで暖めた熱を外に逃がさないようなアウターがおすすめです。
ヒートテックの寿命は?買い替え時の3つのサインも解説!
暖かさは半永久的!
ヒートテックの寿命はありません。実は何度洗濯を繰り返しても吸湿発熱機能や保温性の原理は半永久的に続きます。その理由は暖かさの機能が東レが開発した繊維自体にあるため、時間が経ったからと言って消えたり寿命があるものではありません。
買い替え時①生地が薄くなった時
半永久的に使えるといっても、いつ寿命と判断して買い替えたらいいのかについては、生地が薄くなってきたら考えてみましょう。ヒートテックの寿命はありませんが、着ていると段々と生地が薄くなってきます。薄くなっても発熱保温性はありますが、繊維同士のすき間が空いてくるので外の冷たい風が入ってきて寒いと感じる理由になるかもしれません。
買い替え時②全体的に伸びてきた時
ヒートテックは伸縮性が高く肌に吸い付くような素材で作られています。そのため保温性も高いのですが、洗濯を繰り返したり、着続けているとストレッチ性が減少して少しずつ伸びてきます。すると、体とヒートテックの間にすき間ができてくるため密着性が低くなり発熱保温効果が低くなります。そのため、風の通り道ができてしまって寒い、このヒートテックは寿命かもと感じるかもしれません。
買い替え時③肌触りが悪くなった時
2003年にユニクロと東レが共同開発をして生まれたヒートテックですが、毎年少しずつ品質を改良されています。そのため去年より今年発売されたヒートテックの方が進化しています。もし着てみて肌ざわりが悪い、着心地が悪いから寿命かなと思ったらそれは買い替える理由になります。新しいヒートテックの方が肌ざわりもなめらかです。
ヒートテックを長く使うための3つのコツ!
①洗濯表示をチェックする
ヒートテックは洗濯機で洗えるから、と洗濯表示を見ないで洗濯していませんか。実は洗濯表示はこの方法で洗濯していいですよ、ではなくて、最低限この方法でなら洗濯できますという意味があります。そのため、ヒートテックの表示によると「洗濯機で弱い洗濯処理」が可能ということになります。
ヒートテックのためだけに弱い洗濯をもう一度かけるのは難しいのであれば「手洗い」ということになります。押し洗いをすることでより長持ちさせることができます。もし手洗いが難しいという日は洗濯ネットに入れてから洗濯機にかけましょう。
②乾燥機にはかけない
洗濯表示の中に「タンブル乾燥」という表示を見たことがあるかもしれません。この表示は乾燥機という意味です。ヒートテックにはポリウレタンという化学繊維が使われています。この繊維は熱に弱いという特徴があり、生地を傷める理由の1つになるので表示の通り乾燥機は避けましょう。
③陰干しが良い
ヒートテックに抗菌成分が含まれていても、やはり除菌のためにが天日干しをしたいところですが、表示にはありませんがおすすめは日陰干しです。ヒートテックはカラフルなものもあるため、天日干しをすると色褪せてしまうこともあります。さらに、つり干しだと伸びてしまうこともあるので平干しをしてあげると寿命を延ばすことに繋がるかもしれません。
ヒートテックの4つの注意点
①汗をたくさんかく時は不向き
ヒートテックに使われる素材の中でレーヨンは、吸水性が高いと言われています。でも、スポーツなどの大量に汗をかく時は水分吸収の限界を迎えてしまい、ヒートテックのもう1つの特徴である発熱機能を妨げてしまうことがあります。そのため、たくさん汗をかく時はこまめに汗をふいてヒートテックを変えるようにしましょう。
②汗の吸い過ぎによる肌の乾燥に注意
人の肌には適度な水分が必要であり、水分があることで肌を乾燥から守ってくれると言われています。ところが、レーヨンの吸水性という特徴が機能し過ぎてしまうと肌から必要以上の水分が蒸発して乾燥してしまいます。そのため、肌荒れや湿疹などのトラブルが起こらないように気を付けましょう。
③化繊アレルギーの人は着用しない
化学繊維はヒートテックの原理に必要なものではありますが、中には化学繊維にアレルギー反応を起こす人もいます。肌がかゆくなったり、かぶれてしまうこともありますので、しっかりとヒートテックの表示を確認ししましょう。
④静電気に注意する
ヒートテックは繊維会社の東レがユニクロと共同開発して生まれた商品のため、数種類の化学繊維を素材として使って作られています。そのため、マイナスの電気をためやすい状態になります。ヒートテックだけでは静電気は起こりませんが、ヒートテックにはたいがい重ね着をします。その重ね着をする洋服の繊維が羊毛や木綿と表示されていたら、プラスの電気が発生することになります。
このように重ね着をすることでヒートテックのマイナスの電気と反応して静電気が起こりやすくなります。そのため、ヒートテックだけでは静電気防止加工がされていることで比較的静電気は起こりにくくなっていますが、重ね着をする組み合わせによって発生しやすくなるのです。
ユニクロのヒートテックアイテム6選!
①半袖
ヒートテックの半袖は、暑がりの人やまだ本格的な冬が始まる前に活用するおすすめのアイテムです。袖が短い分、七分袖のシャツを重ね着したり腕まくりをした時もトップスが響くことはありません。インナーとして着るため、カラーも白、黒、グレーの3色が展開されています。
②キャミソール
通勤、通学の防寒のためにヒートテックは」欲しいけれど、会社や学校に着いたら暑くなってしまうという人にはヒートテックのキャミソールタイプがおすすめです。長袖や半袖と同じく発熱保温効果はしっかりとありますが、袖がない分涼しく感じることができます。
③8分袖
8分袖のヒートテックはヒートテックと極暖のヒートテックのアイテムとして販売されています。特徴は、重ね着をした時にトップスの袖口からヒートテックが見えないところです。そのためにあえて長袖ではなく8分袖のヒートテックを活用するという人もいます。逆に、8分袖のヒートテックを買ったらどんどん袖がめくれあがってしまって、ごわごわしたという意見もあるので、あえて8分袖がいいのか手首までしっかりとある長袖がいいのかはしっかりと考えてから選びたいですね。
④長袖
ヒートテック、極暖、超極暖として販売されている長袖は一番人気のアイテムです。実は女性だからとレディースを選びがちですが、メンズとレディースではヒートテックの機能に若干の違いがあります。男性のヒートテックは吸湿速乾を、レディースのヒートテックは保湿機能をそれぞれ高めて作られています。もちろんぴったりしたサイズを選んだ方がより保温性も高まりますが、今日は汗をたくさんかくという日にはメンズの長袖を、ゆっくりと過ごすという日にはレディースの長袖を選ぶのもおすすめです。
⑤レギンス・タイツ
上半身だけではなく、足元にもヒートテックのアイテムを活用しましょう。レギンスはヒートテック、極暖、超極暖として販売されていて、タイツはヒートテックのみとなります。冷えは足元からとも言いますが、女性にとって腰回りや足首を冷やすことは体調の悪さにもつながります。そのため、ヒートテックのレギンスやタイツを上手に活用して冷えから体を守りましょう。
⑥ブラトップ
ヒートテックのブラトップはヒートテックの長袖と合わせて重ね着するのが人気のコーディネートです。同じ素材のヒートテックのブラトップをつけることで、長袖1枚だけになってもラインがきれいに見えます。また、ヒートテックを重ね着することで、繊維の層ができて保温性も高まると言われています。
ヒートテックの原理を知って暖かく過ごそう!
実はユニクロと東レの共同開発で生まれたヒートテックの原理はとてもシンプルなものです。ぜひ表示をしっかりと見て洗濯などのお手入れを上手にこなすことで、ヒートテックの寿命を長くできたらいいですよね。また、重ね着をすることでその保温効果を高めることもできるのでぜひ寒い季節も暖かくおしゃれに過ごしたいですね。