ドラゴンの種類やかっこいい名前一覧!【西洋・東洋・有名なドラゴン】
ワイバーンなど有名なドラゴンの名前以外にみなさんはどれくらいドラゴンを知っていますか?バハムートやワイバーンといった有名なドラゴンの名前だけでなく、様々なドラゴンの種類や名前について一覧でご紹介します。種類だけでなくドラゴンが登場する映画も一覧でご紹介します!
目次
ドラゴンってどんな生き物?
そもそもドラゴンとは、蛇やトカゲといった爬虫類を連想させるような見た目をしており大昔には実在していたと言われる幻の生き物です。アニメやゲーム・映画などで様々な種類のドラゴンが登場するので、ドラゴンが好きだという人は多いのではないでしょうか。
この記事ではそんな幻の生き物であるドラゴンを、ワイバーンやリヴァイアサンなどの有名なドラゴンの名前や種類などをそれぞれ一覧にしてご紹介していきます。
西洋ドラゴンと東洋ドラゴンの違いとは?
ドラゴンの種類は大きく分けて、西洋・東洋の二つに分けることが出来ます。そんな西洋・東洋それぞれのドラゴンの特徴についてご紹介していきます。
西洋ドラゴンの特徴とは
西洋のドラゴンの特徴として、映画などで悪役として描かれることが多いという特徴があります。見た目の特徴としては、蛇やトカゲの進化系のような姿をしており、人間に災厄をもたらす生き物というイメージが強い傾向にあります。
見た目やイメージの特徴以外として、西洋のドラゴンは東洋のドラゴンに比べて種類が多く映画などでもモデルになることが多いという特徴があります。
東洋ドラゴンの特徴とは
東洋のドラゴンは西洋のドラゴンと違い、基本的には「ドラゴン」ではなく「龍」と呼ばれているという特徴があります。そして映画などで悪役として描かれることの多い西洋のドラゴンとは正反対である、人間に友好的で神秘的な生き物だというイメージが強いです。
見た目も異なり、東洋のドラゴンは中国でイメージされる龍のような姿をしていることが多いという特徴があります。そして西洋に比べて種類が少ないのも特徴だと言えます。
西洋ドラゴンの種類やかっこいい名前一覧13選!
バハムートやワイバーンなどの種類がいる西洋ドラゴンについて、種類だけでなく様々なかっこいい名前や有名なドラゴンの名前について一覧にしてご紹介していきます。
ムシュフシュ
神様が乗り物として利用した聖獣でもあるムシュフシュは、体はトカゲ・前足はライオン・後ろ脚は鷲・尻尾はサソリという特徴的な姿をしています。西洋ドラゴンの中でもかなり獰猛なドラゴンで、神々の戦いのために作り出されたという話があります。
アンフィスバエナ
アンフィスバエナは蛇の仲間で、体の両端に頭がある双頭のドラゴンです。前と後ろどちらにも自在に動けるという特徴があり、体長が20cmと西洋ドラゴンの中でかなり小さい種類ですが猛毒を持っているので油断は禁物です。
ヴィーヴル
ヴィーヴルはフランスの伝説になっているドラゴンで、足が二本あり時間の経過により上半身が人間の女性・下半身はドラゴンの精霊になったと言われています。この名前は、ラテン語でマムシ(クサリヘビ)を意味する"vipera"から派生して付けられた名前という説があります。
バハムート
映画やゲームなどで頻繁に登場するバハムートは、最も有名なドラゴンの名前だと言っても過言ではありません。バハムートは世界を乗せることが出来ると言われるほど巨大なドラゴンで、元々は中東の伝説の生き物で巨大な魚のドラゴンだと言われています。
リヴァイアサン
有名なドラゴンの名前であるリヴァイアサンは、バハムート同様ゲームや映画などで使われることが多いドラゴンです。旧約聖書に登場する海のドラゴンで、気性は荒くない比較的穏やかな種類ですが怒らせると途端に獰猛になります。
リムドブルム
あまり聞きなれない名前であるリムドブルムというドラゴンは、胴体は蛇・羽はコウモリという姿をしたドラゴンです。名前には聞き覚えはあまりありませんが、日本人の西洋ドラゴンのイメージはほとんどがこの姿をしています。
ファフニール
ドラゴンの中で少し変わった特徴のある種類であるファフニールは、普段は人間の姿で過ごし必要な時だけドラゴンの姿になるという特徴があります。北欧神話やゲルマン神話などにも登場するドラゴンで、非常に強欲な人間が手に入れた黄金を守るためにドラゴンになったという説があります。
ワイバーン
顔はワニ・羽はコウモリの姿をした二本足のドラゴンであるワイバーンは、イギリスが発祥のドラゴンだと言われています。『アバター』や『ホビット 竜に奪われた王国』など様々な映画で登場することから、ワイバーンは日本人にも馴染み深い有名なドラゴンの名前だと言えます。ワイバーンに乗って空を滑空したいと考える人も多いのではないでしょうか。
ガルグイユ
フランスのルーアン地方に伝わる伝説に、ガルグイユというドラゴンがいます。この種類は長い首と甲羅やヒレを持ち、体内に溜めた大量の水を一気に吐き出して洪水を起こす能力を持っているという特徴があるドラゴンです。
ズメイ
日本では馴染みがない名前であるズメイですが、東欧や中欧ではかなり有名なドラゴンの名前です。西洋のドラゴンには悪役のイメージが強いですが、ズメイは人々を守ってくれる存在で東洋のドラゴンのような神龍扱いをされています。
ジルニトラ
ジルニトラは「ツィルニトラ」という名前でも呼ばれ、東ヨーロッパの伝説に登場する黒い種類のドラゴンです。ドラゴンだけでなく、魔法の神でもあり人々から信仰されていたと言われています。
バラウール
バラウールはルーマニアの作家アドリエン・クレメネ氏が書いた民話に登場するドラゴンです。地下水や雲を操る能力があるため、バラウールは地下にも空中にも棲むことが出来ます。
ギータ
スペインのカタルーニャ地方の伝承に登場するドラゴンであるギータは、その名前には「足を蹴り上げているラバ」という意味があります。名前の意味は変わっていますが、口から火炎を噴き出す恐ろしい生き物として現代まで語り継がれています。
東洋ドラゴンの種類やかっこいい名前一覧9選!
ワイバーンなど様々な西洋ドラゴンの種類や名前について一覧でご紹介しましたが、次に東洋ドラゴンについて種類や名前についてご紹介していきます。
青龍(せいりゅう)
中国の伝説のドラゴンである青龍は、東洋ドラゴンの中で最も有名なドラゴンの名前ではないでしょうか。東の方角を守る神龍として、日本でもかなり馴染みのあるドラゴンですね。
黄龍(こうりゅう)
黄龍はその黄金の姿から、四神の中でも中央に位置する神龍です。様々な伝説がある黄龍ですが、その中でも「地上の空気を吸いすぎたため天上界に還れなくなった」という伝説が最も有名です。
白龍(はくりゅう)
雪のように真っ白な姿をしている白龍は、非常に美しいドラゴンだと言われています。東洋ドラゴンの種類の中でもかなり位が高く、天上界では皇帝専用のドラゴンだと言われています。この世の生き物の中で一番と言われるほど、飛ぶスピードが早いという特徴もあります。
黒龍(こくりゅう)
東洋ドラゴンは人間と友好的な神龍であることが多いですが、黒龍はその真っ黒な見た目から災厄をもたらす生き物として捉えられています。災厄をもたらすという伝説以外にも、黒龍の顎の下には貴重な宝が隠されているという説もあります。
赤龍(せきりゅう)
赤龍は日本の中で馴染みのある有名なドラゴンの名前です。火山から生まれた赤龍は、全身が真っ赤で口から火を噴くと言われています。日本は火山大国なので、火山から生まれた赤龍は昔から馴染みがあるとされています。
蛟龍(こうりゅう)
蛟龍は中国の神話に登場するドラゴンで、全身に鱗を持っているという特徴があります。鱗以外の特徴としては、長い角とヒゲが特徴的でアニメや映画などでもよくモデルになっている種類のドラゴンです。
応龍(おうりゅう)
水を扱うことが得意で、雨を降らせたという伝説を持つ応龍は中国の神話に登場するドラゴンです。昔の人々は天候が分からなかったため、雨が降るには応龍が必要だったと言われ神龍扱いされています。
神龍(しぇんろん)
世界中で大人気の日本アニメ『ドラゴンボール』に登場するドラゴンに、神龍(しぇんろん)というドラゴンがいます。作品のタイトルでもあるドラゴンボールを7個集めることで神龍が現れ、なんでも願い事を叶えてくれるというドラゴンです。
九頭竜(くずりゅう)
九頭竜は奈良時代に現代の神奈川県・芦ノ湖にいたとされるドラゴンで、その名前の通り頭が9つあることが特徴です。神奈川県以外にも、日本各地に九頭竜の伝説は残されており神社を建立して祭っている地域もあるようです。
神話に出てくるドラゴンの種類やかっこいい名前一覧12選!
西洋や東洋のドラゴンについて、種類や名前を一覧でご紹介してきました。次にご紹介するのは神話に出てくるドラゴンの種類や名前についてなので、こちらも一覧でご覧ください。
エキドナ(ギリシャ神話)
ギリシャ神話に登場するドラゴンであるエキドナは、下半身は蛇・上半身は人間の美女というドラゴンのイメージからかけ離れた姿をしています。エキドナは多くの怪物の母親であるとされ、ギリシャ神話の中で非常に有名なドラゴンです。
テューポーン(ギリシャ神話)
ギリシャ神話に登場するテューポーンは、下半身は大きな蛇で蛇の頭が頭部や肩から生えているとても気味の悪い見た目をしています。先程紹介したエキドナの夫で、ギリシャの怪物たちの王として君臨しているドラゴンです。
ヒュドラ(ギリシャ神話)
9つの頭を持つヒュドラは、エキドナとテューポーンから生まれたドラゴンでギリシャ神話に登場する怪物の中でも群を抜くほど驚異的な再生能力を持っています。頭を1つ切り落とすとその傷口から2つの頭が再生すると言われており、体内には強力な猛毒があるとても珍しい種類のドラゴンです。
ラードーン(ギリシャ神話)
ラードーンは、ギリシャ神話に登場するリンゴ園の黄金のリンゴを守っていたドラゴンです。その見た目はとても特徴的で、100の頭を持つ珍しい種類のドラゴンだと言われています。ラードーンの他にも、「ラドゥーン」「ラドン」などと呼ばれることもあるようです。
ピュートーン(ギリシャ神話)
ピュートーンはドラゴンだとされていますが、脚がないため巨大な蛇の怪物だとも言われています。ギリシャの神託所デルポイの番人ですが、その神託所をすっぽりと巻いてしまう程巨大な種類のドラゴンです。
ニーズヘッグ(北欧神話)
北欧神話に登場するニーズヘッグは、北欧古語で「怒りて臥す者」という意味があります。姿については諸説ありますが、巨大な蛇に立派な脚とコウモリのような羽を持っているというのが最も多く言われています。
ヨルムンガルド(北欧神話)
ヨルムンガルドは北欧神話では猛毒の蛇だと言われています。子供の頃は毒があるだけの蛇に見えますが、成長すると身体を動かすだけで大地に津波が起こると言われる程巨大なドラゴンになります。神にすら攻撃したドラゴンだという話はとても有名ですね。
ファフニール(北欧神話)
北欧神話に登場するファフニールというドラゴンは、元々は人間だったと言われています。人間だった頃、神々の財宝を奪ったことで神の怒りを買いドラゴンの姿に変身したという説があります。
ケツァルコアトル(アステカ神話)
アステカ神話に登場するケツァルコアトルは、争いを好まない優しい種類のドラゴンです。そのため人々から平和の象徴だと言われていますが、恐れられるドラゴンが多い中、平和主義のドラゴンがいることはあまり知られていません。
バクナワ(フィリピン神話)
バクナワはフィリピン・セブ島に伝わる神龍で、海や冥界を司る神だとされるドラゴンです。フィリピン神話では、空には7つの月があったが6つをバクナワに食べられてしまい、残った月を食べられないよう月食の時には太鼓や笛で音を出し月を守ったのだとされています。
ナーガ(インド神話)
ナーガはドラゴンの種類だとされていますが、その見た目はドラゴンと言うより蛇に近い姿をしています。そして猛毒があることで知られ、ナーガを描く絵を見ると毒蛇のような姿で描かれていることが多いようです。
八岐大蛇(日本神話)
八岐大蛇(やまたのおろち)は日本人ならば誰もが知っているであろう伝説のドラゴンです。頭が8つに分かれており、その8つの頭はそれぞれに自我があると言われています。頭8つに対して1つの尻尾という説や、尻尾も頭と同様8つあるという説もあります。
映画に登場するドラゴンの種類やかっこいい名前一覧5選!
サラマンダーなど、映画に登場する有名なドラゴンの名前やその種類について一覧にしてご紹介していきます。
サラマンダー『サラマンダー』
『サラマンダー』は、映画のタイトルと同じ名前であるサラマンダーという伝説のドラゴンが登場する映画です。サラマンダーと人類が死闘を繰り広げるストーリーで、ドラゴンの動きを非常にリアルに映しているとしてとても人気のある映画です。
ノルウェー・リッジバック『ハリーポッター 賢者の石』
世界的大ブームとなった映画『ハリーポッター』の第一作目にはノルウェー・リッジバックという種類のドラゴンが登場します。ノルウェー・リッジバックはドラゴンでは珍しく、水中の哺乳類も食べるという特徴がありクジラを捕獲することもあると言われています。
ハンガリー・ホーンテール『ハリーポッター 炎のゴブレット』
ハンガリー・ホーンテールは、黒い鱗を持ちトカゲのような見た目をしているドラゴンです。映画『ハリーポッター 炎のゴブレット』でも獰猛なドラゴンとして登場していますが、ドラゴンの中でも最も危険だとされ吐く炎は飛距離が15mにおよび人も食べてしまいます。
スウェーデン・ショート-スナウト『ハリーポッター 炎のゴブレット』
先程ご紹介した映画『ハリーポッター 炎のゴブレット』に登場するスウェーデン・ショート-スナウトは、人に危害を加えることが少ない比較的おとなしいドラゴンです。シルバーブルーの外見だけでなく、鼻腔から出される炎も鮮やかなブルーととても美しいドラゴンです。
ファルコン『ネバーエンディングストーリー』
1985年に日本で公開された映画『ネバーエンディングストーリー』に登場するファルコンというドラゴンは、全身がふわふわとした毛に覆われ耳が垂れ下がており、どちらかと言うとかわいいという言葉が似合うドラゴンです。幸運のドラゴンとされており、神龍のように縁起のいいドラゴンだとされています。
聖書にもドラゴンは登場するの?
西洋のドラゴンをご紹介する一覧でも分かるように、聖書にもドラゴンは登場します。旧約新書ではリヴァイアサンなどが登場しますが、新約聖書には悪魔(サタン)の象徴として登場し最後には「ドラゴンは存在しないが、悪魔は存在する」と書かれています。
【番外編】ドラゴンの角の種類を4つ紹介!
ドラゴンの種類や名前について、様々な一覧でご紹介してきました。次に番外編として、ドラゴンの角の種類について一覧でご紹介していきます。
通常型
ドラゴンの角の種類の中で通常型は、その名の通り私たちがよく目にする最もメジャーな種類です。動物で言う耳の部分に耳ではなく、角が生えているのが通常型です。
巻き角型
通常型と同じように、動物で言う耳の部分に生えている配置ですが形がストレートではなく羊の角のように巻いているのが特徴の種類です。
羽耳型
羽耳型は、羽のようにふわふわとした見た目をした角で配置は他の種類と同じです。しかしふわふわとした羽ではなく、水かきのような羽の場合もあります。
角五本型
ワイバーンや神龍など、ドラゴンには角が2本あるのが基本ですが、中には5本の角を持つ種類も存在します。珍しい種類ではありますが、そういった角のことを角五本型と呼びます。
ドラゴンは人を魅了してやまない幻の生き物!
今回の記事では、ゲームなどによく登場するワイバーンや『ドラゴンボール』に登場する神龍(しぇんろん)など様々なドラゴンについて一覧でご紹介しましたがいかがだったでしょうか。ゲームや映画だけでなく、神話にも登場するドラゴンは私たちを魅了してやまない生き物ですよね。
ワイバーンやバハムートなど有名なドラゴンの名前だけでなく、あまり馴染みのない神話を持つドラゴンはまだまだいます。ドラゴンについて、神話や名前の意味についてなどを調べてみると、より魅力にとりつかれるかもしれません。