りんごの花言葉や由来を解説！関係するギリシャ神話とは？

寒い季節になるとりんごが食べたくなりますよね。そのまま生食で食べてもおいしいですし、少し喉が痛い時などは、すりおろして生姜紅茶に混ぜて飲むといいですよ。またちょっとしたおやつにアップルパイなどを手作りするのもおすすめです。色々な食べ方ができる身近なりんごについて知っていると誰かに話したくなる花言葉などをご紹介します。

りんごはとても古く長い歴史がある果物です。花言葉は旧約聖書から由来しているといわれています。トルコでは紀元前6000年頃に炭化したりんごが発見されています。現在では品種改良も盛んで食べられる季節が長いです。食べ比べすることも楽しみの1つですね。また食物繊維やアントシアニンなどの高い栄養素が含まれているのも特徴的です。

りんごはバラ科・リンゴ属の落葉性高木です。品種により違いがありますが、樹高は約2～5mくらいに成長します。小さな子供でも手の届く高さに実がなる品種もあります。もぎたてのりんごをまるかじりできる体験は子供は喜ぶでしょう。8月中旬から12月上旬までと長い季節の間に体験できます。好みの種類のりんごを見つけて思い出作りに家族でりんご狩りにお出掛けしてみてはどうですか。

りんごの開花時期は4月～5月です。桜の開花が終わる季節になると短い期間の約10日くらい白い小さな花が咲きます。りんごは果物のイメージが強いですが、もちろん花が咲きます。花びらの色は表が白・裏が淡いピンク色と可愛い花です。咲いた花が結実する夏の終わりの季節の9月頃から1月頃までにかけて真っ赤な果実のりんごが実ります。

果物のりんごはカザフスタン南部やキルギスタン・タジキスタンなどヨーロッパ東部からアジア西部を原産地としています。江戸時代に中国を経由して日本へきました。りんごの木はとても耐寒性が高く涼しい気候で育つので現在は青森県を中心に東北地方で多く栽培されています。

りんごには「西洋りんご」と「和りんご」があるのを知っていますか。中国を経由してきた小さめで酸味の強い「和りんご」は「林檎」という漢字とともに日本へ来ました。その和名から「りんご」となったと言われています。江戸時代にはお菓子として食べられていたそうです。最近は品種改良が進み種類が豊富になりました。現代、本格栽培が行われているりんごは「西洋りんご」と言われています。

りんごの花言葉は花・果実・木によって違う特殊な果物です。花言葉には「愛」や「感謝」などの素敵な意味の花言葉もあれば、「別れ」などの負のイメージを連想する花言葉もあるので贈り物の際には注意したいですね。

りんご全般の花言葉の「優先」は、小さくて可愛らしい花が後の有益な果実の前触れであることから由来すると考えられています。またこの花言葉の「選択」や「好み」はギリシア神話のトロイア戦争の原因となった「パリスの審判」に由来すると考えられています。りんご全般の花言葉は恋人同士や夫婦・また仕事や学業に関連した相手に送る際には素敵な花言葉になりますね。

りんごの実の花言葉の「誘惑」・「後悔」は、ギリシア神話のヘビにそそのかされたアダムとイヴが禁断の果実を食べてしまい、楽園のエデンの園を追放されてしまうという旧約聖書の「創世記」に由来すると考えられています。

りんごの木の花言葉の「名誉」は、とても良い意味の花言葉です。仕事で昇進したり、入院したときのお見舞いの品物としても縁起が良いので名誉を成し遂げた相手へりんごの花言葉をイメージしての贈り物を選ぶと素敵ですね。

食卓で食べる機会が多いりんごの名前や花言葉について考えたことはありますか。実は歴史が古いことから昔の書物に記載されているといわれています。また花言葉の由来についてもギリシャ神話に描かれているエピソードがもとになっているのでご紹介します。

りんごは平安時代中期の書物の辞書「和名類聚抄」に「りうこう・りうごう」の呼び方で「利宇古宇」と記述されています。この呼び方が転じて「りんご」になったといわれています。また学名の「Malus domestica」はラテン語でりんごの木を意味することから由来しているといわれます。

りんごの花言葉の由来は、りんごにまつわるエピソードからつけられています。花の花言葉は『優先』『好み』『選択』・実の花言葉『誘惑』『後悔』・木の花言葉『名誉』どれもギリシア神話のトロイア戦争の原因となった「パリスの審判」の逸話やアダムとイヴのエデンの園を追放された逸話から由来しています。

英語での「apple」は古英語では「すべての果実」を意味していました。1700年頃には「果皮が柔らかく汁気の多い果実=berry以外のnutsを含んだ全ての果実」という意味を英語で「apple」として使われていたといわれています。そんな「apple」の英語の花言葉をご紹介します。

りんごの花を英語で「Apple blossom」といいます。花言葉は日本と同様にギリシャ神話から由来した「優先や好み」の意味を持つ「preference」と言われています。

りんごの実を英語では「Apple」といい、花言葉はギリシア神話から由来した「誘惑」の意味を持「temptation」と言われています。国や地域によって花言葉の意味が異なっているものもありますがりんごの花言葉は日本で使われている意味と同じ意味のようです。

りんごの木を英語では「Apple tree」といい、花言葉はギリシア神話の「パリスの審判」から由来した「名誉」の意味を持つ「honor」と言われています。こちらも日本で使われている花言葉と同じ意味で使われています。

花言葉の意味は同じですが、フランス人はシャキシャキしたりんごのような実を「ナシ」というそうです。日本人はりんごは「赤色」のイメージですが、フランス人は青りんごが一般的なので「赤色」のイメージはないそうです。

りんごの花言葉はギリシア神話がもとになっています。その話は、不和と争いの女神「エリス」が自分だけ結婚式に招かれず怒ってしまい「最も美しい女神にあたえる」として宴の席にりんごを投げ入れたエピソードです。

りんごをめぐって自分が最も美しいと信じていた「神々の王ゼウスの妻のヘラ」・「戦いと知恵の女神のアテナ」・「愛と美の女神のアプロディーテー」の3人の女神が争いました。そこで困ったゼウスは、羊飼いの美少年のパリスに判定させました。

そこでパリスはヘラには「力と富」を与え、アテナには「戦いにおける勝利」を約束し、アプロディーテーは「世界一の美女」をそれぞれワイロとして与えようと申し出ました。そこでパリスは「世界一の美女」を選びアプロディーテーに黄金のリンゴを与えました。しかし「世界一の美女」はスパルタ王のメネラーオスの妻ヘレネーだったのです。これがトロイア戦争勃発に繋がりました。

りんごの実の花言葉の「誘惑」は、ギリシャ神話の旧約聖書の『エデンの園』に由来していると考えられています。エデンの園に登場する「善悪の知識の木」のよくある絵画にはりんごが描かれています。花言葉の由来となった「エデンの園」の話をご紹介します。

エデンの園にアダムとイヴが暮らしていました。そこには「絶対に食べてはいけない」と神から言われていた2つの果実がありました。邪悪な蛇がやってきて「食べてしまえ、食べてしまえ」と誘惑し2人は食べる事を禁じられていた「禁断の果実」を食べてしまいました。約束を破った2人はエデンの園を追放されてしまうというエピソードです。

生まれた月日にちなんだ花のことを誕生花といいます。花・木・実ではんくりんご自体の花言葉は「選ばれた恋」や「最も美しい人へ」といわれています。りんごの誕生花は「4月8日」・「5月11日」・「9月29日」です。花言葉の意味も含めて恋人への贈り物においしい果物のりんごをプレゼントしてみてはどうですか。

果物のりんごは種類によって違いはありますが主な成分は糖分です。その他にペクチンやセルロースなど食物繊維をたくさん含んでいます。腸内の乳酸菌の増加を助ける働きがあるので便秘や下痢の解消に効果的です。また高血圧を予防する効果もあります。またりんごの効能は世界的に有名で「1日1個のりんごは医者を遠ざける」という意味で「An apple a day keeps the doctor away」と英語のことわざがあります。

りんごの種類は歴史も古いことから全世界で1万種類以上あるといわれています。品種改良がたくさん行われているため新品種も出てきています。その中でも人気ナンバー1の蜜入りりんご「ふじ」をはじめ厳選品種の特徴をご紹介します。

ふじは1962年に品種登録され日本で1番有名なりんごです。多くの品種の交配親になっています。最近は日本だけではなく世界でもたくさん生産されています。果実の大きさは約300～400gで、酸味と甘みの調和がとれていて歯ごたえがシャキシャキとしていることが特徴です。また蜜が中心に入りやすいことで有名な種類のりんごです。

紅玉はアメリカを原産とする品種で「こうぎょく」と読みます。日本へ導入されたのは明治時代で古くから栽培されていた品種です。果実の大きさは約200gくらいと小さめで、表皮が真っ赤に色づくことが特徴です。甘み以上に酸味が強めです。また香りと果肉の締りがよいことを持ち味としているのでジャムやコンポート、アップルパイなど煮込んでも煮崩れしないため適しています。

つがるは青森県りんご試験場で「ゴールデンデリシャス」に「紅玉」を交配し生まれた品種です。日本では「ふじ」の次に生産量の多い品種で薄紅色の可否が特徴です。果実の大きさは約250～300ｇくらいで長円形をしています。りんごが出回る季節の中でも9月頃からの早生種で甘さとジューシーさが持ち味です。

王林は「おうりん」と読み「ゴールデン・デリシャス」と「印度」の交配品種で青リンゴの代表品種として有名です。1952年に「りんごの中の王様」から由来して名付けられたと言われています。果実の大きさは約250～300gで甘みが強く酸味がやわらかく、緑がかった黄色い果皮が特徴です。

ジョナゴールドはアメリカのニューヨークで「ゴールデンデリシャス」と「紅玉」の交配で生まれ少し保存するとた品種です。果実の大きさは約300gくらいで皮は橙紅色です。果皮からロウ物質を分泌するので表面が光ってベタつくことがあります。果肉は硬くてシャキシャキした歯ごたえが特徴です。果汁たっぷりなので完熟期に生食で食べるとおいしいですよ。

陸奥は1930年に青森県で「ゴールデンデリシャス」と「印度」を交配して生まれた品種です。果実の大きさは約400g～500ｇと大きめで果皮がピンクがかった赤色をしています。外観が美しく独特な香りがあるのことが特徴です。

スーパーでりんごを購入する時はひっくり返してりんごの下部分のお尻の部分の色を確認しましょう。青っぽいものより黄色っぽいものを選ぶと熟していて甘いりんごを見分けることができますよ。

りんごを選ぶとき皮がツルツルしていて綺麗なものを選びがちですよね。種類によっては袋をかけない「無袋栽培」をしているりんごがあります。この栽培方法のりんごの種類は太陽の陽をたくさん浴びているのでとても甘いです。ザラザラしているのは完熟のしるしですよ。

りんごの表皮をよく見てください。発色がよく表皮に縦じまが入っているものはとてもおいしい証です。また同じ大きさでも手で持ち上げてみてズッシリと重たい方が熟しています。

りんごのツルが太いのは栄養をたくさん吸収した証なので糖分の高いりんごです。ツルがしなびているものではなくツルがみずみずしいりんごを選びましょう。

東北地方の青森県や長野県などの名産地の蜜入りりんごはスーパーでは購入することが難しい果物のため贈り物におすすめです。花言葉を知っていると少し得した気分になれますし、話のネタにもなりますよ。花言葉の意味を知った上で産地直送の通販ギフトなどで季節にあった採れたてのおいしいりんごを贈ってみてはどうですか。