アメリカ人の平均身長・体重とは？日本人との違いも！【男女・年代別】

アメリカ人って背が高いと思いませんか？ハリウッドスターや政治家などテレビで見る有名人のみならず、アメリカを観光したことがある人なら、日本人と比べて全体的に大きい、背が高いと感じるのではないでしょうか？実際、日本人はアメリカ人の平均身長と比較すると背が低いと言われています。日本人は世界の平均身長と比べて、本当に背が低いのでしょうか？

ここではアメリカ人の男性・女性別に平均身長・体重をご紹介していきます。年代別のアメリカ人と日本人の平均身長も表で比較してみましょう。また、なぜ日本人がアメリカ人より平均身長が低いのか、その理由についても解説していきます。

現在、アメリカ人の男性の平均身長は175センチで、平均体重は87キロです。同じアメリカ人でも平均身長や体重は人種によって異なるのか、白人と黒人の男性を比較してみます。

アメリカ人の白人男性の平均身長は178.2センチです。アメリカ全体の平均身長と比較すると、3センチほど高いということになります。日本人の男性で178センチと言えば、背が高い部類に入るでしょう。日本人の男性からしてみると、やはりアメリカ人は背が高いという印象があるのもうなずけます。アメリカの白人男性の平均体重の正確なデータはありませんが、日本人より大柄であることは間違いないでしょう。

一方、同じアメリカ人の男性でも、黒人男性の平均身長は177.4センチです。アメリカの黒人男性はバスケットボール選手など、背が高いイメージがあります。意外にも白人男性の平均身長と比較した場合、1センチ弱ほど背が低いということになります。尚、アメリカの黒人男性の平均体重も正確なデータはありませんが、白人男性と同じく、日本人より大きめの体格であると言えるでしょう。

アメリカ人の女性の平均身長は162センチ、平均体重は74キロです。同じアメリカ人でも小柄なアジア系やヒスパニック系などもいるため、女性の平均身長も必ずしも高いとは言えないようです。

先ほどアメリカ人の白人男性、黒人男性の平均身長には1センチ弱程度の差があるというお話をしました。女性の場合も白人・黒人で大きな差は見られないようです。尚、アメリカ人の白人女性の平均体重は正確なデータはありませんが、女性全体の平均体重が74キロであることを考えると、やはり日本人の女性より大柄な傾向にあると言えるでしょう。

先ほど述べたように、アメリカ人の黒人女性の平均身長・体重は、白人女性と大きな違いは見られません。日本人と比較すると、アメリカ人女性は全般的に特に体重面で大柄と考えられます。

アメリカ人の平均身長・体重を年代別にご紹介します。同じアメリカ人でも子供・成人・60歳以上の年代別に比較すると、やはり差があります。それぞれの年代別に具体的に見ていきましょう。

アメリカ人の子供の平均身長と平均体重について、10代を中心にご紹介します。子供の成長期にもあたる年代ため、小学生・中学生・高校生に分けて比較してみましょう。

まず、小学生（12歳）の男の子の平均身長は154センチ、女の子は156センチです。男の子と女の子を比較すると、意外にも女の子のほうが2センチほど背が高いことがわかります。同じくアメリカ人の12歳の子供の平均体重は、男の子が50.8キロ、女の子が52.9キロです。体重を比較してみても、女の子のほうが2キロほど大きいという結果です。

アメリカ人の中学生（15歳）の平均身長を見てみると、男の子が173センチ、女の子は162センチです。また、平均体重は男の子が70.2キロ、女の子は60.9キロです。小学生と比べると、一気に男の子のほうが女の子を抜いた体格となります。男性らしさ、女性らしさが出る年代とも言えます。また、この頃には子供でもすでに日本人の成人男性・女性並みか、それ以上の体格になっていることがわかります。

アメリカ人の高校生（18歳）になると、平均身長は男の子が176センチ、女の子が163センチです。平均体重は男の子が77.2キロ、女の子が67.8キロです。中学生と比較すると、体重も大幅に増え、大人らしい立派な体格になる年代と言えます。

次に、アメリカ人の成人の男性・女性の平均身長と平均体重を年代別にご紹介しましょう。まず、20代の平均身長は男性が177.6センチ、女性が163.2センチです。平均体重は男性が85.4キロ、女性が70.7キロです。アメリカ人の10代の男女と比較した場合、身長はほぼ変わりませんが、体重が増加傾向にあることがわかります。

アメリカ人の30代の男性・女性の平均身長・平均体重を見てみましょう。平均身長は男性が176.4センチ、女性は163.2センチです。平均体重は男性が88.1キロ、女性は74.7キロです。この年代は男性・女性とも体重が増えており、「若い頃はスリムだったのに」というつぶやきが聞こえてきそうです。

アメリカ人の40代になると、平均身長は男性が177.1センチ、女性は163.1センチで、20代・30代とほぼ変わりません。一方、平均体重は男性が91.8キロ、女性は77.7キロです。やはり体重が増えつづけている傾向が見られます。日本人の一般的な成人男性・女性と比較しても、かなり立派な体格であることがわかります。

アメリカ人の50代の平均体重は、男性が176.6センチ、女性は162.2センチです。平均体重は男性が90.2キロ、女性は78キロです。50代という年代になって、ようやく体重の増加もひと段落した感があります。ただ、やはり日本人の成人と比較すると大柄と言えるでしょう。

では、アメリカのシニア層の平均身長・体重はどうでしょうか？まず、60代の男性・女性の平均身長・体重を見てみましょう。平均身長は男性が175.4センチ、女性は161.8センチです。平均体重は男性が90キロ、女性は77.3キロです。50代の頃と比較すると、身長・体重ともに大きな違いはありませんが、全体的にわずかな減少が見られます。

アメリカ人の70代の平均身長は、男性が173.8センチ、女性は159.2センチです。また、平均体重は男性が85キロ、女性は70.6キロです。この年代になると、60代以前に比べて明らかに身長が低くくなり、体重も減っていることがわかります。若い頃と比べて骨格・姿勢が変わったり、筋肉も落ちてくることが理由と考えられます。

アメリカ人の80代になると、平均身長は男性が170.7センチ、女性は156センチになります。平均体重も男性が76.3キロ、女性は64.5キロです。70代からさらに体格が縮んでいる状態が見られます。男性・女性ともに中学生の平均身長より低く、平均体重も高校生より低いことがわかります。「いつのまにかおじいちゃんより大きくなったね」という孫との会話が聞かれる頃かもしれません。

アメリカ人の平均身長・平均体重の推移を年代別・男女別に見ていただいたところで、次に日本人との平均身長との比較を行ってみましょう。以下はアメリカ人と日本人の成人男性の平均身長を年代別に比較した表です。

アメリカ人と日本人の成人男性の年代別平均身長の推移

次に、成人女性のアメリカ人と日本人の平均身長を年代別に比較してみましょう。

アメリカ人と日本人の成人女性の年代別平均身長の推移

日本人はアメリカ人と比較した場合、やはり平均身長は低い傾向があることがおわかりいただけたと思います。では、なぜ日本人はアメリカ人より身長が低いのでしょうか？考えられる理由を具体的に挙げて解説していきます。

アメリカ人が日本人より平均身長が高い理由として考えられるのは、食生活の違いです。特に身長に影響を与えるカルシウムが、日本人のほうが摂取量が少ない傾向にあります。

アメリカ人は子供の頃から日本人よりチーズや乳製品を多く摂取するとされています。日本人の食生活のほうがヘルシーとも言われていますが、カルシウムの摂取に関しては、日本人は推奨摂取量を下回っています。

乳製品などに含まれるカルシウムは、子供の成長のためにも大切な栄養素となります。特に子供が高い身長に憧れているなら、積極的にカルシウムを含む食品を摂取するように心がけましょう。

日本は「睡眠不足大国」であることをご存知でしょうか？しかも近年、日本人の睡眠時間はますます減少傾向にあります。日本人の睡眠不足の理由として挙げられるのは、まず日本人は働きすぎと言われています。また、都市部においては通勤時間が長すぎることも理由とされています。ほかにもスマホなどのIT機器の操作時間が長すぎることも理由と考えられています。

経済協力開発機構（OECD）による睡眠時間の国際比較調査によると、日本人の睡眠時間は加盟国の中で最も短いという結果が出されています。アメリカなどの欧米先進国と比べると、1時間も短いのです。

睡眠と成長は深い関係にあります。眠っているときに成長ホルモンが分泌されるためです。10代でスマホの見すぎなどによる睡眠不足は成長にかかわる問題です。日本人の平均身長が低い理由は、短い睡眠時間にも関係していると考えらえるためです。

アメリカ人が日本人より平均身長が高い理由には、運動量も影響しています。日本人も中学や高校で運動部に入る子供は多いのですが、大人になるにつれて運動習慣を失っていく傾向が見られます。

一方、アメリカは日本に比べて肥満体型の人が目立つものの、日常的に運動をしている人たちは日本人よりも多いのです。アメリカでは週3回、30分以上の運動をしている大人は51.6%にも上ります。

また、アメリカ人で肥満と診断された人でさえ、41.8%が週3回以上の運動をしています。他のデータでも、民間フィットネスクラブの利用者は、アメリカ人が17%、日本人は3.3%という結果も出されています。

運動すれば成長ホルモンの分泌を促します。また、十分な運動をすれば夜間に良質な睡眠を取ることもでき、これも成長ホルモンの分泌につながります。特に子供の成長のためには食事や睡眠と並んで運動も大切で、骨の成長に欠かせません。アメリカ人と比較した場合のこの運動量の差も、アメリカ人のほうが平均身長が高い理由と言えるでしょう。

では、世界の中でも平均身長が高い国とはどこになるのでしょうか？また、日本の平均身長よりどれくらい高いのでしょう？具体的に世界で平均身長が高い国を3つご紹介します。

世界で最も平均身長が高い国は「オランダ」です。オランダの平均身長は男性が184センチ、女性は171センチです。先ほど日本人の平均身長を年代別にご紹介しましたが、男性がだいたい170センチ前後、女性は150センチ台です。オランダの人たちがいかに平均身長が高いかがわかります。

世界でも特にオランダの人たちが平均身長が高い理由として、オランダが酪農国であることが考えられます。昔からチーズなどの乳製品を食生活に取り入れており、主食であるジャガイモにも身長を伸ばす栄養素が含まれています。また、オランダの水はミネラル分が多く含まれる硬水であることも理由とされています。

世界で2番目に平均身長が高い国は「ノルウェー」です。ノルウェーの平均身長は男性が182センチ、女性は169センチです。やはり日本人より圧倒的に身長が高いのです。

世界で3番目に平均身長が高い国は、男性と女性で異なります。男性は「スウェーデン」、女性は「デンマーク」です。スウェーデンの男性の平均身長は181センチ、デンマークの女性の平均身長は168センチです。やはり日本人の平均身長は世界の中でも低いことがわかります。

世界でも高い平均身長の国をご紹介しましたが、その特徴にお気づきでしょうか？ノルウェーやスウェーデン、デンマークなど、世界の中でも北欧の国の人たちが背が高い傾向があるのです。確かに北欧の国の人たちは、すらりと背が高いイメージがあるのではないでしょうか？これはなぜでしょう？

実は身長に関わる「ベルクマンの法則」と呼ばれるものがあります。ベルクマンの法則は1847年、ドイツの生物学者クリスティアン・ベルクマンが発表しました。ベルクマンの法則とは、人間に限らず恒温動物は同じ種でも寒い地域にいるものほど大型になるというものです。体温を維持するために、生息する地域の気温によって体重や体表面積が変わるという法則です。世界でも寒い地域に属する北欧の人たちの身長が高い理由には、このベルクマンの法則が関係しているとされています。

背が高いというイメージがあるアメリカ人ですが、世界にはさらに平均身長が高い国もあるということがおわかりいただけたでしょうか？そして日本人はといえば、アメリカ人のみならず、世界から見てもかなり身長が低いほうに入ります。

日本では食生活の欧米化が進む一方、まだカルシウムの摂取量が少なかったり、睡眠が不足していたりなど、平均身長が伸びない理由があります。

世界に進出する日本人はこれからも増えるでしょう。バランスの取れた体型は自信にもつながります。アメリカでは身長が2.5センチ高くなると、年収も1.8%高くなるというデータもあります。日本人も子供の頃からの食生活を今一度考えてみることが必要かもしれません。