加虐心の意味とは?加虐心の強い人の心理や特徴7選も!
「加虐心」と聞いていい印象を抱く人は少ないかと思います。ここでは「加虐心」の意味や原因、対処法や解消法を紹介していきます。「加虐心」は上手く付き合うことが大切です。「加虐心」で困っているならこのサイトで「加虐心」についての理解を深めてみてください。
目次
加虐心の読み方や意味とは?
「加虐心」は「かぎゃくしん」と読むことが出来ます。
「加虐」とは自分以外の相手を虐めることや、むごい仕打ちを行うことを現わしています。「加虐」に「心」が付けられた「加虐心」の意味は加虐を欲する心理、相手を虐めたい感情を指しています。
加虐心の使い方は?
「加虐心」の使い方はいくつかあります。
例文:厳しい担任のミスを発見し、加虐心を刺激された。
この例文の特徴はミスを理由に相手に反抗したり嫌がらせをしたくなることを指しています。関係性により「加虐心」の強さは異なります。生徒が厳しさを愛情と感じていればミスを指摘するだけですが、担任に対して憎しみがあれば担任を脅す可能性もあります。
加虐心を使った例文3つ
加虐心をくすぐる
例文:冷静な上司が大きなミスをし、取り乱している姿を見て私の加虐心がくすぐられた。
対象者である上司の行動に対して「加虐心」を抱いてしまう一文です。この例文の特徴は冷静な人が取り乱す様子を見て面白がるけれど、相手に対しむごい仕打ちをしないことです。この使い方は「加虐心」と程遠いため「くすぐる」という使い方をします。
加虐心を煽られる
例文:彼女がテストの結果にショックを受けていた。その姿を見て加虐心を煽られ、彼女に対し馬鹿にしたような言い回しをしてしまった。
煽られるという表現を使い「加虐心」をくすぐるよりも煽られるという表現での使い方となっています。くすぐる程度では済まない時に、煽られると表現します。「加虐心」を煽られることを現すために過激な表現方法の使い方がされることもあります。
加虐心を刺激する
例文:強気な彼女が出す弱気な一面が、私の加虐心を刺激した。
自分に「加虐心」があることを気づいてしまう事を「刺激する」という使い方で現わしています。「加虐心」が芽生え始めたばかりであることを、煽られるという使い方ではなく、刺激という使い方で現わすことも特徴です。
加虐心の類語・対義語は?
「加虐心」の類語は嗜虐心です。しぎゃくしんと読みます。類語の嗜虐心は他人に苦痛を与えることを好むことを意味します。嗜は嗜好という使い方があります。「加虐心」は一時的に相手を虐めたい、苦痛を与えたいという感情です。類語の嗜虐心は虐めることを好む心理を指します。類語ですがニュアンスは微妙に違ってきます。
「加虐心」の対義語は存在しません。被虐は他人から虐められることを好む心理という意味があります。被虐だけで見ると「加虐心」の対義語のように考えられますが現在被虐心という言葉はありません。今後被虐心という使い方がされれば対義語が誕生するかもしれません。
加虐心の強い人の4つの心理とは?
人の気を引きたい
人をイライラさせる言動や傷付ける発言をして人の気を引こうとします。特徴は、自分にかまってほしいという欲求から起こっており孤立感を感じたくないという気持ちが強いことです。
孤立感を感じたくないため「加虐心」が引き起こされる場合も多いです。「加虐心」が煽られ起こる他害的な言動は本人を孤立させることも特徴です。
自分に自信がなく周囲の目が気になる
自己肯定感という言葉があります。自己肯定感は自分自身を肯定したり大切に出来ることが特徴です。自己肯定感がないままですと自分の存在意義を持てず劣等感を抱える事があります。
他害的な言動をし自身を保つため「加虐心」が煽られる事があれば他害をします。「加虐心」があるから自分の存在意義を感じ劣等感から少しの間抜け出すことが出来るためです。
優越感を持ちたい
「加虐心」が強い人は「自己顕示欲」が強いと捉えることも出来ます。
人からの承認欲求を満たすために他害し、自身をすごい人間だと思わせたいと考える事は「加虐心」を強まらせる心理になる恐れがあります。
頑固で柔軟性がない
「加虐心」が強い人はワンパターンな思考で柔軟性が少ない場合があります。仕事では臨機応変な行動を求められますが苦手なため、正論で相手を追い詰める場面が見られます。
時と場合によって正論以外の方向性も必要とされます。「加虐心」が強く頑固で柔軟性がないと正論でしか戦わなくてはならず、結果として他害し自分の立場を守る構図も見られます。
加虐心の強い人の特徴7選!
ストレスや不安が大きい
「加虐心」が強い人はストレスや不安が人より大きい事や溜め込み解消するために「加虐心」という形で表出されます。
ストレス解消として「加虐心」が現れている事や「加虐心」として表出させそれ以上ストレスを溜め込まないようにしていると考えられます。自身でのストレス解消法や対処法が重要です。
正論を振りかざす
「加虐心」を持つ人は正論であれば相手を傷付けてもいい、という心理があります。正論を理由に相手を傷付けることもあります。
「正論であるから攻撃しても良い」と自己肯定するために、弱い立場にある人を正論で攻撃していると考えられます。
他人が怖い
他人が怖いため対処法として攻撃的になる人もいます。自己防衛から他人を攻撃します。
また「どうせ人から嫌われる」と考える事もあり接していく中で嫌われるよりも、嫌われる行動をしたから拒絶された、と嫌われる理由をわざと作り、嫌われることへの理由作りや自己防衛を行う事も特徴です。
ライバル意識が強い
特定の人よりも上になりたい、優越感を感じたいという心理から「加虐心」が強くなる事があります。漫画等で特定の人物への競争心が強い場合、相手への言動が攻撃的な場面がありますがライバル意識から「加虐心」が煽られる事や、強くなっていると捉えることが出来ます。
支配欲が強い
相手をコントロールしたい、支配したい欲求が「加虐心」に現れる事があります。
他人より優位性を感じると支配欲が強くなるといわれています。上下関係から支配欲や「加虐心」が強くなったケースもあるでしょう。
寂しがり屋である
「加虐心」が強い人は寂しがり屋で誰かと一緒にいないと不安やストレスを感じる事があります。
特定の人に優しく接し、他に攻撃する対象者を見つける場合もあります。しかし「加虐心」が強い人は攻撃的なため人が離れてしまうことも多くあります。
自己愛が強い
自己愛は自分自身への愛情を指します。自身を性的な対象として見るという意味も含まれています。
「加虐心」が強い人の自己愛が強い場合、理解してほしいという心理が働きます。気を引くために他害的な言動を取ることもあります。失敗した時の対処法や解消法では責任転移や、加虐的な対応をすることも特徴です。
加虐心が強い原因とは?生まれつきなの?
幼少期に親から愛情を感じてこなかった
親からの愛情を感じず自分が大切にされた経験がないと他人を思いやれず人を妬んだりする事があります。自分が大切にされなかった事や、自己肯定感の少なさを補うために「加虐心」が強くなるとも考えられます。類語の嗜虐心が強まる事もあります。
過去のいじめ等のトラウマ
気が強い人がいじめられた時、いじめを受けたことが許せないという感情から「加虐心」や類語の嗜虐心が強まることがあります。
いじめの記憶を消すためや解消法として自身がいじめる側にまわることもあります。いじめる側になり他人よりも優れていると感じ「加虐心」が強くなる事もあります。いじめられた記憶がトラウマやコンプレックスとなり「加虐心」や類語の嗜虐心を強めている事もあります。
競争心や嫉妬心が強い
他人より優位に立ちたい欲求も「加虐心」を引き起こします。優れている人を見た時に「加虐心」が強いと嫉妬感情が沸き上がったり「あの人を陥れてでも優位に立つ」等の感情が引き起こされます。相手を貶めたり苦痛を与えることで自身の優秀さを証明しようとする事もあり「加虐心」が強まる恐れがあります。
加虐心が強い人への対処法3つ!
肯定して相手を認める
「加虐心」が強い人は自己肯定感が低い事があり、自信を持つことで「加虐心」が改善する事があります。定期的に相手を肯定し褒めることによって自己肯定感が高まるケースもあります。周囲がサポートし最終的に「加虐心」を持つ人自身が、自分を見つめ直すことが重要です。
行動を自覚させてやめさせる
様々な理由や環境から「加虐心」がある事に無自覚な人もいます。相手に自覚させる事は有効な対処法です。伝え方によって「加虐心」や類語の嗜虐心が強まる事があるため伝え方には注意が必要です。あくまで相手に気付かせる事がポイントです。
距離を取る
自分を守るために「加虐心」を持つ人から距離を取る方法もあります。距離を置いて見守る事も有効な対処方法です。距離を取った時に「相手を見放した」と思わず、適切な対応を取ることが出来た、と自身を肯定する事大切です。
加虐心を抑える方法はあるの?4つの解消法を紹介!
ストレス解消法を見つける
ストレスが原因の「加虐心」の対処法、解消法はストレス解消法を見つける事です。運動も解消法の一つです。
ストレスには運動する等の発散する、外へ出す行為が効果が高いと聞きます。掃除する、イライラする事や思いついたことを紙に書き出す等の行為もストレス解消に効果的です。
自分磨きをして自分に自信を持つ
コンプレックスと向き合い自分磨きをする事も「加虐心」への対処法として有効です。周りに向けていた目を自分自身に向けて見つめ直す事は自分に自信を持ち、自尊心が育つきっかけになるかもしれません。
信頼できる人に話を聞いてもらう
信頼出来る人を見つけ他人への恐怖を和らげることも「加虐心」への対処法に挙げられます。自分の話を聞いてもらうことは頭の中を整理し自分を見つめ直したり客観的な意見をもらえることが出来たり「加虐心」への対処法を知ることも出来ます。自身の心を開けたことは大きな自信になります。話を真剣に聞いてもらえれば「自分を大切にしてもらっている」という経験になり自己肯定感が高まるきっかけに繋がる可能性もあります。
加虐心を受け入れる
自身の「加虐心」を受け入れることも「加虐心」への対処法です。他人を虐めたいと思う感情があることを受け入れ、次に「加虐心」の解消、対処法を考えていくことも重要です。
「加虐心」を持つことをやめなければならない、と否定するのではなく「加虐心」があるけれどそれを良くしていきたいと前向きに向き合うことも大切です。
男性が加虐心をくすぐられる瞬間とは?
仕事でミスをした彼女の泣き顔を見た時
仕事に真剣な彼女が涙を流す一面や、弱気な姿を見せられた瞬間に「加虐心」がくすぐられたことを現しています。弱い一面を見た時等のふとした瞬間に自分の「加虐心」がくすぐられていることを現しています。
自分のことが好きで照れている彼女を見たとき
恋人の可愛い一面を見てその表情を見たいという感情から引き起こされることが多くあります。一般的な「加虐心」とは意味が離れていることから「加虐心をくすぐられた」等の表現が行われることが多いです。
他の男性に笑顔を見せているとき
彼女が他の男性に笑顔を向けているのを見て自身の支配欲の基「加虐心」がくすぐられることもあります。この場合の支配欲や「加虐心」は恋人を傷付けたい等の欲求はほぼないかと思います。そのような軽い状態を「くすぐる」という表現で現わしています。
加虐心と上手く付き合っていくことが大切!
「加虐心」という言葉に良い印象は抱かないと思います。「加虐心」を強く持つ人は他人に対し攻撃したり虐めを行うことが多くあります。しかし本人も傷付いていたり虐められた過去を持っているかもしれません。
本人が「加虐心」に気づき、向き合い、良い方向へと変えていくことで周囲との関係性も良くなっていく可能性が非常に大きいです。
「加虐心」をなくそうと否定するのではなく、そうした一面があることを受け入れ、うまく付き合っていく必要があります。周囲に助けてもらいながら自身も努力していけば今よりもさらに生きやすくなるかもしれません。