自転車のブレーキ音が鳴る理由と対処法!自分で修理できるの?
自転車は生活にいちばん身近な乗り物です。通勤や通学で毎日使うという人も多いのではないでしょうか?でも、その自転車からブレーキ音がした場合、どうやって対処するのか、もしくは修理するのかを知っていますか?今回はブレーキ音の対処の仕方や修理方法をお教えします。
目次
自転車のブレーキ音が気になりませんか?
毎日乗っている自転車から急にブレーキ音がするようなったと言う人はいませんか?ブレーキ音は何が原因でどうすれば直るのか、心配になってしまう人も多いと思います。
今回は自転車のブレーキ音について徹底解説します。
まずは自転車のブレーキの種類2つを理解しよう!
自転車のブレーキの種類は、大きく分けて「リムブレーキ」と「ディスクブレーキ」の2種類があります。その名称すら初耳だという方も多いと思います。
まずはそれぞれの違いを見ていきましょう。
①リムブレーキ
リムブレーキとは、自転車のホイール部分とタイヤ部分が接合しているリムという部分に、ゴムや樹脂素材のシューという部品を押し当てて、その摩擦でブレーキをかける方法のことです。自転車のブレーキを握ると、シューが動いてタイヤを止めます。押すと動くので分かりやすいブレーキ構造です。
②ディスクブレーキ
リムブレーキに対し、ディスクブレーキとは、主にマウンテンバイクなどに多く使われている方法で、ホイールの中心にあるブレーキローターというパーツを挟み込むことでブレーキをかける仕組みのことです。
前輪と後輪のブレーキの役割を解説!
次に前輪と後輪それぞれのブレーキの役割を解説します。「2つあるのは知っていたけど、役割に違いなんてあるの?」という方もいると思いますが、快適に自転車に乗るためにもぜひ覚えておきましょう。
ちなみに、ブレーキの右と左のどちらが前輪でどちらが後輪なのかを調べるには、ブレーキを握ってシューの動きを確認してみるのが有効です。日本の自転車は右のブレーキが前輪、左のブレーキが後輪であることが多いようです。
前輪の役割
自転車の前輪のブレーキの役割はシンプルに「自転車を止めるため」です。よって、後輪のブレーキより効きが強めである傾向が高いようです。こちらをいきなり使うと自転車がガクッとしてしまう事があります。
後輪の役割
自転車の後輪のブレーキの役割は「スピード調整のため」です。後輪のブレーキは前輪よりも効きが弱いため、徐々にブレーキをかけたい時に役立ちます。自転車の前輪と後輪のブレーキの特性を使い分けて、上手なブレーキ方法を身につけましょう。
自転車のブレーキ音が鳴る3つの理由とは?
自転車のブレーキが鳴ると、「これは修理が出来るの?」や「自転車のシューやチェーンに原因があるの?」など色々心配になりますよね。まずは自転車のブレーキ音が鳴る代表的な原因を3つ紹介していきます。
ここでは代表的な3つの理由を紹介していきます。
①ブレーキの効きが悪い
ブレーキ音がするのはそもそもブレーキの効きが悪い場合があります。これは大変危険な状態です。単にシューが汚れている場合はクロスや市販のスプレーで掃除できますが、無理せず自転車屋さんに相談しましょう。
②チェーンの汚れや劣化
ブレーキ音はチェーンの劣化でも起こります。チェーンは自転車の中でも消耗する部分なので、こまめにクロスで拭いて、油のスプレーで手入れしてあげましょう。サビなどにも気をつけたいです。
③シューが馴染んでいない
ご自身のバイクにシューが馴染んでいなくてブレーキ音が鳴る時もあります。
バイクの車輪部分をよく観察して、もしシューが合っていないと感じたら自転車屋さんに相談しましょう。
自転車のブレーキ音がなる時の対処法を4パターン別に解説!
自転車のブレーキ音が鳴ってしまった時の対処法を紹介していきます。前輪、後輪、チェーンなど、場所ごとに説明しますので、これを覚えていざと言う時も慌てないようにしましょう!
①前輪からブレーキ音が鳴る場合
前輪からブレーキ音がする場合は、まずはリムやシューをクロスやスプレーで掃除してみましょう。それでも直らない場合は、シューがすり減っている可能性があります。粗めのクロスで擦ってあげると直ることもありますが、失敗してしまうこともあります。
高価なマウンテンバイク等の場合はプロに任せた方が良いかもしれません。
②後輪からブレーキ音が鳴る場合
後輪からブレーキ音がして、シューをクロスやスプレーで掃除しようと思ってもシューが見当たりません。バイクの後輪のシューはバンド状になっており、後輪の円盤部分に収納されているため、素人では手入れ出来ません。
プロにおまかせする方法が賢明です。
③チェーンが汚れている場合
チェーンが汚れていると掃除が難しそうですが、チェーン専用クロスが販売されているのでそちらでメンテナンスしましょう。黒い油がつくことがあるので、手袋は必須です。スプレーで油をさすのも忘れずに。
④チェーンがたるんでいる場合
チェーンがたるんでいる場合、個人でも直せますがとても難しい部分なので、あくまで自己責任で行う必要があります。 工具はご自身のバイクに合ったものを使用してください。張りが強すぎるとチェーンが切れてしまうので、1センチくらいのたるみを作っておくといいでしょう。
自転車のブレーキ音を自分で修理する方法4選!
自転車には詳しいからブレーキ音は自分で直したいという方のために代表的な修理方法を4つご紹介します。修理を考えている方はこの方法をぜひ参考にしてくださいね。
ただし、ここに載っている方法を実行するのはあくまで自己責任です。不安な場合は迷わず自転車屋さんに相談しましょう。
①ブレーキ音がする箇所を特定する
まずはブレーキ音が鳴っている箇所を特定しましょう。それによって、自分で修理出来るのか、もしくは自転車屋さんに頼むのか判断できます。まずはご自身のバイクをしっかり観察してみるのが大事です。
②油をさす
ブレーキ音がしたら油をさせと言われたことがある人も多いのではないでしょうか。最近はスプレー式の油もあるため、簡単にバイクに油をさすことができます。ただ、スプレーでシューやリム部分に油をふきかけてしまうと逆にブレーキの効きが弱くなってしまうので注意が必要です。
③リムやチェーンを掃除する
ブレーキ音をなくすためにはリムやチェーンをこまめに掃除することも大事です。メンテナンスの方法はクロスで汚れを拭い、スプレーで油をさしたり、掃除をすることです。修理が必要な部分はないかの確認を忘れないようにしましょう。
④シューを交換する
ブレーキ音はシューがすり減って鳴ることがあるとご紹介しました。また、シューがご自身のバイクに合ってないために音が鳴ることもあります。そういう場合は、思い切ってシューを交換してしまうのも手です。この場合は自転車屋さんに相談しましょう。
自転車のブレーキ音を自分で修理する際の3つの注意点!
自転車の知識がある方は、ブレーキ音の原因が分かったら自分で直したいと思いますよね。けれど、安易な修理は逆に自転車の故障に繋がることがあります。ここでは、自転車を自分で修理する際の注意点を3つご紹介したいと思います。
①油のさし方に注意する
先ほども紹介したように、油は使うところを間違えると逆にブレーキに問題を起こしてしまいます。
また、車輪の軸やペダルに注油してしまうと、もともとのグリスが取れてしまう場合ががあります。グリスは自転車の動きを滑らかにするためのものなので、油を塗ったことで動きが悪くなり、別の音が鳴ってしまう原因にもなります。
油は「どこで音が鳴っているのか」をきちんと見極めて、必要な部分に塗るようにしましょう。また、塗りすぎたらすぐにクロスで拭き取りましょう。
②自信がない時は自転車屋さんにお願いする
何より大事なのは、心配だったらプロに任せることです。ブレーキは自転車の命とも言える部分なので、不安があれば自転車屋さんに相談しましょう。きっと普段のメンテナンス方法などもきちんとおしえてくれるはずです。
③日頃からこまめに自転車のメンテナンスをしておく
普段毎日使っている自転車でも、1度もメンテナンスしたことがないという人も多いと思います。いざと言う時困らない為にも、シューがすり減っていないか、チェーンがたるんでいないかなど、目で簡単に確認出来る部分はこまめにメンテナンスしておきましょう。
また、定期的に自転車屋さんに見てもらうのもオススメです。
自転車のブレーキの修理代は?
自転車のブレーキ音が鳴る原因を調べたけどイマイチよく分からないという場合、もしくは自分で修理するのは不安だという場合は、自転車屋さんに修理を頼むことになります。けれど、修理代が気になりますよね。
シューの調整だけであれば数百円で済むことが多いようです。ただ、自転車の部品を交換したり、ブレーキのワイヤー交換が必要な時は3,000円ほどかかることもあるようです。しかし、安全はお金では買えません。不安がある時は自転車屋さんに持ち込んで相談しましょう。
自転車のブレーキ音は原因を見つけて適切に対処しよう!
自転車のブレーキ音が気になる時の原因と対処方法を紹介しました。自転車はブレーキ音は簡単な点検で直る時もありますし、難しい場合もあります。ブレーキ音の影に重大な問題が隠れている場合もありますので、こまめにメンテナンスすることが大事です。また、不安な時は必ず自転車屋さんに持ち込みましょう。