埼玉の方言42選!日常会話でよく使うものや可愛いものなど一覧で紹介!
「そうなん?」が埼玉の方言だと知っていましたか?もしかしたらあなたが日常会話の中で使っている言葉は埼玉の方言かもしれません。この記事では、埼玉の方言について一覧で紹介しています。可愛い方言もあるので、この一覧を読んで日常会話の中で使ってみて下さい。
目次
埼玉に方言ってあるの?
埼玉の方言と言われて何か思い浮かぶものはありますか?埼玉の方言にはあまりピンと来ない方が多いと思いますが、埼玉にも方言は存在します。例えば、埼玉の人以外でも使った事がある人も多いであろう「そうなん?」も埼玉の方言です。実際、埼玉の人達は他県の人以上に「そうなん?」を頻繁に使います。
この記事では、埼玉の方言の特徴、可愛い方言から難しい方言、さらには面白い方言まで一覧で紹介していきます。ぜひ埼玉県民と会話をする際は使ってみて下さいね。
埼玉の方言の特徴3選!
①イントネーションは前の方にくる
埼玉の方言は、イントネーションが前の方に来るものが多いです。例として良く挙げられるのが、男性の一人称を表す「俺」という言葉です。通常は「れ」の方にアクセントを置きますが、埼玉の方言では「お」の方がアクセントが強くなります。ドラゴンボールの孫悟空が自分の事を「オラ」と呼ぶイントネーションと一緒です。
②「ん」が入る
埼玉の方言として、語尾の言葉を「ん」に変えるような物が多いです。例えば「そうなの?」なら「そうなん?」に変わります。人によっては「そうなんだ」も「そうなん?」に変わる場合もありますので、少し紛らわしくて難しいかもしれません。基本的には疑問形の言葉の語尾が「ん」になる場合が多いです。
③北部や南部で表現が違うことがある
埼玉県であっても、群馬寄りの北部と東京寄りの南部とでは言葉の表現が違う事があります。北部では群馬弁の影響を受けていて、南部では江戸弁の影響を受けています。しかし現在の埼玉南部は東京のベッドタウンとして発展しているため、方言ではなく標準語を使う事が多くなってきています。なので、あまり埼玉の方言を聞かないのかもしれません。ちなみに語尾などに「ん」が付く方言は、どちらかと言えば北部の方言である事が多いです。
【埼玉の方言一覧①】面白い方言7選!
①あいけんち
埼玉弁「あいけんち」とは「じゃんけんぽん」を意味している、面白い埼玉弁です。ちなみに「あいこ」の場合は「まだち」と言うそうです。じゃんけんの方言は日本各地に様々あるので、興味がある方は調べてみると面白いかもしれませんよ。
②あよ
埼玉弁「あよ」とは、親しい人に声をかける時に使う方言です。標準語で表現するとすれば「ねえ」や「あのさ」などと言った意味となります。もしも親しい埼玉県民がいるならば「あよー!」と呼びかけてみるのも面白いかもしれません。
③むじっけー
埼玉弁「むじっけー」とは「可愛い」という意味です。例としては「あの犬めっちゃむじっけー」という感じで使います。「むじっけー」ではあまり可愛いと言われている気がしないかもしれませんが、埼玉弁でしっかりと可愛いと褒められています。
④ゆわく
埼玉弁「ゆわく」とは「髪を結う」を表現する面白い方言です。髪を結うと言うより楽なので、埼玉の方言ですが、日常会話の中で使うのも良いかもしれません。
⑤どっくむ
埼玉弁「どっくむ」とは「飲み込む」という意味です。ジュースやお茶などの普通の飲み物を飲む時に使うと言うよりは、粉薬などの飲みづらい物を飲む時などに「どっくむ」と表現する事が多い埼玉の方言です。
⑥とばっくち
埼玉弁「とばっくち」とは「入り口」を意味しています。「あそこがとばっくちだ」というように使いますので、埼玉県民の家に遊びに行った時に「とばっくちから入って」と言われたら、玄関から入りましょう。
⑦ぼっとかして
埼玉弁「ぼっとかして」とは「もしかして」を意味しています。決して何かを貸して欲しい訳ではないので、いきなり日常会話で使われたとしても、何かを差し出さなくても大丈夫なのでご安心ください。例としては、「ぼっとかして今日は道路が渋滞しそうだから少し早く出勤しよう」などと使います。
【埼玉の方言一覧②】可愛いフレーズ10選!
①あーね、そうしようか
「そうしようか」はそのままの意味です。「あーね」は若い人なら何となく使った事もある表現かもしれませんが、実は埼玉の方言です。意味としては「あー、そうだね」を略した物となります。相槌として「あーね」を使ってくる人もいます。
②えんちょしなさい
「えんちょ」は、大人が子供に座って欲しい時に使う埼玉の方言です。地域によっては「えんこしょ」という地域もあるようです。子供に「座って」と言うよりも「えんちょして」という方が柔らかく可愛い言い方となるため、埼玉県民以外でも使ってみるのも良いかもしれません。
③そうなん?・なんなん?
これも「あーね」と同じように「そうなん?」「なんなん?」と自然と使った事がある人もいると思います。「そうなん?」は「そうなの?」、「なんなん?」は「なんなの?」を意味しています。冒頭でも少し解説しましたが、埼玉の方言の場合、疑問形になる時は語尾が「ん」になる傾向があります。
④でんまぁ!
「でんまぁ!」はとても驚いた時に使う表現です。この方言は若い人が使うというよりは、少しお歳を召した方と話していると、日常会話の中で出てくる事があります。
⑤だけんど
「だけんど」は「だけど」を意味する埼玉の方言です。埼玉弁には、「だけんど」のように、標準語に「ん」を足しただけの簡単な方言も存在します。
⑥けめるい
「けめるい」だけ聞いても理解するのは難しいかもしれませんが「羨ましい」という意味です。もしも知り合いに羨ましい事があった時に「けめるいなぁ」と使ってみて相手の反応を見るのも面白いかもしれませんよ。
⑦かくねっこ
「かくねっこ」とは「かくれんぼ」を意味します。子供が「かくれんぼしよう!」と言うだけでも十分に可愛いですが、方言を使って「かくねっこしよう!」と言われるとより一層可愛いと思える方言です。
⑧てろんてろん
「てろんてろん」は「ぐちゃぐちゃ」を意味します。子供の口元が「ぐちゃぐちゃ」と言うと少し汚らしいイメージを持ってしまいますが、「てろんてろん」と言えば、例え子供の口元が物凄く汚れていたとしても、響きだけは何だか面白いと感じるのではないでしょうか。
⑨のめっちょ
「のめっちょ」は「先っぽ」という意味の方言です。誰かのあだ名みたいな面白いし可愛い方言ですが、意味としては可愛い要素は全く無い、紛らわしい方言です。「のめっちょ尖がってるから気をつけてね」と言われたら、何か尖っている危ないものがあると教えてくれています。
⑩けちまずく
「けちまずく」は「転ぶ」を意味する埼玉の方言です。もしも人前で階段などに足を引っ掛けて転んでしまったら、「けちまずいちゃった」と言えば恥ずかしさが少しでも紛れるのではないでしょうか。
【埼玉の方言一覧③】特徴的な語尾5選!
①~じゃね?
「~じゃね?」と語尾に付けるのは、埼玉県民でなくても若い人などは使う人も多いと思います。何となく分かってると思いますが「~じゃない?」を意味する埼玉の方言です。埼玉の方言は「そうなん?」をはじめ、語尾が少しぶっきらぼうになる特徴があります。
②~だいねえ
「~だいねえ」は「~だよね」の語尾が変化した埼玉弁です。「~だいねえ」と使う事もありますが、相槌として「だいねえ」と使う事も多い埼玉の方言です。
③だべ・べ
「○○だべ?」だったり「○○行くべ」という風に「そうなん?」と同じ位の頻度で、老若男女問わず日常会話で良く飛び交う埼玉弁です。語尾に付けるタイプのこの方言は各地で使われていますが、埼玉でも方言とされています。
④~かしんねぇ
「~かしんねぇ」とは「かもしれない」という意味です。少し荒っぽい表現に聞こえますが、決して荒っぽい訳ではなく、ただ単に語尾が変化しただけの方言です。
⑤~がな
「~がな」は「~だろう」という方言です。少し呆れた時などにこの語尾が出てくる事が多いです。関西弁でも語尾に「~がな」と付ける事がありますが、それとは少し意味合いが違ってきます。
【埼玉の方言一覧④】日常会話でよく使うフレーズ7選!
①かんまするよ
「かんまする」は「かき混ぜる」という意味で使われます。例えばもしも誰かと料理をする際などに、「卵かんまして」などと日常会話で使うと面白いかもしれません。
②うわっぱり羽織なよ
「うわっぱり」とは「上着」の事です。「寒いんだからうわっぱり羽織なよ」という風に使います。「うわっぱり」の意味は何となく分かってくれると思うので、ナチュラルに言ってみるのも良いでしょう。
③ほろき出しちまいな
「ほろき出しちまいな」は「吐き出しちまいな」と言う埼玉の方言です。日常会話の中で使うとするならば、体調が悪い人に対して「ほろき出しちゃえば楽になるよ」などと使う事が出来ます。
④こんなことになっちまい、んまかねぇ
「こんなことになっちまい、んまかねぇ」は「こんな事になっちゃて、マズいなぁ」という意味となります。埼玉の方言では「大変」を表現する際に「んまかねぇ」と使います。
⑤おっぺす
「おっぺす」は「押す」という意味があります。使い方としては「ちょっと肩おっぺしてくれん?」と言った感じになります。
⑥こんな物はさっぽれ
「さっぽる」とは「捨てる」と言う意味になります。「ちょっとそのゴミさっぽっといて」と言う風に日常会話の中に組み込む事が出来ます。「捨てる」という言葉も、地方によっては「なげる」と言うなど様々な方言があるのがポイントです。
⑦そんなものはほっぽっとけ
「ほっぽっとけ」も「さっぽる」と同じように「捨てる」という意味があります。「ほっぽる」でも「さっぽる」でも埼玉県民には通じますので、何かを捨ててもらいたい時などは言いやすい方を選んで下さい。
【埼玉の方言一覧⑤】他県の人には難しいフレーズ10選!
①ささらほうさらだ
ここからは埼玉県外の方には難しい方言となります。「ささらほうさら」とは「めちゃくちゃ」という意味の埼玉弁となります。子供などに「せっかく片付けたのにまたささらほうさらして!」という風に使います。
②おれげ来いよ
「おれげ」とは「私の家」を意味する埼玉弁です。「今日おれげ泊まりなよ」という風に使いますので、埼玉県民からこういう風に誘われたとしても、クエスチョンマークを出さないであげて下さい。
③水くれ
この言葉を発した埼玉県民は、決して水が欲しいわけではありません。植物などに「水やり」をする事を埼玉弁で「水くれ」と言います。なぜ「くれ」と表現するかは謎ですが、「水くれ」と言われた時に判断に迷ってしまう紛らわしくて、ある意味難しい方言です。
④こわい
この方言は決して何かが怖いわけではありません。埼玉弁の「こわい」とは「硬い」を意味します。埼玉県民と何か硬いものを食べた時に「これこわいなー」と言っていても、決して歯が折れそうな訳でもなければ太るのが怖いわけでもありません。日常会話で埼玉弁を聞き慣れていない人にとっては、混乱してしまうかもしれない難しい方言でしょう。
⑤いじこっこ
「いじこっこ」は「てんとう虫」を意味する埼玉弁です。いきなり「いじこっこ」と言われても難しいため、「てんとう虫」と理解出来る人はまず居ないと思います。
⑥わっくさ
「わっくさ」は「カメムシ」を意味する埼玉弁です。カメムシをそのまんま表現したような方言ですね。てんとう虫と同じく「わっくさ」をいきなり理解出来る人は居ないでしょう。
⑦はぐる
「はぐる」は「~をし損なう」という意味の難しい埼玉の方言です。「この契約を取りはぐったらピンチになる」という風に使います。常日頃から何事もしはぐらないようにしていきたいですね。
⑧おぞい
「おぞい」は埼玉では「頭が良い」を意味する方言となっています。しかし東海地方の方では「おぞい」は「お粗末」と言った逆の意味の方言となってしまうため、お互いの地方の方言を出し合うと誤解される事もあるかもしれません。使いどころの難しい埼玉弁と言えるでしょう。
⑨いびる
埼玉で「いびる」と言うのは「炒める」という意味になります。よく嫁姑問題などで「嫁いびり」みたいな言葉を聞く事はあると思いますが、それとは全く違う意味となります。日常会話の中で「いびっといて」と言われても、決して誰かをいじめる事ではありません。「おぞい」と同じく使い所の難しい方言です。
⑩あしわすら
「あしわすら」と言っても何を言っているのかサッパリ分からないかもしれませんが、「足を動かす」という意味です。例えば山登りなどで体力が限界を迎えてもう歩けない時に、「もうすぐ山頂だから頑張って足をわすらわせるんだ」という風に使います。
【埼玉の方言一覧⑥】他県の人でも使えそうなフレーズ3選!
①てぇ
「てぇ」は「へぇ」と相槌を打つ時の埼玉の方言です。「へぇ」ともイントネーションが似ているので、日常会話の中でさりげなく「てぇ」と言ってみるのも面白いでしょう。
②って~
「って~」は、「わー」と言うような、感想を述べる前のワンクッション的な感じで使える埼玉弁です。例としては「って~、この料理美味しそうだね」と言った風に使います。
③はあ
「はあ」という方言は、決して疲れている事を表現している訳ではありません。「もう」という意味を表しています。「はあ、暗くなったな」と言う風に使います。ネガティブに聞こえがちですが、埼玉県民からすればそんな事はありません。
埼玉に行ったら方言を使ってみよう!
埼玉の方言について一覧で紹介してきましたが、いかがでしたでしょうか?「そうなん?」など埼玉県民以外でも常日頃から使っている言葉から、「あしわすら」と言うような難しい方言まで幅広くあるのが埼玉弁です。ここで一覧で紹介した方言はほんのわずかですので、埼玉弁についてもっと知りたいのであれば、ご自身で勉強してみて下さい。ぜひ埼玉の方言をマスターして、埼玉県民に方言の嵐を浴びせてみるのも面白いでしょう。