デメリットの意味は?面接で短所を聞かれる理由や答え方も!
普段皆さんが当たり前のように使っているデメリットという言葉。皆さんちゃんと意味を知っていますか?近ごろの就職活動の面接では自分のデメリットについて聞かれることもあるとか。そこでデメリットの意味をしっかり理解して来る面接に備えましょう。
目次
デメリットの意味とは?類語・反対語も!
デメリットは何ですか?あらためて聞かれると少し戸惑いますよね。何となく分かってはいますがボンヤリとしています。実はそこまで深くデメリットという言葉について考えたことはなかったのではないでしょうか。そこでまず初めにデメリットの言葉の意味を類語・反対語と共に徹底的に解説します。
デメリットの意味は「損や迷惑」「短所」
そもそもデメリットは和製英語です。和製英語とは本来英語に似ている日本で生まれた言葉というものです。デメリットは英単語"demerit"に由来していると考えられます。なので"demerit"の意味する「欠点」「損」という意味を表す時にデメリットが使われる時があります。
日本独自の使われ方として「迷惑」といったことを表す時にも使われたりもします。いずれにしてもマイナスのイメージであることには変わりありません。
時としてデメリット=問題点として扱うこともあります。例えば「この商品が中々売れないデメリット(問題点)は何か。」や「人材育成のメリット(課題)とデメリット(問題)」のようにビジネスにおいてこのように使われることもあります。
また「短所」という意味を表すのにもデメリットが多く使われます。なので会社の採用面接で「あなたのデメリットは何ですか?」と言われたら「あなたの短所は何ですか?」と質問されたと思っても良いでしょう。
デメリットの類語は意外とたくさんある
デメリットの言葉の意味が分かった所で、お次はデメリットの類語について紹介します。ちなみに類語とはその言葉の似かよった語ということです。実はデメリットの類語は意外とたくさんあります。それだけデメリットが幅広いい意味で使われているということが分かりますね。その一部を紹介します。
【デメリットの類語一例】
- 欠点
- 不具合
- 弱み
- ウィークポイント
- ぼろ
- 足下
- 痛い所
- 難点
- 短所
- 穴
デメリットの反対語は「メリット」「長所」
ここで気になるのはデメリットの反対語は何であるかです。前述した通りデメリットという言葉が表す意味には「損」「迷惑」「短所」など様々です。
仮にデメリット「損」や「迷惑」といった意味で使うとします。捉えるのならデメリットの反対語は「得」や「利点」の意味を持つメリットとなります。またデメリットの意味を「短所」と捉えるのならデメリットの反対語は長所となります。
つまりデメリットの反対語はメリットでもあり長所でもあるのです。デメリットが表す言葉の意味はたくさんあります。たくさんあればそれだけデメリットの反対語も同じように数多く存在するのですね。
ここで皆さんあることにお気づきかと思いますが、メリットもまた"merit"を由来とする和製英語です。メリットの意味もデメリット同様たくさんあり利点・価値・功績などがあげられます。
面接で短所(デメリット)を聞く理由3選!
会社の採用面接の際に「あなたの短所はなんですか?」と聞かれることがあります。面接を受けたことがある人なら一度は経験されているのではないでしょうか。長所を聞くのなら分かりまうが、どうして短所を聞くのだろうと疑問に思う人もいることでしょう。実はそれには最もな理由があったのです。そこで面接で短所を聞く理由3選を紹介します。
会社の業務に対する適性があるかを見極める
短所を聞かれたらあなたがこの会社で業務を遂行できる人材であるのかを見極めています。例えば営業職の採用面接で「人と接するのが苦手です。」という短所を聞いた面接官はどのように感じるでしょうか。営業は人と接する仕事。人と接するのが苦手では営業をする上では問題です。つまり短所を質問することでその短所の内容が会社の業務を遂行するのにあたって致命的な欠点であるのならば採用するわけにはいかないというわけです。
会社の雰囲気に溶け込める人材かを見極める
どんなにスキルが高くても社風に馴染めず早くに辞めてしまう新入社員もいます。そこで長所や短所を聞くことで会社の雰囲気に溶け込めるかどうかの判断材料としているのです。新入社員がすぐに辞めてしまうのも会社としては大問題。社員には出来るだけ長く勤めてほしい。けれども長く働くには経験やスキルだけでは務まらないですからね。長所や短所を知ることで相手がどのような人物かを見極めているのです。
自分の弱みを的確にとらえているかを知る
世の中に短所(デメリット)が一つもない人などいないでしょう。ほとんどの人がそう思っています。ここで重要なのは自分の短所・弱みが何であるのかをいかに客観的に捉え把握しているのかということ。また短所をどのように克服し改善しているのかという向上心です。面接の際には短所を言っただけで終わらせないように注意しましょう。
面接で短所(デメリット)を聞かれた時の答え方の例文12選!
それでは実際に短所(デメリット)を聞かれた場合どのように返せば良いのでしょうか?急に言われても言葉に詰まってしまいそうですね。そこで面接で短所(デメリット)を聞かれた時の答え方の例文を12選を一気に紹介します。
デメリット「優柔不断」を伝える例文
物事の決断に時間が掛かることで仕事の効率も遅れがちにならないように、仕事の優先順位を即座に見極めるように努めたいです。営業においても即座に判断できる人材になれるよう努力します。
デメリット「心配性」を伝える例文
一つ一つの仕事に時間が掛かりすぎないよう、目的意識を忘れずに行動するよう心掛けたいです。
デメリット「マイペース」を伝える例文
仕事は自分一人でやっているのではなく、他人と共有しているのだということを常に念頭において行動します。
デメリット「人見知り」を伝える例文
他人に相談できずに自分一人で答えを出してしまうのではなく、人とのコミュニケーションから最善の策を見出すようにしたいと思います。
デメリット「頑固」を伝える例文
自分の考えを曲げずにいることで周りが見えなくならないように、周りの意見を受け入れながらチームワークを深めていきたいです。
デメリット「せっかち」を伝える例文
先を急ぐがあまりミスが起こらないよう、一度立ち止まり問題がないか確認してから前に進むようにします。
デメリット「あがり症」を伝える例文
本来の力が発揮できないということのないように、営業においてはロールプレイを繰り返し緊張を和らげる努力をします。
デメリット「世話焼き」を伝える例文
自分の考えを押し付けるのではなく、相手の反応を見ながら手助けを担うようにします。
デメリット「計画性が無い」を伝える例文
突発的な行動で周囲を混乱にきたすのではなく、状況を良く判断しどうすれば良いのかを考えてから行動に移します。またいかに効率よく営業先を訪問するかなど予め考えてから行動するようにします。
デメリット「自己主張が強い」を伝える例文
自分のことばかり押し通さないよう、営業においてお客様のお考えも良く聞くようにします。
デメリット「神経質」を伝える例文
細かいことばかり考えず、周りのこともしっかり見渡すようにします。
デメリット「楽天的」を伝える例文
新しいプロジェクトを始める時などは、様々な問題に対応できるように努めます。
面接で伝えないほうがいい短所(デメリット)3選!
いくら短所(デメリット)を聞かれたからといって、馬鹿正直に自分の短所をそのまま面接官に伝えるのは少し待ってください。短所も様々ですが何でも答えれば良いというわけではないのです。実はこのことに気づくことが出来ていない人が意外に多いのです。こちらに面接で伝えないほうがいい短所(デメリット)を3つ用意したので確認しておいてくださいね。
仕事に活かすことができないデメリット
例えば「食べ物の好き嫌いがあります。」や「運動が苦手です。」などの短所は直接仕事には関係のない話。面接においてそんなことは聞きたいわけではないのです。面接官の意図することを感じ取れていないとマイナスイメージでしかありません。ヘタをすると空気の読めないコミュニケーション不足の問題児だと思われてしまう可能性もあるので注意してください。
企業の求める人材に合わないデメリット
前にも説明しましたが、業務に支障をきたす短所(デメリット)は仕事をする上で致命的となります。そんな人を採用するわけにはいきません。じっくり丁寧にやらなければいけない仕事なのにも関わらず「短所はせっかちで大雑把です。」と言われてしまったら採用したいとは到底思えませんよね。
もし採用面接で短所を聞かれても、企業の求める人材に反するような短所ではなく、自分の中にある別の短所を伝えた方が良いでしょう。
時間を守れないなどの、仕事をする上でマイナスなデメリット
「時間を守れない」などはどんな仕事をする上でも言語道断。お客様と接する営業職では時間を守れないことで一気に信頼が薄れてしまいます。そういった短所(デメリット)はどんな職種の採用面接においても言わない方がよいでしょう。また「ルールを守れない」や「嘘つきである」なども同様です。
短所は言い回し次第で長所に化ける!前向きにとらえよう
自分は短所だらけで欠点ばかりだとボヤク人も中にはいるでしょう。しかし諦めるのはまだ早いのではないでしょうか?短所も捉え方によっては長所になれるという利点があるのです。
例えば「理屈っぽい」という欠点があります。しかし見ようによっては「論理的である」といった利点になりませんか?短所・欠点は長所・利点と紙一重。その時々で短所・欠点にしたり長所・利点にすれば良いのではないでしょうか。
また「自分には欠点がなく長所しかありません。」と答えたら相手はどう思うでしょうか。少し嘘っぽいなと感じる人。自己分析がしっかり出来ていないなと思う人など様々ですが、いずれにしても好印象ではありません。
人は誰しも短所があると考えられています。なのにも関わらず自分には長所しかないと主張するのも違和感しか感じませんよね。短所を言うことで長所が引き立つもの。相手に短所を言うことは時に利点となります。相手に短所を伝える時には良く考えないと、短所を言うことの利点もただの欠点になりうるのでご注意を。