キンモクセイ(金木犀)の花言葉とは?由来や種類も紹介!
金木犀の香りが好きな方って多いですよね。今回は、花言葉から『金木犀』に注目しています。金木犀の花言葉には、香りのイメージはあるのでしょうか。花言葉に加え、金木犀の名前の由来や種類に迫ってみました。また、香りが好きな方に嬉しい番外編も必見です。
目次
キンモクセイってどんな花なの?
季節が夏から秋に変わると、暑さを忘れさせてくれるような香りを感じますよね。目を閉じて、鼻を動かせば、懐かしい恋愛や日常からスピリチュアルな空間に迷い込んだような不思議でちょっぴり怖い感覚を味わうこともできます。
今回の主役である金木犀(キンモクセイ)は、そんな人々を癒し、惑わす花として皆さんにご紹介します。そもそも「金木犀の出身はどちらなの?」や「多種類なの?」といった基本情報から注目の花言葉まで、愛される金木犀に迫っています。
キンモクセイはどんな花?
金木犀(キンモクセイ)は、1年中緑の葉を茂らせる常緑性植物です。1枚1枚の葉っぱが固く厚みが感じられる、大人の女性の閉じた手ほどのサイズがあります。また、大きく元気に伸びていくと10mに届きそうなほどの小高木です。
金木犀は、なんといっても香りが特徴的ですよね。金木犀の香りには、癒しやスピリチャルな効果を発揮する特徴があるのですが、それは記事の後半でご紹介するとしましょう。
香りと対照的な健気さを思わせるような花のサイズは、直径が1㎝ほどと指先に乗るくらいです。そんな小さな花たちが、枝にびっしりと集まって咲いているのが特徴です。また、花は四葉のクローバーを思わせる四弁も特徴的です。
キンモクセイの概要・基本情報
科、属名 | モクセイ科モクセイ属 |
学名 | ※1.Osmanthus fragrans ※2.var. aurantiacus |
和名 | 金木犀(キンモクセイ) |
別名 | 木犀花(モクセイカ)、丹桂(タンケイ) |
原産国 | 中国(南部原産) |
花弁の色 | オレンジ |
開花時期 | 9~10月(最盛期は9月) |
開花期間 | 3~10日程 |
開花回数 | 主に1年に1度、年に数回咲く種類もある |
※2:var.=varietasの略
キンモクセイの名前の由来と種類は?
金木犀(キンモクセイ)の由来は、何がきっかけで金木犀という名前なのでしょうか。また、金木犀には金以外にもたくさんの種類があるのでしょうか。ここでは、金木犀の名前の由来を動物から、また、ギンモクセイなどの種類に注目しています。
キンモクセイの名前の由来
キンモクセイは漢字で「金木犀」と表しますね。まず、「金」は金木犀の花の色に由来します。夕暮れ時の金木犀は太陽の光りに包まれ、まるで「黄金」を思わせます。次に、金木犀の「木」がどのような特徴かを示す「犀」に注目します。「犀」は動物の「サイ」に由来し、木の表面が「※犀(サイ)」の皮の表面に似ているところから由来します。
※金木犀の「犀(セイ)」は、「サイ」と読むことのできる漢字でもあります。ちなみに、動物のサイを漢字で表すときも「犀」があてられています。
キンモクセイの種類
由来に続き、金木犀(キンモクセイ)の種類「銀木犀(ギンモクセイ)」と「フレグランスレッド」に注目しています。2種類の色や金木犀との違いをチェックしましょう。
■銀木犀(ギンモクセイ)の特徴
花弁の色:白
原産国:中国
■金木犀と銀木星(ギンモクセイ)の違い
金木犀は香りが遠くまで漂いますが、銀木犀(ギンモクセイ)は多くの花のように近い距離でなければ香りを感じられないのが特徴です。また、金木犀の葉っぱは尖った形で怖い印象を受けますが、銀木犀(ギンモクセイ)は丸い形で優しい印象を受けます。
ちなみに、中国では銀木犀(ギンモクセイ)は「銀桂(yinqui):インクイ」です。日本でも中国でも、銀木犀(ギンモクセイ)は花が白いのに「銀」の色が付くなんて不思議ですよね。銀木犀(ギンモクセイ)の由来も気になってしまいそうです。
■フレグランスレッドの特徴
花弁の色:赤みの強いオレンジ色
原産国:中国(中国でも選りすぐりの金木犀)
備考:育つ速度がゆっくりのため、1年で20cmほどずつ伸びる
■フレグランスレッドと金木犀の違い
金木犀よりもフレグランスレッドのほうが、赤の色が強調されているのが特徴です。
キンモクセイの花言葉を7つ紹介!
香り高く、人々に愛される金木犀(キンモクセイ)の花はどのような花言葉を持つのでしょうか。ここでは、金木犀が持つ真実や恋愛を含む7種類の花言葉をご紹介します。また、花言葉に合わせたプレゼントやおすすめの活用をご紹介します。
謙虚・謙遜
金木犀は、芳しい香りとは対照的な非常に小さな花を咲かせますよね。印象を与える香りを放ちつつも、指先サイズの小さな花のギャップには健気さやひたむきさが感じられます。そうしたイメージから『謙虚』や『謙遜』の意味が花言葉として込められました。
花言葉に『謙虚』や『謙遜』の意味を持つ金木犀なので、仕事で頑張る後輩に先輩からの励ましの意味を込めて贈ってみましょう。「君のひたむきに頑張る姿をいつも見ているよ」、そんなエールを花言葉を知っていたら込めてあげられそうですね。エールが功を奏し、恋愛関係に進む可能性も期待できます。
気高い人
金木犀の香りはうっとりや上品な印象を受け、憧れる女性のイメージがあります。中国では、世界三大美人の一人である楊貴妃が愛飲したとされる※桂花陳酒(けいかちんしゅ)のイメージから『気高い人』の意味が花言葉として込められました。
※桂花陳酒・・・白ワインに金木犀や銀木犀(ギンモクセイ)を白ワインに3年間漬け込んだお酒のこと。
花言葉に『気高い人』の意味を持つ金木犀なので、憧れの先輩にプレゼントしてはいかがでしょうか。凛としてカッコいいと憧れる先輩には、近寄りがたいですよね。ですから、先輩のデスクやオフィスを掃除する際にさりげなく金木犀の花を飾ってみましょう。あなたのさりげなさを感じた先輩と距離が近くなるや恋愛に発展する期待も持てます。
真実の愛
金木犀の香りは、その場所に花が無くても感じることができますよね。中国では、※九里香(きゅうりこう)とも呼ばれる金木犀です。物理的な距離は遠くても、伝えることのできる香りを愛と捉え、『真実の愛』の意味が花言葉として込められました。
※九里…一里は約4㎞ですので、九里は約3.6㎞。
花言葉に『真実の愛』の意味を持つ金木犀なので、告白と一緒にプレゼントしましょう。「家でのリフレッシュに買ってみたんだ」と告白を濁し、驚く彼女を前に「君と一緒の生活を送りたいんだ」と想いを伝えましょう。時に、恋愛は意外さも決めてになります。
初恋
金木犀は小さな花に負けない、印象に残る香りで愛されますよね。それは、恋愛でいう初恋を思わせます。初めての恋愛は相手への想いが強く、喜んだり落ち込んだりの印象が残りますよね。そんな初めての恋愛が『初恋』の意味として花言葉に込められました。
花言葉に『初恋』の意味を持つ金木犀なので、初恋相手とのデートには金木犀の香水や練り香水を使ってみましょう。恋愛は初めが肝心です。男性は、特に香りの刺激には弱いです。ですから、恋愛のスタートを切るためにも香りをさりげなく漂わせてもいいですね。
陶酔
金木犀の香りは、金木犀の香りに、エクスタシーを感じる方も多いのではないでしょうか。鼻腔をくすぐる、誘惑の香りなので、つい怖いほどに心がほだされてしまいます。そんな心まで、満たしていく金木犀から『陶酔』の意味が花言葉として込められました。
花言葉に『陶酔』の意味を持つ金木犀なので、日頃の疲れを癒すためのアロマ風呂を楽しみましょう。疲労で体がガチガチ、顔色も悪いでは、自分が怖いと感じ愛情も冷めるでしょう。金木犀の花言葉『陶酔』から、週に1度は自分に酔いしれる時間を作りましょう。
変わらぬ魅力
金木犀の季節が来ると、「良い匂い」と心を虜にされますよね。夏の風とは違う、少しひんやりな風と一緒に漂う香りを待ち焦がれる方もいらっしゃいます。そんな愛される金木犀から『変わらぬ魅力』の意味が花言葉として込められました。
花言葉に『変わらぬ魅力』の意味を持つ金木犀なので、母の日のカーネーションの代わりにお母さんにプレゼントしてみてはいかがでしょうか。50代、60代の女性の中には、金木犀の芳香からお手洗いをイメージされる方もいらっしゃいます。ですから、母の日に家を訪ね、トイレ掃除をした際はこっそり飾ってみるのもおすすめです。
真実
金木犀の香りが芳しいからと、独り占めに隠したところで匂いですぐにばれてしまいますよね。偽ることの許されない存在として『真実』の意味が花言葉として込められました。
花言葉に『真実』の意味を持つ金木犀なので、喧嘩した友人やパートナーに「ごめんね」の気持ちを込めてプレゼントしてはいかがでしょうか。喧嘩のあとは、気まずい雰囲気でなかなか関係修復ができない方もいらっしゃいますよね。そんな時に、ピンチを救うのが金木犀です。金木犀の花言葉『真実』を友人に告げ、互いの関係をより深めましょう。
キンモクセイの怖い花言葉とは?
7種類の花言葉に続いて、金木犀(キンモクセイ)が持つ怖い花言葉をご紹介します。怖い花言葉をチェックして、恋愛に貪欲にならないように気をつけましょう。それでは、麗しの香りに秘められた金木犀の怖い花言葉に注目です。
貴方の気を引く
金木犀には、陶酔の花言葉がありましたね。金木犀は心に魅力的に響く香りです。その香りのイメージから、気になる異性を射止めたいと強く恋愛関係を願う怖い花言葉の意味も定着したようです。片思いや不倫相手の心を魔性のように奪っていく怖い花言葉ですね。
官能美
金木犀には、変わらぬ魅力や真実の愛といった恋愛をイメージする花言葉もありましたね。金木犀の芳香は、心を惹きつけてやまない官能的な香りを印象づけます。一目、目を合わせたら最後の生唾ゴクリのセクシーさと怖い意味も花言葉として定着しています。
キンモクセイの外国での花言葉は?
原産国が中国である金木犀(キンモクセイ)は、中国ではどのような呼ばれ方をしているのでしょうか。また、国際的な表記として英語ではどのように書き表されるのでしょうか。ここでは、合わせて先程ご紹介した金木犀の花言葉を英語で表記してご紹介します。
キンモクセイの英語名・中国名
金木犀の英語名
金木犀の英語名その1:orange ※osmanthus(オレンジ オスマンサス)
オレンジ色のosme(香り)を持つanthos(花)として、英語表記されています。
※osmanthusは、ギリシア語のosmeとanthosがくっついたとされる言葉です。
金木犀の英語名その2:fragrant olive(フレグラント オリーブ)
Fragrant orange-colored olive(フレグラント オレンジカラード オリーブ)
良い香りのオリーブや良い香りのオレンジ色のオリーブと英語表記されます。
オリーブと金木犀の花の形が似ているために、英語表記ではオリーブが付くのではないかと言われています。金木犀の花よりも銀木犀(ギンモクセイ)のほうがオリーブの花の形に似ているのでは?と印象を持たれる方もいらっしゃいます。
ちなみに、オリーブはオリーブ科の植物ではありません。オリーブは金木犀と同じモクセイ科に属します。オリーブなのに、不思議ですね。
金木犀の中国名
金木犀の中国名その1:丹桂(タンケイ)
中国では、タンケイではなく「Dan gui(タンクイまたはダングイ)」と読みます。丹には赤の意味が、桂には木犀の意味があります。
金木犀の中国名その2:九里香(キュウリコウ)
中国では、金木犀が九里もの遠くまで香り漂うイメージから九里香とも呼ぶそうです。
キンモクセイの花言葉の英語表記
・花言葉を英語にしてみよう!『謙虚(modesty)/謙遜(humility)』
使い方:false modesty(猫を被る)/in「with」humility(謙遜している)
・花言葉を英語にしてみよう!『気高い人(noble man)』
使い方:they are men of noble man.(彼らは身分の高い男性だ)
・花言葉を英語にしてみよう!『真実の愛(true love)』
使い方:Is this true love?(これは真実の愛ですか?)
・花言葉を英語にしてみよう!『初恋(first love)』
使い方:That was my first love.(それが私の初恋だった)
・花言葉を英語にしてみよう!『陶酔(intoxication)』
使い方:food intoxication(食中毒)
・花言葉を英語にしてみよう!『変わらぬ魅力(unchanging charm)』
使い方:You have an unchanging charm.(あなたには変わらない魅力がある)
・花言葉を英語にしてみよう!『真実(truth)』
使い方:To tell the truth(文の冒頭で実を言うと)
【番外編】キンモクセイの香りはどんな効果があるの?
多くの人に愛される金木犀(キンモクセイ)の香りには、癒しやスピリチュアルに働きかける女性には嬉しい効果があります。ここでは、番外編として、金木犀の香りのくつろぎやスピリチュアルなどの5つの効果をご紹介します。
キンモクセイは香水やアロマに使われている
7つの花言葉には、金木犀の香りがメインで意味に込められていましたね。そんな花言葉でも香りが注目される金木犀は、心を癒す香水やアロマで日常のリフレッシュができるアイテムとしても愛されています。
効果①リラックス効果
金木犀の香水やアロマには、『β-イオノン』という成分が含まれている場合があります。この成分には、日常の苛立ちや悩みから心を解きほぐす『癒し』や『リラックス』の効果が期待されています。金木犀の香りの効果で、日常からスピリチュアルな世界へと誘ってくれるのではないかというくつろぎを味わうことができます。
効果②食べ過ぎを抑える効果
金木犀の香りは、匂いを嗅ぐだけで暴食を防ぐ効果も期待されています。生活習慣や食生活が乱れると、空腹状態の際に脳から発信される※オレキシンという成分のコントロールが利かなくなってしまいます。そのため、食後なのに食べ物に手が伸びてしまうという行動を繰り返してしまいます。
※オレキシン…お腹が空いた状態に現れ、脳に必要な糖分を取り入れてほしいのサイン。
金木犀の香りは、このオレキシンが異常な分泌を抑えてくれる効果があります。ダイエットをしたいけれど、続かない友人や、お父さんやお母さんのお腹の辺りが気になる娘さんは金木犀の香りをおすすめしてみましょう。
効果③虫除け
金木犀の香水やアロマには、『Y-デカラクトン』という成分が含まれている場合があります。Y-デカラクトンは、アブラムシやダニといったいわゆる害虫の嫌がる成分です。一部の限られた害虫に効果を発揮することができるので、家庭菜園で繁殖したアブラムシや家ダニの駆除に試してみましょう。
効果④抗酸化作用
原産国が中国である金木犀は、世界三大美人の一人である楊貴妃も桂花陳酒として愛飲されていました。それもそのはずで、金木犀には※アクテオシドというポリフェノールが含まれています。この成分は、抗酸化作用を持つため、体の中が酸化していく状態を弱める効果が期待できます。
※先程、英語名で登場したオリーブにもアクテオシドは含まれています。
老化を防ぐ期待もあるため、飲み物や食事に金木犀を取り入れてみましょう。レシピは中華料理を参考にすると、金木犀を手軽に楽しめますよ。
効果⑤潜在能力を引き出す効果があるとも
ヨーロッパでは古くから、金木犀の香りは心の奥深く眠っている力を目覚めさせる効果があるといわれてきました。多くの香りは、有酸素運動後と同じように脳の血流をアップさせる効果があります。特に、金木犀の香りは強いため、香りが自分の内なるスピリチュアル世界にも働きかけ、驚きのアイデアやスピリチュアルパワーを引き出すのです。
効果⑥スピリチュアルな世界では縁起物、魔除けとしても
スピリチュアル世界では、1日の希望を思わせる黄金色の金木犀を太陽と考える場合があります。希望の太陽なので、スピリチュアル的には縁起の良さを意味します。スピリチュアル世界では、例え、重く厚い雲がかかっても、時がくれば太陽の光で明るくなると考えます。心の暗さを吹き飛ばす、魔除けもスピリチュアルな意味としてあるのです。
キンモクセイの花言葉は小さな花や強い香りのイメージから
金木犀の由来やギンモクセイなどの種類をチェックしてきました。由来は、花の色や動物まで登場しました。また、今回注目の花言葉では金木犀の花の小ささや香りが淡い初恋や逆に怖い恋愛の意味へと発展しました。金木犀の香りは、日常からスピリチュアルな世界へと誘う力があります。香りの力が宿る金木犀を生活を飾るアクセントにしましょう。