カルマの意味とは？恋愛・金銭・人間関係で活用する方法とは？

カルマとは日本語で「業」のことです。筆者PCでは「カルマ」と打つと「業」と変換されました。一般的なスピリチュアルな言葉なのでしょうか。聞いたことはあるけど具体的なことってよく分からないカルマについて探ってゆきたいと思います。

カルマは仏教用語の1つで、日本語では業と訳されています。

元々「カルマ」とは、サンスクリット語で「カルマン」・パーリ語で「カーマ」と言って、直訳するなら「働き」と言う意味の言葉のようです。日本語では「業」や「罪」と訳されることもあるようですが「行い」という言い方が元の言葉から近いようです。

ですから、直訳的な意味としてカルマは「行い」や「行為」といった人が取る行動のことのようです。

昨今のスピリチュアルな世界で言われているカルマの意味は「カルマと言う見えないパワーで人の運命は決められている」というような意味で使われることが多く、宿命や運命とカルマが同じ意味になっている印象です。

そんなカルマのルーツや宗教的意味、恋愛や人間関係やお金など人生への活用方法などまとめています。上手く活用できれば人生の好転がはかれるかもしれないカルマの考え方はいかがでしょうか。ちょっと長めな宗教的な意味はいらないという方は【『カルマの法則』を活用すれば人生が好転する！？】へどうぞ。

カルマは「karma」と英訳されます。その意味は宗教的な思想と少し違った意味・雰囲気で使われているようです。

・Karma will bite you.
・That's Karma

「ばちがあたるよ」「ざまぁみろ」というような感じです。戒めめいた意味合いで使われることがある言葉のようですね。

カルマはインドのジャイナ教をルーツとした言葉のようです。こちらでは、カルマの教えがある宗教3つ（ジャイナ教・ヒンドゥー教・仏教）のカルマの考え方を簡単に説明しています。

ジャイナ教は、マハーヴィーラ（またはヴァルダマーナ：前6世紀-前5世紀）を祖師とした徹底した苦行・禁欲主義で知られるインドの宗教です。

ジャイナ教でのカルマは、魂を汚している物質という意味があるようです。ジャイナ教の宗教観に、苦行によって魂を浄化することで繰り返される輪廻転生の輪から解脱することができるという考えがあります。つまり、魂を汚す原因物質であるカルマを今生で浄化しないと苦しい輪廻の輪から解脱できないというわけです。

ヒンドゥー教は、紀元前からバラモン教や土着の神々や崇拝様式などを吸収しながら今にいたる土着の宗教で多神教です。主にインドやネパールの民族宗教のことを指し、インドにおいては仏教・ジャイナ教・シク教などもヒンドゥー教として数えるようです。

ヒンドゥー教でのカルマは、元々はサンスクリット語の「行為」の意味。仏教などと同じ因果論に関係し「カルマは善悪に応じて果報を与え死によっても失われず輪廻転生に伴って代々伝えられる」と考えられているようです。一種の運命論と結びついているようです。

仏教は、インドの釈迦（ゴータマ・シッダールタ）を開祖とする宗教で、生誕の地ネパールの世界観である輪廻と解脱の思想を含んでいて、初期は修行により解脱を目指す宗教でした。「生命の行為・行動にはその結果である果報が生じる」とする業論がカルマ論です。インドなどと違って日本では輪廻転生まで業（＝カルマ）を背負う感じが緩やかになっている印象です。

カルマ＝業は、輪廻転生や因果論と深い関係にあることが分かってきました。少しずつそのとらえ方は違いますが、カルマという魂の汚れを浄化することが宗教的修行のようです。こちらでは、宗教的なカルマの法則の因果論と善行や悪行の考え方などを簡単に説明しています。

因果論とは、生命の行為や行動にはその結果である果報が生じることのようです。
善因善果：良い行為や行動には良い結果がもたらされる
悪因悪果：悪い行為や行動には悪い結果がもたらされる

「that's karma！（ざまぁみろ）」は因果論に基づいていいると言えます。日本語で簡単に言うと「因果応報」や「自業自得」という考え方になります。

人生や人間関係の中で善悪を決めることが難しい場面もあります。誰にかに親切にすることを何回か実践することはできても、人生全般を親切心だけで生きてゆける人はいないでしょう。恋愛でもビジネスでも強く意見を主張した方が良い場面もありますし、悪行と言われる行動を取らないと自分に危害が及ぶということもあります。

・いじめられたから仕返しをする
・戦争中は敵（＝人）を殺しても良い
・家族を守るため他人を迫害する

上の3例ですが、悪行・善行の明確な線引きが難しい案件と思われます。いじめられて立ち向かう強い意志があるのは立派だと思いますが刃物を持って相手を傷つけてしまってはどうなのでしょう。戦争中に自国を守るため敵を殺ことを善行と言い切れるでしょうか。周囲の人間関係を顧みず家族の利益を優先する行動は正しいでしょうか。

善行と悪行の見極めはその時の状況やその人の前世を含むこれまでの「カルマ」によって変化すると言われています。曖昧なその見極めに頼らず先人がやった善行を積む行為を真似してみようというのが、宗教的な善行です。

宗教的な善行は、人間の欲望を抑えたりその欲望に逆らったりすることとされています。つまり、人間の欲をコントロールすることが良い行いに近づく道というわけです。

カルマの法則で言う所の「良い行為」を目指し「良い結果」を求めるなら、良し悪しを決める何かが存在しないと『カルマの法則』は成り立ちません。カルマの法則を管理する何かの判定がないと、善行に善が、悪行に悪が、戻ってこないわけです。その管理者というのが「人間の知覚を超えたスピリチュアルな力や存在」ということになります。

宗教的にはこの管理者が神や仏と言えます。普段の生活の中でも「that's karma」な場面に『目に見えないスピリチュアルな力』を感じたことがある方も多いと思います。

良い行いには良い結果が伴う『カルマの法則』、実践できれば自分の人生に活用できて人間関係や恋愛やお金などの悩みから好転できるかもしれません。でも、カルマの法則で言う『目に見えないスピリチュアルな力』のジャッジで『善行』判定をいただくにはどうしたら良いのでしょうか？

実は簡単なんです。心の声に耳を傾けること！です。

私たちは社会や家族や友達などとの関わりを通して人生で様々なことを体験・経験してきています。「なんとなくヤだな」「ちょっとダメな気がする」「これはやめた方が」といった羞恥心や罪悪感などの感覚が、良好な人間関係の中で育っているはずです。自分の心の声を無視せず素直に受け取り考えることをしっかりやることで善行につながる、という考え方もあるようです。

罪悪感や羞恥心という心の声は大切な根っこの部分ですが、具体的にどうしたら良いの？と思う方の方が多いと思います。次の章からは、人間関係・恋愛運・お金など人生を好転させるカルマの具体的な活用法や考え方などをご紹介します。

「目には目を、歯には歯を」のハンムラビ法典も過激ではありますが『カルマ』です。イヤなことをされたらイヤなことをやり返すというのもまたカルマの法則と言えます。このカルマの使い方をすると普段の人間関係ではタブーなのはみなさんお分かりでしょう。では、人生を好転させてくれるかもしれない人間関係でのカルマの考え方や活用法を5つご紹介します。

人間関係の基本は挨拶ですが、その中でも感謝の気持ちを伝えることは、自分だけではなく言われた方も幸せになれる素晴らしい言葉です。愚痴を聞いてもらったり仕事を手伝ってもらったりジュースをおごってもらったりなぐさめてもらったり「もらう」行為は毎日のようにあると言えます。

また、具体的なことはなくても、人は誰しも誰かに頼って生きています。信号機が動くのだって、誰かが発明して作って流通させて買う人がいて設置した人がいて電気を運ぶ電線を引いた人がいて……と見知らぬ誰かなくして存在しない物です。そんな大きな気持ちで感謝の心が持てると素敵です。

「ありがとう」「うれしい」「感謝！」どれも言われてイヤな方はあまりいません。まずは身近な方への小さな感謝を示すことからはじめましょう。

やりたくないことを無理にやる必要はありません。でも、どうしてもやらないといけないという場面、人生で何度となく経験することです。

学生なら委員会や部活の役員、社会人なら順番で回ってくる社会奉仕活動系の担当、保護者なら学校や習い事のPTA活動、近隣の支部や地域の役員などなど、やりたくはなくても回ってくる役目が案外たくさんあります。また、やってみようと思ってみたものの思ったように上手くいかずくじけてしまうこともあります。

イヤイヤ回ってきた役目をイヤイヤやってゆくと、不思議なことにストレスも溜まります。イヤイヤでも好きなカ所を見つけたり前向きな気持ちを持って行動してみると、ストレスが意外と少ないものです。どうしてもイヤなことは、きっぱりと否定する行動を取る選択を選ぶことも大切です。

無理のない範囲で『自分で行動する思考』も人生の好転には良いようですよ。

自分の行いは、自分がやろうと決めてやっている行動です。誰かに促されたとしても誰かのためを思ってやったとしても、そう決めたのは自分自身です。ですから、自分が取った行動にお返しや見返りがあるはずという思い込みで行動しては善行と言えません。

人間関係でもあまりおすすめできない「こんなにやってあげたのに」「どんなにつくしてあげたと思ってるの」といった押しつけともとれる行動はタブーです。自分の行動を自分が選んだものとして、まっすぐ行うことが人生の好転には大切なようです。

言葉には魂が宿ると言われています。自分が発した言葉を無かったことにはできませんし、カルマ的スピリチュアルな考え方なら誰かに向けた悪意はいずれ自分に戻ってくるでしょう。

ですから、わざわざ悪い言葉を選んで悪く言ったり伝えたりしなくて良いのです。『目に見えないスピリチュアルな力』で善行を判断してもらうという意味でも、良い意味合いの良い言い回しでより良くなることを目指して言葉を選ぶと良いようです。

伝えたいことを伝わるように伝える努力を惜しまないという感じでもあります。「ちわー」で伝わる友だちには「ちわー」で良いかもしれませんが、目上の人やそういう文化に触れてないだろう人や場所など考えて「こんにちは」と言う場面もあることを心がけておくという感じです。

日本には「一日一善」という言葉があります。善い行いを1日1回は心がけようというような意味です。これは自分に無理をして親切や施しをするという意味ではありません。

自ら進んで自分が選んでその行動を取る選択をすることです。誰かのためにでも家族のためにでも友だちのためにでもかまいません。困っている人がいてその人を手助けできそうなら、進んで行動する勇気と前向きな気持ちを持って生きるというものです。それが大きな流れになって自分へと戻ってくるというのがスピリチュアルなカルマでの考え方です。

上でもありますが、見返りやお礼を求めてやっては意味がありません。自分が選んで進んで行動したと自覚していることで、人生の好転につながるというものです。

仕返しの倍返しやお金の面での倍返しと考えると少し違います。感謝やお礼を伝えることをサボったりケチったりしてはいけないという考え方です。上でもあるように感謝を伝えることで人間関係が好転するきっかけとなりますから、倍返しの気持ちを持ってお礼を伝えるとより良いパワーとなるというものです。

持っている物で返せるものがお金しかないというならば、最大の笑顔も添えてお礼を伝えると良いでしょう。スピリチュアルなカルマで言うと、嘘の表情で伝えたお礼はいつか自分に戻ってくるでしょう。笑顔でお礼を伝えることで場も穏やかになり、周囲の人間関係を円滑にすることにもつながります。

スピリチュアルなカルマのパワーは恋愛運にも効果があるようです。恋愛で活用できるカルマの法則の活用法や考え方などご紹介します。

カルマの法則ではあらゆるものが前世からの影響を受けて成り立っているようです。何度となく繰り返される輪廻転生の中で、ずっと近い存在だった人もいれば、今生でとても近くにいる人もいるようです。

関係が存在する時点でカルマの影響があるという考えがスピリチュアルな世界ではあります。ですから、もしかしたら興味を持っていないだけで相性が良かったり前世から結びつきが強い縁が身近にあるという考えもあります。遠く手の届かない存在を追い求めるよりも、身近な人の良い面に目を向けてみようということです。

愛情とは慣れてしまえば希薄に感じるものでもあります。何年も連れ添った人に、初恋の気持ちを感じることはとても難しいです。でも、悪い面ばかりを目に入れてしまっているとしたら、カルマの法則では『お互い様』であり『自分から悪い面を見ている』ということになります。

近いものに目を向けて、小さな感謝の言葉を贈り合うことができれば、何年経っても素敵な恋愛や人間関係が築けるに違いありません。

経験するというのは、相手に強要されたことを無理矢理やってみる努力をするということではありません。恋愛を求めるならば家の中でこもっていては仕方がないということです。興味のあることなどに自分から進んで行動を起こすことが恋愛運でも必要ということです。

そうは言っても、異性と何を話したら良いのか分からないという方や近くに行くだけでドキドキする方や好きってどんな感じなのか分からない方などなど、恋愛に関する悩みは千差万別色々とあります。

スピリチュアルなカルマの考え方で恋愛運を上げるならば、恋愛をするぞっと意気込むというよりも、自分の身近なコミュニティの中で挨拶を交わすとか話をしてみるとか、今までと違うアクションを起こすことに臆病になってはいけないという感じです。まずは1つ自分で選んで行動してみることから初めてみましょう。

感情のない人はいません。毎朝同じ気持ちで起き上がれるという人も稀です。ちょとだるい日や眠たい日、疲れが残っている日もあるでしょう。だからと言ってその低血圧な感情を誰かに当たってしまったりぶつけてしまっては、恋愛だけではなく人間関係も上手くはいきません。カルマの法則で言うなら、その行為は自分へと戻ってきます。

冷静になれないこと、どうしてもイヤなこと、忘れたくても忘れられないストレスなど、いったん端っこに追いやるイメージトレーニングはいかがでしょうか。切り離すというイメージも大切です。自分の心を守るのも自分自身ですから、悪意ある何かに振り回される必要はありませんよ。

悪いことを考えてより一層悪い方へと自分の感情が流れてゆくこともあります。カルマの法則では前世からの負であるという考え方もあります。自分ではどうしようもない『スピリチュアルで偉大なパワー』でそうなっているのかもしれない？という考えの転換をして、自分の運命を全うするという自分から行動する勇気も必要です。

カルマの法則では、逃げるとカルマが追いかけてくるようなので、自分のカルマと向き合うという選択をすることで人生の好転をはかりましょう。恋愛では、ダメンズに惹かれる自分のカルマを断ち切るとか、自分の彼氏を他の男の人と比べてしまうという自分の考え方を転換するとか、そういうセルフ・カウンセリングに近い考え方も大切ということです。

人生には良いことばかりではなく悪いことも起こりえます。告白さえることもあれば、別れを告げられることもあります。自分にとって都合の悪いことが起きた時に怒りや不安や不満を爆発させる前に、起きた出来事全てを受け止めるように心がけてみてください。

この受け入れるという行為にはハイレベルな精神が求められますが、「許容」という状況に心を持ってゆくことができると負の感情を早めに手放すことができるようです。

起きた出来事も善し悪しにかかわらず自分にあった出来事はカルマのせいであり仕方がないことだと考えましょう。仕方がないことなら自分でコントロールできることではありません。起きたことに執着したり束縛されてはもったいないのです。負のカルマを断ち切るために受け入れて、次を目指してより良い自分を想像し、新たなアクションを起こしましょう。

無いよりはあった方が良いお金。このお金に関する考え方もカルマにはあります。こちらでは2つご紹介します。

貯蓄型の日本には馴染みのない考えであったりはしますが、経済論ではよく出るお金の循環という考え方。日本人の多くが給与のほとんどを貯蓄した場合、経済は閉塞します。人体では血液、地球だと水、経済ではお金は、循環させた方が良いものという考えがあり、これがカルマの考えにも一致します。

無駄遣いをするというわけではありません。必要以上にケチケチしたり、誰かへのお礼をケチったり、必要なことへの支払いを滞らせたりすることをタブーとしています。

自分の服やアクセサリーなどにはお金を惜しまないけれど、ボランティアや寄付など目に見えないものにお金をかけることを嫌がる人は案外多いですよね。無理な額のお金を寄付したり無理をしてボランティアを買って出ることはありません。

いつか巡り巡って自分へと戻ってくるかもしれないカルマなのですから、できる範囲で少しのお金の寄付やボランティアは、相手や誰かへの感謝の気持ちの1つとしても、積極的にやっておく方がカルマ的には良いようです。人生の好転への寄付と思うと自発的に行動することもできますよ。

知っているようで知らなかったカルマの意味や法則の人生での活用方法いかがでしたでしょうか。感謝やお礼の考え方は、カルマにとどまらず人間関係でとても大切な考え方と感じました。また、根に持ちすぎると精神を病んでしまう恋愛でのトラブルを思うと、カルマと割り切る考え方も大切に思いました。お金では、循環とケチケチしすぎないことを意識して生活できたら良いのかなという印象もあります。人生の好転、訪れてほしいものですね！みなさまの生活や人生が、より良いカルマで満たされますように！