2021年09月09日公開
2021年09月09日更新
新スポーツ「ヘディス」が大注目!ヘディングと卓球が融合されブームの予感
サッカーと卓球、この一見球技である以外何の関わりもなさそうな二つのスポーツが融合した新スポーツ「へディス」というのをご存知でしょうか?今日本にもにブームを起こしそうな新スポーツ「へディス」とはどんな競技なのでしょうか?今回は「へディス」についてご紹介します!
目次
サッカー×卓球の新スポーツ「へディス」
出典: http://www.soccerdigestweb.com
サッカーと卓球という言葉を聞いて皆さんが連想するのは、おそらく球技という共通点だけではないでしょうか?しかし今、サッカーと卓球を融合させた新スポーツ「へディス」が注目を集めており、日本でもブームが起こるのではないかと言われています。ではこの「へディス」とはどんな競技なのでしょうか?今回は「へディス」について詳しくご紹介します。
へディスとは?
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へディスとは、ヘディングと卓球を組み合わせたようなスポーツで、初心者でもすぐに楽しめる手軽なスポーツとして発祥の地ドイツからヨーロッパにかけて現在人気が出始めているスポーツです。
ドイツの学生が発案したへディス
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へディスとは2006年にドイツのスポーツ科学系の大学にいた大学生レネ・ウェグナーさんが発案したスポーツで、パワーも必要なくルールもシンプルなので誰でもすぐに楽しめることやエクササイズにもなることから徐々に人気が上がり始め、現在では発祥の地であるドイツ中の大学でプレイされています。その人気は国境を越えてチェコやスイスなどのヨーロッパにも広がりつつあり、プロサッカーチームが練習内容に取り入れていたり、15の大学で授業として行われているのだそうです。
へディスの基本ルール
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へディスは直系15.9㎝の大きさのゴムボールを専用ボールとして卓球台の上でヘディングで打ち合います。必要な道具は卓球用の卓球台と専用のボールとネットのみなので、初心者でも気軽に始めやすいスポーツです。
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ボールは卓球台にワンバウンドさせてから打つのですが、テニスの様にワンバウンドする前にボレーのような形で打ち出すことも可能です。基本的にボールに触れていいのは頭だけなのですが、台に手を付くことことは許されているため、卓球台に乗り上げてスマッシュを打つこともできます。得点は11点先取制の2セットマッチで、デュースも存在し、10点で点数が並んだ場合は2点先に先取した方の勝ちなのだそうです。
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また、コートチェンジがセットごとにあり、サービスポイントは3ポイントごとで、エッジボール(球が卓球台のふちにあたって跳ねること)は認められていますが、サイドボール(球が卓球台の横に当たること)は認められていません。また、選手は試合ごとに一回タイムアウト(一分)を取ることができ、セットごとにタイムアウト(一分)が挟まれていたりと、卓球やテニスのルールが混ざっているスポーツであることが分かります。
へディスを動画で見てみよう
では公式チャンネルでアップされている実際の動画を見てみましょう。この動画は175人が参加したへディスワールドカップの映像で、へディスのプレイヤーの中でもトップ10の選手の動画を集めたものだそうです。実際に動いているへディスの動画を見てみると、想像以上に運動量が多いことが分かります。ルールにタイムアウトが設けられている理由はこのためのようですね。
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卓球台に大きくダイブして体を後ろに逸らしてヘディングでスマッシュをしたりと、へディスでは体全体を使った動きが多いため、エクササイズやリハビリの練習などにも取り入れるといいのだそうです。確かに、ヘディングでボールを返すとなると、どうしても体全体の筋肉を使わなければいけないため、体幹が自然と鍛えられたりダイエットには最適と言えるかもしれません。
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動画の中で特に注目してほしいのは、3分15秒を過ぎたあたりです。ここから動画では長いラリーが続き、ファインセーブが連発されます。途中右側の選手が何度もスマッシュを受けるのですが、特に床に落ちるギリギリでボールを受ける場面は胸が熱くなってしまいますね。動画ではその後右側の選手がラッシュを全て受けきって相手に反撃を仕掛け点数を勝ち取っており、オーディエンスも非常に盛り上がっていました。
へディス、日本でも普及の兆し
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日本ではまだまだマイナーなスポーツのへディスですが、2017年の6月に全国大会が開かれていたり、全日本選手権も7月から8月にかけて予選が行われ、8月20日に決勝も行われています。また、へディスができる施設も関東で5か所存在し、北信越や関西でもその場所を広げつつあり、日本で協賛している企業も増えてきています。
へディスは誰でも気軽にできるスポーツ
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6月に行われた全国大会では、へディス体験会やメディア対抗大会なども開催され、スポーツとしての盛り上がりを見せてきています。体験会では未経験者の女性などもいたようですが、へディスは子供からお年寄りまで誰でも気軽にできるスポーツというのをキャッチコピーにしています。そのため、しばらく練習するとヘディングによるラリーが続くようになっていたそうです。
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へディスでヘディングに使うボールは軟らかいゴムボールなので、ヘディング自体にはあまり力が要らないというもの大きな要因かもしれません。10月には全国高校選手権も開催されることが決まっているへディス、今後日本でもブームが起こりそうです。
へディスを題材にした漫画
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日本ではまだまだマイナーなスポーツのへディスですが、実は一度有名な漫画家の手によって漫画の題材として扱われたことで話題になったことがあります。その漫画家は週刊少年ジャンプで連載されていた「テニスの王子様」通称テニプリの作者で知られる許斐剛さんです。ではへディスを題材にどんな漫画が描かれたのでしょうか?
漫画「テニスの王子様」とは
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テニスの王子様についてはご存知の方も多いかもしれませんが、簡単にご説明します。「テニスの王子様」とは許斐剛による学園テニス漫画で、1999年から週刊少年ジャンプに連載され、2009年からは「新テニスの王子様」としてジャンプスクエアで連載をしています。シリーズの累計5000万部を突破した大人気テニス漫画です。
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テニスの名門である青春学園中等部に入学した主人公越前リョーマがテニス部の団体戦で全国大会優勝を目指していくストーリーで連載当初はテニスにあまり詳しくない読者のために解説などを入れるようなテニス漫画でしたが、次第にバトル漫画の色が強くなり壮大なスケールのバトル描写が増えるようになりました。
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人気となった「テニスの王子様」はテニプリの愛称で親しまれ、2001年のアニメ化を始めとしてCD、ゲーム、ミュージカル、実写化映画、実写ドラマ(中国)など様々なメディアミックスを果たしました。男子プロテニス選手の錦織圭選手が愛読していたことでも知られている人気作品です。ジャンプスクエアで連載されている「新テニスの王子様」は全国大会後に姿を消していた主人公越前リョーマが日本に帰国して、U-17選抜大会でかつての仲間たちと戦う姿が描かれています。
漫画「頭突け!!横浜謳歌高校生ヘディス部」
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漫画「テニスの王子様」の作者として有名になった許斐剛さんでしたが、そんな許斐剛さんが2016年の12月に発売された週刊少年ジャンプの合併号に読み切りとして描いた作品がへディスを題材にした漫画「頭突け!!横浜謳歌高校生ヘディス部」でした。
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漫画「頭突け!!横浜謳歌高校生ヘディス部」は、許斐剛さんの初めてのコメディ漫画なのですが、元々テニスの王子様でもかなり突飛な描写を得意とする漫画家だけあって、「頭突け!!横浜謳歌高校生ヘディス部」も非常に奇想天外でシュールな内容や、作品中に芸人の永野さんそっくりの人が登場したことなどで当時SNSを中心に大きな話題を集めました。
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横浜謳歌高校に通う主人公の菩薩坂エイリは、ケンカが強く頭も良いヤンキーだったのですが、ある日子供を助けるためにトラックに轢かれて死んでしまいます。しかし、助けた子供が持っていたボールにはヘディング王子という謎の王子が取りついていました。
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自分を助けてくれたお礼にと王子は菩薩坂エイリを生き返らせますが、エイリはその代わり丸い物を見るとヘディングをしたくなる体質になってしまいました。そこでエイリは高校のへディス部の存在を知り入部することになり・・・というストーリーです。当時はへディスが許斐剛さんの作り出したスポーツだと勘違いしていた人も多かったようですね。
へディスまとめ
サッカーと卓球、一見全く関連性のないように見える二つのスポーツを融合させた「へディス」、始めは卓球台でヘディングをするという突飛さに驚いてしまいましたが、実際にスポーツとして知り、動画などでやっているところを見ると、非常に楽しそうなスポーツであることが分かりました。まだまだ日本には馴染みのないスポーツですが、是非将来みんなが気軽に行えるスポーツになってほしいですね。