レコードとCDの”音質”の違いは?アナログ音源って高音質なの?

アナログレコードとCDの音質の違いとは? 最近流行っているレコード化ですが、その裏にはレコードの方がCDよりも音質がいいという話があった!? ここでは、アナログレコードとCDについて音が出る仕組みと音質の違いについて紹介していきます。

レコードとCDの”音質”の違いは?アナログ音源って高音質なの?のイメージ

目次

  1. 1どっちが高音質? レコードとCDの音質の違いやアナログ音源とは?
  2. 2レコードの仕組みとは? 音質は?
  3. 3最近レコード化をして販売している音楽が多い気が・・・
  4. 4CDの仕組みや音質は? レコードと比較した時の違いとは
  5. 5レコードとCDの音質における最大の違いは高周波数?
  6. 6最近よく聞くハイレゾって何? アナログ音源との違いは?
  7. 7レコードなどのアナログ音源をデジタル化できる方法!
  8. 8レコードをより高音質で聞くためには・・・
  9. 9結論として何が一番高音質なのか
  10. 10おわりに

どっちが高音質? レコードとCDの音質の違いやアナログ音源とは?

出典: http://abletontutorials.byte.jp

近年CDの売上が低迷してきている一方で、有名アーティストさんのレコード化ブームが起きています。
レコード化ブームの裏では、アナログレコードの音質向上が起きているということもあります。
そもそもアナログレコードとCDではどっちの方が高音質なのでしょうか?
今回はアナログレコードやCDの音がなる仕組みや違い、音質について紹介していきます。

レコードの仕組みとは? 音質は?

出典: https://www.amazon.co.jp

レコード(アナログレコード)

レコードは、複雑な音楽信号や波形をそのままディスクの音溝に刻んでいる記録メディアです。
音溝の振動を針で拾ってトレースし電気的な信号に変換したのち、アンプやスピーカーを通じて音が流れるという仕組みとなっています。

アナログレコードの知識 LP・EP・SPの違いとは?

出典: http://www.phileweb.com

レコード盤と聞いて、よく聞くLP・EP・SPといった言葉。この言葉はレコード盤の形状についての言葉なんです。

LP…1分間に33 1/3(3分で100回転)するロングプレーレコードです。長時間の再生可能時間を誇ります。

EP…直径17cmで1分間に45回転するもの。片面に2、3曲程度ずつ収録されている。曲数の割に値段が安価で、若者の間で流行しました。

SP…回転数78。記録時間が4分30秒ほどと短いのが特徴。落とすと割れる・劣化が激しいなど悪い点も多い。

最近レコード化をして販売している音楽が多い気が・・・

出典: https://www.aniplexplus.com

魔法少女まどか☆マギカ Ultimate Best

11月3日はレコードの日ということで、様々なアーティストがレコード盤を販売しています。
大ヒットしたアニメ「魔法少女まどか☆マギカ」の主題歌集もそれに合わせてレコード化され販売されます。
最近ヒットしたアニメがアナログレコード化されるということで最近のアナログレコードブームが感じ取れます。

出典: https://www.amazon.co.jp

つけまつける/きゃりーぱみゅぱみゅ

きゃりーぱみゅぱみゅの代表曲もレコード化されてアナログレコード販売店で売られています。
盤面の画像を見てみるときゃりーの顔が表面に描かれており、この顔が回りながら音楽が流れると想像するとなかなかシュールな光景ではないでしょうか。

出典: https://www.amazon.co.jp

サカナクション

日本の有名なロックバンドグループであるサカナクションの初期曲もレコード化されて販売されています。
販売に際してラジオでもアナログレコードの話を取り上げていたようです。

CDの仕組みや音質は? レコードと比較した時の違いとは

出典: http://enterologics.com

レコードとの根本的な違い

CDはアナログレコードと違って、デジタル機器としての信号を使って音楽を鳴らしています。
デジタル機器は情報を0と1の二進数で表現しており、音の強弱や周波数(音の高低)なども全て二進数で表現しているので、コピーなどの作成や復元が簡単であるなどの特徴があります。

出典: http://www.riaj.or.jp

CDの作成工程

CDの録音工程としては、録音マスターテープ→AD変換→CDへ記録といった手順で行われており、CDプレーヤーの読み取る工程としては、レーザー光照射→CD面での光の反射→受光器→DA変換→アンプとった手順で音を鳴らしています。
情報を全て二進数で伝えているためアナログレコードよりも音の幅が制限されているというデメリットがあります。

音楽CDとデータCDの違いは?

出典: https://win10labo.info

音楽を聞くためにCD-Rを買いたいけど、データ用と音楽用の二つがある!違いってなんなんだろう。
そう思っている方もいるのではないでしょうか。では実際の違いについて紹介します。

出典: http://www.sony.jp

データ用CDはパソコンのデータを取り込みたいときに使用します。
音楽用CDは、音楽を個人的にコピーする用ということで著作権分が値段に上乗せされて販売されています。

音楽をパソコンを使って書き込む際には実はデータ用、音楽用のどちらも利用できます。
細かいところをいうと、若干音楽用CDの方が高音質だそうです。

もし音質向上したかったり、著作権的に気まずさがある方は少し高いですが、音楽用CDを使って見てはいかがでしょうか。

レコードとCDの音質における最大の違いは高周波数?

出典: http://hobby-diog.blog.so-net.ne.jp

やっぱりレコードの方がいろいろな情報が記録されてる?

CDとレコードの最大の違いは高周波数(高めの音)の記録されている範囲です。
CDでは22.05kHzまでの音しか記録されていませんが、レコードには当たり前のように50KHzを超えるような高周波が刻み込まれています。

人の声によっては100KHz以上、時には200kHzといった高周波数の音で音楽は成り立っています。
その高音をそのまま記録できるかどうか、というのがレコードとCDの音質を比較する際に決め手になっているのではないでしょうか。

最近よく聞くハイレゾって何? アナログ音源との違いは?

ハイレゾの仕組み

出典: http://kenton3375.com

最近よく聞くハイレゾ音源

最近よく聞くハイレゾ音源。ハイレゾだと超高音質というイメージが根付いているのではないでしょうか。
実際、ハイレゾ音源ってどんな音源なのか?どれほど高音質なのかについて紹介していきたいと思います。

出典: http://www.biccamera.com

CDの音源は、人の耳にはわからない程度に手抜きして音を記録しています。
実際のレコーディングのときにCDで抜かれていた音の情報を含めて細かく記録したものがハイレゾ音源と呼ばれるものです。
つまりCDより情報が多いという点で音質向上しています。
さらに、私たちが普段用いている圧縮音楽ファイル形式としてmp3がありますが、これはさらにCDのデータを小さく(雑に)して保存しているものです。

ハイレゾ音質ってCDの音質の違いってどの程度?

出典: http://www.sony.jp

正直なところCDとハイレゾ音源の差は、聴覚上ではほとんど気にならないとのこと。
音質向上といっても、CDの手抜き感は人間にはわからない程度なので、情報が多少増えても劇的な音質向上はないのかもしれません。
ただ臨場感などを感じたい場合は一択だとハイレゾを選んだ方がいいのではないでしょうか。
スピーカー開発・アンプ開発の人からすると、ハイレゾの音とCDの音はマスタリングが違うため、ハイレゾの方が高音質!CDは音質が悪いという気持ちになるのではないかという話です。
マスタリングの方法の違いによって、大幅に音が変わるというのは面白いですよね。その点に着目してCDとハイレゾの音源の比較を楽しむのも面白いのかもしれません。

レコードなどのアナログ音源をデジタル化できる方法!

出典: http://radiolife.com

近年、レコードを再生する機械はどんどんなくなってきています。
また、アナログレコードは年々劣化してしまうので悪い状態になる前にデジタル音源として記録しておくのをオススメします。
音質にこだわりたい方は、オーディオインターフェースを使う。音質にこだわらないからは、レコードのプレーヤーとパソコンを繋いでデジタル化することができます。
デジタル化ということで音の厚みなどレコード特有の音質が若干悪い状態になるかもしれませんが、やってみる価値はあると思います。

レコードをより高音質で聞くためには・・・

出典: http://www.i-dio.jp

レコードを聴くためにこだわることはいろいろある

アナログレコードは高音質という話でしたが、より音を楽しむためにはスピーカーなどの機材にこだわる必要があります。
質の悪いスピーカーではせっかくの高音質が質の悪い音になってしまいます。
さらにいい音楽再生環境は音質向上にもつながります。
音にこだわるならデジタル(CDなど)とアナログレコードの違いだけではなく音楽再生環境まで整えたいですね。

結論として何が一番高音質なのか

出典: http://www.fujiya-avic.jp

ここまで話してきましたが、それではCDとアナログレコード、どれが一番高音質なの?という話をしていきたいと思います。
ここでの話は音楽や音質にこだわる人は意見などがあるとは思いますが、個人的な意見ということで聞いてもらえると幸いです。

アナログレコードとCDの違いと長所短所

出典: https://www.waxpoetics.jp

やはりデジタルデータの場合、圧縮の度合いにより音楽の情報を間引きされているという点でアナログの方がデジタルより優れていると言えるでしょう。
しかし、レコードに刻まれた音楽そのものが悪いものであった場合は、間引かれていたり修正されているデジタル音源の方がいいと感じるものだと思います。

CDなどデジタルメディアとアナログレコードのどちらを聞けばいいか、といった話は一長一短には言えません。
CDは劣化しやすいですが、コピーなどの作成しやすさなどが利点として挙げられますし、アナログレコードは音質といったいい点の他に、カビなどに弱いといった悪い点もあります。
またデジタルデータの方が編集により音質向上もしやすいのではないでしょうか。
どちらもいい点と悪い点があるので、両方の利点を生かして音楽を楽しむのが一番です。

レコード・CDそのものよりプレーヤーによる影響も大きい

出典: http://www.ryouhin-kaikan.com

音楽を聞くのにあたり、やはり大きな影響を与えるものとして音楽プレーヤーがあります。
例えば、デジタル音源を聞くためにもSONYのWALKMANを使うか、AppleのiPodを使うかによって大きな音質の違いがあると思います。
最近の音楽再生プレーヤーの音質向上技術もかなり大きなものとなってきています。
また、音楽の圧縮率によっても大きな違いが出てきますので、それらを一概に揃えて比較することができない現状ではアナログがいいか、デジタルがいいか判断するのは微妙なところです。
何がいいかを考えるより、音楽を視聴してみて、自分の好きな音楽プレーヤーを使って音楽を楽しんでくださいね。

おわりに

出典: http://classic.totteoki.info

いかがだったでしょうか。今まであまり知ることのなかったレコードについて知識が深まったのではないでしょうか。今回のアナログレコードとCDの比較やハイレゾ音源についての紹介から、音楽にさらなる興味を持っていただけたら嬉しく思います。音楽は身近にある文化の一つなので、自分にとって心地のいい音楽を楽しんでいただけたら幸いです。

関連するまとめ

編集部
この記事のライター
Cherish編集部

人気の記事

人気のあるまとめランキング

新着一覧

最近公開されたまとめ