『青い血』カブトガニの血液が人類にもたらす効果とは?

カブトガニの青い血は、人類の救世主になるかも知れないとしたら、どんな血液なのか気になりますよね?他にも青い血の生物はいますが、カブトガニの青い血液は特別なんです。生きた化石と呼ばれる程長生きしているカブトガニは、その答えを知ってるのかも知れません。

『青い血』カブトガニの血液が人類にもたらす効果とは?のイメージ

目次

  1. 1カブトガニの青い血液は、人類の救世主となる?!
  2. 2青い血液の動物:その1:青い血が流れているというコウイカ
  3. 3青い血液の動物:その2:青い血が流れているという団子虫
  4. 4青い血液の動物:その3:青い血が流れているというカタツムリ
  5. 5青い血液の動物:その4:青い血が流れているというタランチュラ
  6. 6青い血液の動物:その5:青い血が流れているというカブトガニ
  7. 7カブトガニの生態の不思議!血が青いだけじゃなかった?!
  8. 8カブトガニの青い血液は、こんな場面で役に立つ?!
  9. 9カブトガニの青い血液は、HIV(エイズ)にも効く?!
  10. 10青い血が貴族にも流れていたって本当?
  11. 11貴族の青い血は、途絶えてしまった?

カブトガニの青い血液は、人類の救世主となる?!

出典: http://www.tokagetarou.com

カブトガニが人類を救うの?

青い血液を持つ生物は、カブトガニ以外にも、イカやタコ、昆虫など色々いますが、近年カブトガニの青い血液がある病気に効くと話題になってます。

1リットル辺り、何百万もする高価な血液ではありますが、医療では盛んに研究が行われていると言います。

もしHIV(エイズ)などの特効薬になるとしたら、カブトガニの血液は人類の救世主と言っても過言ではないと思います。

生態も謎が多いカブトガニではありますが、わかってきたことも多数あると言います。

カブトガニが、本当に人類にとっての救世主となるのか?
以下に、まとめてみました。

青い血液の動物:その1:青い血が流れているというコウイカ

出典: http://dogfood107.lolipop.jp

コウイカには、青い血が流れているんだとか。

カブトガニと同じ青い血が流れている!イカ編

他の魚、たとえば、サンマやアジなど、血液は赤色をしていますが、イカやタコは青い色をしていると言います。

これは血液を運ぶ際に重要になってくるたんぱく質に、「ヘモシアニン」と言う銅(金属ですね)が含まれているせいだと言われています。
そのままでは青くないのですが、酸素と結び付くと綺麗な青色に変化します。

酸化した10円玉が、しばらく置いておくと、錆がついて青っぽくなりますよね?
あれと、原理は同じです。

ただ、青い血が流れるのは、イカやタコが生きている間だけなので、青い血を実際に見るには、漁師さんになるしか方法はないかも知れません。
と言うのも、ヘモシアニンは本来透明で、酸素と結び付く時だけ青くなるんですよね。

実際にいかをさばいたことがある方なら分かるかもしれませんが、死んだいかをさばいても、赤い血液も青い血液も見当たりません。
ですので、イカやタコは血液が青い色をしていますが、死んだイカやタコの血液の色は、透明になるということですね。

青い血液の動物:その2:青い血が流れているという団子虫

出典: http://www43.tok2.com

団子虫にも青い血が!

カブトガニと同じ青い血が流れている!団子虫編

団子虫にもまた、青い血液が流れています。
いかや蛸と同じく、ヘモシアニンが血液に流れているからです。

ただ、団子虫が他の虫と違う点は、体も青くなることがあるということです。
実は青い団子虫は、血液のせいで青くなるのではなく、ある病気になると、体が青い色になるんですね。

青くなるのは、イリドウイルスというウィルスに感染するからで、体内にウィルスがたくさん溜まってくると、ウィルスが青い光を反射するらしいんですね。
ちなみに、団子虫の見た目が青い色になってる場合は、末期ですぐに死んでしまうと言います。

血液が青い団子虫ですが、体まで青くなることがあるのは不思議ですね。

団子虫が青い血だった事に今世紀最大に驚いた
— Friday (@takah835) August 20, 2015

青い血液の動物:その3:青い血が流れているというカタツムリ

出典: http://www.alpacapacas.com

カタツムリにも青い血が!

カブトガニと同じ青い血が流れている!カタツムリ編

カタツムリなどの昆虫類には、青い血が流れていることが多いと言います。

ただ、昆虫に血液なんてあるの?と思われるかもしれませんが、酵素を体中に運んでいる液体が、体に流れているということは、青い血であっても、それは血液であると言えます。

カタツムリは、イカやタコと同じく軟体動物なので、人間の血のように赤くはなりません。
これは血液中に、赤くなるヘモグロビンが含まれていないからで、カタツムリの血液には、その代わりにヘモシアニンが含まれており、これが、血液を薄い青色にしています。

血液の色が青い動物は、割と多く、特に昆虫は、結構な割合で青い血の虫がいます。

血液が青いからと言って、何かに使えるかどうかは定かではありませんが、後述するカブトガニは、ちょっと他の動物とは、違っているようです。

青い血液の動物:その4:青い血が流れているというタランチュラ

出典: http://ailovei.com

タランチュラなら、青い血でも納得!

カブトガニと同じ青い血が流れている!タランチュラ編

タランチュラもまた、昆虫の中では珍しくない青い血液の持ち主です。
そして、団子虫だけかと思いきや、タランチュラにも血液だけじゃなく、体が青いタランチュラがいるんだそう。

色鮮やかな体の色をしていたりと、中にはペットとして飼う方もいるみたい。

血液が青い色をしているのは、前述したように、血液中にヘモシアニンを含んでいるから。

やってみたいとは思いませんが、タランチュラを手でつぶすと、青い血液が周囲にばらまかれるんだとか。

もちろん、そんな可哀想なことはしませんが、タランチュラもまた、青い血液を持っています。
ちなみに、青いタランチュラがなぜ青いのかは、まだ判明していませんが、ナノ結晶により青くなるんだとか。

昆虫の世界もまだまだ、ミステリーでいっぱいですね!

青い血液の動物:その5:青い血が流れているというカブトガニ

出典: http://swmcoms.com

カブトガニの青い血に秘密が…

カブトガニの青い血は特別だった?!

カブトガニは「生きた化石」などと呼ばれ、昨今では水族館でも見られたりと、割とおなじみの生物ですよね?

カブトガニもまた、青い血液の持ち主です。
イカやタコ、昆虫と同じく、ヘモシアニンが体にあり、それが酸素と結び付くことで、青い血液になると言うことは、前述した通りです。

そして、他の動物と違い、カブトガニの青い血液は、今研究が盛んに行われています。
理由は、カブトガニの血液が、ある難病に効果があるかもしれないから。

以下に、カブトガニの血液がなぜ話題になってるのか?
理由とどんな生物なのかを、詳しくご説明します。

【トリビア】 カブトガニから採れる青い血は1リッター120万円程度で販売されている
— ニコニコ動画の流れるコスプレBAR (@angelio_3) September 16, 2017

カブトガニの生態の不思議!血が青いだけじゃなかった?!

出典: http://silver-kawaraban.com

カブトガニの青い血には、何が含まれているの?

青い血液を持つカブトガニの生態

カブトガニの生態は、かなり詳しくわかるようになりました。
そこで、カブトガニの特徴などを、以下にリストでまとめてみました。

1:カブトガニは、カニではない!
名前にカニとついてますが、実は蜘蛛やサソリに近いとされていて、れっきとした節足動物です。

2:5億年ほど昔からいた!
生きた化石と呼ばれるわけですね。

3:背泳ぎで泳ぐ!
殻を上ではなく、下にして泳ぐ姿は、ちょっとだけユニークかも?!

4:夫婦は仲が良い
オスがメスの上に、良く乗っかってます。
3年ほどくっついたままのこともあるらしく、夫婦仲は良好のようです。

5:5つ目がありますが、どれも視力弱し!
背中側に2つの正中眼と2つの複眼があり、腹側にも目が一つありますが、どれも良くは見えてないみたい。

6:裏側はちょっときもい
裏側は、虫に近いので、昆虫嫌いの方は、裏を返さない方が良いかも。

7:カブトガニの種類は、実は4種類!
カブトガニは、4種類が見つかっていて、それぞれカブトガニ、マルオカブトガニ、ミナミカブトガニ、アメリカカブトガニと呼ばれます。
生息地は、北アメリカと南アジアが中心!

8:セミのように子ども時代が長い!
物を余り食べないカブトガニが、成人になるには、13~14年くらいかかると言われています。
ちなみに、寿命は25年程だそう。

9:一日の9割は休む怠け者!
食べ物を探す時以外は、ほぼ休んでいる、実は怠け者のカブトガニ。

10:青い血が流れている!
タコや昆虫に多い青い血液が、カブトガニにも流れています。

簡単にまとめると、こんな感じでしょうか?

カブトガニの青い血液は、こんな場面で役に立つ?!

出典: https://blogs.yahoo.co.jp

カブトガニの青い血の恩恵?

カブトガニの青い血液の恩恵とは?

カブトガニの血液は、今や医療現場ではなくてはならないとも言われ、カブトガニの血液を利用する「LAL試験」という試験があるお陰で、カブトガニのお陰でワクチン(薬なども)を受けた人の何%かの人々が、非衛生で命を落とさずに済んだとも言われています。

LAL試験は、カブトガニの血液に含まれる「変形細胞ライセート」という成分を使いますが、この成分は、わずかな細菌にも瞬時に反応するため、今まで時間がかかっていた試験もすぐ終わるという効果があります。

だからこそ、ワクチンの反応などもわかりやすかったんですね。

この試験に使うため、アメリカではおよそ60万匹のカブトガニが、献血を待っていると言います。
貴重な血液であるため、今はどれくらいの値段で取引されてるかはわかりませんが、ある時には1リットルあたり170~180万という高い値段がついていたと言います。

医療がここまで進歩出来たのも、ひとえにカブトガニのお陰と言っても良いかも知れませんね。

カブトガニの青い血液は、HIV(エイズ)にも効く?!

出典: http://blog.goo.ne.jp

青い血がHIV(エイズ)にも効果あり?!

カブトガニの青い血に、HIV(エイズ)を抑える効果が!

大腸菌やサルモネラ菌などの内毒素を短時間で検出するも出来る、スーパーな血液がカブトガニの青い血液なわけですね。
ところが近年!このカブトガニの青い血が、エイズ(HIV)ウィルスを抑制できることがわかったんです。

効果はまだ定かではないですが、エイズ(HIV)で亡くなっている方が多いことも事実なので、血を抜かれるカブトガニには嬉しくないかも知れないですが、人間にとっては、とっても嬉しいこと。

下手な薬を飲んで、薬の副作用に悩まされるくらいなら、エイズ(HIV)すら抑制するカブトガニの血液に期待したいのもわかりますね。
ただ、カブトガニの血液は貴重な物なので、価格が高く、一般人が入手するのも難しく、また病院などでも、まだ効果が出るかわからない値段の高いカブトガニの血液を使うくらいなら、効果が確かな薬に頼りたい気持ちもわかります。

もしエイズ(HIV)に効果があるとしたら、まさしくカブトガニは、人生の救世主とも言えます。
もしかしたら、他の難病にも効果があるかも知れませんし。

カブトガニの青い血が、もう少し値段が安くなれば、一般人にも使うことが出来るかも知れません。
ただ、そうはいっても、やはりプロの医者に任せた方が安心ですし、値段が安くなったからと安易に手を出すと、痛いしっぺ返しもありそうですね。

カブトガニは、生きた化石とも呼ばれる貴重な生物ですので、人間の都合で、血液を抜かれるのも可哀想ですしね。
安い値段の薬に頼るか、効果のほどはわからないけれど、高い値段のカブトガニの血液を選ぶか、その選択も重要だと思います。

イカ、カブトガニなどの血は青い血で、特にカブトガニの血は、エイズの薬になっているため高価なものである。
ちなみに、赤い血は鉄を含むから、青い血は銅を含むから。
— Kikumasu (@Kikumasu1) November 11, 2016

青い血が貴族にも流れていたって本当?

出典: http://kageki2003.blog89.fc2.com

貴族に青い血が流れていたって本当?

貴族に流れると言う青い血液

フランスなどの王侯貴族には、青い血が流れているなんて、英語の表現方法があります。

「青い血=BlueBlood」は、ある辞書によると、高貴な生まれと言う意味で訳されています。
元々の語源は、スペインでの「Sangre Azul」という言葉から来ていて、当時卑しい民族とされていた混血の民族に対して、差別化するために呼んでいたそうです。
卑しい血が混じっていない、高貴な血統を示していたんですね。

ただ、高貴な生まれだからといって、人間的に優れているというわけではないと言う方もいます。
私もこの説には、同感です。

産まれる場所は選べないのに、たまたま貴族の家に生まれたからと言って、人間性には全く関係ありませんから。

では、どうして貴族に青い血が流れるなんて、言われたのかですが、それは日頃外に出ることが少ない貴族は、肌の色が白く、血管が浮いてみえたからなんだそうです。

トリック?がわかってしまえば、簡単なことですが、この青い血が今注目を集めています。

といっても、貴族が注目されているわけではなく、青い血をした生物が話題になっているのは、前述した通りです。

貴族の青い血は、途絶えてしまった?

出典: http://reibun.skry.info

貴族の青い血の宗家は途絶えた?

貴族の青い血:スペインハプスブルクの血統

オーストリア・ハプスブルグ家の王女といえば、マリー・アントワネットが有名ですよね。
世間知らずだった彼女は、庶民の生活がわからなくて、こんな名言?も。
「パンがないなら、ケーキを食べれば良いじゃない。」
本当にこんな事を言ったのかはわからないですが、良い意味でも悪い意味でも、世間知らずだったことには間違いはないと思います。

そんなハプスブルグ家ですが、自分たちの血統を「高貴な青い血」と呼び、血族間の結婚を奨励し、何とか血統を保とうと努力したと言います。

ただ、この高貴な青い血の宗家は、すでになくなっています。
カルロス2世が最後で、それ以降はスペインのハプスブルグ家を、本当に青い血と呼ぶとしたら、宗家はすでに滅んでいるわけですね。

高貴な証でもある、「しゃくれた顎」そして、「血の色が透けて見えそうな白い肌」
これが高貴な青い色の血として、ハプスブルグ家が守ろうとした血統なわけです。

今では、青い血で人間の名前が挙がることはまずないですが、当時の人は、貴族には青い血が流れていると、本当に思っていたのかも知れません。

貴族の庶民を思わない暮らしぶりを見ていると、確かに同じ血液の色が流れているとは思えない程、傲慢で贅沢三昧の暮らしをしていたように思います。
その意味でも、私達とは違う血液の色の青い血が流れていたのかも知れませんね。

エイズやHIVなどに効果があるとしたら、カブトガニの血液が1リットル何百万もの値段がするのも、何だか納得ですね。

エイズ(HIV)は、不治の病として認識されて来ましたが、それの突破口が開けるとしたら値段は気にならないかも知れませんね。
もちろん、薬でもある程度は治療は可能だと思いますし、値段も安いかも知れません。
でも、カブトガニの血液にも副作用はあるかも知れないですが、薬にもまた副作用があります。

いくら薬の方が安いと言っても、治療が長引けば、それだけ負担も高くなり、薬代も高くなるというデメリットもあります。

カブトガニの青い血液が、本当の救世主になってくれることを祈ります。

関連するまとめ

編集部
この記事のライター
Cherish編集部

人気の記事

人気のあるまとめランキング

新着一覧

最近公開されたまとめ