2021年09月09日公開
2021年09月09日更新
ダニアレルギーの症状と対策!原因は?湿布、治療薬、布団まとめ
ダニアレルギーは、アレルギーの中でも一番身近なアレルギーだと思います。 身近だからこそ症状と対策をしっかりと知る必要があります。 ダニアレルギーの知識を深めて、対策によってアレルギー症状を出さないようにするための参考になるようにまとめてあります。
目次
ダニアレルギーは、なぜ起こる?その原因は?
アレルギーという言葉は、多くの方が知っていると思います。ご存じのとおり、アレルギーには、種類がたくさんありますよね。
ダニアレルギーもその一つです。ダニ自体はもちろん原因になりますが、ダニの糞やダニの死骸も原因になります。ダニアレルギー対策を行うには、原因を知っていなければできませんよね。
一体ダニの何が原因で、アレルギー症状が起こるのでしょうか?ここでは、ダニアレルギーの原因をもう少し詳しく説明していきます。
アレルゲンが原因!
アレルギーの原因は、アレルゲンという物質によるものです。ダニアレルギーは、ダニアレルゲンが原因となって、体の免疫機能がアレルゲンに過剰反応することで起こる症状です。
厄介なことに、アレルゲンは、ダニ自体、ダニの糞・死骸にも含まれているので、ダニの生息が多ければ、ダニアレルギーの症状が出やすくなるという仕組みです。
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ダニアレルゲンは非常に高い!
遺伝的な要素がある!
アレルギーとアレルギー症状は、違うのをご存知でしょうか?実は、アレルギーは遺伝的な要素があります。
上記で説明したように、アレルギーの原因は、体の免疫機能の過剰反応です。免疫機能には、遺伝的な要素があり、個人差があります。したがって、ダニアレルゲンに過剰に反応する人もいれば、ある程度は許容できる人もいます。
アレルゲンに対して許容範囲を超えてしまって、免疫機能が過剰に反応してしまい、発症するのがアレルギー反応ということになります。
ダニアレルギー症状は?どんな症状があるの?
アレルギー症状と言っても様々あります。大きく分けて「即時型症状」「遅延型症状」に分けることができます。
ここでは、それぞれの主な症状を紹介していきます。
即時型症状
まず、アレルギー反応ですぐに表れる症状を紹介します。
・鼻水、くしゃみ、(アレルギー性鼻炎)
・咳・喉の痛み(アレルギー性喘息)
上記2つは、アレルギーを持っている場合に症状が出やすいので、気付きやすいと思います。
特に、アレルギー性喘息は、赤ちゃんや子供が掛かりやすいので、赤ちゃんや子供がいる方は、気を付けてあげてください。
部屋の中や、ホコリが多い場所で咳を頻繁にしていたら、要注意です。
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ダニアレルギーによる咳・喘息
遅延型症状
次に紹介するのは、すぐに症状が現れないものです。
・肌のかゆみ・湿疹(アレルギー性皮膚炎)
・目のかゆみ・充血(アレルギー性結膜炎)
遅延型の場合は、症状が出るのに、長い場合数日かかることがあります。症状が出るのが遅い分、悪化する可能性も高いので、症状が出た場合は、出来るだけ迅速に対処してください。
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ダニアレルギーによる湿疹
症状が出た時の対処法!
アレルギー症状が出てしまった場合は、症状に適した病院に行きましょう。
即時型のアレルギー性鼻炎・喘息は、耳鼻咽喉科で大丈夫だと思います。
また、遅延型のアレルギー性皮膚炎は、皮膚科に行き、アレルギー性結膜炎は、眼科で大丈夫だと思います。
症状の酷さに関係なく、症状が出た場合は、一度病院に行くことをおススメします。
病院で適切な診断を受けることができますし、症状の悪化を抑えることができます。
皮膚炎に関しては、冷湿布や冷やした温湿布を使用するのも効果的です。一時的ではありますが、かゆみや痛みを緩和することができます。
注意点は、長時間使用すると逆にかぶれてしまいますので、冷湿布を使用する際は、気を付けてください。
ダニの発生が多い場所ってどこ?
ダニアレルギーの原因と症状を紹介してきましたが、そもそもダニが多く生息する場所はどこなのでしょうか?
ダニも生物なので、生息するのに好む環境があります。ダニアレルギー対策を効率よく行うためにも、知っておきたい情報だと思います。
ここでは、ダニが好む環境と屋内で多く生息する場所を紹介します。
ダニの好む環境は?
まず、ダニの好む環境を把握しましょう。ダニは高温多湿の環境を好みます。
目安としては、「温度22度~28度」「湿度60%~85%」となっています。
また、人間のフケやアカを好む種類が多いことも特徴として挙げられます。人間の食べこぼしたものやハウスダストも食料となります。
ここだけ見ても、家の中は、ダニの最適な環境が整っていますよね。
屋内の生息場所は、布団などの寝具が圧倒的!
基本的に家の中は、どこにでもダニが生息していると思ってください。その中でも圧倒的に多い場所は、ダニが好む環境が全て揃っている、布団などの寝具です。
布団は、人が直接触れるので、ダニの好むフケやアカが多くなります。また、寝ている時、布団内の湿度、温度が高くなりますので、必然的にダニの好む環境になってしまうのが要因になっていると考えられます。
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ダニは、布団の中が大好き。
その他見落としがちなダニの生息場所
ダニの生息場所として圧倒的に多いのが布団ですが、その他の見落としがちな生息地も紹介します。
まず、絨毯やカーペットの上です。絨毯やカーペットは、掃除機をかけても中々綺麗になりませんよね。ダニは、人間の食べこぼしを餌にしますので、フローリングに比べてダニが多くなってしまいます。
次に見落としがちなのが、畳の隙間です。畳を掃除しても、隙間まで掃除する方は少ないと思います。必然的にダニの餌となるものが蓄積されてしまいますので、生息場所になってしまいます。
基本的には「掃除をしにくい場所=ダニの生息場所」と思ってください。
ダニアレルギー対策に効果的な方法は?
ダニアレルギー症状が出てしまう前に、対策できれば一番良いですよね。
ダニアレルギーの原因から考えると、ダニをできるだけ生息させない環境を作ることが効果的だと思います。
対策として効果的だと思える方法を紹介します。
ダニを退治しよう!
ダニは湿度60%以下では繁殖を行わないようなので、湿度を60%以下まで下げることを心がけましょう。
また、ダニは50度以上で2分~3分で退治でき、60度以上だと即退治できるそうです。
家庭で実践できる方法は、布団乾燥機です。50度以上に設定できますので、布団乾燥機でダニの撃退を実行してみてください。
完璧な対策をするために、布団乾燥機をかけた後は、布団自体を掃除してください。ダニアレルギーの原因となるダニアレルゲンは、ダニの糞や死骸にも含まれていますので、しっかり取り除きましょう。
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ダニの生息できない条件をそろえましょう。
やっぱり一番の対策は掃除が基本!
ダニアレルギーの一番の対策は、掃除になってしまいます。
掃除機で全てのダニを駆除することはできませんが、掃除の回数を増やすことで、ダニの数を減らすことは可能です。
また、CMなどで紹介されている強力な掃除機を使うことも対策として効果的だと思います。
ダニアレルギー対策に役立つアイテム!
対策と言っても、簡単にできないという方もいると思います。一般的な掃除機では、中々ダニやハウスダストを除去できません。
そんな方のために、ダニアレルギー対策に役立つアイテムを何点か紹介したいと思います。
布団のダニやハウスダストをほぼ除去できるアイテム!
家の中でダニの生息が一番多い場所である寝具のダニを除去するのに役立つアイテムです。
カーペットなどにも使用できますし、ダニの好むハウスダストなどを取り除けますので、対策に役立つクリーナーです。
手軽にダニアレルギー対策が出来るので、おススメです。
あまりお金をかけたくない方におススメ!
掃除機や布団クリーナはちょっと高いと思っている方におススメなアイテムです。
妥協点としては、ダニ対策にはなりますが、ダニの糞や死骸、ハウスダストを取り除けない点です。
ダニアレルギー対策としては、少し弱くなってしまう可能性があります。
ダニアレルギーの治療は出来る!?
免疫反応のアレルギーは、治療できないと思っている方が多いと思います。しかし、医療の発達によって、現在は、治療可能となっていますので、紹介したいと思います。
症状が酷くて、全く改善されなくて悩んでいる方は、検討してみても良いかと思います。
注射による免疫療法
一般的に知られている治療方法です。ダニアレルギーは、ダニアレルゲンに対する体の過剰な免疫反応です。低い濃度のダニアレルゲンを注射によって、体内に少しずつ投与していき、免疫力を高める治療法になります。
治療期間は、3年以上かかってしまうケースもあるそうです。治療中は通院しなくてはいけませんので、根気強さが必要な治療になります。
舌下免疫療法
アレルギー治療では、今主流の治療方法です。
注射による免疫療法と治療内容は同じです。ダニアレルゲンに対する免疫力を高めるための治療法となります。
舌の下にアレルゲンを含む治療薬を滴下して、少しずつ免疫力を高めていきます。
注射による治療と同様に、治療期間は2年以上かかってしまいますが、治療の度に通院する必要がありません。
最初は通院が必要ですが、それ以降は自宅で治療薬を滴下します。通院は、月に1回程度となっています。注射による治療より手間が掛からないのが特徴です。
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治療薬を使った、舌下免疫療法の基本的な流れ。
まとめ
ダニアレルギーは、身近にあり、誰でもなる可能性があるアレルギーだと思います。基本的には、掃除の回数を増やして、ダニの好まない環境を作ることである程度の対策が出来ると思います。
特に、赤ちゃんや子供は、免疫力が低いので、赤ちゃんや子供をお持ちの方は、注意してあげた方が良いかもしれません。
少しでも、ダニアレルギーで悩んでいる方の参考になればうれしいです。