2021年08月31日公開
2021年08月31日更新
這い寄る混沌『ナイーラトテップ』ってどんな神?【無貌の神】
クトゥルフで知名度が高い神格と言えば這い寄る混沌及び無貌の神と言われているナイアーラトテップかも知れません。ニャルラトホテプとも言いますが其処は無貌の神なら這い寄る混沌だろうとナイアーラトテップだろうと細かい事なのです。
目次
ナイアーラトテップ(這い寄る混沌)の創作キャラと概要について
這い寄る混沌であり無貌の神として人間に接触するトリックスター的な存在となりえます
そもそもナイアーラトテップは人に変化をしておかしな魔術をヒトに教えたり、TRPGのシナリオによっては人間(プレイヤーキャラ)を神話的事象に遊びで放り込む様な扱いを受けることが多い事が最近の特徴です。
例えば非常識な状況に放り出して正気度(SAN値)を減らしてはまるでお人形遊びをする子供の様な怖い一面と場合によってはそのままキャラロスト(死亡)させる怖い面があります
ただし、化身の姿も色々違いがあるので、膨れ女でも燃える三眼と言う名前で外観も違うので人に受けるショックも違うのも特徴です。
ですが、神様(神格)にしては人間臭いナイアーラトテップの性格をコミカルにして女性化した作品である「這い寄れ!ニャル子さん」なども有るように人気の高いのも事実のようです。ナイアーラトテップに関連性のあるキャラクターの1部や最後に彼(?)をテーマにした楽曲を紹介したいと思います
ちなみに、ニャルラトホテプでもナイアーラトテップでも正解の呼び方です。元々は人間が発音できない言葉を無理矢理当て字にして発音したと言う設定なので、どの呼び方で覚えるのも読者の自由となっております。
出典: http://www.suruga-ya.jp
ニャル子
正確にはニャルラトホテプ星人で姿を変えると言う宇宙人ですが、クトゥルフライトノベルとして外せないキャラになる程の知名度があるのではないでしょうか。ただし彼女曰く「彼ほど性格は悪くない」だそうです
出典: https://www.pinterest.jp
女神転生に登場するニャルラトホテプ
天使や悪魔、中には怖い邪神を仲魔にする女神転生にもニャルラトホテプは登場します。無貌の神でありクトゥルフ神話の神格として恐らく化身でしょうか、数ある内の1体と言う設定でこの姿で協力する事も有ります
出典: http://yugioh-list.com
遊戯王カードでもモデルになりました
殆ど原作に近い風貌で登場しています、触手はクトゥルフ神話のシンボルと言わんばかりかつとても忠実なモデルと言っても良いでしょう
出典: http://www.demonbane.com
機神咆哮デモンベイン「ナイア」 ※右の女性
アーカムシティにある古本屋の女性主人で主人公の前に現れて助言の様な含みのある発言を残していくメガネの女性で、彼女の正体は邪神にして外なる神々であるナイアーラトテップと言う設定が有ります。
原作のナイアーラトテップはどんな姿で化身の説明について
先程まで出したのは日本のゲームやアニメの無貌の神(ナイアーラトテップ)です、クトゥルフ本来の姿はどうなのでしょうか
月に吠えるものや化身として有名な膨れ女、燃える三眼などクトゥルフ神話のお話では様々な姿で現れ、無貌の神として現れる怖い邪神のニャルラトホテプです。その中で化身としての姿と原作の姿はどういったものなのかを此方で見て比較をしてみましょう。
出典: https://www.pinterest.jp
月に吠えるものの姿
決まった姿の無い無貌の怖い姿となり、探索者や登場人物のSAN値(正気度)を持って行ってしまうとされている姿の1つであり、描かれている月に向かって頭を突き出す様はまさに、月に吠えるものとして描写をされていますね。
出典: http://96yue.blog123.fc2.com
ニャルラトホテプの化身の姿
先程の月に吠えるものとはまた違う姿ですがこれも同じニャルラトホテプの姿であり、化身でもあるのです。元々無貌の神とも言われる姿なので決まった形は無いに等しいのですが、よく見ると怖いデザインをしていますね…
出典: http://koujitan.exblog.jp
ニャルラトホテプの姿
上の画像と少し似ていますが、微妙に異なる姿のナイアーラトテップです
しかし特有の触手や異形はしっかりと残されたままで、描かれています
そもそもナイアーラトテップの化身とは
無貌の神や這い寄る混沌だけが彼の名前ではないのです
先程挙げた月に吠えるものや膨れ女、燃える三眼の話に登場する化身などの呼び名に過ぎずクトゥルフ神話の創作やTRPGのシナリオによっては同一視される事がままあるようです。つまり何が言えるのかと言うと、貴方が通りすがった誰かも化身かも知れません。たまたまそれが怖い姿か、それとも見知らぬ誰かなのか…それを暴いてしまう不運な人の話の末路はとても悍ましいものなのです。
中には神格の化身を呼べるアイテムと言う物が存在し、ニャルラトホテプの場合は輝くトラペゾヘドロンと言う名前の鉱石が代名詞と言っても良いでしょう。それを見つめる事によって異界の姿が見えたり、化身の1つである闇をさまようものを呼ぶことができるアイテムとして扱われます。
なお、ナイアーラテップを直接呼べるとされる呪文も此処で紹介したいと思います。
にゃる・しゅたん!
にゃる・がしゃんな!
にゃる・しゅたん!
にゃる・がしゃんな!
— 霄 (@trpg_sora) 2017年8月15日
とても短く、儀式としてクトゥルフ神話ではよく唱えられる呪文とされてファンでは唱えられる人も少なくないようです。ただし膨れ女も燃える三眼も呼び方は違いますのでお気を付け下さい
出典: http://g-project.ocnk.net
輝くトラペゾヘドロンのイメージ画
カードゲームのイメージ画になりますが、大抵は封印されている設定で安置されているアイテムになります。先程の説明を踏まえてかいつまんで説明しますと、ナイアーラトテップの化身を呼べるアイテム…になります。この状態からとても怖い物を見せられた挙句にどん底へ落されるのがお約束の展開になると言っても過言ではないでしょう
出典: https://www.ka-nabell.com
遊戯王でもカードとしてアイテムも出ています
禁断のトラペゾヘドロンならぬ輝くトラペゾヘドロンもカードとして登場します、先程のカードでも遊戯王でも登場する程浸透しているのがよく解ります
そもそも此処まで出てきたSAN値ってなんでしょう
ナイアーラトテップを語る上で避けて通れないSAN値に着いて此処で説明いたします
此処まででクトゥルフ神話またはTRPGをした事ない人や見たことも無い人が閲覧しているかもしれませんが、そもそも【SAN値】ってなんでしょう?と言う疑問に辿り着くかもしれません。
SAN値とは所謂心の力、つまり普通のロールプレイングゲームで言うならば精神にもHPがついているものとして考えた方が解りやすいかもしれません。そしてダメージを喰らうと精神が錯乱してしまう、いわゆる発狂と言う状態に陥ってしまいます。
例えばとても怖い思いをしたor痛い思いをした場合心に傷がつくような出来事を体験してしまった場合ゲームでは【SAN値チェック】が発生し、100面ダイスを振って現在のSAN値以下を出せば少なめにダメージを受けるだけで済むと言うシステムが採用されています…が発狂が無いわけではないのです。
赤の女王やら膨れ女。月に吠えるものやら這い寄る混沌やら燃える三眼の話やら無貌の神やら…とにかく名前は沢山有ります、勿論神格と言えるナイアーラトテップも例外ではありません。
ナイアーラトテップの場合ですと成功で10面ダイスを1回分、失敗で100面ダイス1回分の出た数値によってSAN値が削れてしまいます。
どれ程恐ろしいかと言いますと見ただけで精神崩壊を起こしても不思議ではない位に悍ましい存在と言えるのです、ヒトの皮や化身を無理に暴いたりする人間は彼(?)からそれ相応の破滅をもたらされる事でしょう
出典: http://oreore.red
100面ダイス【1d100】
1d100とは100面ダイス1回を意味します、実はサイコロは私達が普段見ている四角形の6面ダイスだけではなく10面ダイス、20面ダイスなど沢山種類が有ります。この画像は100面ダイスの画像となっています、この場合は出目が20として見ます。
出典: https://www.amazon.co.jp
20面ダイス【1d20】
100面ダイスよりも角が有りますが、やはりまだ丸っこさは残されていますね、因みにこの場合は出目が11として出ているようです。
出典: https://www.amazon.co.jp
10面ダイス【1d10】
10面ダイスを1回振る事で1d10となります、先程の100面ダイスや20面ダイスに比べればまだしっかりと角を残してみれますね。因みにこの場合は5が出目になります
ナイアーラトテップはインターネットでも這い寄る混沌として存在していた?
無貌の神ならばインターネットにも這い寄る混沌として居たのではと言うお話がある様です
膨れ女や月に吠えるものの化身と言った物語やゲームで登場する通称もあります、そして姿と言う概念が無い神格ならばインターネットに潜んでもおかしくないでしょう…通称Hello Worldと言うコピペであり、我々は架空のお話かと思っているクトゥルフ神話が身近なのではないかと言う説が書かれております。
そもそもHello Worldの内容は何なのか?そもそもそれが本物なのかを確かめる術は無く、謎が謎を呼び今でも残されています。内容が残されているリンクは下になります
当初はファンのなりきり遊びかと思われていたようですが、普通の人が思う以上によく出来過ぎていて意味深なプログラミング言語として使われた「Hello World」から引用されてから有名なコピペとして残るようになりました。言うならば意味を知って居たら怖い話に近いオカルト的な物と言っても良いかもしれません。
もしもまたナイアーラトテップが「Hello World」と何処かの掲示板かチャットで現れたらきっと正体を暴こうとする人がいるかもしれませんね、因みにGoogleの候補にもニャルラトホテプやnyaaと表示されるので今でもHello Worldの影響力は何処かであると考えても良いでしょう。
自称とされるナイアーラトテップは何故セカンドライフとしてインターネットを選んだのか、そもそも何故Hello Worldと残して去って行ったのかは依然不明なままです。もう一つのまとめもHello Worldのコメントも異なるまとめリンクです、彼がプログラミング言語でわざと残したHello Worldを別視点から見たコメントも面白い解釈が有ります。
出典: http://sd12582000.weebly.com
ニャル子さんでパロディも
余談ですが、ナイアーラトテップでプログラミング言語と言う事でこのようなパロディ言語も作られています
無貌の神の神様関係について
這い寄る混沌とされる彼にも苦手な物はあります
勿論ファンも多いクトゥルフ神話のナイアーラトテップで、多く色んな月に吠えるものや膨れ女も燃える三眼としてもかなりの人に認知されていますがそれと同時に苦手とされる神格が存在します、それはクトゥグアと言う炎を纏った神格です。
燃える三眼と呼ばれていてもやはり化身は化身、最初から炎のクトゥグアには燃やされてしまいます。原作でも元々住んでいた場所を燃やされてしまい跡形もなくなってしまった経緯からもとても仲が悪いと言う設定があるのです。
出典: http://koujitan.exblog.jp
クトゥグア
かつてナイアーラトテップの住んでいた「ン・ガイの森」を焼き払い、今でも不仲とファンの間でも有名な神格です。
そして彼(?)もナイアーラトテップと切っても切れない縁を持つと言う、人間風に言うのであれば腐れ縁として登場する事が多いでしょう
ちなみにクトゥグアは火の神格、ナイアーラトテップは地の神格です
どうぞ皆様無貌の神の悪戯に巻き込まれないようお気を付け下さい
膨れ女でも燃える三眼でも同じ化身なのです、誰が来ても貴方の所へ這い寄られぬように…最後に関連商品も紹介したいと思います
出典: http://blog.livedoor.jp
どっちも同じニャルラトホテプですよ
いつもニコニコ…と言いますが顔が無いのにどうやって笑っているのでしょうか?