時代・歴史小説おすすめは?読みやすい作品ランキングTOP31

活字離れが激しいといわれる昨今ですが、本の中でも歴史小説や、時代小説は時を超えてその時代にタイムスリップして、主人公になり代わって、その時代の状況に触れ、体験できる面白さがあります。 今回は本の中でも、おすすめの歴史小説や、おすすめの時代小説をご紹介します。

時代・歴史小説おすすめは?読みやすい作品ランキングTOP31のイメージ

目次

  1. 1おすすめ歴史、時代小説!
  2. 2おすすめの歴史小説のご紹介!
  3. 3おすすめの歴史小説!:国盗り物語
  4. 4おすすめの歴史小説!:徳川家康
  5. 5おすすめの歴史小説!:坂の上の雲
  6. 6おすすめの歴史小説!:天と地と
  7. 7おすすめの歴史小説!:信長の棺
  8. 8おすすめの歴史小説!:冬姫
  9. 9おすすめの歴史小説!:加藤清正 虎の夢見し
  10. 10おすすめの歴史小説!:天璋院篤姫
  11. 11おすすめの歴史小説!:神君家康の密書
  12. 12おすすめの歴史小説!:のぼうの城
  13. 13おすすめの歴史小説!:幕末新選組
  14. 14おすすめの歴史小説!:真田三代
  15. 15おすすめの歴史小説!:壬生義士伝
  16. 16おすすめの歴史小説!:樅の木は残った
  17. 17おすすめの歴史小説!:黄砂の籠城
  18. 18おすすめの歴史小説!:新・平家物語
  19. 19おすすめの時代小説のご紹介!
  20. 20おすすめの時代小説!:鬼平犯科帳
  21. 21おすすめの時代小説!:蜩ノ記(ひぐらしのき)
  22. 22おすすめの時代小説!:漂流
  23. 23おすすめの時代小説!:蝉しぐれ
  24. 24おすすめの時代小説!:炎立つ 壱 北の埋み火
  25. 25おすすめの時代小説!:幻の声ー髪結い伊三次捕物余話
  26. 26おすすめの時代小説!:居酒屋お夏
  27. 27おすすめの時代小説!:ぼんくら
  28. 28おすすめの時代小説!:密封
  29. 29おすすめの時代小説!:天地明察
  30. 30おすすめの時代小説!:御宿かわせみ
  31. 31おすすめの時代小説!:将軍の料理番・包丁人侍事件帖
  32. 32おすすめの時代小説!:落ちぬ椿・上絵師 律の似面絵帖
  33. 33おすすめの時代小説!:公家武者 松平信平 狐のちょうちん
  34. 34おすすめの時代小説!:浪花ふらふら謎草紙
  35. 35まとめ:おすすめの歴史・時代小説!

おすすめ歴史、時代小説!

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皆さんは歴史小説や時代小説はお好きですか?

普通一般的に言われているように、歴史小説と時代小説は、読む方からすると殆ど同じカテゴリーとして括られているようですが、文学の観点から眺めて見ると両者には、ハッキリとした区分けがあるようです。

歴史小説とは?

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歴史小説は、そこに登場する人物が、歴史上に実在した人物が基本となっており、その小説の流れは、殆どその人物を取り巻く時代背景や環境、設定をベースにほぼ史実通りに進行していきます。

そして、その小説の著者が、登場する主人公の生い立ちや生き方、また考え方などに興味をもったり、感銘したことにより小説としての筋書きが生まれ物語ができていきます。
作品としては戦国時代や江戸、幕末を舞台にしたものが多いです。

歴史小説の例としては、織田信長を描いた司馬遼太郎の「国盗り物語」や山岡荘八の「徳川家康」、上杉謙信と武田信玄を描いた海音寺潮五郎の「天と地と」などが典型的なものとなっています。

時代小説とは?

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一方、時代小説は、過去の時代背景をベースに架空の主人公を登場させて物語を展開させる小説です。
例えば、池波正太郎の「鬼平犯科帳」や柴田錬三郎の『眠狂四郎無頼控』などがあり、
または歴史上の人物を登場させても史実とは違う物語を展開する作品を時代小説と呼んでいます。

時代小説の例では、徳川光圀(水戸黄門)という実在の人物を登場人物とした「水戸黄門漫遊記」などがありますが、実際に徳川光圀が助さん、格さんという家来を連れて諸国を巡り歩いて悪を懲らしめるなどという事は、史実とは大きくかけ離れていて、実際には無かった物語です。
しかし、そこがまた時代小説の面白い特徴でもあり、人気となっています

おすすめの歴史小説のご紹介!

それでは、ここからおすすめの歴史小説のランキングについて、ご紹介していきます。
皆さんが既に読んでいる小説や、良くご存知の作品もあると思います。
また、余り知られていない小説のランクインもあるかも知れません!
 

おすすめの歴史小説!:国盗り物語

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ランキング1:「国盗り物語」司馬遼太郎

本作品は司馬遼太郎の長編小説の中でも「秀作」と評される代表作にもなっており、『近代日本の百冊』の一つにも選ばれ、長期に亘ってベストセラーになっています。

戦国時代に、京都で一介の油売りから身を起こして後に美濃の国の国主になった斎藤道三と、丁度同時代、隣国の尾張国に生まれた当時としては型破りな軍略や作戦をもって「天下布武」を目指して生きた織田信長。

物語は、2人の出会いから、道三が当時「うつけ(ばか)殿」と呼ばれた信長に、娘「濃姫」を嫁がせる話。
道三の甥の明智光秀の登場と、信長との葛藤。そして、最後の「本能寺の変」迄、読んでいて最後まで引き込まれる、波乱万丈の物語となっています。
 

おすすめの歴史小説!:徳川家康

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ランキング2:「徳川家康」山岡荘八

この物語は戦国時代を背景に、主人公である徳川家康の生母である、於大の方の縁談から結婚、そして家康誕生から亡くなるまでの七十余年が描かれている読みやすい作品です。

文庫本で全26巻となるシリーズの大作で、ギネスブックにおいては、フランスのジュール・ロマン著の「善意の人々」(1932年-1946年全27巻)と並び、「世界最長の小説」として記録されています。

作家の山岡荘八氏は第二次世界大戦中に従軍作家として多くの特攻隊員を取材した経験がありました。
その時に特攻隊員に接して、隊員の多くが「日本の存続」や「世界平和への祈り」を胸に秘めて散っていった彼らの思いを、「徳川家康」の作品の中で、家康の望んだ「泰平の世」に重ね合わせて描こうとしたと言われています。

そして、作者は連載を完了した時に書いたその「後書き」を、作者の自邸内に設けた特攻隊員を祀る「空中観音」小堂で次のように書いています。

…兎に角「平和」にひとつの祈りを込めて書き継いできた…枚数にして四百字詰一万七千四百枚。単行本にして二十六巻。 私はこれを先ず、わが家の庭の一隅に祀る「空中観音」の霊に供える。空中観音は、昭和二十年の春、私が鹿児島県の鹿屋飛行場から大空に見送った特攻隊の若人達の諸霊である。 諸霊よ、私はあなたがたに、「後を頼む!」と云われた言葉を忘れてはいない。しかし微力な文学の徒であった私には、こうした方法の供養しか出来なかったことを、笑って許してくれるであろうか。

おすすめの歴史小説!:坂の上の雲

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ランキング3:「坂の上の雲」司馬遼太郎

この「坂の上の雲」も、作家・司馬遼太郎の代表作の一つと数えられ、文庫本で8編からなるシリーズの大作ですが、多くの人に親しまれている、読みやすい大変人気のある作品です。

時は明治維新。幕末を経て、新しい国へと生まれつつある日本が、欧米列強を手本にしてその体制や文化を取り入れながら、近代国家へと体制を整えてゆく過程を描いた物語です。

日本がこれまで体験したことのない日清戦争へ突入し、いく度かの困難を乗り越えた後、次には当時の列強のロシアを相手に日露戦争を起こし、激戦となる陸上戦や海戦を制して、遂にはロシア帝国に勝利するまでを描いた長編小説です。

物語の登場人物は、旧伊予国(現愛媛県)松山の出身で、日本陸軍において騎兵部隊を創設した秋山好古と、その弟で海軍の参謀となって海戦戦術を創案し、日露戦争での日本海・海戦に於いて多大な功績をあげ日本を勝利に導いた秋山真之。
そして真之の親友で、明治の文学史に大きな実績を残した俳人の正岡子規の三人の主人公を中心に、彼らのそれぞれの人生を辿りながら物語が展開していきます。

文庫本では、全部で8巻となる大作ですが、読んでいると本の物語に引き込まれ、一気に読んでしまうという読みやすい作品になっています。

おすすめの歴史小説!:天と地と

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ランキング4:「天と地と」海音寺潮五郎

戦国時代に最強と言われた上杉謙信と、丁度同時代を生きた甲州で騎馬軍団を率いていたもう一人の武将、武田信玄の戦いを描いた物語りです。
この作品は、映画や大河ドラマにもなっていますが、小説ならでは表現や言葉のやりとりなど、歴史好きなら誰でも魅了される作品です。

おすすめの歴史小説!:信長の棺

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ランキング5:「信長の棺」加藤廣

「信長の棺」は、歴史小説の中でも、ミステリアスな主題を扱った作品です。

「本能寺の変」で討ち死にした織田信長の遺体が、その後本能寺の焼け跡から見つからなかったという話はよく知られています。
この作品の主人公は太田牛一という実在した人物です。
牛一は主君の織田信長から、ある命令と木箱を預かったのですが、その命令を果たす前に本能寺の変が勃発してしまいます。果たしてその命令と何なんだったのか、そして木箱の中味は?

牛一は、自分が織田信長という人間について、知っているようで何も知らなかったことに気づいた後に「信長公記」と呼ばれる伝記を完成させるまでの物語です。
作家の加藤廣氏によるミステリアスな味付けに魅了される上下2巻からなるシリーズの作品です。

おすすめの歴史小説!:冬姫

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ランキング6:「冬姫」葉室麟

戦国時代に生きた、女性を主人公にした読みやすい歴史小説です。

この物語の主人公である冬姫は、織田信長の次女で、蒲生氏郷の妻になった女性です。
生まれてから乳母に育てられた彼女は、母親の顔を知らず、「女は心に刃に持ち、女いくさをする」ものだと教えられて成長していきます。

物語に出てくる他の女性としては、織田信長の正室である「帰蝶」や側室の「お鍋の方」、妹の「お市」やその娘の「茶々(後の淀君)」、明智光秀の娘で細川忠興の妻となったガラシャなどが登場しますので、戦国時代の女性がどのように生き、女性達が辿った恋愛はどのような形だったのかなどに興味ある方には、おすすめの作品です。

おすすめの歴史小説!:加藤清正 虎の夢見し

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ランキング7:「加藤清正 虎の夢見し」津本陽

時は戦国時代。
本能寺の変から、秀吉の天下統一、朝鮮出兵、そして関ヶ原の戦い…
報恩の思いを胸に秘め、戦国動乱期を駆け抜けた豪傑、加藤清正。
この武将がもう少し、生き永らえていれば、豊臣家の運命は変わっていたとも言われています。
稀代の猛将にして篤実の国主・加藤清正は、徳川家康がもっとも怖れた男と言われています。
清正の激動の生涯を描き、その人生と謎めいた末期に新たな光を当てる傑作歴史文庫小説です!

おすすめの歴史小説!:天璋院篤姫

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ランキング8:「天璋院篤姫」宮尾 登美子

こちらも江戸時代の幕末に生きた、女性を主人公にした歴史小説です。

江戸時代末期に薩摩藩出の女傑と呼ばれた「天璋院篤姫」の生涯を描いた物語です。

一般的なイメージでは皇女和宮の敵役として意地悪い姑のイメージとなっていますが、薩摩藩と幕府の間で板挟みにされた名君と言われた島津斉彬に利用され、また大奥の中での争いにも決して挫折する事なく、幕府の人間として生き抜いた女性の生涯を、作家としての女性の目線で、切々と書き上げた読み応えのある作品です。

おすすめの歴史小説!:神君家康の密書

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ランキング9:「神君家康の密書」加藤廣

戦国時代、関ヶ原の合戦の直前に、東軍の最強を誇る猛将・福島正則が徳川家康に申し入れたある秘密協定がありました。
家康はその密約を呑み、起請文を書くことに同意します。取引は正則の目論見通り成功し、天下の帰趨はここに決した感がありましたが…。

一方、互いに仕掛けあう豊臣方の大名たちと、その陰で糸を引く家康の水も漏らさぬ諜報網の存在。
福島正則、京極高次、柴田勝家など、戦国の世の制覇を狙い策略に蠢く武将たち。
歴史的天下分け目の戦の大逆転に係った三武将を中心として、この作品を書き上げた作家は息も付かせぬテンポで謀略秘話を展開させていきます。

おすすめの歴史小説!:のぼうの城

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ランキング10:「のぼうの城」和田 竜

戦国時代、天下統一を目前にしていた豊臣秀吉は、雌雄を決すべく関東の雄、北条家に大軍を投じました。
しかし、その中に豊臣の軍勢が唯一、落とせない城として、武州(埼玉県、行田市辺り)に「忍城」がありました。
この忍城は、周囲を湖で取り囲まれた別名『浮城』の異名を持つ難攻不落の城でした。
 

秀吉方約二万の大軍を指揮した石田三成の軍勢に対して、その城の守りの数は僅か五百。
城代の成田長親は、領民たちから木偶(デク)の坊から取った『のぼう様』などと呼ばれても泰然としている御仁でした。
この戦国の世に、智も仁も勇もないが、なぜか領民の人心を掌握し、誰にも及ばぬ「人気」がありました。
そして、この「のぼう様」が最後に取った奇策とは!?
この作品の作家が従来の武将とは異なる新しい英雄像を表わした、戦国エンターティメント小説!

そしてこの「のぼうの城」は、映画のシリーズとしても人気がありました。

おすすめの歴史小説!:幕末新選組

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ランキング11:「幕末新選組」池波正太郎

この小説の主人公は永倉新八という、幕末の新選組の二番組組長です。
剣の腕も相当な使い手で、沖田総司よりも強いのでは、と言われていました。
ただ、近藤勇や土方歳三、沖田総司たちとは、剣の流派が違うので、少し距離をおいて彼らと接しています。
永倉新八は、竹を割った様な性格で、義理人情も篤い隊士でした。
幕末に新選組が無くなった後、大正4年まで生きた長命の人生を歩まれました。

この小説を書くにあたり、作家である池波氏は、この幕末に生きた永倉新八の孫にあたる人に会い、取材を行っています。
幕末の新選組が無くなった後、生き残った新選組の隊士がどのような人生を歩んでいったのか、興味がある人におすすめの幕末の歴史小説文庫です。

おすすめの歴史小説!:真田三代

ランキング12:「真田三代」火坂雅志

この小説は戦国時代の真田家の、真田幸隆、昌幸、信之・幸村という、三代にわたるエピソードを綴ったシリーズの歴史小説です。
真田家は、当時としては小勢力でしたが、「勇武」と「知恵」で家を守っていった勇壮な物語です。
また同時に、父と息子の感動の物語でもあります。お馴染みの真田十勇士の話も盛り込まれていますので、忍者の活躍を期待する人におすすめの文庫本です。
大河ドラマ「真田丸」で真田一族に興味を持って、さらに深く知りたい人にもおすすめの小説です

おすすめの歴史小説!:壬生義士伝

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ランキング13:「壬生義士伝」 浅田次郎

この「壬生義士伝(みぶぎしでん)」は、幕末に貧しさゆえに南部藩を脱藩し京都の「壬生浪」と呼ばれた新選組に入隊した吉村貫一郎という下級武士が主人公の物語です。

新選組に入隊後、“人斬り貫一”と恐れられ、故郷に居る妻子へ仕送りのために、人の嫌がるどんな役回りも引き受け、守銭奴と蔑まれた男。しかし一方では、貧しい飢えた者には握り飯を与える男でもあった。

幕末の元新選組隊士や教え子が語る非業の隊士「吉村貫一郎」の生涯。
涙なくしては読めない、シリーズとして映画化もされた作家浅田次郎の金字塔とも言われている作品です。

おすすめの歴史小説!:樅の木は残った

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ランキング14:「樅の木は残った」山本周五郎

この「樅の木は残った」は、江戸時代前期に仙台藩の伊達家で起こったお家騒動「伊達騒動」を題材にした作品です。

仙台藩主の伊達綱宗が、幕府から不作法の儀により逼塞を申しつけられるところから物語は始まります。
その次の晩「上意討ち」を口にする者たちによって、何故か藩士四名が斬殺されます。
この騒動の裏に何かあると見抜いた家老の原田甲斐は、伊達家を守るべく、知略の限りを尽くしてただ一人、この陰謀に立ち向かうのでした...

そしてこの騒動の背後には、幕府老中・酒井雅楽頭(うたのかみ)と、仙台藩主一族・伊達兵部との間に伊達家六十二万石の分与の密約があり、これを見抜いた原田甲斐は、時の権力幕府といかに闘うのか、最後まで余談を許さぬ展開に、読者は引き込まれます。

作家山本周五郎氏の代表作とも言われる作品で、当時の武士たち知略、心理の深層描いた優れた文庫小説です。
また当作品は、映画やTVドラマなどの多くのシリーズ物が作られました。

おすすめの歴史小説!:黄砂の籠城

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ランキング15:「黄砂の籠城」松岡 圭祐

アヘン戦争で敗れて以来、当時の清朝・中国は、列強諸国によって好き放題にされている状態でした。
そんな状況の中、1900年春、北京では外国人排斥を叫ぶ武装集団「義和団」が勢力を増していき、暴徒化して教会を焼き払い、外国公使館区域を包囲していきました。いわゆる「義和団の乱」の勃発です。

この騒乱の中で、各列強11ヵ国の一般人4000人が難を逃れて北京城に籠城します。列強の軍人は合わせて500人。
一方、この北京城は「義和団」と「清軍」の合わせて20万近い兵士に包囲されます。
包囲された北京城の中では、列強代表がどうしたものかその対策も足並みも揃わぬ状態でした。
このような状況の中で、列強の軍人達を先導したのが、日本の新任の駐在武官・柴五郎でした。

日本人の叡智と勇気を初めて世界が認めた、壮絶な闘いが、黄砂舞う北京に今蘇ります。
息もつかせぬその展開に、読者はハラハラ、ドキドキ。おすすめの中国を舞台にした歴史文庫小説です。

おすすめの歴史小説!:新・平家物語

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ランキング16:「新・平家物語」吉川英治

この「新・平家物語」は、平家の栄光の世代とその没落、そして源頼朝が天下をとるまでの物語が、作家吉川英治流の独特の滑らかな秀文で描かれており、16巻もある文庫のシリーズの大作ですが読む人を最後まで飽きさせない読みやすい作品です。
当時の戦乱で中で、一般庶民が翻弄される様子も描かれ、戦争とは何か、人間として生きるとは何かまで、考えさせられる秀作です。

おすすめの時代小説のご紹介!

ここからは、おすすめの人気時代小説の、ご紹介です。
よく知られている小説から、奇想天外な作品まで、バラエティー豊かに揃っています。
 

おすすめの時代小説!:鬼平犯科帳

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ランキング1:「鬼平犯科帳」池波正太郎

ご存知、作家池波正太郎の大長期連載時代小説「鬼平犯科帳」!
舞台は江戸時代、実在の人物、火付け盗賊改め方長官・長谷川平蔵を主人公に数々の逸話が、全部で135作の驚異的ベストセラーの文庫小説です!

斬り捨て御免の権限を持つ幕府の火付盗賊改方の長官・長谷川平蔵は、盗賊達からは“鬼の平蔵"“鬼平"と恐れられていました。
しかし、その素顔は義理や人情、笑いも心得た、懐の深い人物です。
そして部下や密偵を使いながら跳梁跋扈する盗賊連中を捕まえ、江戸の町の平穏にすべく、日夜務める姿を描いている物語です。
老若男女問わず誰が読んで面白く、読みやすい「鬼平犯科帳」は、テレビでも人気のシリーズとなりました。

おすすめの時代小説!:蜩ノ記(ひぐらしのき)

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ランキング2:「蜩ノ記(ひぐらしのき)」葉室 麟

作家葉室 麟(はむろ りん)氏の、直木賞受賞のおすすめの作品です。
江戸時代の大分の藩の若侍・檀野庄三郎は不始末を犯し、家老により切腹と引き替えに向山村に幽閉中の元郡奉行戸田秋谷の元へ遣わされます。

戸田秋谷は、七年前、前藩主の側室との密通の罪で、家譜編纂と十年後の切腹を命じられていました。
庄三郎には、この戸田の編纂補助と監視、密通事件の真相探求が任務として課されています。
だが、戸田秋谷と一緒に暮らす内に、戸田の清廉さに触れ、彼の無実を信じるようになります……。

切腹を命じられた日を迎えるまで丁寧に日々を過ごす、戸田とその家族、庄三郎と戸田の娘との恋愛感情などが静かに描かれ、実直なまでの武士の心や生きざまが読者の心に伝わってきます。
凛烈たる覚悟と矜持を描く感涙の名作です!

この物語は、役所公司主演でシリーズとしてテレビドラマ化もされました。

おすすめの時代小説!:漂流

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ランキング3:「漂流」吉村 昭

江戸・天明年間、シケに遭って黒潮に乗ってしまった男たちは、不気味な沈黙に包まれた絶海の孤島(現鳥島)に漂着しました。
島は岩だらけ、植物は育たず水も湧かず、あほうどりの群棲地。

そして生活の手段とてない無人の島で、仲間の男たちは次次と倒れて行き、土佐の船乗り長平だけが、ただ一人生き残って生存をかけた壮絶な戦いが始まります。

出典: http://inn-speakeasy.jugem.jp

鳥島の位置

12年に及ぶ苦闘の末、ついに長平は生還します。一体どうやって...?
その生存の秘密と、壮絶な生きざまを描いて圧倒的感動を呼ぶ、長編ドキュメンタリーシリーズの小説です。
作者の独特の淡々としてシンプルな文体にかえって恐ろしさがあり、過酷さがひしひしと伝わってきます。
圧倒的な臨場感で情景が迫ってくるおすすめの一冊です。

おすすめの時代小説!:蝉しぐれ

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ランキング4:「蝉しぐれ」 作者:藤沢 周平

東北地方のある小さな藩の下級役人の家に生まれた主人公の牧文四郎は、友人や、隣家の恋心を抱く少女らと共に少年時代を過ごします。
だが彼が16才の時、父は藩内の争い巻き込まれて切腹することになり、その後は、残された家族は禄高も減らされ、文四郎も雪辱に耐える暮らしをすることになります。

しかし文四郎はそんな境遇にも負けずに、文武両道に励み、立派な青年に育っていきます。 時が経ち、郡奉行に出世した文四郎の身にまたしても降りかかってくる藩内の権力争いを前にして、絶体絶命の状況に立たされます……。
果たして文四郎は、この状況にどのように立ち向い、対処していくのでしょうか? そして美しく成長した隣家の娘との再会と、成就できない恋愛など切々と読む人に迫ってきます。
香り立つような、藤沢文学のおすすめの代表作!

1997年に亡くられた作家の藤沢周平氏に捧げる「蝉しぐれ」の映画やTVドラマなどが製作されました。

おすすめの時代小説!:炎立つ 壱 北の埋み火

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ランキング5:「炎立つ 壱 北の埋み火」高橋克彦

陸奥の国の豪族、安倍頼良の館では、この夜嫡男の貞任の結婚の儀が、主従、親族が参加のもと、盛大に行われていれているところでした。
この時代は、「平将門の乱」が平定されておよそ百年が経過したおり、京都の朝廷では、奥州に棲む豪族たちを「蝦夷の俘囚」とさげすんでいました。
源氏や平氏の武士たちの台頭を前に、藤原氏は東北のこの地に黄金の楽土を築こうとしていました。
そしてこの夜の婚礼の儀を起点として、彼らの夢が大きな火柱と化して、天上に上がっていくのを、誰が予想したであろうか...?

作家としての高橋克彦氏の、渾身の力作時代小説!

おすすめの時代小説!:幻の声ー髪結い伊三次捕物余話

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ランキング6:「幻の声―髪結い伊三次捕物余話」宇江佐 真理

この物語の主人公、伊三次は髪結いをしながら、同心の小者として江戸の町で起きる事件の解決の為に働いています。
彼がかかわる事件の多くは、どれも道理で割り切れない、その裏に不条理な背景がある物が多く、犯人を挙げてもスッキリしないことも多々あります。
江戸の町で起こる、そんな事件に伊三次がかかわることで物語に奥行きが出てきます。
伊三次と、彼を取り巻く人物も魅力的な人間が多く描かれ、彼に恋愛感情を抱く女性達も登場します。
一度この作品を読むと、この登場人物たちに魅了され、彼ら考え方や生き方に同調したくなるでしょう。
ぜひ一度読んでいただきたい、読みやすいおすすめの時代小説です

おすすめの時代小説!:居酒屋お夏

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ランキング7:「居酒屋お夏」岡本さとる

目黒不動の界隈で居酒屋を営むお夏は、化粧っ気は無く、口は悪いのですが心根が温かいので、誰からも好かれていました。
そしてこの店の料理が客には評判で、またお夏に恋愛感情を持つ客などでいつも店は混んでいました。
ある日、そんな中の客の一人だった遊女が何者かに殺される事件が起こり、お夏は大いなる怒りを覚え、犯人捜し動きだします。


 

実はお夏には、色艶やかな美女に変貌し、夜の街に浮名を流して花を咲かせる裏の顔がありました。
そして事件解決の為に、時には腕に覚えのある刀で、時には知略・計略で「悪いやから」を捕まえて、捻りつぶす姿は実に爽快です!
そんなお夏を取り巻く、叶わぬ恋愛の行方に悩む女性や、孤独を抱えた弱者の為に、お夏は人知れず陰で動くのです。
またこれらの人々とのやり取りが、読む人の心に妙に響く人情時代小説です。

おすすめの時代小説!:ぼんくら

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ランキング8:「ぼんくら」 宮部 みゆき

この物語の主人公の井筒平四郎は、見廻り方同心という役目で、町の警察業務と治安維持を主に任されていました。
しかし彼は、任された職務に合わない、大変なものぐさで、おまけに怠け者ときています。

そんな彼に、ある日の伝えられたのは、ある長屋の住人が次々といなくなってしまうという、不可解な事件でした。
ものぐさの平四郎が、いやいや重い腰を上げ現場に出向いて事件解決に挑むと、そこには思いもよらぬ何層にも入り組んだ事件の本質が見え隠れして……。
ミステリーが好きな人向けの読みやすい時代小説です。

おすすめの時代小説!:密封

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ランキング9:「密封」上田秀人

この小説の主人公、立花併右衛門は江戸城の「奥右筆(おくゆうひつ)」という、幕府の機密文書の作成や管理を行う重要な役職の組頭に就いていました。

そんなある日、併右衛門はかって権勢を誇った田沼意次の孫の「意明」の死亡届を見て、12年前に起こった「田沼意知刃傷事件」に疑念を持ち始めます。
そして、その日の帰路何者かに襲撃を受けます。
それからは、隣家の次男「柊衛悟」を護衛につけますが、2人はすでに幕政の闇の渦中に放り込まれていました。
そして併右衛門は、どのようにしてこの渦中から抜け出し、事の真相を究明するのか?

読み応え抜群の、時代小説!

おすすめの時代小説!:天地明察

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ランキング10:「天地明察」冲方 丁

主人公の渋川春海は、江戸城に勤める碁打ちの家に生まれ、幼い頃から碁や、算術が大好きな子供でした。
やがて彼は、江戸の算術の天才と言われた関孝和と出会うことになります。
成人した春海は緯度計測の仕事を任されますが、やがて当時の暦を改暦する仕事を仰せつかります。

春海はこの改暦をめぐって関孝和から助言を受けますが、幕府の保守派らの反発に合い、どちらが正確な暦なのか明確にすべく対決をすることになります。
この対決は3年間に渡って6番勝負を行う所が、当作品のクライマックスと言えるでしょう。

本作は、暦という珍しいテーマに取り組んだ時代小説で、「吉川英治文学新人賞」や「本屋大賞」を受賞し、映画化もされた冲方丁の初の読みやすい時代小説です。
春海を慕う女性との恋愛の逸話もありますので、是非、読んで楽しんで下さい。

おすすめの時代小説!:御宿かわせみ

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ランキング11:「御宿かわせみ」 平岩弓枝

江戸、隅田川下流の大川端で小さな旅籠「かわせみ」を営む若き女主人「るい」。彼女は、元は同心の娘でした。
この宿には、江戸を行きかう人々が一夜のやすらぎを求めて宿泊していき、そんな宿泊客の中には、人に言えない隠し事を胸に秘めている人も多くいます……。
そしてこの旅籠を中心に、盗みや詐欺、誘拐、敵討ち、道ならぬ恋愛など、様々な事件が起こり、「るい」は持ち前の推理を働かせて、恋人の神林東吾と協力して、事件の解決の糸口を探ってゆきます。数度にわたりテレビドラマ化され、話題をとった読みやすい人情譚です。

江戸情緒を湛えた、作家平岩弓枝の捕物帳のロングセラーともなった人気シリーズ!

おすすめの時代小説!:将軍の料理番・包丁人侍事件帖

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ランキング12:「将軍の料理番 包丁人侍事件帖」 作者:小早川涼

江戸幕府、将軍家斉の御膳を調理する江戸城の台所人、鮎川惣介は、生まれつき優れた嗅覚の持ち主でした。
将軍家斉に料理の腕を気に入られ、御小座敷に召されることもしばしばありました。
ある日、惣介は幼なじみで大奥の警備役の片桐隼人から、大奥で発生した不可解な衣装櫃の盗難事件について話を聞きます。
 

しかし、既に捕まった容疑者に納得ができない隼人とともに、惣介は事件を調べはじめます。
そして、この頃京から江戸にやってきた料理人で謎が多い桜井雪之丞に身辺を付きまとわれます。さらにこの事件には何やら陰謀めいた臭いがして、大事になりそうな気配が……。

大奥に渦巻く、陰謀、駆け引き、恋愛悲劇など次々と事件が発生し、惣介はこれらの事件をどう料理して、さばいていくのかが読みどころです。

 

おすすめの時代小説!:落ちぬ椿・上絵師 律の似面絵帖

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ランキング13:「落ちぬ椿: 上絵師 律の似面絵帖」知野 みさき

この物語の主人公「律」は、母親を辻斬りで亡くし、父も上絵師として失意のうちに亡くなってしまった境遇にいます。
まだ幼い弟を養うべく、父の跡を継ぎ、着物や布に家紋や絵を描く上絵師として独り立ちを目指していました。
そんな折、馴染みの同心から見せられた似面絵を見て「私が描く方がまし」と口走り、副業として犯罪に絡む似面絵を描き始めることになります。
そして、彼女が描く似顔絵が、様々な事件の解決への糸口となり、下手人を捕まえるのに大いに役立ちます。
この「律」を中心に、恋愛や仕事に一途な女職人の活躍を描く、この作家のファン待望の文庫新シリーズです。

おすすめの時代小説!:公家武者 松平信平 狐のちょうちん

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ランキング14:「公家武者 松平信平 狐のちょうちん」 佐々木裕一

時代は徳川の世。公家の鷹司信房の子・信平は嫡男ではなかったため仏門の寺院に入るしか道がなかった。
しかし、僧侶にはなりたくなかった信平は十五歳の時に、当時将軍家光の正室となっていた姉、孝子を頼って江戸に出てきた。
家光は信平に対して、五十石の石高と深川に信平の住む屋敷を与えました。
なんとか恰好だけは旗本の暮しを始めた信平は、生まれながらに備わった高い品格があり、周りの女性達から恋愛感情を持たれます。
また、常人離れした秘剣を駆使して、江戸にはびこる悪党を切って、退治していくという、異色の旗本の痛快青春時代劇! 
読みやすい文庫の作品ですので、是非一読をおすすめします。

おすすめの時代小説!:浪花ふらふら謎草紙

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ランキング15:「浪花ふらふら謎草紙」岡篠名桜

舞台は商人の町として賑わう大坂にある旅籠「さと屋」。そして主人公はこの旅籠の十七歳の看板娘・花歩。
花歩は実は幼い頃、この「さと屋」に置き去りにされたという過去を持つ娘。
その時に一緒にいた父親らしき男は、数枚の風景画を残していた。
花歩はこの風景画が自分に係わりがあると考え、時間があるとそこに描かれた景色を探すべく、大阪の町をあちこちを歩いていました。
そうしている内に、すっかり町の事情に詳しくなり、そこに住む町の人達とも親しくなり、何かと親切にしてもらえるようになっていきます。
そして、花歩はそれを生かして大坂の名所案内を始めることにするのでしたが……。
浪花の町の、恋愛話や人情溢れる読みやすい書き下ろしの面白い時代小説です。

まとめ:おすすめの歴史・時代小説!

おすすめの歴史・時代小説、いかがでしたか?
こうして見ていくと、本当に沢山の作品があるのですね!
ここに紹介されなかった小説以外にも毎年沢山の作品が出版されて、書店の棚に所狭しとなら並べられています。
現在はPCやスマホの普及で、活字離れが激しいと言われていますが、やはり本読むことは、想像力を働かせて、自分の中にその作品の舞台を創り出すので、脳の活用の面でも良いのでしょうか。
皆さんも、是非時間を作って、面白い歴史小説や、時代小説を読んでみて下さい。

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