「若いツバメ」の意味と使い方・反対語・類語・語源|ヒモ
若いツバメという言葉はご存知でしょうか。今回は若いツバメの意味と使い方、反対語、若いツバメと言われる芸能人、語源はどこから来ているのか、類語などの情報をお届けします。若いツバメという言葉は少々古めかしいニュアンスもありますが、その物語を追っていきましょう。
「若いツバメ」の意味と使い方
若いツバメという言葉と使い方は、どのようなものなのでしょうか。若いツバメという言葉を聞くと、どこか懐かしいような昭和チックな響きの印象を持つ人も多いでしょう。
それに伴い現代では、もう死語ではないのかとも囁かれています。それでは、若いツバメという言葉の意味と使い方をみていきましょう。
若いツバメの意味
若いツバメの言葉の意味は、日本語俗語辞書のホームページによると「年上の女性の愛人である若い男性のこと」と書かれています。この年上の女性という概念も40歳以上の中年女性を表す場合も多いでしょう。
そして、その男性との歳の差が2、3歳程度であるならば、あまり「若いツバメ」とは例えたりしません。仮に42歳の女性の恋人が23歳の男性であるなど歳の差が大きく離れているほど、その男性を「若いツバメ」と例えたりします。
若いツバメとは、年上の女性の愛人である若い男性のこと。
愛人の意味とは?
愛人とは、男性も女性も自身が結婚をしていない場合でも、相手が特別な関係にある異性で、いとしい人、愛する人、または人を愛するという意味でもあります。
ですが、独身の恋人同士で相手を「愛人」という言い方は、あまりしません。一般的には、どちらかが既婚、または双方が既婚である場合に例えられる場合が多いでしょう。
1 愛するいとしい人。特別の関係にある異性。情婦。情夫。情人。
2 人を愛すること。
若いツバメの使い方
若いツバメの言葉の使い方は、どのような場合があるのでしょうか。例えば、40歳や50歳またはそれ以上の年齢の女性に、その女性より、はるかに若い年下男性の恋人がいる場合などに「あの人、若いツバメがいるらしいわよ。」と噂するときなどに言ったりします。
また、女性自身が「恋人に若いツバメを作ったのよ。」と密かに年下男性との恋愛を自慢するときなどに使ったりする場合などがあります。
ヒモとは?
若いツバメと似たような意味だと思われている「ヒモ」という言葉があります。同じく日本語俗語辞書のホームページによるとヒモとは「女性に働かせ、金銭を貢がせる情夫のこと」と書かれています。
ひもとは、女性に働かせ、金銭を貢がせる情夫のこと。
ヒモの実態
若いツバメと違い、ヒモは年齢に関係なく歳のいった中年である場合もあります。例えば30歳の女性に50歳の中年男が働きもせず、女性が稼いだお金で暮らしているような場合などが挙げられるでしょう。
若いツバメは、女性にとってただ若々しい男性の恋人を表すことであり、ヒモは女性に貢がせる情けない男を表わしています。
また現代は、女性が自立して経済力がある人も多く、自分が働く代わりに男性に家事をしてほしいという理由からそのような生活様式をしている場合もあります。ですが婚姻関係が成立している場合は、女性の稼ぎで生活していてもヒモとはいいません。
「若いツバメ」の反対語
若いツバメに対しての反対語は、どのような言葉があるのでしょうか。若いツバメとは「年上の女性」に対しての「若い男性」の恋人のことです。
では逆に「年上の男性」に対して「若い女性」の恋人は何と呼ぶのか。という疑問を持たれた人もいると思われます。それでは、年上の男性に対して若い女性の恋人は何と呼ぶのかをみていきましょう。
特に呼び名はない?
年上の男性が若い女性の恋人を持つことは、戦前より珍しいことではなく、特にそれを例える呼び名はないといわれています。
敢えていうなら流行言葉的には「おやじキラー」という言葉があります。おじさんをイチコロにさせるのが上手い若い女性という意味があります。
また、「妾(めかけ)」という言葉があります。妾とは男性が正妻以外に扶養をする他の女性のことをいいます。ただ妾に関しては若い女性という概念はなく、歳のいった女性でも当てはまります。
桂銀淑と若いツバメの哀れなスキャンダル
exciteニュースサイトより、桂銀淑(当時53歳)と若いツバメとの覚せい剤スキャンダル記事があったので、ご紹介します。2015年に復帰を明らかにしていた韓国人歌手の桂銀淑が、自国で覚せい剤使用の疑いで逮捕されました。
桂銀淑は07年に日本で覚せい剤所持で逮捕されており、以前からのシャブ漬けとホスト狂いぶりが明らかになりました。また暴力団と裏カジノへの出入り情報までありました。
スキャンダルを揉み消すも哀れな結末
桂銀淑は入れ込んでいるホスト、いわゆる若いツバメと同棲していてそのホストもシャブ中毒であったことが判明しました。桂の事務所は更正するのを約束に、このスキャンダルを揉み消しました。
しかしその後、隠れてホストと裏カジノに出入りし覚せい剤をしていたことが発覚し、それが紅白歌合戦の出場発表直前のことでした。このことにより桂銀淑の歌手生命が絶たれた哀れな事件でした。
「若いツバメ」と言われる芸能人
若いツバメと言われる芸能人は、いるのでしょうか。そこで若いツバメと言われるイメージの熱愛の噂があったアイドルグループの男性芸能人をピックアップしてご紹介します。
中島裕翔(Hey!Sey!JUMP)
ジャニーズのグループでHeySeyJUMPのメンバーである中島裕翔(現在24歳)は、女優の吉田羊との熱愛が報道されました。吉田羊はプロフィールでは年齢を非公表にしていますが、一部のメディアによると現在は推定43歳だということが判明しています。
二人の歳の差を考えると20歳くらいほどの差があり、中島裕翔はまさに「若いツバメ」と例えられるのにふさわしいといえるでしょう。
吉田羊との熱愛
二人の熱愛は2016年に「週刊ポスト」により報道されました。3月下旬の夜、帽子にマスク、サングラスの姿で吉田羊のマンションから出てくる二人の姿が写真に撮られています。
二人は食事を楽しんだあと、再び吉田羊のマンションに戻り、さらに翌日から中島裕翔との「7連泊愛」が報道されました。
二人はすでに半同棲状態であるともいわれ、合鍵も持ち合わせているのではないのかとの情報もありました。ですが、あれから2年ほど経った現在は二人の交際は現在進行形なのか破局を迎えたのかは定かではありません。
亀梨和也(KAT-TUN)
こちらもジャニーズのグループでKAT-TUNのメンバー亀梨和也と小泉今日子との熱愛が過去に報道されたことがありました。
二人が交際していたのは2006年くらいのデキ事で、かれこれ10年以上は過ぎていますが当時は小泉今日子が40歳、亀梨和也が20歳という年齢差の熱愛は世間では大変な衝撃がありました。これこそ当時の亀梨和也が「若いツバメ」と言われても不思議はなかったでしょう。
小泉今日子との熱愛
2006年当時、小泉今日子のマンションに出入りする亀梨和也がフライデーによりスクープされました。二人は同棲しているともいわれ、小泉今日子の愛車のプリウスを亀梨和也に自由に運転させていたり、彼女のためにスーパーに買出しに行ったりする姿も報道されました。
しかし、その後は破局したとされ現在の二人は、亀梨和也は深田恭子との交際の噂が報道されたり、小泉今日子はかねてより噂のあった俳優の豊原功補との交際がワイドショーで明るみになったりとお互い別々の道を歩んでいます。
「若いツバメ」の語源
若いツバメの語源はどこからきているのでしょうか。それには、ある女性運動家と画家との恋の話しがありました。日本語俗語辞書のホームページにその解説が載っていたので、ご紹介します。
平塚雷鳥と奥村博史の恋
若いツバメという言葉は、婦人運動家である平塚雷鳥と画家で年下の奥村博史の恋愛から生まれました。平塚雷鳥は5歳年下の彼氏、奥村博史のことを「若いツバメ」「弟」と呼んでいたことに始まります。
平塚雷鳥の女性解放運動に参加していた者たちの間で、二人の恋が騒ぎとなってしまい奥村博史は身を引く決心をすることになります。
そのときに、平塚雷鳥に宛てた手紙が「若いツバメは池の平和のために飛び去っていく。」という文面であったことから「若いツバメ」という言葉が流行語になったとされています。
平塚雷鳥ってどんな女性?
幕末維新風雲伝のホームページに平塚雷鳥の生い立ちが載っていましたので、ご紹介します。平塚雷鳥の本名は平塚明(はる)といい、女性運動や平和運動の開拓者となった女性です。東京の麹町にて明治19年に平塚家の三女として生まれました。
父の平塚定次郎は明治政府の会計検査院の高級官僚であり、裕福な家庭でした。父の定次郎は女学校以上の教育は不必要だとしていましたが、雷鳥が父を説得して日本女子大学校家政学部の入学を果たします。
雷鳥の小説出版
雷鳥が女子大学校に入学した明治36年の翌年に日露戦争が勃発し、やがて日本の教育も国家主義的な内容のものが多くなりました。そんな風潮に幻滅した雷鳥は、明治39年に女子大学校を卒業すると、さらに女子英学塾(津田塾大学)で英語を学び、「愛の末日」という小説を出版しました。
奥村博史との出会い
その後、雷鳥は女性差別社会で女性解放に興味を持ち、明治44年に女性のための文芸誌「青鞜(せいとう)」を発刊しました。ペンネームを「らいてう」とし、「原始女は太陽だつた」という有名なくだりを残します。
やがて1912年に茅ヶ崎で5歳年下で画家志望であった奥村博史と出会い「若いツバメ」の恋物語が始まりました。やがて奥村博史とは事実婚をして、2児をもうけました。
女性と平和運動に生きた生涯
その後、執筆を続けながら市川房江らと国家による女性が出産、育児をするための権利保護を訴え、新婦人協会を結成するなどの活躍をします。
そして第二次世界大戦後に日本共産党において「平和運動・反戦運動」に尽力をし、自伝を精力的に発刊、昭和45年に85歳で、その生涯を終えました。
「若いツバメ」の類語
若いツバメの類語には、どんな言葉があるのでしょうか。若いツバメと近い似たような言葉、同義語といわれている「情夫」、「間男」、「ジゴロ」の3つの言葉をご紹介します。
情夫
情夫(じょうふ)とは、女の情人である男。色男。内縁関係にある男。という意味があります。密かに関係を結んでいる場合に使われ、古風な言い方でもあります。
女の情人である男。いろおとこ。また、内縁関係にある男。
間男
間男(まおとこ)とは、夫のある女が他の男と肉体関係を持つこと。またその相手の男。という意味があります。情夫が少し品のある言い方であるのと比べ、間男は完全に肉体関係を結んでいる場合に使われます。
[名](スル)夫のある女が他の男と肉体関係をもつこと。また、その相手の男。「女房に―されて逃げられた」
ジゴロ
ジゴロとは、「女性の収入で生活している男のこと」という意味があります。ジゴロとはフランス語で、日本でいう若いツバメや優男という意味ですが、日本語での解釈は、年齢に関係なく女性にタカったり女性の稼ぎで養われている男でヒモと同じような意味があります。
ジゴロとは、女性の収入で生活している男性のこと。
若いツバメと交際する魅力とは?
若いツバメについての考察をしてきましたが、いかがでしたでしょうか。40代以上の女性が、はるかに若い男性を恋人に持つことは、決して後ろめたいことではありません。それが不倫であれば許されないことですが、独身同士の健全な交際ならば、それは微笑ましいことともいえるでしょう。
一昔前では、かなり年下の男性と交際する女性を揶揄する傾向がありましたが、最近はそうではありません。女性のほうが10歳くらい歳が上の「姉さん女房」といわれる夫婦も数多くおられます。
恋人や結婚相手はむしろ年齢ではありませんが、若いツバメといわれる男性を交際相手に持つことは、女性自身の内面をも若々しく輝かせる秘訣にもなるのでしょう。